2023年3月9日(木)
去る3月8日、宇都宮市中央生涯学習センターさんが実施した「令和4年度 地域連携特別講座」が行われました。
この講座は、中央生涯学習センターが所管する、宇都宮中央8地域(中央・東・簗瀬・西・宮の原・西原・錦・昭和)の活動拠点であるコミュニティセンターの職員の皆さんを対象に行われた講座です。
この度の講座では、センター職員の皆さんのICT活用促進もかねて、オンライン会議の方式で企画され、Zoomの操作方法(入退室や会議時のマイク・カメラ設定)を学びながら、各コミュニティセンターが集まりました。
地域活動もデジタル化の波は避けられませんが、日ごろ「オンライン会議はパソコンに限る」とやっているものとしては、パッドを割り当てていただいたこともあって一番不安だったりもしましたけども。
不慣れだ不慣れだといいつつも、とてもスムーズに会議進行がされている様子をみて、社会の変化に合わせて地域の皆さんも着実に変わっておられるのだなぁと感心するところでありました。
会議では、まず8地域の活動状況を報告し合いました。マスク着脱の有無も変わるかもと言われる昨今ですが、影響が引き続いた令和4年度内は、感染症の影響を受けつつ各センターが活動に取り組んだ様子を報告いただきました。
催事や講座の内容や規模の変更はあったにせよ、地域の居場所であり、集いの場であり、学びの場でもある地域活動の拠点として、それぞれのコミュニティセンターの皆さんと自治会をはじめとした地域活動団体の皆さんが工夫して取り組んだ様子を知ることができました。
講座後半では、職員の皆さんと「まちづくり・ボランティアの出会い」と題して、まちぴあのセンター紹介をはじめ、取り組んでいる各種事業のご紹介を、まちぴあセンター長がさせてもらう時間を頂きました。
前段の時点で、各地域における活動が紹介されていたこともあり、今回はそれらの取組をより活発にするためのヒントとなるような内容をお話ししようと、まちぴあのボランティア体験で取り入れている「活動証明書」の活用などについてお話ししました。
さしずめ、サブタイトル的には「感謝の気持ちを形に」といったところでしょうか。
担い手不足が叫ばれている地域ではありますが、体験事業を通じてボランティア活動の参加者を募集し、実際に集まってきて下さった皆さんと清掃活動などをしていると、中学・高校の学生さんたちを中心に多くの参加があることを実感しています。
忙しい日々を送る中において、わざわざ活動のための時間や予定を組んで、しかも「楽しい」などと何回も来てくれる市民の皆さんもいらっしゃる様子を見ていると、地域で3行われるボランティア等の活動に関心がなくなっているわけでないという実感があります。
そのことに気づかせてくれたのが、証明書という形で希望者の皆さんに差し上げている「活動証明書」の存在だと思っています。当初は、証明書目的になっちゃうかもと知りごんでいた時期もありますが、
「せっかく参加してもらった成果を記録する」
「協力してくれてありがとうの気持ちを参加者に伝える、残す」
ツールとして、感謝状として証明書というものを見ると、今の時勢にもあった上に、学生等参加者にとっては、自分たちの様子を見てくれている、評価してくれる証にもなりうるという手ごたえめいたものを感じるようになったので、
各センターの皆さんもやってみてはと事例紹介させて頂きました。
思えば、講話をさせてもらったセンター長自身が、まちづくりという言葉に出会い、実際に活動(と言っても、ゴミ拾いくらいですけど・・・今も変わってない)を始めたのは、中央地域でありまして。
商店街やボランティアで出向いた小学校などで、多くの皆さんと交流し、勉強させてもらい、またお褒めのお言葉を頂いて励まされ。
「自分が地域の役に立ってるのかも」
という、一つの成功体験をさせてもらえたことが、とても大きな体験だったとい思うことと。一人でも多くの地域に関心のある方々にこうした「やって良かった体験」をしてもらうこと、スタッフの立場としては、させてあげられることが、
次の担いテを育む一助になるのではとお話しさせて頂きました。
今回の講座において、各地域の皆さんは日頃から各地域のために様々な活動や取り組みをしているということを改めて知りました。そして、こうした頑張りは、他の地域でもそれぞれに行われていることと思います。
こうした頑張りを、「ちょっとした工夫」で盛り上げるというか広めることについて、僭越ではありますがお話しできたと思います。もし、何かしたお手伝いできることがあれば、ぜひ、まちぴあにお声がけ下さい♪
(事務局:O)
2023年03月09日
2022年12月27日
「小山市多文化共生講座〜防災編〜」研修参加報告
2022年12月27日
「小山市多文化共生講座〜防災編〜」研修参加報告
去る11月6日、小山市国際政策課 多文化共生推進係主催による「小山市多文化共生講座〜防災編〜」が小山市市役所2階大会議室で行われ、約20名(うちセンタースタッフ1名)が参加しました。
「多文化共生」とは、「国籍等の異なる人々が、互いの文化的差異を認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員として共に生きていくこと」とされています。つまり、日本人にも外国人にも住みやすいまちづくりを一緒に目指し生活していく、ということを意味します。

