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2023年03月27日

「大学生によるまちづくり提案2022」発表会 参加報告

2023年3月27日(月)

「大学生によるまちづくり提案2022」発表会 参加報告

 去る12月16日、うつのみや市政研究センター主催 大学生によるまちづくり提案2022〜私たちから始めよう にぎわいアクション〜が宇都宮市役所14階大会議室にて行われ、スタッフ1名も参加してきました。

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発表会 会場の様子

 大学生ならではの感覚や視点による柔軟で斬新なアイディアが提案されることを期待し、平成17年度から開始した取り組みで、今年で18回目の実施となるまちづくり提案。半年間の調査・研究に関わってきた成果の発表及びポスター発表などが行われました。成果発表時間は1団体8分。午前の部・午後の部と分かれ、全14つの提案が行われました。

発表内容は「大学生によるまちづくり提案発表会2022」からでも確認することができます。

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『NO.1 宇都宮市の空き家から賑わいを〜デジタルスタンプラリーを活用した地域活性化〜』
ベルモール周辺にて、LRT利用に関するアンケート及び周辺徒歩10分圏内にある空き家活用アンケート、空き家スタンプラリーの実施提案。空き家活用の希望する用途としてはカフェ・古本屋などを希望する方が多い。スタンプラリーではポイントやクーポンを獲得できる仕組みを提案していました。

『NO.2 宇都宮市ととのいプロジェクト〜アツい空気を攪拌させろ〜』
昨今のサウナブームで注目を集めているアウトドアアクティビティ「テントサウナ」。「泉町活性化プロジェクト」が行ったイベントにて体験実施を行った。市内地での活動だったがアンケートの満足度は高かった。提案内容としては市内の河川や緑地、大規模公園など場所を移動しながら行う「宇都宮サウナツアー」を提案していました。

『NO.3 外国人と共生する豊かなまちづくり』
宇都宮に住む外国人の暮らしにおける不安の解消や平等への促進等を行う取組みが必要。「性別・年齢・国籍に関わらず多くの人が関わり合い、全ての人にとって生活しやすい地域」=にぎわいがあり魅力的なまちであると考える。外国人同士、日本人と外国人の交流の場として「食まちフェスin宇都宮」の実施提案。食と遊びによる多文化交流を目的に宇都宮・栃木の食文化屋台や日本の伝統的な遊びなどの体験ブース、相談を受け付けスペースなどの内容を行うと提案していました。

『NO.4 宇都宮すごろく』
すごろくとクイズを組み合わせたゲーム。楽しみながら学ぶ機会を作ることで、宇都宮市に対する理解を深め、長く住んでいる人たちも、最近住み始めた人も宇都宮市というまちに愛着をもって住んでもらいたいことを目的に提案。活用方法として小中学校の学習の題材として、校内イベント・レクリエーション、市民向けイベントでの活用により外国人を含め、住民同士の交流が生まれる場ともなると提案していました。

『NO.5 秘境の地に眠る大谷の謎を発見しよう〜動画でPRしよう大谷の魅力〜』
近年観光客の訪問のきっかけとして重要な役割を果たしているインターネット上にアップロードされた動画に注目し、「大谷グリーンツーリズム推進協議会」と連携して、若者をターゲットとしたオリジナルのプロモーション動画を自ら撮影・作成する活動を展開。実際の宇都宮市の観光振興プランでは「SNSを利用した情報発信」に課題があり、短時間で見どころがわかる動画が少ないという現状があるそうです。施策事業の提案として、「観光PR動画コンテストの開催」を提案していました。

『NO.6 ご当地キャラクターを使った広報手段の充実について』
宇都宮市公式Youtubeの再生数が伸び悩んでいる。背景として市民向けの動画が多い、外向けのプロモーション動画もあるが単発動画が多く継続的ではない。現在流行の波が来ているVTuberの提案。メリットとして生配信が行いやすい、継続的な話題性ができる、双方向コミュニケーションによる賑わいの創出ができると提案していました。

『NO.7 マルチ・リンク・シティ-「空きスペース」の連携による暮らしの場の拡張』
宇都宮市中心市街地には大小様々な「空きスペース」が存在している。近年、全国の市町村では駐車場などの大規模な空きスペースを活用したまちづくりが見られるようになった。しかし、小さな空きスペースとの一体的な関係に着目した事例は見られないことから、大小の空きスペースを掛け合わせたまちづくりを提案。ユニオン通り、オリオン通り、日野町通りが調査対象とし、立体的空間の創出、飲食や図書などの街中の多様性、緑豊かな都市空間としてコワーキングスペースなど新たな活動の空間の創出を提案していました。

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別会場 パネル展示の様子

『NO.8 私たちが暮らしたいまちでにぎわいを増やそう』
令和の若者の望むライフスタイルとはについてゼミ生10人でディスカッション。移動手段として自家用車や一戸建てを望む意見が多い。EV車への転換の促進として駐車料金支援や空き家の古リノベーション支援などの提案。若者が定住したくなるまち及びカーボンニュートラルなまちづくりを両立させるための提案をしていました。

『NO.9 NCC対応型レンタルサイクル』
「自転車のまち」実現に向け、レンタルサイクル用アプリケーションの開発(クーポンというきっかけから副次的効果。排気ガス&渋滞の緩和)及び「イベント開催(LRTと一緒に走ろうイベント 鬼怒通りを交通規制・自転車・歩行者専用)案」及び海外に設置されている「サイクリング専用ロードMINILOOP」の設置提案をしていました。

