2020年10月22日(木)
新型コロナウイルスの経済的ダメージを克服しようと、全国的に様々な振興策がはじまるなど、感染症への対応策が本格的に動き出してきました。
その一方で季節は秋から冬に向かおうとしております。猛暑だった8月と比べるとさらに一段と寒さが増してきた感覚もあります。
世間では心配されているインフルエンザとの同時流行は可能性が低そうとのことですが、ともかくも体調管理には一層の気を配る季節になりましたね。
個人で頑張ることも大切なことですが、気心の知りあえた仲間たちと励ましあいながら過ごしていくことも大切です。今回、ご紹介する「KHJとちぎベリー会」さんは、長年にわたり、宇都宮市をはじめ県内を中心に、不登校・ひきこもり支援の活動をされているNPO法人です。
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【団体名】
NPO法人KHJとちぎベリー会
【概 要】
2002年12月に家族が集まり、状況を改善する為に「ベリー会」が発足しました。2009年9月に、取り組みや活動を充実発展させるために法人化し、若者の居場所、小規模就労支援、訪問サポート、引きこもり回復プログラムによる学習会などの事業を行っています。
これらの活動により家族が元気になり、当事者も変化し社会へ関わる方も出てきました。悩みを抱えている家族の中には、相談場所が分からなかったり、行政での相談を受けても担当者が変わってしまい相談が途切れてしまったり、世間体等の為に潜在し遷延化してしまっている家族もあるそうです。
法人が行っている交流会、勉強会、講演会は、当事者への知識醸成と社会への啓蒙、そして何より、孤立して悩み続けないように関係をつくることのできる人と場所を作り続けています。
【現在の様子】
ベリー会の皆さんは、毎月1回(第一水曜日)にまちぴあの研修室を会場に居場所活動を行っています。居場所とは、同じ想いをもった方々が集まる集会です。ひきこもり支援に限らず、高齢の方の憩いの集会や子育て中のママさんたちの集まりなども居場所と表現されますね。ベリー会さんの「宇都宮の居場所」もその一つです。
会場では、気心の知れた皆さんで自由にお話しをなさったり、時には会報の送付作業などちょっとした作業を交えながら過ごしたり、クリスマスなどの季節感を感じる催しを行っています。
新型コロナウイルスの影響で、こちらの居場所もしばらくお休みになっていましたが、6月頃から少しずつ再開されました。まちぴあとしても、定期的に活用下さっているお馴染みの皆さんが、皆さんなりの工夫をこらしながら再スタートを切って下さったことをありがたく感じています。
【これからに向けて】
ひきこもりは、いじめ、無関心、就職難など学校から就活期の若い世代にだけ関わる問題ではなく、派遣切り、解雇、倒産、虐待、ネグレクト、過保護等、何をきっかけにどの年代の方に起こるかも限られない問題です。
現代社会は、こうした様々な要因が山積する一方、回復が長引くと二次障害を発する場合もあり適時に早い対応が必須です。病気が隠れていないか、専門医にかかることは大切なことですが、家族会をはじめとした、仲間とのつながりは、それと同じくらい回復に欠かせないことだと会の皆さんは考えています。
改善に向かい関ることはとても辛く苦しいことですが、諦めずに希望を持って関ることが大切です。それには同じ仲間の元気な力が、取組む気力を取り戻してくれるとのことです。
ぜひ関心のある方は、ベリー会さんにつながってみてはいかがでしょう?
【団体名】の部分に、法人のホームページとリンクしてありますので、よろしければご参照下さい。
(事務局:O)