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2020年08月09日

まちぴあインターン生の活躍(1-3)

2020年8月9日(日)

 8月6日〜10日までの予定で、まちぴあでのインターンシップ研修に励んでくれている、帝京大学のYくん。ちょっとタイトな予定になってしまいましたが、8月8日(土)の午前中に河川清掃ボランティアを体験してもらった後は、

 せっかく外に出ての研修機会だったこともあり、「とちぎボランティアNPOセンター・ぽぽら」さんにお邪魔して、県域に中間支援センターの様子をお伺いすることにしました。

 市と県の支援センターの違いや、共通しているミッション性、県および栃木県内の各市町がすすめている「協働」についてなどを事前に勉強してもらった上で、改めてぽぽらスタッフさんから、いろいろとお話しをお聞きする機会となりました。

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 訪問させていただいたとちぎボランティアNPOセンター「ぽ・ぽ・ら」さんは、インターン先である「まちぴあ」と同様に、各種NPO団体やボランティアの方々が活動するための交流できる場を提供するといった支援を行っている施設であります。

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 施設の規模は、まちぴあよりも大きく、最多で70人まで受け入れることができるそうです。

 「ぽ・ぽ・ら」さんは「ボランティアやNPOの自律成長」「協働を行うためのネットワークづくりの応援」「県民のみなさんの社会貢献活動への参加」の三点を基本コンセプトとしており、

 NPO・ボランティアの活動支援、団体立ち上げ支援、他セクターとのコーディネート、県民協働の促進に役立つ各種研修や社会貢献活動に関する調査研究、ボランティア等活動参加促進に関する事業の実施といった各種事業を行っているそうです。

 訪問前に事前調査を行った中で、私は「各種団体や企業との協働に関する相談・コーディネート」の部分について、具体的にどんな形での調整や、相談への対応が行われているのかに興味をもちました。

 その点について、ぽぽらスタッフさんにお尋ねし、

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「協働」とは「異種・異質の組織」が「共通の社会的な目的」を果たすために「それぞれのリソース(資源・特性)」を持ち寄って、「対等な立場」で協力して働くことであり、

 NPOと異業種の互いに違う考え、価値観、関わり方の間に立ちながら、すり合わせをしていき、ギャップを埋めていくことで双方の特色や想いを活かした事業を実現することであることを教えて頂きました。

 具体的には、企業とNPOとの間で行われた、寄付文化の醸成と地域産品の販売促進を合わせた寄付付き商品の展開などを資料なども見せてもらいながらご説明頂きました。

 協働に限らず、社会貢献やSDGsなど、大学の授業でも言葉を知り、どんな目的があって提唱もしくは取り組みが行われているのかは知ってはいるものの、より身近な栃木県内で、実際に実現している協働事業の姿を見せてもらうことで、より理解を深められたと思います。

 今回は、お忙しい中でしたが、質問への対応や館内のご案内などを頂き、ありがとうございました。

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 ぽぽらさんへの訪問については、感想文の中にもあったように、ただ「こんな施設がある」というだけではなく、もう少し私たちのような中間支援組織の役割について知ってほしいという思いから、

「どんなところで、何をやっているところか」

 を調べてもらい、その中で特に、もう少し聞いてみたいとひっかかった部分を出してもらった上で訪問させてもらった研修となりました。

 ぽぽらのスタッフの皆さんには貴重な時間を頂きありがとうございました。また、今回の事前調べから訪問にかけての作業を通して、事前に準備しておくことで、よりよい学びの機会を自分でつくることができることをYくんにも実感してもらうことができたかと思います。

 これも一つの協働?ということで、とても貴重な時間でした。

(事務局:O)

まちぴあインターン生の活躍(1-2)

2020年8月9日(日)

 新型コロナウイルス感染症の関係で、夏季休暇が短縮されるなど大学生をはじめとした学生の皆さんにも様々な影響が出ています。

 そんな例年と違った夏を迎えているところですが、まちぴあでは、8月6日(木)〜10日(月)の5日間の予定で、帝京大学に通うYくんが、まちぴあでのインターン研修に取り組んでくれています。