『NO.10 私のまちは私がつくる〜宇都宮駅ペデストリアンデッキ周辺の活性化事業〜』
JR宇都宮駅西口のペデストリアンデッキの有効活用と学生や若者がしないでまちづくり活動を活発に展開するための方策可能性を「ベデフェス!(いちご一会栃木国体2022おもてなしイベント)を通した実践的事業から提案。実践前には「まち歩き&ワークショップやペデストリアンデッキ清掃なども実施。イベントなどを持続的に行っていくため、「若者まちづくりアドバイザー制度」を提案していました。

『NO.11 QRで楽々宇都宮ぐるり旅』
宇都宮には餃子以外にもカクテルや梨、宇都宮焼きそばといった様々なグルメや農産物があるものの全国的には餃子の知名度が他の追随を許さないほど優っている。実際令和3年度宇都宮市間呼応動態調査報告書でも来訪目的・再度来訪理由などの数値を見ても餃子を目的としている方が多い。そこで、有名店だけではなくニッチな趣のある飲食店、観光地やイベントなどの紹介プラットフォーム作成およびQRコードを用いた「QRで楽々宇都宮ぐるり旅」を提案していました。

『NO.12 まちづくり駄菓子屋「おかしのいえ」』
少子高齢化・子育て環境の変化⇒子どもの遊び場や居場所がない。その中で、駄菓子屋を通して多世代・多様な人の交流を促し、宇都宮のささやかなにぎわいを日常的に換気することを目的に提案。50年以上にわたり、子どもたちに愛され続ける駄菓子店「パーマ屋文具店」への現地調査や地域のイベント・学校行事における移動販売「おかしのいえ」実施、駄菓子屋を気軽に始められる指南書リーフレットの作成を通して子ども同士のふれあいと世代間交流、子どもたちの社会性を育める場の提案をしていました。

『NO.13 「Eco&ArtフェスIN大通り」展開によるまちなかの賑わい創出』
宇都宮共和大学 内藤マーケティング論ゼミでは、シティキャンパルを活用して、周辺地域のまちづくりのために何が出来るか考え実行する研究テーマがある。2014年から、クールシェア(省エネ・地球温暖化防止の為の活動の1つ)を目的とした「まちなかクールシェアコンサート」実施してきた取組みから環境(再生可能エネルギー利用など)と芸術(アート系サークル団体)を組み合わせた「Eco&ArtフェスIN大通り」を8月第1週から9月第1週の毎週末5週間計10日間実施。今後の展開について提案していました。

『NO.14 外国人観光客への宇都宮の魅力再発進〜留学生と日本人の協力で生み出す観光振興〜』
宇都宮市を訪れる外国人観光客を増やすことを目的に「外国人観光客と大学生の交流事業・海外のSNSにて宇都宮市の観光情報発信」などの提案。大学の空き教室や新設の地域コミュニティ拠点などの既存施設を活用して外国人観光客・日本人学生・留学生の観光案内所・交流の拠点とすることなど提案していました。

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以上大学生によるまちづくり提案2022の内容を簡単ではありますが、まとめさせていただきました。提案された大学生の皆さんお疲れ様でした。今回の提案をまとめた「まちづくり提案集2022」はまちぴあにもありますので、興味・関心のある方は是非お声かけください。

2023年02月23日

県央まちづくり協議会主催「SDGs交流会」参加報告

2023年2月23日(木)

2月8日にライトキューブにて県央まちづくり協議会主催の「SDGs交流会」が開催され、スタッフ1名が参加してきました。

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今回の交流会には200名ほどの参加者がいたとのこと。
他社の取り組みがどういうものか、自社にも生かせるものは何かを考える企業さんが多いなと感じました。

まずは、県央まちづくり協議会常任理事のあいさつと栃木県経営者協会会長のあいさつがありました。

そして、特別講演として東京の虎ノ門ヒルズに2020年10月に開設された宇都宮市のサテライトオフィスの所長を務める経済部産業政策課の黒崎さんがサテライトオフィスの役割などについて紹介しました。

次は、栃木県内に事業所を置く企業によるSDGsの取り組みの紹介。

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ホンダは、「カーボンニュートラルの実現」にむけて電動自動車の開発を拡大展開していること、JT栃木支社は「まちづくり応援事業」を活用して清掃活動を行っていることなど現在行っている取り組みについての紹介や、ミツトヨは本業を通じて地域・社会貢献を拡大すること、SUBARUはすべての人の多様な価値観を尊重しつつ、多様な市場価値を創出する事業を推進することなど今後の取り組みについてなど、全部で7社の発表がありました。

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休憩時間中は名刺交換を行ったり、情報交換など参加企業同士で交流を深めていました。

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このような企業さん同士での交流会は初めて行きましたが、企業の皆さんがそれぞれ取り組んでいることがどういうものかを知ることができました。
場違い感が否めない部分は正直ありましたが、参加してよかったなと思いました。
自分にできることは、「賞味期限が近いものを購入する」といった小さいことですが、続けていこうと思います。

(記事投稿:T)

2023年02月22日

令和4年度地域共生社会シンポジウム「シン・地域共生シャカイ」参加報告

2023年2月22日(水)