始めに小山市内の外国人現況について、永住者、定住者、技術等業務、技能実習の割合についてお話していただきました。外国人数の全国平均と小山市では2%ほど高い現状があり、国際政策課関連事業として、一元的相談窓口の環境整備や職員向けやさしい日本語講座、多言語ガイドブック作成、市民フォーラムの実施をしているとお話していただきました。また、小山市防災ポータルサイトでは多言語(日本語含む7言語)表示が可能だそうです。

講師:菊池 哲佳 氏
(公財)仙台観光国際協会 国際化事業部 多文化共生課 企画係長
次に仙台観光国際協会の菊池氏による講座「多文化共生時代の地域防災」。今回は@多文化防災クイズA「多言語防災ワークショップ」B東日本大震災での事例が行われました。
@多文化防災クイズでは、「震度」は全世界共通なのか。火事や救急車を呼ぶとき「119」は全世界共有なのか。避難場所のピクトグラムなどのクイズが出されました。海外の状況も説明していただいたことにより、伝えるべきことの多さを感じました。
A仙台観光国際協会「多言語防災ワークショップ-防災を通じて多文化共生について考えよう-」から1つのシナリオを使ったグループワーク及び感想・解決策の共有が行われました。避難所における行き違い・誤解・摩擦などに対する予防・解決策として、積極的なコミュニケーション(日本人同士含め)、母国語話せる人に協力してもらう、誰が来ても大丈夫なように準備しておくなどの意見が出ていました。
B東日本大震災での事例として多言語支援センター(大規模発生時に、外国人被災者が櫃余殃な情報の提供や支援を多言語で行う)の活動について、速報性を要しない情報を外部機関・団体への依頼、ローカルの情報はボランティア・スタッフが翻訳。多言語による情報提供により「安心」を届ける。といったお話をしていただきました。
まとめでは、外国人を日本社会の「お客さん」ではなく、社会のフルメンバーの一員として受け入れること。情報のかたちと情報の届け方も多様化することが大切。災害時にどうすれば「外国人を救えるか」だけではなく、どうすれば「外国人と助け合えるか」という視点が求められるとお話していただきました。
自分自身がもし海外に住むことになったら、仕事の関係で海外出張することになったら、「どんな感情になるのか・どんなことができるのか」ワークショップを通じて考えることができました。報告で避難所内に外国人の方はいないと聞いていても実際は居たというケースもあり、相互コミュニケーションの大切さを感じました。
(記事投稿:K)
「小山市多文化共生講座〜防災編〜」研修参加報告
去る11月6日、小山市国際政策課 多文化共生推進係主催による「小山市多文化共生講座〜防災編〜」が小山市市役所2階大会議室で行われ、約20名(うちセンタースタッフ1名)が参加しました。
「多文化共生」とは、「国籍等の異なる人々が、互いの文化的差異を認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員として共に生きていくこと」とされています。つまり、日本人にも外国人にも住みやすいまちづくりを一緒に目指し生活していく、ということを意味します。

始めに小山市内の外国人現況について、永住者、定住者、技術等業務、技能実習の割合についてお話していただきました。外国人数の全国平均と小山市では2%ほど高い現状があり、国際政策課関連事業として、一元的相談窓口の環境整備や職員向けやさしい日本語講座、多言語ガイドブック作成、市民フォーラムの実施をしているとお話していただきました。また、小山市防災ポータルサイトでは多言語(日本語含む7言語)表示が可能だそうです。

講師:菊池 哲佳 氏
(公財)仙台観光国際協会 国際化事業部 多文化共生課 企画係長
次に仙台観光国際協会の菊池氏による講座「多文化共生時代の地域防災」。今回は@多文化防災クイズA「多言語防災ワークショップ」B東日本大震災での事例が行われました。
@多文化防災クイズでは、「震度」は全世界共通なのか。火事や救急車を呼ぶとき「119」は全世界共有なのか。避難場所のピクトグラムなどのクイズが出されました。海外の状況も説明していただいたことにより、伝えるべきことの多さを感じました。
A仙台観光国際協会「多言語防災ワークショップ-防災を通じて多文化共生について考えよう-」から1つのシナリオを使ったグループワーク及び感想・解決策の共有が行われました。避難所における行き違い・誤解・摩擦などに対する予防・解決策として、積極的なコミュニケーション(日本人同士含め)、母国語話せる人に協力してもらう、誰が来ても大丈夫なように準備しておくなどの意見が出ていました。
B東日本大震災での事例として多言語支援センター(大規模発生時に、外国人被災者が櫃余殃な情報の提供や支援を多言語で行う)の活動について、速報性を要しない情報を外部機関・団体への依頼、ローカルの情報はボランティア・スタッフが翻訳。多言語による情報提供により「安心」を届ける。といったお話をしていただきました。
まとめでは、外国人を日本社会の「お客さん」ではなく、社会のフルメンバーの一員として受け入れること。情報のかたちと情報の届け方も多様化することが大切。災害時にどうすれば「外国人を救えるか」だけではなく、どうすれば「外国人と助け合えるか」という視点が求められるとお話していただきました。