 Yくんには、これまでにまちぴあ館内の掲示物の更新や情報収集・発信のお手伝いをしていただきました。8月8日の土曜日には、高校生や中学生といった、自分より若い世代の学生たちが多く参加下さった、

「釜川コケ落とし大作戦」(第55回)

 に、運営側のサポート兼実際の活動参加ということで同行頂きました。これまでに大学の授業等でのボランティア参加は経験があるとのことですが、運営側としてまた一活動者として、ボランティアに集まった皆さんの輪の中に入っての体験を記してもらいましたので、更新致します。

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 今回、インターンシップの一環として私が参加させていただいたのは、宇都宮市のオリオン通り付近を流れる河川・釜川の清掃ボランティア活動である『釜川コケ落とし大作戦』。

 準備段階から参加させていただき、ボランティアで使用するデッキブラシや長靴の用意から、ボランティアに参加される方々の参加受付をやらせていただきました。新型コロナによる問題がまだまだ続く中、合わせて20人弱の参加者が集まって下さりました。

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 夏休みという時期からか、集まって下さった参加者の多くが学生さんで、ボランティアに対する熱意も感じられ意気揚々と「じゃぶじゃぶ池」へ。

 梅雨明けの8月初旬、コロナの影響でマスクを手放すことのできない中の作業はマスクによる息苦しさや籠る湿気や暑さなどによる熱中症を危惧していましたが、本日の空はやや曇り気味であり、吹き抜ける風は涼しさを孕んだもので、釜川自体の水温もあり川の中へと踏み入れた足で感じたのは程よく冷えた気持ちの良いものでした。

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 川の清掃をするにはうってつけな日であったと私は感じました。
 
 私をはじめとした男性陣は「じゃぶじゃぶ池」の一つ上流の部分を主に清掃しました。川におりる階段がない場所でしたが、気を付けながら川に入り、清掃にとりかかりました。

 最初はコケばかりでよどんだ色しかなかった川底でしたがしっかりとデッキブラシで擦ってみれば黒い石で出来た川底が顔を出し、ものの十数分でコケに隠されていた黒い石による川底へと戻りました。

 また、本来ボランティア後に行われる筈だった『鮎のつかみ取り』はコロナの影響で中止となってしまった為、鮎の代わりとして風船を川へ放流してみました。

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 川はそこまで流れが速いわけでなく、放流した風船はとてもゆったりと流れていき、参加者の学生さんたちにコケを落とすついでに波を作ってもらって風船の補助をするといった予想外もありましたが、子どもたちはそんな流れてきた風船を手に取って喜び笑顔を浮かべてもらうことができました。
 
 そんな釜川の清掃と参加していただいた子供たちが喜んでくれたという目的の達成感は強く、

 今回の『釜川コケ落とし大作戦』は成功!と私は感じられ、

 次回活動の時にはインターンも終わっておりますが一参加者として参加したいと私は考えています。

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 ・・・最後の一文が嬉しいですね。

 社会的貢献を行うボランティア活動は、意義としてはとても崇高な部分があると思います。そう思えるからこそ、各地で行われている自主的で公益的な市民の活動がより意義深いものになる一方で、学生さんなど若い世代をはじめとした、ボランティア軽験者(全く初めてでない人という意味です。勝手に作りました)の方にとっては、

 ある種、レジャーやアルバイトと同じ位置づけにボランティア参加があり(もちろん遊びに行くわけではないですから、それなりの準備は必要です)、日々の生活を送る中で、

「ボランティアでもしてみようか」

 と、スッと選択してもらえるような状況を作っていくことも、人手不足などの課題を抱えている活動現場には必要なのかなと、Yくんの感想を聞いて思ったところです。

 ちなみにYくんとは、河川清掃で実働を経験してもらった後に、栃木県ボランティアNPOセンター「ぽぽら」さんにお邪魔して、県域におけるセンターの役割や協働についてのお話し、質問に対応して頂きました。

 そちらの様子も近々更新していこうと思います。

(事務局:O)