令和4年度地域共生社会シンポジウム「シン・地域共生シャカイ」参加報告

 去る12月12日、栃木県社会福祉協議会主催 令和4年度地域共生社会シンポジウム「シン・地域共生シャカイ」がオンラインで実施され、県内の行政、社会福祉協議会や中間支援組織など約60名が参加されました。地域の多様な主体が『共存』し、『つながり』、地域社会を『共創』していく意義について実践事例を交えながら考え、『地域共生社会』の実現に向けた地域づくりを広げていくことを目的に行われました。

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 初めに、オープニングではシンポジウム ナビゲーターを務める 石井大一郎氏(宇都宮大学地域デザイン科学部准教授)より「シン・地域共生シャカイ」についてお話していただきました。福祉的なイメージが先行する地域共生社会。今回のシンポジウムで、そのイメージにとらわれない様々な切り口からシン(真・新)の地域共生についてお話していただきました。

 そもそも、地域共生社会とは、世代や分野を超えてつながることで、住民一人ひとりの暮らしと生きがい、地域をともに創っていく社会を指しています。これまで自治会役員などのメンバーだけで実施してきた課題解決だけではなく、活動の中で「関わり白(対話の場など)を増やす」=「主体形成」を生み出していく必要があり、これから行われるリレートークなどで注意深く観察していただければと思う。とお話していただきました。

 次に行われたのは、リレートーク。その@学生による地域自治活動「白白公民館(「とみくらみんなのリビング」を活用した多世代交流を目的に活動する学生団体)」。これまでの活動としてたなばたイベント(1年生がメインで企画運営)、ハロウィンイベント(中学生も一緒にスタッフ、自治会全面協力)など実施。自治会の若返りにつながるように活動していくとお話していただきました。

 そのA学生による地域自治活動「建築学生団体UUAD峰地区学生まちづくり協議会」。学生向けアパート改修ほか、「工具の無償サービス」など企業と学生をつなげる事業を実施。峰地区学生まちづくり協議会=平和堂アパート改修(UUADより)から峰地区のまちづくりに関わるようになった。学生・社会人が共に議論する「タキヤ会議」にも関わり、高齢者向けに「スマホ教室」など生活から先の小さな半歩として活動しているとお話していただきました。

 そのB地域企業と自治会の取組み「株式会社AXIAうつのみや還元プロジェクト”(還プロ)」の主な活動は、住まいと不用品の無料相談(月1回)・個別相談(都度開催)、高齢者が住みやすい空間づくり「宮スマ講座」(都度開催)などを通して「安心安全の構築(悪徳業者の営業活動抑制)」、「生活環境改善(無料相談会から整理・仕分け・家財処分等)の啓発」、SDGs・3R(不用品の相談会、再使用・再利用)の推進、地域への還元(地域住民依頼案件の売上10%還元)を行っているとお話していただきました。

 そのC地域子育ての取組み「NPO法人いちかい子育てネット羽ばたき」。誰もが心地よく住みやすい地域づくりを目指して活動を展開しています。地元を知る「休日の遊び場・自然環境を学ぶ事業」や多世代間交流「地域食堂・こどもcafe」、市貝町ファミリーサポートセンター(委託)として相互援助活動を行っているとお話していただきました。

 そのD地区社協たすけあい事業「中地区社会福祉協議会“中地区たすけあい事業 だけボラ”」。ふくし的してんからまちづくりに取り組む住民の自主的な活動組織で、今や未来を考えるまちづくりミーティングや学習会の開催、地区内アンケートを通して、“中地区たすけあい事業 だけボラ”(送迎、買い物、通院、ゴミ出しなど)を行っているとお話していただきました。

 そのE地域資源を活用した社会参加支援の取組み「社会福祉法人太陽の里福祉会」。2014年に廃校となった那須塩原市にある戸田小学校の活用として障がい者の福祉施設、保育園事業、レストラン・カフェ・ギャラリーなどの実施を行われています。活用にあたり、那須塩原市の「廃校跡地利活用計画」「アートを活かした街づくり計画」に参画。敷地を利用し地域住民の交流、地域じゃない人にも足を運んでもらい新しい発見・体験をしてもらう場にもなっているとお話していただきました。

 次に事例ごとでのブレイクアウト(対話の時間)が2ターン行われました。お話を聞いた中で、参加者が気になったこと、リレートークでは話せなかったことなどを聞くことができました。最後に、取組み事例の皆さんから一言がお話していただきました。

 未来を見据えて、学生や企業、NPO法人や社会福祉協議会がどのように地域と関わっているのか。地域の中でこれまで接点がなかった方との出会いの機会にもなり、安心安全な暮らしにも繋がっている。こういった取組みから「新たな関わり白」が生まれていくと思いました。

(記事投稿:K)

2023年02月07日

「英語絵本ワークショップの会」×「こくら工房」英語朗読版紙芝居の紹介

2023年2月7日(火)

「英語絵本ワークショップの会」×「こくら工房」英語朗読版紙芝居の紹介

 2020年からのコロナ禍で、無病息災・疫病退散の縁起物として注目されている黄ぶなですが、みなさんは宇都宮市に「黄ぶな伝説」があるのをご存じですか?「昔天然痘が流行った時に、市中心部を流れる田川で黄色いフナが釣れ、それを食べた病人の病が治った」というお話です。