自分自身がもし海外に住むことになったら、仕事の関係で海外出張することになったら、「どんな感情になるのか・どんなことができるのか」ワークショップを通じて考えることができました。報告で避難所内に外国人の方はいないと聞いていても実際は居たというケースもあり、相互コミュニケーションの大切さを感じました。
(記事投稿:K)
2022年12月19日
取材:令和4年度第3回自治会活動・元気アップ研修会 報告
2022年12月19日(月)
「元気アップ研修会」は、コロナ禍もあり、担い手不足、活動様式の変革、自治会組織の継続の不安など、様々な課題を抱えながら頑張っている市内の自治会の方々を対象に、宇都宮市自治会連合会が主催し、(特非)宇都宮まちづくり市民工房が運営を担う形で催されました。
今年は宇都宮市内の3つの地域で同じ内容の研修会を行うこととなり、12月18日に第3回目となる研修会が行われました。
宇都宮市役所(本庁:14階大会議室)を会場に、宇都宮市の中央及び西の地区の皆さん約40名名に加え、サポート役に協力下さった、市職員や宇都宮大学・地域デザイン学部の学生さんなど50名ほどが集まりました。
研修会は、基調講演とワークショップの2部構成で行われ、まずは、酒本宏氏(株式会社グローカルデザイン代表取締役、北海学園大学非常勤講師ほか)による、「これからの時代に相応しい自治会とは何か」と題して講演をいただきました。
※※※※※ ※※※※※ ※※※※※
講話内容は、3回とも同様のお話しを頂きました。掲載記事では、記事作成者がそれぞれの回において、自分なりに考えたこと、まとめたことを記載しています。過去記事のリンクも貼っておきますので、過去の回の感想が気になる方がありましたら、参照下さい。
★第1回自治会活動元気アップ研修 記事(2022年9月29日)
★第2回自治会活動元気アップ研修 記事(2022年10月20日)
※※※※※ ※※※※※ ※※※※※
今回、特に感じ入ったキーワードは、「アンケート」についてです。
酒本先生が取り組まれた自治会活動や支援を要請された自治会における活動をお聞きする中で、自治会の課題を視覚化し、自治会の執行役員だけでなく、自治会員として参加している住民の皆さんの意見を取りまとめるため、実働に移る前におススメされていたのが、アンケート調査でした。
アンケートもしくは調査とというワードは当たり前のように聞かれる言葉ではありますが、(まことに個人的な解釈ですが)今回、講話を拝聴し、このアンケートというものは、「一種の情報交換・収集・発信」の一方法であると思いました。
地域に住まう、様々な世代の様々な家庭環境にある住民の皆さんの想いを、ニーズや課題調査として取りまとめる方法であるのが、アンケート調査の大きな役割でありますが、一方、「アンケートを取る側」からすると、
「自分たちはこうしたい、こんなことを考えている、皆さんはどう思っているか」
ということを問いかけるツールであると思ったのです。当たり前のことだと思いますけども、コロナ以前でも大変と言われている自治会活動及び運営について、持続可能な形がどんなものなのかを、たとえ団体の長であっても自分だけで即断することが難しいという組織的な特徴のある集まりが自治会や町内会であるとすると、
執行部や活動の中心を担っている実施者の皆さんと、活動の受益者であり、自治会費等により支えている側の住民の皆さんの意思を疎通させることに役立つ手法の一つが、アンケートであると思いました。
活動のスリム化、事業の棚卸、自治会の組織としての時代変化への対応など、一人では判断を下しにくい事柄が多いからこそ、「対話をすることの大切さ」を伝えて下さったのだと理解しました。
・・・つづいて、後半は、参加者同士8グループに分かれてのワークショップが行われました。
意見交換のテーマは、ウィズコロナにおける「自治会活動の課題と工夫」「これからに求められる自治会運営」について、閉鎖的ともみられる自治会の開き方やICTの活用など、講演会でアドバイスのあった点なども踏まえて意見交換が行われました。
「課題と工夫」については、概ね、コロナ発生からこれまでにおいて、どんな活動をしてきたかを教えて頂くところから始まり、規模縮小ながら地域イベントを実施したり、自治会員の皆さんの様子を見ながら調整したりと、役員または会長の皆さんの努力を垣間見ました。
今回ワークショップでご一緒下さった皆さんの地域は、コロナ以前から高齢化や会員・活動の減退の課題に取り組んでおられる方たちばかりでありました。単一自治会ごとに取り組んでいた地域祭事を近所の自治会と合同で行うなど自治会、子ども会など地域組織間における連携体制をつくっているなどの現状を知ることができました。
「これからの工夫」については、やはり高齢者も含めほとんどの世代が持つようになったスマホなどICTの活用は欠かせないという話題になり、その意味でも情報発信の重要性について改めて考える時間となりました。
情報収集・共有・発信の在り方を考える時間になったこともあり、講話の際のアンケートについても考えさせていただいたところです。
(記事投稿:O)
「元気アップ研修会」は、コロナ禍もあり、担い手不足、活動様式の変革、自治会組織の継続の不安など、様々な課題を抱えながら頑張っている市内の自治会の方々を対象に、宇都宮市自治会連合会が主催し、(特非)宇都宮まちづくり市民工房が運営を担う形で催されました。
