1月5日(日)
宇都宮市では、市内で活動している市民活動、ボランティア団体の皆さんを支援する「宇都宮市民活動助成」を行っています。平成15年にスタートし、200団体ほどの活動団体に助成交付がありました。障がい者・高齢者・母子等福祉事業や、自然環境保護、リサイクル、文化・芸術の振興等、宇都宮市のまちづくりにつながる市民発の様々な事業が実施されてきました。
令和6年度は、22団体が交付を受け年度内の活動を行っています。このコーナーでは助成金交付団体の皆様を順次ご紹介し、宇都宮市内で行われている、まちづくり活動の様子をお伝えしていきます。
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第17回目にご紹介するのは「寄り添う介護サービス辻が幸」です。
この団体は、市内で生活する中で支援を必要としている方への在宅介護を行う、有償ボランティア事業を行っている団体さんです。
そのほかにも月に1回ほど研修会を開催しています。
今回は12月14日に開催された研修会の様子を紹介します。
今回の研修会のテーマは、「看取り難民」が社会課題となっていることについて。
「看取り難民」とは、「人生の終わりを迎える場所に困っている」人で、それは、超高齢化社会となり、病院のベッド不足や、家族の介護力不足、介護サービスの人材不足、地域関係の希薄化などにより、表面化してきた社会課題を指すそう。
昔は、看取りを家でやるのが一般的だったそうが、現代では、一般的に約8割の方が病院で最期を迎えているとのこと。
実はそのうちの約半数以上が住み慣れた自宅での最期を迎えることを望んでいるというデータがあるそうです。
そのような中で、なぜ看取り難民と呼ばれる人が出るのかを、専門家である参加者の皆さんと話し合いをしながら研修会を進めていっていました。
その中で出てきたのは、「少子化」。
子供を持つことで育児に必要な費用がかさんでいくことが少子化につながっているのではないかとの意見がここでは出ました。
そのほかにも「家族の介護力不足・関係の変化」や「地域関係の希薄化」「病院のベッド不足」といった意見が出されました。
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今回の研修会には初めて参加させていただきましたが、看取り難民になるきっかけには家族関係が大きくかかわってくるのだなと感じました。
いざ、その時が来た時に備えて、兄弟との話し合いも早いうちに始めておくことが大事だなと思います。
(記事投稿:T)