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 この「黄ぶな伝説」をモチーフに紙芝居を製作した「こくら工房」さんの作品に、まちぴあ登録団体「英語絵本ワークショップの会」さんが英語訳して、英語朗読版「黄ぶなのお話」が完成し、 YouTubeで公開されました。

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「英語絵本ワークショップの会」は、ご自宅で英語教室を開き、宇都宮東図書館内「おはなししつ」では、未就園児からシニアの方まで幅広い世代に英語絵本の読み聞かせを行っています。昨年は、さまざまな国で作られている英語絵本の魅力をたくさんの方に伝えたいと「おうち図書館」を開かれました。

 今回のこのコラボは、子供たちに大人気のバルーンアートのみならず、絵描きでもある「こくら工房(ウシさん)」のオリジナル紙芝居を英語化し朗読することでまた違った英語への親しみやすさや楽しさがあるのではないでしょうか!!

 ぜひYouTubeをご覧ください。

2023年01月31日

宇都宮大学地域デザインセンター「地域防災部門」設立記念シンポジウム 参加報告

2023年1月31日(火)

宇都宮大学地域デザインセンター「地域防災部門」設立記念シンポジウム 参加報告

 去る12月9日、宇都宮大学主催 宇都宮大学地域デザインセンター「地域防災部門」設立記念シンポジウム「栃木県における地域共創による防災まちづくり」(宇都宮大学実施報告)が、宇都宮駅東口交流拠点施設ライトキューブにて行われ、行政、自治会関係者、防災組織関係者ほか関心を持つ方や学生など270名以上が参加していました。

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地域防災部門長である石井 大一郎氏

 初めに、宇都宮大学学長及び宇都宮大学地域デザイン科学部長による挨拶、そして地域防災部門長による「地域防災部門」の概要説明が行われました。宇都宮大学地域デザインセンター「地域防災部門」とは、、栃木の地域防災・レジリエンス社会の実現に向けて、防災に関する教育・研究・地域連携を推進する総合的な教育研究機関です。

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 次に、岐阜大学流域圏科学研究センター 准教授の小山真紀氏による「地方大学での社会共創による防災」と題して基調講演が行われました。小山氏は岐阜大学において地域防災に関して研究を行っており、また、「清流の国ぎふ 防災・減災センター」において減災社会推進部門長をされています。

 防災・減災センターでは2015年の設立以降、防災士の入門講座として「地域防災人材育成講座」(設立前から岐阜県が実施していた)、一般向け人材育成プログラムとして防災リーダー講座、災害図上訓練(DIG)、避難所運営ゲーム(HUG)。

 特に特徴的な「げんさい未来塾(地域防災・減災について主体的に担うことのできる人材を、実際の地域防災・減災の現場における実践を通じて育成するプログラム)」及び防災人材の交流の場として「げんさい楽座(専門家と一般参加者が防災・減災について語り合い、防災・減災への関心を深め、知識を得るとともに、参加者同士が意見交換を行う交流の場)」などの事例紹介を中心にお話していただきました。

 次に報告1、栃木県県民生活部 危機管理監から「栃木県における危機管理・防災施策」として地域防災を支える担い手確保に向けた好循環創出などについて説明していただきました。また同県土整備部課長から「令和元年東日本台風における被災状況と県の取り組み」として被災状況や初動対応、災害復旧工事の現況、栃木県流域治水プロジェクトなどについて説明していただきました。

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 次に報告2、NPO法人栃木県防災士会稲葉茂理事長から「防災士の栃木県における活動」として防災士について、実施している主な事業(HUGやDIG、気象庁ワークショップなど)、他家族の防災教室や外国人向け防災教室(栃木県国際交流協会主催)について、平常時〜災害発生後など期待される活動についてお話していただきました。

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分科会4 人材育成 会場の様子

 最後に行われた分科会では、空間管理「空き家・放置建築物を対象とした官民学協働による対策と実践」、水災害とボランティア「多主体連携による災害復旧・復興の推進」、災害後の健康維持「専門家との連携による防災ヘルスケアのあり方」、そして人材育成「台湾での事例を交えて地域防災の担い手を考える」の4つのテーマに分かれ、研究者や実践者による話題提供などが行われました。センタースタッフは人材育成の分科会に参加しました。

 地域防災の担い手をはじめとした防災人材の育成について考えることを主旨に、話題提供@NPO法人栃木県防災士会稲葉茂理事長より先に行われた報告より詳しく、防災人材育成の課題や県内における活動状況などについてお話していただきました。

 話題提供A台湾中央警察大学防災研究所副教授の邵俊豪氏より日本の防災士を参考にした台湾の防災士についてお話していただきました。日本の防災士などの特徴や動きなど説明していただきました。

 話題提供B宇都宮大学 留学生・国際交流センター准教授の飯塚明子氏よりアメリカで行われている地域防災における人材育成「CERT」の事例、また、先日センターブログでも掲載した「留学生と防災まちあるき」についてもお話していただきました。

 基調講演や報告、分科会などを通して、横のつながりの重要性、平時からの備えや発災後などの流れを事前に様々な人とともに考えておくことが必要だと思うシンポジウムとなりました。特に「清流の国ぎふ 防災・減災センター」が実施する「げんさい未来塾」や「ぼうさい楽座」はとても重要な機会となっていると感じました。

