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2021年10月27日

令和3年度事務局おたすけ連続講座 第1回「組織づくり」報告

2021年10月27日(水)

 まちぴあで例年この秋口に実施している「事務局おたすけ連続講座」は、ボランティア・NPO等の活動を志す、または現在進行形で実施されている皆様を対象に行っている運営支援を目的にした講座です。

 組織の立ち上げから、会計、助成金、広報と、レベルに関わらず「団体」として活動している皆様に、実際の活動(イベントや講座、集会の開催などなど)とは別に、必要となってくる代表的な物事をピックアップして開催しています。

 特に近年は、「活動を本格的にやった後で苦しむのは苦しい」という思いのもと、あえて各事務作業の原点をおさらいするところから始めています。講座に参加下さった皆様には、何度か触れさせてもらいましたが、この講座自体が、まちぴあなど支援センターや活動に関わる関係機関を知るきっかけにもしてもらい、

 相談を持ち掛けるセンター側の人となりを知ってもらった上で、それぞれ個別にある悩みをご相談頂くための最初の一歩として、活用頂いています。

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 さて。そんな連続講座の初回は、「組織づくり」をテーマに行いました。

 講座には、まちぴあに登録下さっていたり、登録とは新たに活動団体をはじめてみようと検討中の皆さん5名が参加下さいました。

 講話は、まちぴあセンター長(小倉)がつとめ、大きく分けて「任意団体」と「法人」の違いについてや、心強いけども色々とケアが必要な団体内部の調整など、運営と一言にいっても中々難しい、活動・運営していく上で起りえる課題について自身の経験も交えお話ししました。

 社会的・公益的な目的をもって、仲間を募り活動をする。

 この点においては、任意団体であっても法人であってもまずは活動をすることが可能であり、そのためには、集まった仲間たちが理解し合え、参加者を含めた方々が楽しめる(有益)だと思えることを実際にやってみることが大切で、

 スタートとしては、契約等の主体が個人に帰属するものの法的な義務が少ない任意団体からスタートし、活動の規模や継続を望む機運をとらまえて、公的な助成金にエントリーしたり、財政状況を情報開示するための会計を整えたり、参加者募集だけでない、報告を含めた情報発信のための広報があったりと。

 実際の活動をより分かりやすく、共感を広げるための手法としてこれら事務があり。またその先にNPO法人をはじめとした法人格を有する組織への成長があるということをお伝えさせて頂きました。

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 特に今回の講座で注目したのは、「会則」の存在です。

 活動を開始した時に、まちぴあをはじめとした公共施設の部屋利用をするために作ることの多い「会則」。趣味をきっかけに集まったグループやサークルでは、カフェなどの民間施設で集まること自体が活動そのものになっていることもあり、意外と、作らなきゃいけないのと思ってみたり、

 自分たちで作ったルールを見落としていたりすることもあることから、改めて自分たちの会則を見直すことをワークとして実施しました。

 目的、名称などなどの基本情報に加え、会費や参加費の徴収の有無、会計の規定などなど団体の根幹でもある会則が、今自分たちのやりたいと思う活動に即しているかや、まちぴあ登録済みの皆さんが多かったことから、各々の団体の会則を資料として提供頂き、各団体が作った会則の違いを見比べたりしました。

 会の活動目的によって、参加費や会費が明確に規定してあったり、逆に持ち寄りで実施する交流会系の団体は無料ベースのため明記がないなど、活動様式や目的によって異なっていることを知ってもらう機会になりました。

 最終的には、これら会則がボリュームアップした先にあるのがNPO法人の定款であり、これら条項を、一人で勝手に決めないで、会員など仲間たちと、みんなで作っていくことが、法人でいうところの理事会や総会であるという具合に、

 粗々ではありますが、ご紹介させて頂くことができました。

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【以下は、講座内で参考にさせてもらったウェブサイトです】

★栃木県ホームページ(特定非営利活動促進法の手引き)

★みんなで使おう!NPO会計基準
  
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 感染症の影響が薄れてきたとはいえ、まだまだ油断ならない中、ご参加頂きありがとうございました。また、寒さも強くなった中でしたが、換気等感染防止対策に協力いただいたことも、改めて御礼申し上げます。

 さて。次回の連続講座は、「会計」がテーマです。

 会計の技術指導もさることながら、会計という事務作業に向かい合うまでの準備やコツについてもお伝えする予定となっています。

 11月2日(火)18:00〜20:00です。次回からのご参加も可能ですので、関心のある皆さんはお気軽にお申込み下さい。

(記事投稿:O)