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地域

五能線活性化倶楽部(後半)

―――実際に走らせるための、次のステップというと?



小島 お金があればもう走らせることは出来るんです。
2億くらいあればね(笑)。
寄付は募ってるけど、なかなか集まらないね。

津島 全国的に言えば茨城の真岡鉄道とか、秩父鉄道
あとJR東日本でもやっていますが、全国で何台かSLが復活してるんですよ。

熊本の人吉でも復活しましたけど、観光客って言いますか、
経済効果がかなりあったらしいです。
でも海岸べりを走ってるところはないんですよ。



―――景観的には負けないと。今はミニSLを走らせて子どもたちを乗せたりと、
SLをこの土地にまた根付かせようと活動されているということですが?



小島 ま、とりあえず次の世代ですよね。
    いい社会を次の世代にちゃんと残そうっていう。

津島 そんなもんでしょうねえ。あなたは石炭見たことないでしょ?

―――ないですね。

小島 これ何の石? って感じでしょう?

津島 ただの臭い石だよね。我々の子どもの頃は、小学校のストーブは石炭だったからね。

小島 小学校、中学校でストーブって言ったら石炭で、
その匂いが当たり前っていう時代だったんですよ。



津島 今の子どもは石炭自体を見たことがない。

小島 匂いをかいだこともない。だから臭い臭いって逃げちゃいますよ(笑)。

津島 でもミニSLに乗れば、石炭に火をつけて走ってるところが見られるわけでしょ。
だから子どもたちが感動するんですよ。



―――ミニSLも石炭なんですか? 

小島 石炭と水。蒸気だから。

津島 新幹線は今走っているけども、じゃあ、その元はなんだったんだろう。
ここからスタートして、今の新幹線になったんだよって。



―――SLの魅力ってなんですか?



小島 機関車って生き物なんですよ。
ただ簡単にスイッチ入れてバーッと走るのと違って、
石炭の入れ方から水の入れ方から、いろんな調整とかがあって。



津島 私にとっては、たまたまそこにあるもの(笑)。
でも、壊れたらきれいにしてあげたいなと思う。
簡単に捨てるのは許せないね。ただそれだけ。



(取材日2009年8月27日 青森県弘前市 インタビュー・文章 本司有香)
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