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2021年12月01日

令和3年度宇都宮市市民活動助成金交付団体紹介(6)ともしびプロジェクト宇都宮支部

2021年12月1日(水)

宇都宮市では、市内で活動している市民活動、ボランティア団体の皆さんを支援する「宇都宮市民活動助成」を行っています。平成15年にスタートし、200団体ほどの活動団体に助成交付がありました。

 障がい者・高齢者・母子等福祉事業や、自然環境保護、リサイクル、文化・芸術の振興等、宇都宮市のまちづくりにつながる市民発の様々な事業が実施されてきました。

 令和3年度は、15団体が交付を受け年度内の活動を行っています。このコーナーでは助成金交付団体の皆様を順次ご紹介し、宇都宮市内で行われている、まちづくり活動の様子をお伝えしていきます。

★★★★★★

今回ご紹介するのは「ともしびプロジェクト宇都宮支部」です。

この団体は、平成23年3月11日に発生した東日本大震災の風化を防ごうと平成24年に設立されました。
今年度は、宇大生プロジェクト(UP)との連携ということで、連携支援コースでの交付を受けています。
また、今回ともしびプロジェクトと連携して活動している宇大生プロジェクト(UP)とは、東日本大震災の発生を受け、被災地に直接出向いて復興支援を行っていて、学生主体で「継続的に」を目標に2011年より活動している宇都宮大学のサークル団体です。

今回は10月3日にオンラインで行われた「東北オンラインツアー@大川小学校」の様子を紹介します。

このオンラインツアーのガイドは震災当時宮城県内の中学校教師で、津波で大川小学校6年生だった娘さんを亡くした佐藤敏郎先生と卒業生の方が務めました。

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         「この方が今回のガイドの佐藤先生」

大川小学校は新北上川の河口から5キロメートルのところにあり津波が来ないとされていたことから、近所に住む高齢者などが避難してきたそうです。
また、学校の近くには裏山があり、そこに避難しようとした児童もいたそうですが、教師に戻ってくるよう言われ、津波が到達する一分前に避難開始、裏山ではなく川の近くにある三角地帯に向かい、児童74名、教職員10名、スクールバスの運転手、子供を迎えに来た保護者、避難してきた地域住民も亡くなりました。

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震災後、津波到達まで50分ぐらいあったのにすぐに避難しようとせず児童を校庭に集合させて点呼をとり、その場で避難先についての議論を始めたことなどの学校の対応に問題があるとして、宮城県と石巻市に対し損害賠償を求める民事訴訟問題となりました。
今では、学校の校舎は震災遺構として整備され、大川小学校伝承館も作られています。

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そして、今回のオンラインツアーでは震災前に撮影された写真と現在を映しながら、そこはどういう場所だったのか、どういうことをしていたのかなどの説明もありました。
また、震災の時に三角地帯に向かうルートも再現され、「こんな狭いところを通って行ったのか。怖かっただろうな」と感じながら視聴しました。

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       「校舎から体育館につながっていた渡り廊下。津波でなぎ倒されました」

・・・・・・・

今回のオンラインツアーで印象に残ったのは「防災はなんのためにあるのか。助かるため死なないためハッピーエンドのためにあります。本当は防災は恐怖ではなく希望です。」という言葉、「未来を拓く」という言葉です。
また、話を聞く中で卒業生の方が「大川小学校に5年間いたけれど、津波を想定した避難訓練をしたことは一度もなかった。」という話が出たときにはびっくりしました。

このブログを書いているスタッフも高校3年生の時に被災地ボランティアで大川小学校に行く機会があり行かせていただきました。
結構な川の近くに学校があり、海から距離があるとはいえ「遡上してきたら大変なことになるのは想像がついていたのではないか」と現地で思ったのを覚えています。
また、津波でなぎ倒された渡り廊下を実際に目で見たとき、津波の威力・こわさを感じたことも覚えています。
コロナが終息したら震災遺構大川小学校にもう一度足を運んでみたいと思います。

ともしびプロジェクトの皆さん、宇大生プロジェクト(UP)の皆さん、本当にお疲れさまでした。

(記事投稿:T)

令和3年度宇都宮市市民活動助成金交付団体紹介(5)みらい・ともに・すすむ

2021年12月1日(水)

宇都宮市では、市内で活動している市民活動、ボランティア団体の皆さんを支援する「宇都宮市民活動助成」を行っています。平成15年にスタートし、200団体ほどの活動団体に助成交付がありました。

 障がい者・高齢者・母子等福祉事業や、自然環境保護、リサイクル、文化・芸術の振興等、宇都宮市のまちづくりにつながる市民発の様々な事業が実施されてきました。

 令和3年度は、15団体が交付を受け年度内の活動を行っています。このコーナーでは助成金交付団体の皆様を順次ご紹介し、宇都宮市内で行われている、まちづくり活動の様子をお伝えしていきます。