今年は宇都宮市内の3つの地域で同じ内容の研修会を行うこととなり、12月18日に第3回目となる研修会が行われました。
宇都宮市役所(本庁:14階大会議室)を会場に、宇都宮市の中央及び西の地区の皆さん約40名名に加え、サポート役に協力下さった、市職員や宇都宮大学・地域デザイン学部の学生さんなど50名ほどが集まりました。
研修会は、基調講演とワークショップの2部構成で行われ、まずは、酒本宏氏(株式会社グローカルデザイン代表取締役、北海学園大学非常勤講師ほか)による、「これからの時代に相応しい自治会とは何か」と題して講演をいただきました。
※※※※※ ※※※※※ ※※※※※
講話内容は、3回とも同様のお話しを頂きました。掲載記事では、記事作成者がそれぞれの回において、自分なりに考えたこと、まとめたことを記載しています。過去記事のリンクも貼っておきますので、過去の回の感想が気になる方がありましたら、参照下さい。
★第1回自治会活動元気アップ研修 記事(2022年9月29日)
★第2回自治会活動元気アップ研修 記事(2022年10月20日)
※※※※※ ※※※※※ ※※※※※
今回、特に感じ入ったキーワードは、「アンケート」についてです。
酒本先生が取り組まれた自治会活動や支援を要請された自治会における活動をお聞きする中で、自治会の課題を視覚化し、自治会の執行役員だけでなく、自治会員として参加している住民の皆さんの意見を取りまとめるため、実働に移る前におススメされていたのが、アンケート調査でした。
アンケートもしくは調査とというワードは当たり前のように聞かれる言葉ではありますが、(まことに個人的な解釈ですが)今回、講話を拝聴し、このアンケートというものは、「一種の情報交換・収集・発信」の一方法であると思いました。
地域に住まう、様々な世代の様々な家庭環境にある住民の皆さんの想いを、ニーズや課題調査として取りまとめる方法であるのが、アンケート調査の大きな役割でありますが、一方、「アンケートを取る側」からすると、
「自分たちはこうしたい、こんなことを考えている、皆さんはどう思っているか」
ということを問いかけるツールであると思ったのです。当たり前のことだと思いますけども、コロナ以前でも大変と言われている自治会活動及び運営について、持続可能な形がどんなものなのかを、たとえ団体の長であっても自分だけで即断することが難しいという組織的な特徴のある集まりが自治会や町内会であるとすると、
執行部や活動の中心を担っている実施者の皆さんと、活動の受益者であり、自治会費等により支えている側の住民の皆さんの意思を疎通させることに役立つ手法の一つが、アンケートであると思いました。
活動のスリム化、事業の棚卸、自治会の組織としての時代変化への対応など、一人では判断を下しにくい事柄が多いからこそ、「対話をすることの大切さ」を伝えて下さったのだと理解しました。
・・・つづいて、後半は、参加者同士8グループに分かれてのワークショップが行われました。
意見交換のテーマは、ウィズコロナにおける「自治会活動の課題と工夫」「これからに求められる自治会運営」について、閉鎖的ともみられる自治会の開き方やICTの活用など、講演会でアドバイスのあった点なども踏まえて意見交換が行われました。
「課題と工夫」については、概ね、コロナ発生からこれまでにおいて、どんな活動をしてきたかを教えて頂くところから始まり、規模縮小ながら地域イベントを実施したり、自治会員の皆さんの様子を見ながら調整したりと、役員または会長の皆さんの努力を垣間見ました。
今回ワークショップでご一緒下さった皆さんの地域は、コロナ以前から高齢化や会員・活動の減退の課題に取り組んでおられる方たちばかりでありました。単一自治会ごとに取り組んでいた地域祭事を近所の自治会と合同で行うなど自治会、子ども会など地域組織間における連携体制をつくっているなどの現状を知ることができました。
「これからの工夫」については、やはり高齢者も含めほとんどの世代が持つようになったスマホなどICTの活用は欠かせないという話題になり、その意味でも情報発信の重要性について改めて考える時間となりました。
情報収集・共有・発信の在り方を考える時間になったこともあり、講話の際のアンケートについても考えさせていただいたところです。
(記事投稿:O)
2022年10月24日
災害時の「3者連携支援」を考える研修 参加報告
2022年10月24日(月)
宇都宮市社会福祉協議会主催
災害時の「3者連携支援」を考える研修 参加報告
今月14日、宇都宮市社会福祉協議会主催 災害時の「3者連携支援」を考える研修が宇都宮市総合福祉センター10階 大会議室にて行われました。会場には行政や大学、各NPO法人他、センターからもスタッフ2名が参加してきました。
研修実施のきっかけは、令和元年東日本台風における災害ボランティアセンターにて他機関による「連携・協働」が行われたこと。その後新型コロナウイルスの発生により、市外からの受援(支援者やボランティア)受入が難しいこと、大規模災害の頻発下などから宇都宮市における防災力レベルUPが必要と考え、各機関・団体の強みを生かした連携・協働のあり方のきっかけとなる機会として企画されました。
