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地域

グリーンツーリズム庄内(後半)



農場レストラン「穂波街道」は、斬新な取り組みで評判となる。

庄司夫妻は、さらに地域の先駆者たちと連携し
「グリーン・ツーリズムネットワーク庄内」
を設立、さらに人と人との関係を広げていく。



それでも庄司家、Jファームのバックボーンとなるのは
「田んぼ」であることは変わらない。

現在では、アイガモを使った有機農法で米作に励んでいる。



「有機農業って言うけれど、それは何千年も我々の祖先がやってきたのを
繰り返しているだけ。農薬やガソリンなんて、ついここ何年かのことですよ。

私たちはずっとそれを変わらず、やっているだけなので…」(渡氏)




30年前、東京では既に有機栽培がもてはやされる時代になっていたが、
庄内ではその価値を認められず、一般の作物と同じように流通されてしまっていた。

「それが小さなフラストレーションになって」(祐子店長)
ついにはレストラン開店に結びつく。

途上国の農業にとって、「農薬は必ずしも悪ではないと思う」と祐子店長は語る。



でも、水がきれいで、土地が肥沃で、気候にも恵まれた庄内。
しかもうちのように田んぼの面積が広ければ、その中の一部でも、絶対にいいよ、
安心できるよ…というお米を作るのは、私たちに与えられた使命だと思うんです。






レストラン、あるいは農家民宿を通じて、私たちの暮らしに接してもらって、
そのことから都会の消費者の皆さんに農業が見えてくるようになってくれれば、
嬉しいですね。




「緑のイスキア」を、庄司渡氏は
「種をまくことから始まるレストラン」と呼ぶ。





毎日種をまき、肥料をやり、成長したものを収穫し、厨房で加工して提供する。
誰もができることではないから、面白いのだ。





最近、庄司家では、地元の商工会婦人部の手作り石鹸のために、
無農薬の米ぬかを提供することになった。

祐子店長の頭の中には、まだまだ新しいアイディアが渦巻いているのである。



(取材日2009年10月6日 山形県鶴岡市 インタビュー・文章 本司有香)
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2010年03月30日(Tue) UP 地域