★★★★★★

今回は、11月28日(日)、登録団体及び令和3年度宇都宮市市民活動助成交付団体のみらい・ともに・すすむ主催「異言語脱出ゲームinうつのみや〜異言語空間への招待状〜」が宇都宮サン・アビリティーズで開催されスタッフ1名が参加してきました。謎解き脱出ゲームということもあり、詳細な内容を皆さんにお伝えすることはできませんが、いただいた写真と共に参加した感想など上げていこうと思います。

初めに『異言語脱出ゲーム』とは、耳の聞こえない方(ろう者)が使用する手話や指文字、普段私たちも使用するジェスチャーを使い謎解きしていくゲームです。ろう者である菊永ふみさんが、偶然脱出ゲームに参加したのをきっかけに、脱出ゲームにはまり、職場でろう・難聴の子どもと聴者の交流企画で実施したことから2015年10月手話をテーマとした『異言語脱出ゲーム』が誕生しました。

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         「覚えておきたい手話を皆さんで実践」

会場には、今年2月に宇都宮で開催した時とは異なり、菊永さんを含めた「一般社団法人異言語Lab.」の皆さんに来ていただき、プログラムを共に進めていました。さらに登録団体「手話サークルあすか」や小中学生の手話を学ぶサークル「ジュニアあすか」の子どもたちも協力していました。

まちぴあスタッフは謎解きも初めてであれば、手話もわかりませんが、スタート前に会場に来ていた子どもたちや大人の皆さん約20名と一緒に真剣になって覚えておきたい手話をいくつか教えてもらいました。

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         「チームで話しながらお題を解いていく」

制限時間は45分。テーブル上には招待状(お題や50音や数字の指文字が書かれた紙)やタブレット、小さなホワイトボードやペンがあり、4チームに分かれて実施しました。他のチームに聞こえないぐらいの声であれば出すことができますが、簡単に解けるわけではなく、このお題は何を表しているのだろうと考えながら進めていきました。

各チーム悩んでいると、メンバーの方が近づいて来てくれて「悩む」ジャスチャーやサポートをしてくれました。スタッフが所属していたチームはあと一歩及ばず最後の回答にたどり着くことはできませんでした。

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         「終了後に参加した皆さんと共に集合写真」

今回気づいたことは、異言語Lab.メンバーの進行(手話語り)やゲーム中などのアドバイス時の手話をする時の表情の豊かさ、手話で伝えたいという気持ちが伝わり、参加者側としてわかろうとして考えたりする時間はとても楽しいと感じました。

帰りにメンバーの方へ手話で「ありがとう」と伝えた後、一つ手話をしてもらいましたが、「残念だったね」なのか「あと少しだったね」だったのか、それともまた違う事を伝えたかったのか。手話がわかれば、返すことができたのにと感じました。こういった機会を通して「手話を少しでも良いから覚えよう」とか「わからなくても筆談で向き合おう」といった考えが社会で増えていけば良いなと感じました。

『一般社団法人異言語Lab.について』
ミッションは『異(ことなる)を楽しむ世界を作る』でメンバーの7割がろう者(手話を言語とする人)、難聴者(聞こえづらい人)、3割が聴者(聴こえる人)で、手話を第一言語とした集団。聞こえないことを、「できない」ではなく、「違い」だと捉えています。そんな異言語Lab.だから創り出せるものがあります。それが、異なるを楽しむ世界を創ることです。異言語Lab.では、目の前の人に自分の想いを伝えるためにはどんな方法があるのか、言語の壁を超えるコミュニケーションの形を創り出していきます。そして異なる人・言語と向き合うことの面白さを感じる機会を世界中に広げていきます。

『みらい・ともに・すすむについて』
“環境を整えることで障がいが障がいでなくなる”を合言葉に、これまで音声ガイドによる場面説明や日本語字幕、車椅子スペース、親子鑑賞室など障がいがあるなし関係なく、誰でもでも楽しめる映画の上映「とちぎユニバーサルシアター」を行っています。今後も様々な機会が行われていくかと思いますので、ぜひ情報を見つけた際には参加してみてはいかがでしょうか。今回は取材及び参加させていただきありがとうございました。

【参考URL】
まちぴあブログ とちぎユニバーサルシアター「奇跡の小学校の物語」
まちぴあブログ コロナに負けるな団体紹介(33)〜手話サークルあすか
まちぴあブログ コロナに負けるな!団体紹介(18)〜みらい・ともに・すすむ

2021年11月25日

令和3年度宇都宮市市民活動助成金交付団体紹介(4)宇都宮手話通訳者連絡会

宇都宮市では、市内で活動している市民活動、ボランティア団体の皆さんを支援する「宇都宮市民活動助成」を行っています。平成15年にスタートし、200団体ほどの活動団体に助成交付がありました。