午前の部では、@災害時における宇都宮市および宇都宮市社会福祉協議会の役割説明、A宇都宮市まちづくりセンターの管理運営団体である「NPO法人宇都宮まちづくり市民工房」担当によるアイスブレイク、B午後の災害ボランティアセンター疑似体験を前に、災害ボランティアセンターに来た活動者目線の「災害ボランティアの始め方」の動画、災害ボランティアセンターの「運営側」の動画などを見る時間となりました。
午後の部では、疑似体験として、「宇都宮市の田川及び姿川が氾濫したことにより、災害ボランティアセンターが立ち上がった」という想定のもと、立ち上げ1日目として、ボランティア受付班・マッチング班・市民ニーズ班・総務情報班・資材班に分かれて、それぞれの業務を回す経験が行われました。
どのような運営を行うのか、手順や誰がどの役割を行うのか、各班で話し合い運営開始。スタッフ2名はボランティア受付班として、ボランティア活動者役の対応、他班から来た相談や参加者からの電話対応など回しました。
書類記入をお願いすることが多く、こちらで先に記入できる部分があったこと、資料の参考を作っておくこと、書いていただいた用紙を受け取るのか、持っていてもらうのかなどの確認が必要だったと体験を通して反省点がありました。
1日目の運営後、各班から報告や反省をリーダーが全体に報告するという場面もありました。疑似体験ではありましたが、受け入れ開始までの環境整備やどのように見せると来た方がわかりやすいか考える機会にもなりました。今回は手指消毒と体温計測のみでしたが、コロナ対応など考えると負担の大きさがあると感じました。
最後に行われたワークショップでは、NPO法人とちぎユースサポーターズネットワーク代表の岩井さんが進行役のもと、『お互いの強みを生かした「今後の災害時における連携・協働体制」を考える』を行いました。グループに分かれ、災害によって「新たに生まれた問題と対策支援活動」及び「より深刻となった問題と対策支援活動」について考えました。
参加したグループは、NPO法人宇都宮まちづくり市民工房やまちぴあ登録団体のDRF宇都宮の皆さんと同席させていただきました。
問題と対策支援活動を考える上で、「発災後、発災から一か月後、それ以降」と分けられたこともあり、この問題はどの辺りで発生するだろうか、深刻な問題に関しては継続的に続くかもしれないといった意見がありました。対策支援活動はそれぞれの視点から「自分たちであればこういったことができる」ということを挙げてまとめました。
その後、ワールドカフェ形式で1人がテーブルに残り他グループの方に説明。他の方は他グループがどのようなことをまとめていたのか、このことならば自分たちでも協力できるということに対して、団体名などを記入した付箋を付ける時間となりました。
それぞれの団体ごとで普段行っていることや災害時の動きなどが異なるということもありますが、この支援活動の情報発信や人手協力できるかもしれない。といった部分を考えることができました。
令和元年度、まちぴあ管理運営団体である「NPO法人宇都宮まちづくり市民工房」では、他団体と共に「うつのみや暮らし復興支援センター」として田川沿いの泥出しなど実施しました。センター職員も複数名運営に関わりました。今後も起こるであろう各災害に対して、今回初めて経験した災害ボランティアセンター運営やワークショップの経験をもとに今後も災害時のことを考えていきたいと感じました。
(記事投稿:K)
宇都宮市社会福祉協議会主催
災害時の「3者連携支援」を考える研修 参加報告
今月14日、宇都宮市社会福祉協議会主催 災害時の「3者連携支援」を考える研修が宇都宮市総合福祉センター10階 大会議室にて行われました。会場には行政や大学、各NPO法人他、センターからもスタッフ2名が参加してきました。
研修実施のきっかけは、令和元年東日本台風における災害ボランティアセンターにて他機関による「連携・協働」が行われたこと。その後新型コロナウイルスの発生により、市外からの受援(支援者やボランティア)受入が難しいこと、大規模災害の頻発下などから宇都宮市における防災力レベルUPが必要と考え、各機関・団体の強みを生かした連携・協働のあり方のきっかけとなる機会として企画されました。
午前の部では、@災害時における宇都宮市および宇都宮市社会福祉協議会の役割説明、A宇都宮市まちづくりセンターの管理運営団体である「NPO法人宇都宮まちづくり市民工房」担当によるアイスブレイク、B午後の災害ボランティアセンター疑似体験を前に、災害ボランティアセンターに来た活動者目線の「災害ボランティアの始め方」の動画、災害ボランティアセンターの「運営側」の動画などを見る時間となりました。
午後の部では、疑似体験として、「宇都宮市の田川及び姿川が氾濫したことにより、災害ボランティアセンターが立ち上がった」という想定のもと、立ち上げ1日目として、ボランティア受付班・マッチング班・市民ニーズ班・総務情報班・資材班に分かれて、それぞれの業務を回す経験が行われました。
どのような運営を行うのか、手順や誰がどの役割を行うのか、各班で話し合い運営開始。スタッフ2名はボランティア受付班として、ボランティア活動者役の対応、他班から来た相談や参加者からの電話対応など回しました。
書類記入をお願いすることが多く、こちらで先に記入できる部分があったこと、資料の参考を作っておくこと、書いていただいた用紙を受け取るのか、持っていてもらうのかなどの確認が必要だったと体験を通して反省点がありました。