 宇都宮大学地域デザインセンター「地域防災部門」では、今後学生向けの教育プログラムに加え、自治体職員や防災士向けの講座やイベントなどの防災教育の機会。地域防災・レジリエンス社会の実現に向けた調査・研究。地域防災力を高めるために、大学の専門性を活かした地域連携の推進などが行われていくようです。今後機会がありましたら参加していきたいと思います。

(記事投稿:K)

2023年01月23日

宇都宮大学主催「留学生と防災まちあるき」参加報告

2023年1月23日(月)

宇都宮大学主催「留学生と防災まちあるき」参加報告

 去る11月12日、宇都宮大学留学生・国際交流センター/留学生アドバイザー&スタッフ共催「留学生と防災まち歩き」が宇都宮大学周辺にて行われ、センタースタッフ1名が参加しました。このプログラムは留学生アドバイザーでもある日本人学生たちも準備や運営を担っています。当日集まったのは、日本人住民(地域の方)を含む約40名。留学生が暮らす寮がスタート地点でした。

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 初めに1グループ6〜7名に分かれ、グループ内でそれぞれ自己紹介、出身地や好きなもの・ことなどの共有。スタッフが入ったグループでは進行役の留学生アドバイザーの方が1名ともう1人宇大生、留学生が4名でした。

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 歩きながら危険だと思う箇所のインスタントカメラで撮りつつ理由記入、他避難場所を確認したり、公衆電話を試してみたりなどグループごとに用意されていたタスクをこなしながら、小学校の敷地内にあるコミュニティセンターまで歩を進めました。歩きながら、ここは通れなくなるかもしれない、雨風が強い時心配だな、地震の時は大丈夫だろうか、という会話がありました。

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 コミュニティセンターでは、洪水で避難する時にふさわしいのは?エレベーターに乗っている時に地震が発生。正しい行動は?といった防災クイズの実施。ただ単にその場で手を上げて答えるではなく、グループ内で意見交換をすることによって、理解が深まったのではないかなと思います。

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 その後、まちあるきを通じて、@心配なことや気づいたこと、A不安や気づいた事に対して解決策、B心配なこととまちあるきで気づいたことの中で特に共有しておきたいことを3つ選ぶといったことを各グループで考える時間が設けられました。

 今回の「留学生と防災まち歩き」に参加して、感じたこととしては、防災まちあるきの重要性。留学生の皆さんは日本語でコミュニケーションが取れる方は多いものの、国によって災害の種類や災害に対する経験が少ないこともあり、「災害発生後どうしたらよいのかわからない」という考えの方も多いのではないでしょうか。

 小学校から行われていた避難訓練含め、避難所に行くメリットや避難する場所、避難する時の注意点や地域で発生する災害についてなどの知識「ストック情報」。災害発生後に危険情報や対応情報「フロー情報」。といったものがありますが、

 ストック情報不足のため、フロー情報を聞いてもどう行動したら良いのか、どこに避難したら良いのかわからないというケースがあります。また崩れる可能性もあるのになぜ体育館などへ避難するのかなど避難場所の違いもあります。

 こういった防災まちあるきを通して、「助けられる」要援護者ではなく、災害発生後に「支援できる側」になって共に活動できるよう良い関係性が地域で育まれると良いなと感じました。主催した宇都宮大学留学生・国際交流センター/留学生アドバイザー&スタッフの皆さまお疲れ様でした。

(記事投稿:K)

2023年01月17日

栃木県主催「とちぎ協働推進大会2022」取材報告

2023年1月17日(火)

栃木県主催「とちぎ協働推進大会2022」参加報告

 去る11月11日(金)、栃木県主催「とちぎ協働推進大会2022 」〜ともに創る「活力あふれるとちぎの地域社会」〜が栃木県総合文化センター特別会議室で開催されました。

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 会場にはまちづくりに関心がある団体や企業、中間支援施設センタースタッフなど50名以上が参加しました。輝く“とちぎ”づくり表彰 表彰式(令和3年度及び今年度)、受賞者による事例発表、基調講演のプログラムが行われました。

まず初めに、「輝く“とちぎ”づくり表彰 表彰式」として今年度表彰受賞者の皆さんが登壇し、写真撮影が行われました。今回はセンター登録団体でもある

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NPO法人栃木県こども応援なないろ

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TABUWATA」の2団体も優秀賞として受賞されました。

 次に昨年度受賞者も含めた表彰受賞者による事例発表が行われました。
≪令和3年度 輝く“とちぎ”づくり表彰 事例発表≫

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◇令和3年度最優秀賞「地域の方々との温かい触れあいで自立援助ができる笑顔あふれるコミュニティづくり」活きいきコットン村・・・鹿沼市千渡地区において耕作放棄地における野菜や綿花、箒の原材料の栽培、及びその商品化・販売を通して、地域の高齢者、障害者、引きこもりがちな人等が参加することで地域の住民同士が支え合う取組が展開されている。その他詳細は「令和3年度 輝く“とちぎ”づくり表彰 受賞取組概要」より。

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◇令和3年度優秀賞「多文化共生★蔵の街清掃活動」とちぎネパールコミュニティ・・・栃木市などに住むネパール人有志の団体「とちぎネパールコミュニティ」は、栃木市国際交流協会と協働して、栃木駅周辺や市中心部の大通りでの清掃活動を通じて地域貢献を行っている。
その他詳細は「令和3年度 輝く“とちぎ”づくり表彰 受賞取組概要」より。