 障がい者・高齢者・母子等福祉事業や、自然環境保護、リサイクル、文化・芸術の振興等、宇都宮市のまちづくりにつながる市民発の様々な事業が実施されてきました。

 令和3年度は、15団体が交付を受け年度内の活動を行っています。このコーナーでは助成金交付団体の皆様を順次ご紹介し、宇都宮市内で行われている、まちづくり活動の様子をお伝えしていきます。

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今回紹介するのは「宇都宮手話通訳者連絡会」です。

この団体は、市民の方にもっと手話についての理解を広めてもらうことを目的に設立されました。

今回は、10月3日に開催された講演会の様子を紹介します。

市民の方々にろう者や手話についてもっと幅広く知って欲しいと企画されたという今回の講演会。
助成金のプレゼン担当・広報担当・グッズ担当などにそれぞれ分かれ、準備を進めてきたそうです。

また、今回は新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が開催前の9月30日まで出されたこともあり、オンライン担当も急遽立ち上げたそうです。

会場に集まったのは、宇都宮手話通訳者連絡会とともに活動している宇都宮聴覚障害者協会の会員の方のみ50名。
一般参加者はZOOMによるオンライン参加としたそうで、申込締め切り後もたくさんの問い合わせがあったとのことです。

講演会 写真5.jpg


今回の講演会の講師は、野口岳史さん。NHK で放送されている手話ニュースのキャスターも担当されていて、今年開催された東京オリンピック閉会式のろう通訳も担当された方だそうです。

講演会 写真20.jpg


テーマは「ろう通訳とは」。
ろう者でありながら手話通訳を始めたきっかけやオリンピックの手話通訳者に選ばれた時の話など興味深い内容だったそうです。また、当日は盲ろう者の方も会場に足を運んでおり、直接手を触って手話を伝えるなどもしていたそうです。

宇都宮手話通訳者連絡会 画像加工.png


《開催後の皆さんの感想》
●全国的に有名なキャスター、オリンピック閉会式で通訳をされていた方なのでタイムリーでよかった。
●教員で講義慣れしていて面白くわかりやすく、手話ニュース845の裏事情から、ろう文化にも触れ充実した内容だった。
●遠方のためオンラインがありがたいとの声もあり、準備は大変だったが実行できてよかった。
●講師から録画の許可が出たのが前日だったため、見逃し配信について事前にチラシ掲載できなかった。同日にほかのイベントとかち合い参加できなかった方から「見逃し配信が分かっていれば申し込んでいた。」という声が多数あった。次回は講師交渉の時点でオンラインの件を条件に盛り込みたいと思う。

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「会場参加の皆さんに配布されたという缶バッチ。ミヤリーがいてとてもかわいいデザインとなっています」

・・・・・・

今回の講演会には私自身も参加してみたいと思っていたのですが、ほかのオンラインイベントと日にちがかぶってしまい、参加することができませんでした。
ですが、こうして皆さんから当日の様子を教えていただいたり写真をいただいたりして、「当日はこんな雰囲気だったんだな」というのが少しではありますがつかめた気がします。
次回こうした講演会をまた開催する際にはぜひとも参加させてください。

(記事投稿:T)

2021年09月29日

令和3年度宇都宮市市民活動助成金交付団体紹介(3)DAIZZY'S(ダイジーズ)

宇都宮市では、市内で活動している市民活動、ボランティア団体の皆さんを支援する「宇都宮市民活動助成」を行っています。平成15年にスタートし、200団体ほどの活動団体に助成交付がありました。

 障がい者・高齢者・母子等福祉事業や、自然環境保護、リサイクル、文化・芸術の振興等、宇都宮市のまちづくりにつながる市民発の様々な事業が実施されてきました。

 令和3年度は、15団体が交付を受け年度内の活動を行っています。このコーナーでは助成金交付団体の皆様を順次ご紹介し、宇都宮市内で行われている、まちづくり活動の様子をお伝えしていきます。

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今回紹介するのは「DAIZZY’S(ダイジーズ)」です。
この団体は宇都宮市を拠点としているよさこいの団体で、地元のイベントや老人介護施設で演舞を披露している団体です。
また、今年度はDAIZZY'Sとして初めてオリジナルの曲を作成していて、その制作費のために助成金を申請したそうです。
今回は、12日に行われた公園での練習を取材させていただいたのでその時の様子を紹介したいと思います。

この日練習に参加したのは17人。
まずは初めのあいさつ。子供たちが主導して行っているそうで、取材でひょっこりいた私にも皆さん大きな声であいさつしてくださり、少しどころかだいぶ恥ずかしくなったのと同時に背筋が伸びる思いがして、90度以上の礼をしたことは言うまでもありません。

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         「初めのあいさつ号令担当の男子3人組。元気な声でした!」

その後は準備運動。こちらも子供たちが主導して号令をかけていました。

準備運動が終わったらストレッチと体幹トレーニング、バーピージャンプという運動をやっていました。バーピージャンプは子どもたちがやろうと提案しており、みんなしっかりしているなぁと感じました。