1日目の運営後、各班から報告や反省をリーダーが全体に報告するという場面もありました。疑似体験ではありましたが、受け入れ開始までの環境整備やどのように見せると来た方がわかりやすいか考える機会にもなりました。今回は手指消毒と体温計測のみでしたが、コロナ対応など考えると負担の大きさがあると感じました。
最後に行われたワークショップでは、NPO法人とちぎユースサポーターズネットワーク代表の岩井さんが進行役のもと、『お互いの強みを生かした「今後の災害時における連携・協働体制」を考える』を行いました。グループに分かれ、災害によって「新たに生まれた問題と対策支援活動」及び「より深刻となった問題と対策支援活動」について考えました。
参加したグループは、NPO法人宇都宮まちづくり市民工房やまちぴあ登録団体のDRF宇都宮の皆さんと同席させていただきました。
問題と対策支援活動を考える上で、「発災後、発災から一か月後、それ以降」と分けられたこともあり、この問題はどの辺りで発生するだろうか、深刻な問題に関しては継続的に続くかもしれないといった意見がありました。対策支援活動はそれぞれの視点から「自分たちであればこういったことができる」ということを挙げてまとめました。
その後、ワールドカフェ形式で1人がテーブルに残り他グループの方に説明。他の方は他グループがどのようなことをまとめていたのか、このことならば自分たちでも協力できるということに対して、団体名などを記入した付箋を付ける時間となりました。
それぞれの団体ごとで普段行っていることや災害時の動きなどが異なるということもありますが、この支援活動の情報発信や人手協力できるかもしれない。といった部分を考えることができました。
令和元年度、まちぴあ管理運営団体である「NPO法人宇都宮まちづくり市民工房」では、他団体と共に「うつのみや暮らし復興支援センター」として田川沿いの泥出しなど実施しました。センター職員も複数名運営に関わりました。今後も起こるであろう各災害に対して、今回初めて経験した災害ボランティアセンター運営やワークショップの経験をもとに今後も災害時のことを考えていきたいと感じました。
(記事投稿:K)
2022年10月21日
取材:令和4年度第2回自治会活動・元気アップ研修会 報告
2022年10月21日(金)
「元気アップ研修会」は、コロナ禍もあり、担い手不足、活動様式の変革、自治会組織の継続の不安など、様々な課題を抱えながら頑張っている市内の自治会の方々を対象に、宇都宮市自治会連合会が主催し、(特非)宇都宮まちづくり市民工房が運営を担う形で催されました。
今年は宇都宮市内の3つの地域で同じ内容の研修会を行うこととなり、10月20日に第2回目となる研修会が行われました。
宇都宮市東市民活動センターを会場に、宇都宮市の東地区の皆さん約40名名に加え、サポート役に協力下さった、市職員や宇都宮大学・地域デザイン学部の学生さんなど50名ほどが集まりました。
研修会は、基調講演とワークショップの2部構成で行われ、まずは、酒本宏氏(株式会社グローカルデザイン代表取締役、北海学園大学非常勤講師ほか)による、「これからの時代に相応しい自治会とは何か」と題して講演をいただきました。
前回同様「ニーズの変化を捉えること」「情報発信」について必要性をお話しいただきながら、誰のため、どの世代のために活動する組織、事業であるかを考えながら、これまでの取り組みを見直すことの大切さについてお話しがありました。
個人的に、端的なキーワードで頭に残ったのは、「高齢者の高齢者による高齢者のための自治会から、子ども達や次世代の住民のための自治会へ」という言葉でした。
これは、今現状の自治会活動において、日々努力されているシニア世代の皆さんを排除するという意味合いではなく、自分たちが頑張って取り組んでいる活動の効果を、より広い世代や、地域の時代を担う子ども達に伝えていくことであると理解しました。
この視点を理解(あくまで自分なりですが)すると、単純に子ども達が楽しめるイベントをいっぱいやればいいというだけでなく。例えば、敬老会の集会時に、子ども達にも参加してもらって何かしらのお手伝いをしてもらうとか、手伝ってもらったからこそ、子ども達にもプラスになるプレゼント(モノや現金でなくてもいいと思います)があるとか、
そんな小さな工夫をしてみるということなのかなと解釈して、講座を拝聴しました。
・・・つづいて、後半は、参加者同士5グループに分かれてのワークショップが行われました。
コロナ禍は、自治会にも大きな影響を及ぼしました。遠方に旅行したり、離れたところに住んでいる友達と気軽に合って楽しむということが困難になったことで、逆に身近な地域というところに住民の皆さんが注目しているということが言えるのかもしれません。
意見交換のテーマは、ウィズコロナにおける「自治会活動の課題と工夫」「これからに求められる自治会運営」について、閉鎖的ともみられる自治会の開き方やICTの活用など、講演会でアドバイスのあった点なども踏まえて意見交換が行われました。
「課題と工夫」については、概ね、コロナ発生からこれまでにおいて、どんな活動をしてきたかを教えて頂くところから始まり、規模縮小ながら地域イベントを実施したり、自治会員の皆さんの様子を見ながら調整したりと、役員または会長の皆さんの努力を垣間見ました。
