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2023年01月23日

宇都宮大学主催「留学生と防災まちあるき」参加報告

2023年1月23日(月)

宇都宮大学主催「留学生と防災まちあるき」参加報告

 去る11月12日、宇都宮大学留学生・国際交流センター/留学生アドバイザー&スタッフ共催「留学生と防災まち歩き」が宇都宮大学周辺にて行われ、センタースタッフ1名が参加しました。このプログラムは留学生アドバイザーでもある日本人学生たちも準備や運営を担っています。当日集まったのは、日本人住民(地域の方)を含む約40名。留学生が暮らす寮がスタート地点でした。

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 初めに1グループ6〜7名に分かれ、グループ内でそれぞれ自己紹介、出身地や好きなもの・ことなどの共有。スタッフが入ったグループでは進行役の留学生アドバイザーの方が1名ともう1人宇大生、留学生が4名でした。

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 歩きながら危険だと思う箇所のインスタントカメラで撮りつつ理由記入、他避難場所を確認したり、公衆電話を試してみたりなどグループごとに用意されていたタスクをこなしながら、小学校の敷地内にあるコミュニティセンターまで歩を進めました。歩きながら、ここは通れなくなるかもしれない、雨風が強い時心配だな、地震の時は大丈夫だろうか、という会話がありました。

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 コミュニティセンターでは、洪水で避難する時にふさわしいのは?エレベーターに乗っている時に地震が発生。正しい行動は?といった防災クイズの実施。ただ単にその場で手を上げて答えるではなく、グループ内で意見交換をすることによって、理解が深まったのではないかなと思います。

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 その後、まちあるきを通じて、@心配なことや気づいたこと、A不安や気づいた事に対して解決策、B心配なこととまちあるきで気づいたことの中で特に共有しておきたいことを3つ選ぶといったことを各グループで考える時間が設けられました。

 今回の「留学生と防災まち歩き」に参加して、感じたこととしては、防災まちあるきの重要性。留学生の皆さんは日本語でコミュニケーションが取れる方は多いものの、国によって災害の種類や災害に対する経験が少ないこともあり、「災害発生後どうしたらよいのかわからない」という考えの方も多いのではないでしょうか。

 小学校から行われていた避難訓練含め、避難所に行くメリットや避難する場所、避難する時の注意点や地域で発生する災害についてなどの知識「ストック情報」。災害発生後に危険情報や対応情報「フロー情報」。といったものがありますが、

 ストック情報不足のため、フロー情報を聞いてもどう行動したら良いのか、どこに避難したら良いのかわからないというケースがあります。また崩れる可能性もあるのになぜ体育館などへ避難するのかなど避難場所の違いもあります。

 こういった防災まちあるきを通して、「助けられる」要援護者ではなく、災害発生後に「支援できる側」になって共に活動できるよう良い関係性が地域で育まれると良いなと感じました。主催した宇都宮大学留学生・国際交流センター/留学生アドバイザー&スタッフの皆さまお疲れ様でした。

(記事投稿:K)