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       「バーピージャンプをやっているときの様子。大人は明らかにきつい運動です…」

その後は2曲ほどメンバーの皆さんが踊りなれている曲を踊ってウォーミングアップしていました

ウォーミングアップ終了後は、メンバーの方の結婚式の余興で披露する「夢煙火(ゆめはなび)」という曲の練習が始まりました。
この日はこれがメインだったそうで、最初は全員で踊りフォーメーションなどを確認し、次はグループごとに分かれ、振り付けの確認や新しい振り付けを教わるなど真剣な表情で練習していました。
久しぶりに長い時間練習できるということもあり、全員気合が入っていました。

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   「夢煙火の練習中。この日から数日後の鬼トレの日に見よう見まねで踊ってみてと言われ私自身も踊りましたが、振りが難しくほかのメンバーの皆さんに比べてグダグダになってしまいました」

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        「グループ別練習。こちらは男性&子供たち」

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  「そしてこちらは女性のグループ。男性とは少し振りが違うところがあるのでこうして分けて練習していました」

幅広い世代のメンバーがいるため年上のメンバーが年下のメンバーに「ここの振り付けってどうだったっけ?」という感じで教えてもらっている光景も見られました。

また、この日はまちぴあの情報紙の取材も兼ねていたので、練習後に代表の吉村さんから色々お話を聞かせていただきました。
詳しいことはまちぴあ情報紙冬号に掲載するので楽しみにしていただけたらと思います。

そのお話を聞いているころ、別の場所ではDAIZZY'Sとして初めてのオリジナル楽曲の歌詞はどういうのがいいのかを若手メンバーで話し合っていたそうです。
テーマは「宇都宮の復興」。
出来上がりがとても楽しみです。

・・・・・・・・

今回取材させていただいて特に驚いたのが、準備運動の号令や練習を始める前と終わるときのあいさつを子どもたち主導で行っていることや、20代のメンバーが30代のママさんたちによさこいの振り付けを教えていることなど、全員がリーダーでありチームを引っ張っていくんだという意識で動いているんだなというのを感じました。
みんなで一つのものを作り上げる・みんなで一つの目標に向かっていく姿はわたし自身見ていてとても感動しました。

実はこの数日後、トライ東で行われた通称鬼トレに参加させていただき、翌日から数日間筋肉痛が続いたことは言うまでもありません・・・。(単なる運動不足です)
ただ、思いっきり体を動かせたこと、大きな声を出せたことはストレス発散にもなりとても楽しかったです。

また、この団体は現在も随時メンバー募集中です!
「コロナ禍で運動不足だな」という方はぜひ楽しくよさこいを踊って汗を流してはいかがでしょうか?

・・・・・・

《10月2日追記》
9月30日の練習後、助成金の交付を受け製作していたオリジナル曲を一足早く聴かせていただきました。
プロの民謡歌手の方の声を入れたら完成するそうです。
とてもかっこいい曲になっていて、曲の仕上がりとどんな振り付けになるのかがとても楽しみになりました。


(記事投稿:T)

令和3年度宇都宮市市民活動助成金交付団体紹介(2)徳次郎石研究会

2021年9月29日(水)

宇都宮市では、市内で活動している市民活動、ボランティア団体の皆さんを支援する「宇都宮市民活動助成」を行っています。平成15年にスタートし、200団体ほどの活動団体に助成交付がありました。

 障がい者・高齢者・母子等福祉事業や、自然環境保護、リサイクル、文化・芸術の振興等、宇都宮市のまちづくりにつながる市民発の様々な事業が実施されてきました。

 令和3年度は、15団体が交付を受け年度内の活動を行っています。このコーナーでは助成金交付団体の皆様を順次ご紹介し、宇都宮市内で行われている、まちづくり活動の様子をお伝えしていきます。

緊急事態宣言などでなかなか活動を行うことができない団体さんも多く、このブログも前回から2か月以上たってしまいましたが、今月いっぱいで緊急事態宣言が解除されることから活動が盛んになっていくかと思いますので順次ご紹介していきたいと思います。

★★★★★★

今回紹介するのは「徳次郎石研究会(とくじら/いしけんきゅうかい)」です。
この団体のことは昨年度も紹介させていただきましたが、今年度も宇都宮市市民活動助成金の交付を受けてらっしゃるので紹介させていただきます。

この団体は、平成30年に大谷石が日本遺産に登録されたことを受け、大谷石の採石場から北東8kmの場所にある「徳次郎山」から採掘された「徳次郎石(とくじらいし)」の歴史や文化を研究し、その成果を冊子にまとめたり、展示会を開催することで市民の皆さんに、徳次郎石や、併せて、周辺の石とはどういうものかを知ってもらうための活動をしている団体です。
徳次郎石とはどういうものかを詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

今年度の活動は、那須烏山市の採石場の調査のほかに板橋石・船生石(鬼怒石)というものの調査など徳次郎石以外の研究も行っているほか、徳次郎石の採石場に隣接した国本地区の採石場跡やその人車鉄道なども調査していくそうです。

また現在、国本地区市民センターで展示会をしています。

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この展示会は、徳次郎石の紹介や用途、採石場がどういう場所にあったのか、実際に徳次郎石が使われている建造物や紹介及び国本の地域にあった7か所程度の旧採石場の位置や建造物について、模造紙にまとめたものをパネルで展示しています。
 ぜひ、お越しください!