結果的に実施できた出来ないにしても、その間のご苦労が各自治会それぞれにあったということ自体を他の人が知るということ自体においても価値があったと思います。
「これからの工夫」については、やはり高齢者も含めほとんどの世代が持つようになったスマホなどICTの活用は欠かせないという話題になり、その意味でも情報発信の重要性について改めて考える時間となりました。
スマホやパソコンの利用については、自治会でも取り入れているところが少なくないことも今回の意見交換で新たに認識させてもらった点です。
便利なものを使いながら、一方で昔ながらの回覧板や印刷物での周知を継続している自治会があり、それは、独居の住民の方を見守るために、自宅を訪ねるために使っているとのことで。情報発信一つにしても、目的が複合的であるというか、
一つの取り組みが色々な効果を生む可能性がある。
ということを学ばせていただいた研修会となりました。
研修会の内容としては、前回と同じものを体験したわけですけども、前回を体験したからこそ、今回の意見交換や皆さんの想いの集約に役立ったことがあり、また、改めて考え付いたアイデアもあったことから、12月に予定されている第3回目の研修会も自然と機体が膨らむところでございます。
(記事投稿:O)
「元気アップ研修会」は、コロナ禍もあり、担い手不足、活動様式の変革、自治会組織の継続の不安など、様々な課題を抱えながら頑張っている市内の自治会の方々を対象に、宇都宮市自治会連合会が主催し、(特非)宇都宮まちづくり市民工房が運営を担う形で催されました。
今年は宇都宮市内の3つの地域で同じ内容の研修会を行うこととなり、10月20日に第2回目となる研修会が行われました。
宇都宮市東市民活動センターを会場に、宇都宮市の東地区の皆さん約40名名に加え、サポート役に協力下さった、市職員や宇都宮大学・地域デザイン学部の学生さんなど50名ほどが集まりました。
研修会は、基調講演とワークショップの2部構成で行われ、まずは、酒本宏氏(株式会社グローカルデザイン代表取締役、北海学園大学非常勤講師ほか)による、「これからの時代に相応しい自治会とは何か」と題して講演をいただきました。
前回同様「ニーズの変化を捉えること」「情報発信」について必要性をお話しいただきながら、誰のため、どの世代のために活動する組織、事業であるかを考えながら、これまでの取り組みを見直すことの大切さについてお話しがありました。
個人的に、端的なキーワードで頭に残ったのは、「高齢者の高齢者による高齢者のための自治会から、子ども達や次世代の住民のための自治会へ」という言葉でした。
これは、今現状の自治会活動において、日々努力されているシニア世代の皆さんを排除するという意味合いではなく、自分たちが頑張って取り組んでいる活動の効果を、より広い世代や、地域の時代を担う子ども達に伝えていくことであると理解しました。
この視点を理解(あくまで自分なりですが)すると、単純に子ども達が楽しめるイベントをいっぱいやればいいというだけでなく。例えば、敬老会の集会時に、子ども達にも参加してもらって何かしらのお手伝いをしてもらうとか、手伝ってもらったからこそ、子ども達にもプラスになるプレゼント(モノや現金でなくてもいいと思います)があるとか、
そんな小さな工夫をしてみるということなのかなと解釈して、講座を拝聴しました。
・・・つづいて、後半は、参加者同士5グループに分かれてのワークショップが行われました。
コロナ禍は、自治会にも大きな影響を及ぼしました。遠方に旅行したり、離れたところに住んでいる友達と気軽に合って楽しむということが困難になったことで、逆に身近な地域というところに住民の皆さんが注目しているということが言えるのかもしれません。
意見交換のテーマは、ウィズコロナにおける「自治会活動の課題と工夫」「これからに求められる自治会運営」について、閉鎖的ともみられる自治会の開き方やICTの活用など、講演会でアドバイスのあった点なども踏まえて意見交換が行われました。
「課題と工夫」については、概ね、コロナ発生からこれまでにおいて、どんな活動をしてきたかを教えて頂くところから始まり、規模縮小ながら地域イベントを実施したり、自治会員の皆さんの様子を見ながら調整したりと、役員または会長の皆さんの努力を垣間見ました。
結果的に実施できた出来ないにしても、その間のご苦労が各自治会それぞれにあったということ自体を他の人が知るということ自体においても価値があったと思います。
「これからの工夫」については、やはり高齢者も含めほとんどの世代が持つようになったスマホなどICTの活用は欠かせないという話題になり、その意味でも情報発信の重要性について改めて考える時間となりました。
スマホやパソコンの利用については、自治会でも取り入れているところが少なくないことも今回の意見交換で新たに認識させてもらった点です。
便利なものを使いながら、一方で昔ながらの回覧板や印刷物での周知を継続している自治会があり、それは、独居の住民の方を見守るために、自宅を訪ねるために使っているとのことで。情報発信一つにしても、目的が複合的であるというか、
一つの取り組みが色々な効果を生む可能性がある。
ということを学ばせていただいた研修会となりました。