≪令和4年度 輝く“とちぎ”づくり表彰 事例発表≫

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◇令和4年度最優秀賞「渡良瀬川源流域の森再生プロジェクト」NPO法人足尾に緑を育てる会・・・足尾銅山の煙害などにより荒廃した足尾の山の緑化活動を通じて、水環境系を中心とした環境問題に取り組む。また渡良瀬川源流地域の問題を考え活動を平成8年〜開始。緑化事業は今後100年以上もかかるといわれ、100万本の樹を植えることが目標となっています。

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◇令和4年度優秀賞「SDGsでこどもを応援」NPO法人栃木県こども応援なないろ・・・幼稚園児〜大学院生までを対象とし、SDGsの目標のうち「貧困をなくそう,飢餓をなくそう」の解決を目的に手段として「パートナーシップで目標を達成しよう」を用いている。企業から食品ロスをとなるパンなどの寄付を受け、それぞれの場所をお借りしてこども支援の輪を広げることができた。

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◇令和4年度優秀賞「大柿地区の豊かな自然を守り・活かし次世代が活躍出来る場所の創出」NPO法人自然史データバンクアニマnet・・・野生鳥獣の被害や山林の荒廃が進む大柿地区において、20代〜50第の幅広い年代のスタッフ及び地域の学生・不登校児童・生徒とともに里山整備・耕作放棄地を活用した農業の実施。里山整備で得られる木材を利用し、空き店舗を改装。農業で得られた作物の魅力を発信するため、キッチンを設けカフェを展開しています。

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◇令和4年度優秀賞「ラジオで発信!多文化共生のまちづくり」TABUWATA・・・(株)宇都宮コミュニティメディア「ミヤラジ」にてラジオ番組「あなたの隣の外国人」ほかネパール語やタイ語のラジオ番組を行っている。多文化共生社会の実現には、日本住民が同じ地域で暮らす外国人住民について「知る」こと、それに加えて、外国人住民が地域社会の担い手としても参加しやすい仕組みや環境を作っていくことが必要であるため開始した。

≪記念講演「支え合う地域づくりー協働から共創へー」≫
<講師>岩井 俊宗 氏 NPO法人とちぎユースサポーターズネットワーク代表理事

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 人と地域を元気にする。こんな風だったら面白いをカタチにする。若者が未来に躍動する伴走型プログラム「iDEA→NEXT(アイデアネクスト)」、“若者×地域=ソーシャルグッド”をテーマに若者と栃木の魅力的なヒト・コト・モノ・シゴトをつないでいく、県内唯一の総合地域メディア「あしかもメディア」運営などを行っています。

 地域が抱える課題と挑戦・成長志向の若者などの地域資源を繋げたり、仕組みを創ったりと、街に「新しい物語」を創り支える地域づくりコーディネーターとして活動されています。今回はこれまでの活動紹介含め、「支え合う地域づくりー協働から共創へー」ということで、宇都宮市立西小学校PTA副会長を行っている視点から地域づくりについてお話していただきました。

 事例紹介@として、宇都宮西地区住民の親睦と福祉の増進を図り、明るく住みよい街づくりに寄与することを目的に行う「ベストフェスタin西」について。令和2年度優良PTA門文化学大臣表彰を受賞。PTAが中心となり、学校、地域の商店街振興組合、西地区まちづくり推進委員会、西地区青少年育成会、地域協議会等、各西地区団体からの代表者で構成する実行委員会により企画・運営。

 地域にある中学校や保育園とも連携したステージ発表、作品掲示。PTAが募集したあいさつや交通安全に関する標語の入選作品の表彰。PTA各部、西地区社会福祉協議会、西地区青壮年育成会等による模擬店の出店などを行っているとお話していただきました。

 事例Aとして、宇都宮市西地区 三条町南部自治会「町内会・自治会×大学(大学生)に新たな広域の暮らしの支え合い」について。若者×地域づくりを支えるとちぎユースサポーターズネットワークと連携し、大学(帝京大学地域経済学科の乗川ゼミ)に参画いただき、地域住民の生活課題を解決に向けた活動「大学生が運営参画する相談カフェ」。

 そこから2件の相談を受け「大学生×地域住民による暮らしのお困り助け合い活動」庭の落ち葉の片付け、枝木の剪定を大学生、自治会長、民生委員、福祉協力員らで実施したとお話していただきました。

 事例Bとして、試験実施中の「西地区地域の支え合い事業」(西地区の若者・子どもたちが
暮らしのお困りごとをお手伝い)について。庭の手入れや窓ふきなど人数関係なく、1時間1000円(以降30分ごと500円)。生活のお困ごとを地域内で支え合い、活動をきっかけに関わり合いと関係性を深め、住民の孤立や寂しさを解消し、安心と連帯感ある地域づくり&課題解決・支え合いの価値観を持った次世代が育まれる地域へ。

 こういった事例の話から「協働」は、連携・協力→こうどうや関係性に重点があり、「共創」は、様々なステークホルダーと協働して共に新たな価値を創造する→関わった人へのHAPPYを生み出すことに重点があるとお話していただきました。