徳次郎石研究会 写真1.JPG

今回の展示会では併せて、情報提供もお願いしています。
特に、提供して欲しいのは、

A 見たり聞いたりして知っていること
A当時の関係する写真や絵画
B関係文書(記録書や契約書など)

とのことです。

その他どんな些細なことでも構いませんので、お気軽にご連絡ください。

(記事投稿:T)

2021年07月21日

令和3年度宇都宮市市民活動助成金交付団体紹介(1)福祉劇団やすらぎ

2021年7月21日(水)

宇都宮市では、市内で活動している市民活動、ボランティア団体の皆さんを支援する「宇都宮市民活動助成」を行っています。平成15年にスタートし、200団体ほどの活動団体に助成交付がありました。

 障がい者・高齢者・母子等福祉事業や、自然環境保護、リサイクル、文化・芸術の振興等、宇都宮市のまちづくりにつながる市民発の様々な事業が実施されてきました。

 令和3年度は、15団体が交付を受け年度内の活動を行っています。このコーナーでは助成金交付団体の皆様を順次ご紹介し、宇都宮市内で行われている、まちづくり活動の様子をお伝えしていきます。


今年度も昨年度同様に他県生まれ他県育ちのスタッフTが担当させていただきます。
よろしくお願いします。

★★★★★★

今年度最初にご紹介するのは「福祉劇団やすらぎ」です。

この団体は、主に老人ホームやデイサービスなどの高齢者施設を訪問して演芸を披露している団体です。
昨年度は、コロナ禍で高齢者施設での公演ができないなど活動に制限があったそうですが、そのような中でも高齢者の皆さんに少しでも楽しんでもらおうと過去の公演をまとめたDVD「施設応援DVDコロナに負けるな!」を作成し、高齢者施設に配布を行ったそうです。
これがとても好評だったようで、今年度第2弾・第3弾の製作と合わせて、収束後を見据えて稽古も行っているとのことなので、今回は7月7日に行われた稽古の様子をご紹介します。

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        「皆さんが着ていたお着物、とても素敵でした!」

この日は代表の長島さんを含めて7名が稽古を行いました。
楽曲は高齢者施設に入所されている方々が昔聴いていたという歌謡曲をメインに練習されています。
笠を使った踊りなどそれぞれ音楽を流しながら練習し、中には殺陣がある曲があり、熱血指導が入るなど皆さん積極的に練習されていました。

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      「代表の長島さんによる熱血指導中。腰の入れ方がとても難しそうでした」

実際に殺陣で使われる刀(もちろん模造刀)を持たせていただきましたが、重かったです。「これで軽いほうだよ」と言われた時にはびっくりしました。
笠もそれなりに重さがあるとのことで、「あれを扱えるのはすごいのよー」と団体の方が言っていたのが印象的でした。

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     「これがその笠。見た感じでは重いというのは分からなかったです。」

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      「中には2人で踊るものも。息が合わないとバラバラに見えてしまうことも」

・・・・・・・・

今回取材をさせていただいて、福祉劇団というものがあることをあまりよく知らなかったので、お邪魔させていただいて知ることができたのはよかったです。
入る前はとても緊張していましたが、団体の皆さんが優しく迎えてくださり、本当に嬉しかったです。
コロナが収束し、高齢者施設に入所されている皆さんの前で披露できる日が早く来て欲しいなと思った1日でした。
福祉劇団やすらぎの皆さん本当にありがとうございました。

(記事投稿:T)

2021年04月24日

『令和2年度宇都宮市市民活動助成金交付団体事業発表会』報告

4月24日(土)

4月10日に、令和2年度に「宇都宮市市民活動助成金」の交付を受け、市内を中心にさまざまな活動をされた、まちづくり団体の皆さんによる、令和2年度一年間の活動発表会が、宇都宮市の14階大会議室にて行われました。

宇都宮市市民活動助成金」は、活動発足後間もない団体が応募できる「スタート支援コース」と何年間かの活動を経て新規事業などを行うために応募できる「「ステップアップ支援コース」、まちづくり・市民活動団体が主体となり、その他2団体以上の団体と協働して行う事業を行うために応募できる「連携支援コース」の3コースがある助成プログラムです。
令和2年度は、スタート支援コースで5団体・ステップアップ支援コースで5団体の計10団体が交付を受け、その活動の成果を発表していただきました。

