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2023年05月04日

取材報告:宇都宮ピアノ研究会主催「山崎孝ピアノリサイタル」

2023年5月4日(木)

 宇都宮市を中心に、ピアノの訪問演奏などの音楽ボランティアや会員及び音楽に関心のある会員の皆さんたちの研鑽、相談の場を設ける活動を行っている「特定非営利活動法人宇都宮ピアノ研究会」主催のピアノリサイタルがあり取材しました。

 先日は、研究会の会員の皆さんによる、毎年恒例のスプリングコンサートがありました。今回のリサイタルは、一般に開放しつつ、会員の音楽研究も兼ねての企画と見受けられます。

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 5月3日、栃木県総合文化会館サブホールを会場に行われた、「山崎孝 ピアノリサイタル」は、山崎氏が出版なさった「クープラン《クラヴサン曲集》」の完成をきっかけに、これまでの音楽活動でたびたび講座や演奏を披露してもらっているピアノ研究会さんが開催されたリサイタルだったようです。

 バッハとクープランの世界と題された今回のリサイタルには、約40名の会員・一般の皆さんが聴講に訪れており、クープラン《オルドル》第8番、バッハ《フランス風序曲》など、13曲ほどが演奏されました。

 高齢にあっても、音の一つ一つが際立って聞こえてくるピアノの旋律の心地よさを体験できる1時間であったとともに、バロック音楽に関する歴史的紹介や考察の資料も配布され、音楽を歴史学的に往時のヨーロッパ諸国における音楽文化、演奏法、楽器の発展の伝播のあらましなどを学べる機会となっていました。

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 音楽知識に疎いものであっても、歴史学や西欧文化の一幕を知るとう観点から音楽を眺めるという貴重な経験ができたひと時であったと思います。

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 今回のリサイタルは、非常に専門性の高い芸術的なコンサート事業であったと思います。まちぴあでは、「まちぴあオープンデー」などの交流企画で、子ども達対象の楽器づくり工作なども実施してくれているピアノ研究会の皆さんですが、

 こうした専門的な音楽の研鑽の時間も行うことで、自分たちの技術の向上とプロによる演奏の素晴らしさ、奥深さを伝えて下さるととともに、

 子ども達を対象としたような初心者向けの企画にも、学ばれた知識が活かされているのだと思えるリサイタルであったと思います。

(記事投稿:O)