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 今年度優秀賞を受賞した「NPO法人栃木県こども応援なないろ」や「TABUWATA」は今年度のセンター情報誌秋号にも掲載されています。さらには両団体とも、今年度の宇都宮市市民活動助成交付団体でもあり、センターとしても嬉しく感じます。

 記念講演でお話いただいたことで「課題解決・支え合いの価値観を持った次世代が育まれる地域へ。」はとても重要なことだと感じました。小〜中学生ぐらいまでは地域と関わる接点があるものの、高校生以上になると地域との関係性が希薄になるように感じます。地域の中でどのような困りごとや助けてという声があるのか知るきっかけにもなり、経験や記憶が残ると思います。事例発表もそれぞれ全て「人」が重要であると感じました。副題にもある〜ともに創る「活力あふれるとちぎの地域社会」〜の通り、今後もそれぞれの活動が継続し、輪が広がることを願います。

(記事投稿:K)

2023年01月15日

「雷都よさこいフェスティバル」取材報告

2023年1月15日(日)

 本日、まちぴあ登録団体「絆翔〜H・Y〜」(ばんとえいちわい)さん達がきっかけとなり、宇都宮市をはじめ、県内外で活動している、よさこいチーム26団体が参加した、

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「雷都よさこいフェスティバル」
 (らいとよさこいふぇすてぃばる)

 が、再開発が成ったJR宇都宮駅東口の広場(ライトひろば)を主な会場に開催されました。

 このイベントには、まちぴあ登録団体「絆翔」さんの他、令和4年度宇都宮市民活動助成金の交付団体でもある「ダイジーズ」の皆さんや、昨年から交流させて頂く機会もあった、栃木県シルバー大学校のよさこいサークルの皆さんなども参加されていました。

 また、福島県や茨城県で活動されている、よさこいチームの皆さんも多数参加されており、改めて、「よさこい」をきっかけとした、絆という名のつながりに感動いたしました。

 10:00から始まったフェスティバルは、総勢26チームによる「総踊り」を皮切りに、各チームの演舞がノンストップで披露されていきました。

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 各チームオリジナルの舞踊音楽と、それに合わせて舞われていく「よさこい」の熱気と迫力は、すごいの一言でしたね!!

 コロナ禍もあっての中で、各チームがどんな想いで活動をしているのかも、演舞の合間にあるチーム紹介やアナウンスで垣間見れる場面もあり、

 よさこいを愛し、それぞれの地域を愛し。また、本日踊ることになった宇都宮へのメッセージを発信しながら、会場は盛り上がっていきました。

 チームを見ると、大家族的な年齢構成(子どもからシニア世代までいらっしゃる)チームもあれば、シニア、子ども達といった具合に各世代中心のチームもあって。よさこいを楽しみ、踊りを覚える中での各世代による世代間交流もあるのだなと思わせてくれました。

 全ての人にリスペクトを・・・

 という、フェスティバルの副題に相応しい空間であったと思います。

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 絆翔さんはじめ、関係各所の皆さま、大変お疲れ様でした! フェスティバル中、各チームの皆さんが、「第1回」と何度もいっていたように、新しくなった駅東地域で今後も続くフェスティバルになることを願っております♪

(記事投稿:O)

2022年12月25日

宇都宮大学地域デザイン科学部主催「秋の模擬ゼミ」参加報告

2022年12月25日(日)

宇都宮大学地域デザイン科学部主催「秋の模擬ゼミ」参加報告

 去る10月1日、宇都宮大学地域デザイン科学部では例年「夏の模擬ゼミ」、「秋の模擬ゼミ」として、高校生の皆さんに大学の学びを少人数で体験してもらう企画を実施されています。

 地域デザイン科学部の大学生・大学院生と共に3つのゼミを体験してもらい、大学での学びをより具体的にイメージでき、進学への意欲増進につながる機会にもなっています。今回まちぴあスタッフは見学者として参加させていただきました。

阪田 和哉 氏 (コミュニティデザイン学科・ 公共マネジメント)
「何人寄れば文殊の知恵??何本の矢なら折れない??〜知恵と力の合わせ方を知ろう〜」
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 ワーク@:暮らしている街・地域の魅力(特産品や歴史・祭り、自然・場所など)、ワークA:暮らしている街・地域の解決が必要な困りごとや課題(交通や娯楽施設など)、ワークB:@とAの結果を見比べて困りごとや課題解決のヒントや少しでも解決に繋がるようなアイデア、という3つのワークを各グループ分かれて共有・検討する時間が作られていました。ポストイットを使い、それぞれが記入したことをグループ分け。どのようなヒントやアイデアが出たかなど参加した高校生が発表する場面がありました。

中澤 駿佑 氏(建築都市 デザイン学科・建築構造)
「地震の揺れによる建物被害とは」
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 今回の実施前に、参加した学生さんには「建物の壊れ方」について、インターネットや図書館を利用して、過去の大地震で壊れた建物の写真を調べ気付いた点をまとめる事前課題(建築構造の違いや壊れている階はどこが多いのか)が出されていました。そこから身の安全を守る方法について高校生の皆さんに考えて来ていただいたようです。また、地震波形の形と被害の大きさなどの説明が行われていました。