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今回助成金事業発表会に初めて参加させていただきましたが、率直に言って「この団体のこの活動はほかではやっていないだろうな」と取材をさせていただいたときにも思ったし、発表を聞いているときにも思いました。

いくつか例を挙げると、まずは一番目に発表された「アディクションサポートセンターとちぎ」さん。

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この団体さんは、薬物やアルコール・ギャンブルなどの依存症を抱えている方のご家族で構成されており、依存症に関する講演会や家族同士の話し合いを行い、少しでも以前のように生活を送ることができるようサポートを行っている団体さんです。
この団体さんの定例会に参加させていただきましたが、皆さん真剣に講演を聞いていたのを覚えています。
それだけ依存症というものに関して理解しよう、向き合おうという気持ちを感じました。
今も依存症患者はこのコロナ禍で増えているとのこと。
また、それだけ苦しむ家族も増えているということ。
一家族でも多く救われるよう活動を頑張っていただきたいなと思います。

次は七番目に発表した「おしゃべり交流会」さん。

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こちらは、今回の助成金を活用して「帝王切開講座」を開催しました。
帝王切開というのは将来みんなが知っておかなければいけないことだと思ったし、帝王切開に関する知識も年配の方にはぜひ頭に入れておいてほしいなと思いました。
また、産婦人科医も自然分娩ありきで話をするのではなく帝王切開に関する説明を十分していただきたいと感じました。
このブログを書いているスタッフ自身も今はまだ独身ですが、今後どうなるか分からないのでそういう選択肢も視野に入れて置かないといけないなと思いました。

そして取材ができず紹介ブログも掲載できませんでしたが、今回の発表会で八番目に発表された「あんてなしょっぷ『みーや』」さん。
こちらの団体は、障がい者の在宅就業支援団体の立ち上げ支援を行っている団体さんです。
令和2年度はコロナ禍のため予定通りの活動はできなかったとのことですが、各地区市民センターや福祉プラザ等で「手作り封筒作り体験会」の開催し、そこで出来上がった封筒を宇都宮市内の小中学校に配布、さらに全国の公共団体に提供するなどコロナ禍でもできる範囲で活動をされてきたそうです。
「リモートワークの推進」「出社率をできるだけ低くしましょう」と言われるようになった昨今の情勢に合った活動だなと今回の発表会で感じました。
障がいのある方にも在宅での仕事の門戸が広げられているのは、当事者はもちろん、ご家族の方も安心できるのではないかと思います。
今後の活動に期待しています。

このほかの団体さんの活動もお話を聞いたり実際にその現場に行かせて頂いたりしましたが、どれもすごいなと思うものばかりでした。
発表の時も皆さん活き活きされていて、見ていたこちらがなんだかうれしくなりました。

詳しい活動の様子はまちぴあアーカイブ内の市民活動助成金コーナーのURLを貼りますので皆さんの興味のある団体さんを探していただき読んでいただければと思います。
また、4月26日から30日まで宇都宮市役所1階ロビーにて活動の様子をまとめた模造紙が展示されますので、そちらにもぜひ足を運んでみてください。

今回発表された10団体の皆さん本当にお疲れさまでした。
これからの活動も応援させていただきます。

(記事投稿:T)

2021年03月25日

宇都宮市市民活動助成金交付団体紹介(9)ともしびプロジェクト宇都宮

3月25日(木)

宇都宮市では、市内で活動している市民活動、ボランティア団体の皆さんを支援する「宇都宮市民活動助成」を行っています。平成15年にスタートし、200団体ほどの活動団体に助成交付がありました。

 障がい者・高齢者・母子等福祉事業や、自然環境保護、リサイクル、文化・芸術の振興等、宇都宮市のまちづくりにつながる市民発の様々な事業が実施されてきました。

 このコーナーでは、令和2年度の助成金交付団体の皆様を順次ご紹介し、宇都宮市内で行われている、まちづくり活動の様子をお伝えしていきます。

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第9回目は、「ともしびプロジェクト宇都宮」です。
以前、オンラインイベント「リメンバー3.11」の様子を他のスタッフが紹介していましたが、今回はオンラインで行われた現場バージョン「ココロツナガル3.11」のサプライズともしびの様子を紹介します。

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最初に、東北芸術工科大学の学生で、宮城県南三陸町志津川出身の高橋知暉さんが震災当時のことや津波にのまれ今も行方が分かっていない父親のこと、震災のことを忘れるかのようにのめりこんだ野球のこと、そして大学を卒業した後の目標についてオンラインで話してくださいました。

この様子は手話通訳も行われました。

高橋さんは、震災当時小学5年生で、学校にいたので津波にのまれることなく無事でしたが、当時南三陸町防災対策庁舎に勤めていたお父さんが、南三陸町を襲った大津波に巻き込まれ、今も行方が分からないといいます。

