2020年11月30日(月)
新型コロナウイルスの第3波感染が広がっているとのニュースが連日報道されています。医療関係、飲食・旅行業の方々などに大きな負担がかかると共に、何とも言えない息苦しさを感じるところではありますが、
もちろん感染防止対策を万全にした上で、過ごしていくという努力そのものには変わりはなく。特に、感染傾向に全国だけでなく県内でも地域差、環境差がみられることから、経済活動をはじめとした感染症との共存の在り方を、各自・各地域において模索し続ける必要性があるのかもしれないと感じている昨今です。
さて、そんな中での「コロナに負けるな!団体紹介」。
今回は、今年10月に、まちぴあに団体登録下さったNPO法人さんの話題です。
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【団体名】
NPO法人ぱんだのしっぽ
【法人の概要】
動物のパンダさんのしっぽは白いんですね(更新者は初めて知りました)。とても見つけづらいらしいですが、パンダさんにもしっぽはあります。日本における貧困問題も、とても見つけづらい課題として挙げられます。
「ぱんだのしっぽ」さんは、県内においてフードバンク活動などに参加されていたメンバーの方が中心となって、今年の秋に立ち上げたNPO法人さんです。栃木県内でも県南・県北・中央とフードバンク活動を行う団体でき、各地域で子ども食堂の取り組みが広がるなど、特に子どもの貧困をテーマにした活動組織が増えている傾向にありますが、その多くの団体が、食べ物や食事の機会を拠点施設に来てもらうことで提供する形をとっています。
これは、団体の努力が足りないということではなく、組織体の運営上や食の安全等の問題から、そうせざるを得ないということもあります。
「ぱんだのしっぽ」では、食品の支援を希望された対象者のご自宅まで配送する事業を中心に、困っている方々との絆を強め、課題解決につなげることを目的に活動されています。
先輩法人である「フードバンクうつのみや」さんとも協力関係を構築され、貧困問題に連携して取り組むなど、非常に興味深い展開をなさっています。
【オレンジリボンキャンペーン】
11月22日(@東武百貨店)と29日(@ろまんちっく村)を会場に、子どもへの虐待防止の啓発「オレンジリボンキャンペーン」の市内広報活動を企画し、実施されました。
子どもの虐待問題と貧困問題はセットになっている場合も多いことから、キャンペーンに協力されたそうです。広報活動当日は、オレンジリボン運動の事務局を務めている、認定NPO法人「児童虐待防止全国ネットワーク」の情報を伝えながら、メンバーの皆さんであつらえたオレンジリボンを、お買い物や行楽で訪れた市民の皆様に配布しました。
11月29日のろまんちっく村では、クリスマスの時期も近いことから「オレンジツリー」を来場者の皆様と共に作る試みもされていました。
ご家族連れの皆さんからのメッセージがたくさん添えられたツリーが出来上がっていましたね♪
【これから】
ボランティアや市民活動の団体には、良く継続性が求められます。それは、地域社会の課題を解決するためには、ちょっとやそっとの時間では解決が難しいとされるからです。貧困問題に限ったことではありませんが、人に寄り添う支援活動は、その中でも特に組織体としての安定性や継続性を強く求められます。
これは、困難さを抱えている対象者の方が、安心して前を向き、気持ちも新しくなって立ち直るまでに、かなりの時間とパワーを要するということを意味しています。ですから、法人として、ぜひとも息の長い活動を続けて頂きたいと願うばかりです。
まちぴあとしては、そんなに十分な助力ができるわけでもないかもしれませんが、「ぱんだのしっぽ」さんの活動がさらに理解を広め、貧困問題、児童虐待などへの理解を少しでも発信できるようお手伝いさせて頂ければと思っております。
(事務局:o)