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2020年05月23日

第52回釜川コケ落とし大作戦 実施報告

2020年5月23日(土)

 ボランティア体験プログラム「釜川コケ落とし大作戦」は、宇都宮市のオリオン通りをはじめ中心部を流れる河川・釜川の清掃ボランティアとして、2006年から実施している活動です。

 釜川は、都市部を流れる一定区間から二層河川(川の下に川が流れている)となっている、全国的にも珍しいとされる治水方法がとられている河川です。その昔は、ちょっとした大雨で市内各所の氾濫の原因にもなっていたという、暴れ川としても地元の皆様にはなじみがあるそうですが、河川改修後は、そんな様相もなくなりました。

 一方で、人工河川(イメージ的は、すごく大きな用水路)であるために、定期的な清掃が必要であり、市でも定期的な清掃が施されていますが、市内を流れる身近な自然に親しみ、愛着を育むことを目的に、清掃活動を行っています。

 河川は、火事などの有事発生時には消防用の水源になることもあるそうで、深いところや橋が架かっている箇所など、ボランティアでは清掃が困難な箇所もあります。

 そんな中で、親水スペースとしてゾーニングされている「じゃぶじゃぶ池」とその周辺50メートルほどの区間は、水量も少ないため体験プログラムの実施場所となっています。

 雨天や荒天時には中止となりますが、原則4月〜10月までの計7回、1時間程度(片付け等を含め2時間を予定)行っており、実施主体が、まちぴあになってから通算52回目となるのが、今回の活動となります。

 さて、これまでも台風や大雨、地震など様々な外部環境の変化がありましたが、2020年は感染症という課題がある中でのスタートとなりました。

 4月活動は、外出自粛期間にあたってしまったので、事務局側で周辺の様子を確認したり、清掃活動時の準備を整えることに注力し、今回の5月活動を迎えました。

★★★ ★★★ ★★★ ★★★

 5月23日。待ちに待った釜川清掃の日をそうして迎えましたが、今度は雨天が!降水確率70%という予報の中、現場に到着すると・・・。

 何と、晴れまして。活動実施となりました。

 規制緩和がすすめられている栃木県内ではありますが、まだまだ油断できない時期であり、6月からは学校も始まるとのことで、環境の変化に備える必要もあってか、事前申込はありませんでしたけども。

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 幾人の皆さんからは実施のご確認を頂き、天候も微妙だったので参加するしないも皆さんの判断にゆだねる自由参加の対応を取らせて頂きましたが、結果6名の参加がありました。

 前回のソロ釜川と比べると6倍!

 清掃活動をしていると、地域活動拠点「KAMAGAWA POCKET」に関わっている宇都宮大学の学生さんが飛び入り参加して下さり、計7名での活動となりました。

 前回と比べると7倍です!!! いやぁ、感無量でしたね。

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 河川の様子については、前回が一人だったこともあり、いつもだったらば簡単に落ちる汚れがちょっと強かったかなとも思いつつ、皆さんでデッキブラシでブラッシングをしつつ、

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 前回と比べて一番の違いは河川敷の雑草たちでしたので、大きな草を中心に除草作業に精を出して、活動しました。

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「やっぱり身体を動かすといいね」
「動いていると暑い」
「マスクはやっぱり苦しいね」

 など、コロナとの共存も踏まえた中での実質初回活動となったわけですが、参加者それぞれに密を避け、マスクのハンデを考慮しつつも各自一呼吸を各自とってもらいながら、それぞれのペースをつかんでもらいながら行うことができました。

 河川や除草で、親水スペースの清掃ができたこともさることながら、刻々と変化していく状況の中で、無理なく、どんな実際の活動ができるかを考えながらの、とても特別な活動機会となったと思われます。

 ちなみに、参加者の中のお二人は、宇都宮ケーブルテレビのクルーさんでございまして。この活動の様子は6月1日より放送予定だそうでございます。

「こんなことをやっているんだ」

 ということを、より広い市民の皆さんにお伝えしてもらえれば幸いと思っています。宜しければ拝見下さいませ♪

 そんなことで、自由参加になった今回ですが、実際に皆さんがお集まり下さったおかげで、無事に今年の第一歩が正式に踏み出せた気がします。

 今回印象的だったのは、この活動に飛び入り参加して下さった学生さんが、「自分たちも何かやってみようかな」とポツリと言って下さったことです。

 自粛緩和がすすめられる一方で、皆さんがしっかりと注意を払って生活しているからこそ、中々チャレンジしづらい環境になっているという側面もあると思いますが、そんな中でも、「何かできるかな」と考えることは、中々できないからこそ大切なことであり、

 そもそも、やる・やれるの前に、「やってみようかなという気になってもらえた」ということがとても嬉しかったです。

 釜川コケ落とし大作戦は、環境美化の気持ちを育むとともに「無理をしない」を体験する活動としても実施しています。もちろん、やる気になって無茶はいけないとは思いますが、こうした「できるかも」がたくさん生まれ、ボランティアとしてだけでなく、色々な面でのチャレンジが生まれたら、活動の大きな成果と思いました。

 改めまして、今回参加頂いた皆様ありがとうございました。

 ちなみに次回活動は6月27日(土)を予定しています。過密を避けるため、今回同様10名程度を上限に近日中にお知らせさせて頂きますので、宜しければご参加下さい。

(事務局:O)