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お父さんが教えてくれた野球が心の支えとなり、震災のことは忘れて無我夢中で練習に励んでいたそうですが、高校の時試合中にケガをし、野球は断念することとなってしまったそうです。

大学は山形県にある東北芸術工科大学に進学し、環境デザインなどについて学んでいるそうで、卒業後いつかは南三陸の復興に関わることができたらと考えているそうです。

そして、今伝えたいこととして、「今回の話はあくまで僕自身のこと」「今でも苦しんでいる人がいる」ということだと話してくれました。

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高橋さんの話が終わってからトークセッションが行われ、宇都宮大学地域デザイン学部の学生と、宇都宮大学大学院の学生とのトークセッションが行われ、それぞれ震災当時のこと、その時にどう思ったかなど同世代同士だからこそのトークセッションをしていました。

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トークセッションの途中からキャンドルの火を点けはじめ、「2011.3.11〜みらいへ つなぐ つながる 2021.3.11うつのみや」という文字が現れ、トークセッション後はその場にいた皆さんと一緒になってキャンドルの火を見ていました。

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・・・・・・・

今回のイベントに参加してみて、震災とはどういういうものだったかを忘れてはいけないなと思いました。(個人的にはいろいろあった時なので忘れたい気持ちもありますが)
次世代にどういう形でつないでいくのか、防災に関してもう一度しっかり考える機会にもなりました。

日本は災害が多い国。いつ何が起きてもおかしくはありません。
この機会に皆さんも災害が起きたときどこに避難するかもう一度家族でしっかり話し合ってみてください。

そして、今回で令和2年度宇都宮市市民活動助成金交付団体の紹介は終わりです。
知らなかった団体さんともつながりを持つことができ、またその活動を知ることができたので大変ではありましたが担当してよかったと思います。
令和3年度も紹介の担当をさせていただく予定なので、どんな団体さんと出会うことができるかとても楽しみにしています。

最後まで見ていただきありがとうございました!


(記事作成:T)

宇都宮市市民活動助成金交付団体紹介(8)ちゅんちゅんこども食堂すずめのす

3月25日(木)

宇都宮市では、市内で活動している市民活動、ボランティア団体の皆さんを支援する「宇都宮市民活動助成」を行っています。平成15年にスタートし、200団体ほどの活動団体に助成交付がありました。

 障がい者・高齢者・母子等福祉事業や、自然環境保護、リサイクル、文化・芸術の振興等、宇都宮市のまちづくりにつながる市民発の様々な事業が実施されてきました。

 このコーナーでは、令和2年度の助成金交付団体の皆様を順次ご紹介し、宇都宮市内で行われている、まちづくり活動の様子をお伝えしていきます。

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第8回目は、「ちゅんちゅんこども食堂すずめのす」です。

まずは、子ども食堂についての説明を。
子ども食堂とは、地域住民等が主体となり、無料または低価格で子供たちに食事を提供する場所のことです。
子どもたちの食事の提供の場だけではなく、親御さんの仕事が忙しく、孤食になりがちな家族などが集まって食事をすることも可能となっています。
生活困窮家庭だけが利用すると思われる方も多いかと思いますが、家庭環境に関係なく、子どもから高齢者まで誰でも利用することができる地域の居場所です。

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現在では、全国で5,000か所以上あり、栃木県内には45か所以上開設されています。

雀宮地区でも生活困窮家庭があることを知った有志が「食から貧困を改善したい」と2018年にちゅんちゅんこども食堂すずめのすは開設されました。

毎月第2・第4火曜日に開設され、栄養たっぷりの温かい食事が提供されており、料金は寄付制となっています。
「食を選ぶ楽しさ」を重視しているので、メニューは毎回違う献立で、常に4〜5品そろえられているそうで、楽しく賑やかに食事をした後は、子どもたちは遊び場として借用している地域の公民館でたくさん遊び、お母さんたちは、コーヒーを飲みながら語らう時間となっており、子どもも親御さんも楽しめる場所となっているそうです。
また、節分やハロウィン、クリスマスなど季節のイベントに合わせたメニューやイベントもあるほか、食堂開催日以外にも、夏にはバーベキュー大会、年末には餅つき大会をするなど子どもたちが喜ぶようなイベントも開催しています。

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しかし、2020年3月ごろから新型コロナウイルス感染拡大によるステイホーム週間や緊急事態宣言が全国に発出されたことなどを受け、3か月間ほど休業せざるを得なくなりましたが、お弁当配達に切り替えるなど、できる限りの取り組みを行い、7月から検温や消毒の徹底・食事を囲むテーブルにパーテーションを置くなど感染防止対策を取りながら通常営業を再開させ、コロナ禍の今でも精力的に活動を行っています。

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コロナ禍でのお弁当配達の様子は2020年5月に新聞で取り上げられました。