飯村 耕介 氏(社会基盤 デザイン学科・ 流域デザイン)
「水害への備え方と逃げ方を考える〜内水氾濫の怖さ」
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 水災害と内水氾濫について解説が行われた後、グループワークとして@内水氾濫をイメージして避難ルートを考える、A他グループと意見交換が行われました。初めに気候変動による降雨の変化や時間雨量ごとのイメージ、線状降水帯の発生メカニズムやハザードマップなどについて解説。その後、ハザードマップと地図を見比べながら避難ルートを大学生と共に考えていました。

 今回急なお願いではありましたが、それぞれの模擬ゼミを周らせていただきました。時間の合間に高校生から質問している場面なども見ることができ、高校生の皆さんにとって今後のことを考えるきっかけになったかと思います。

 また伺うことは出来ませんでしたが、今年8月には、「夏の模擬ゼミ」が実施され、3名の担当教員が防災のテーマで災害ボランティア・ハザードマップ・災害復興について考えるゼミを行ったようです。また今後も機会があれば模擬ゼミに参加していきたいと思います。

 今後センターブログでは、先日12月9日に宇都宮大学主催 地域デザインセンター「地域防災部門」設立記念シンポジウム「栃木県における地域共創による防災まちづくり」の参加報告も後日報告させていただきます。

(記事投稿:K)

2022年12月19日

取材:河内地区青少年育成協議会主催「クリスマス会」

2022年12月13日(火)

 まちぴあは、宇都宮市域における地域・まちづくり活動(ボランティア、市民活動、自治会等地域活動、企業の社会貢献・SDGsに関する活動など)に関わる団体の皆さまに、活動拠点としての施設貸出や、各種相談などを行っている支援センターです。

 コロナ禍の影響もあり、ボランティア等市民活動団体もさることながら、自治会、子ども会等の地域活動団体の皆さまからも、活動再開に向けてご相談を頂くケースがあります。まちぴあ事業「学生コミュニティボランティア体験」等で培った地域イベント等の盛り上げに関する経験も活かしながら、地域の皆さんに対応しております。

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 今回、ご紹介させて頂く活動及び団体は、河内地区青少年育成協議会です。河内地区の各地で活動している子ども会・育成会の連合組織として、地区内の子ども達を対象にした集会を開催しています。

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 12月10日は、クリスマス会が催されました。

「参加型の催しにしたい」

 コロナ禍もあって、飲食提供が難しく、元気であっても思い切り遊べない環境が続いていることもあり、今年のクリスマス会は、子ども達が体験して楽しめる催しをやりたいと考えた協議会の皆さん、その結果としてバルーンアートに行き着いて下さったのは、まことにありがたいことだと思います。

 体験型のバルーン教室は、はじまるまでの準備が大変です。1時間ちょっとという限られた時間で、子ども達が満足いくくらいの風船遊びを体験してもらうためには、じゃんじゃん作品づくりにチャレンジしてもなくならないくらいの風船を作っておく必要があります。

 催しの前段において、地元のプロマジシャンの方が子ども達との交流も含めたマジックショーで盛り上げて下さっているのを横目に、役員の皆さんと協力して、たくさんペンシルバルーンを膨らませました。

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 短いタイプで「イヌ」をつくり、長いタイプで「剣」をつくる。参加してくれた1年生から3年生までの児童の皆さんは、とても熱心にバルーン遊びを楽しんで下さいました。

 参加型という意味については、会を開いて下さった役員をはじめ、保護者の皆さんも含めた大人の皆さんたちも一緒になって遊びます。

 バンバン!

 チャレンジしていると、子どもたちだけでなく、大人の皆さんもいっぱい風船を割っていました。大人にとってみれば、ちゃんと作れる姿をみせたかったり、子ども達も作ってくれるのを望んでいることもあるかもしれませんが、

 大人もわっちゃうんだよ〜と、子どもと同じ目線で体験してみると「失敗なんてへっちゃら」という空気感をつくることができると思います。この点については、ショー形式にはない、違った意味での楽しさや、大人と子どもの交流ができると思います。

 コロナ再拡大の影響もあってか、想定よりも少人数(ご家族含め50名ほど)の集会になりましたが、子ども達の楽しそうな声と元気が、会場からあふれていたと思います。

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 バルーン遊び終了後は、サンタさん達(いつの間にか役員さんが着替えてました。すごいです!)が登場し、プレゼントをもらって。無事終了となった今年のクリスマス会。

 子ども達だけでなく、大人の皆さんも含め楽しい時間を過ごせた、とても幸せな時間だったように思いました♪

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 前回更新の「自治会活動元気アップ研修会」に参加したこともあり、最近は、自治会などの地域に密着した地域団体の皆さんの活動に触れる機会がありました。

 育成会や子ども会は、自治会という組織とはまた違った活動団体ではありますが、一般に言われる市民活動やボランティアなどの地域外団体よりも、より地域に近いところで活動されている皆さんと思います。

 コロナ禍があり、自治会や子ども会といった「地域で催しを開いてくれる」皆さんの活動が減少して感じたことは、こうした地域に密着した団体の方たちが、地域外で活動している団体を結びつけるコーディネートの役を担って下さっていたということであり。また、その役割が、地域外で活動している各種活動団体の発表や練習した成果の見せどころになっている部分も多分にあると痛感しました。

 こうした地域活動に属している各団体の相互関係の大切さに思いを巡らせる機会を頂いたことが、個人的には一番大きなクリスマスプレゼントだったと思います。

(記事投稿:O)