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ちゅんちゅんこども食堂すずめのすの運営は、ボランティアの皆さんによって行われているほか、食材など必要なものを購入するお金は皆さんの寄付で賄われています。
いただいた寄付は、食堂の運営費や子どもたちの体験活動、12月から新たに始まった学習支援等の費用に充てられるとのことですので、ご支援よろしくお願いいたします。

また、調理スタッフや運営スタッフ、学習支援スタッフも随時募集しているとのことですので、興味がある方はぜひ「ちゅんちゅんこども食堂すずめのす」に連絡してみてください。

(記事作成:T)

2021年03月19日

宇都宮市市民活動助成金交付団体紹介(7)特定非営利活動法人うつのみや環境行動フォーラム

3月19日(金)

 宇都宮市では、市内で活動している市民活動、ボランティア団体の皆さんを支援する「宇都宮市民活動助成」を行っています。平成15年にスタートし、200団体ほどの活動団体に助成交付がありました。

 障がい者・高齢者・母子等福祉事業や、自然環境保護、リサイクル、文化・芸術の振興等、宇都宮市のまちづくりにつながる市民発の様々な事業が実施されてきました。

 このコーナーでは、令和2年度の助成金交付団体の皆様を順次ご紹介し、宇都宮市内で行われている、まちづくり活動の様子をお伝えしていきます。

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 第7回目は、「特定非営利活動法人うつのみや環境行動フォーラム」です。
今回は、SDGs講演会2021「世界の環境活動を知ろう」に参加してきたのでその時のレポートです。

 この日の講師は、宇都宮大学国際学部教授の高橋若菜氏・スウェーデンのルンド大学講師で環境学が専門のバーナデット・キッシュ氏・スウェーデンの農業科学大学研究員で農学専門のカール・ソルク氏の3名です。バーナデット・キッシュさんとカール・ソルクさんは、現在2年間の契約で宇都宮大学に来ているそうです。

また、この講演には子供からお年寄りまで幅広い年齢層の人たち37名が参加しました。

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 講演のテーマは、高橋さんが「ヨーロッパの環境活動の特徴」、バーナデットさんが「自然由来の解決法」、カールさんが「森林農業」の3つでそれぞれお話してくださいました。この2人の講演は英語のため、通訳がありました。

 最初に講演を行なったのは宇都宮大学国際学部教授の高橋若菜氏。EU(ヨーロッパ連合)が2030年までにGHG(温室効果ガス)を55%削減すること、さらに2050年までに脱炭素を達成するという目標を採択し、この目標は世界でも画期的な数値だそうです。その後はこの目標をヨーロッパ連合が立てた理由や環境問題に対する日本とヨーロッパ諸国民の考え方の違いやSDGsをウェディングケーキにたとえた話、環境政策が最も進んでいる国はスウェーデンであることなど、ヨーロッパを例に挙げた話をしてくださいました。

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 次は、スウェーデンのルンド大学講師バーナデット・キッシュ氏。

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 都市における自然を活用した解決策(通称:NBS)とはどういうものかや、環境問題に対していちばん熱心に取り組んでいるスウェーデン・マルメ市、ドイツ・ミュンヘンにあるイザール川流域の取り組みの様子を紹介していただきました。産業都市だった街が緑豊かで魅力的、健康的な都市になるまでの道のりや洪水が多発する河川流域の自然化政策の話などがありました。

 最後の講師は、スウェーデン農業科学大学のカール・サルク氏。森林農業というテーマでお話しくださいました。

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 カール氏は、主にブラジルの農業、特にアマゾン地域の森林農業について研究を行っているそうです。100年程前に移住した日系ブラジル人の方が160万人いるそうで、日系人の方が経営するお店などもたくさんあるそうです。

 学生の頃に教科書で見たことがあるポスターの写真もスクリーンに映されていました。森林農業の特徴として、「木を使った農業」であることや、「少ない土地で多くの利益があるというのがあるそうです。しかし、アマゾンの森林農業における課題として、土地の所有権の担保や市場へのアクセスが良くないことなどがあげられるとのことでした。

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 次に意見交換会が行われ、講演を聞いていた人たちから「農業に関することをもう一度聞きたい」「緑化事業に関してヨーロッパの行政はどのようなスタンスなのか」といった質問が寄せられ、講師の皆さんが一つ一つの質問に答えていました。

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 今回の講演を聞いた中で特に思ったことは「ヨーロッパは環境問題に対して官民一体となって取り組んでいるんだ」ということです。講演の中で、日本人は気候変動問題に取り組むことが自分たちの生活への脅威になるという答えなのに対し、ヨーロッパの人たちは経済対策と両立できると考えている人が圧倒的に多いことにとても驚きました。

 だからこそ、若い世代の人たちも環境問題に対し声を上げることができるのだと思いました。日本がいかに遅れているかを知る機会となりました。今回の講演では通訳があるとはいえ、英語での講演だったので話の内容についていくのに必死でしたが、環境問題に関してこれからの時代を生きる者として、しっかり考えていこうと思う機会となりました。

(記事作成:T)