研修会の内容としては、前回と同じものを体験したわけですけども、前回を体験したからこそ、今回の意見交換や皆さんの想いの集約に役立ったことがあり、また、改めて考え付いたアイデアもあったことから、12月に予定されている第3回目の研修会も自然と機体が膨らむところでございます。
(記事投稿:O)
2022年09月29日
取材:令和4年度第1回自治会活動・元気アップ研修会 報告
2022年9月29日(木)
「元気アップ研修会」は、コロナ禍もあり、担い手不足、活動様式の変革、自治会組織の継続の不安など、様々な課題を抱えながら頑張っている市内の自治会の方々を対象に、宇都宮市自治会連合会が主催し、(特非)宇都宮まちづくり市民工房が運営を担う形で催されました。
昨年も同様の研修会を行ったところ、参加者の皆さまからの好評があり、今年は宇都宮市内の3つの地域で同じ内容の研修会を行うこととなり、今回、9月29日はその初回でした。
初回は、宇都宮市瑞穂野地区市民センターを会場に、宇都宮市の南の地域の皆さん27名に加え、サポート役に協力下さった、市職員や宇都宮大学・地域デザイン学部の学生さんなど40名ほどが集まりました。
研修会は、基調講演とワークショップの2部構成で行われ、まずは、酒本宏氏(株式会社グローカルデザイン代表取締役、北海学園大学非常勤講師ほか)による、
「これからの時代に相応しい自治会とは何か」と題して講演をいただきました。
ご自身も自治会役員として活動し、600以上の町内会・自治会の皆さんとの意見交換を経た実績と研究から提案された、これからの自治会の予想図が提示されました。
担い手がいない、活気がない、自治会の必要性が分からない・・・などなど、自治会という活動組織が抱えている課題は、宇都宮市に限らず全国どこでも同様の場合が多く、その一方で自治会の「目に見えにくい活動」が、子ども達や高齢者の方たちの安全を高めたり、草むしりや清掃活動によって地域の景観維持、向上に寄与していたり、災害など災害に対応できたりと、様々なメリットを生み出していることが語られました。
メリットを生み出しているのにも関わらず、その良さが十分に理解されていない組織が自治会であるかもしれません。
今回の講話では、「ニーズの変化を捉えること」「情報発信」について必要性をお話しいただいたかと思います。
コロナ禍において、ある種改めてクローズアップされた「孤立」「孤独」という現象をとらえてみると、コロナ以前に問題視されていた、独居高齢世帯へのケアに加え、近年は共稼ぎ世帯の増加に伴う子どもの孤食も問題になっており、昨今、困窮支援のイメージとして定着した「子ども食堂」といった地域の居場所活動も地域ニーズの変化によって、求められるようになったものかもしれないなど、
子育て世代、シニア世代などそれぞれの地域住民の皆さんが困ったと思うことを捉える工夫が大切であるという内容であったと思います。
ニーズをとらえると表裏一体の事柄としてあるのが「情報発信」かと理解しました。ほとんどの市民がスマホやパソコンなどでつながったり、情報の受発信ができるようになった今日において、SNSをはじめとした発信ツールを活用しない手はないわけで、
自分たちで始めるのはもちろん、出来る人に一定のテーマのもと、やりたいようにやってもらうなど、若い世代に活躍できる場を提供するような感覚で担い手を誘うツールに自治会活動そのものが変革していくと、もしかしたら、新たな地域・自治会像が見えてくるかしれないと思えた講演会でした。
・・・つづいて、後半は、参加者同士5グループに分かれてのワークショップが行われました。
コロナ禍は、自治会にも大きな影響を及ぼしました。遠方に旅行したり、離れたところに住んでいる友達と気軽に合って楽しむということが困難になったことで、逆に身近な地域というところに住民の皆さんが注目しているということが言えるのかもしれません。
意見交換のテーマは、ウィズコロナにおける「自治会活動の課題と工夫」「これからに求められる自治会運営」について、閉鎖的ともみられる自治会の開き方やICTの活用など、講演会でアドバイスのあった点なども踏まえて意見交換が行われました。
「課題と工夫」については、概ね、コロナ発生からこれまでにおいて、どんな活動をしてきたかを教えて頂くところから始まり、規模縮小ながら地域イベントを実施したり、自治会員の皆さんの様子を見ながら調整したりと、役員または会長の皆さんの努力を垣間見ました。
結果的に実施できた出来ないにしても、その間のご苦労が各自治会それぞれにあったということ自体を他の人が知るということ自体においても価値があったと思います。
「これからの工夫」については、やはり高齢者も含めほとんどの世代が持つようになったスマホなどICTの活用は欠かせないという話題になり、その意味でも情報発信の重要性について改めて考える時間となりました。
ブログ作成者が担当させてもらったグループでは、情報共有にLINE等を使うことに加え、市内でも事例のある、福祉サロンの集会時に合わせた「スマホ勉強会」の企画や、「まちづくり活動応援事業」を活用することを、ウェブ利用の第一歩にしてみることや、
地域を開くという意味では、自治会という地域限定の活動団体であること踏まえた上で、地域外からのボランティアが参加できるメニュー(例えば、ゴミ拾いなど)を設けてみることなどを話し合うことができました。
中学生・高校生といった若い世代及びその家族が、安全安心に参加できるボランティア活動を求めているというニーズがあることを、まちぴあの事業を通じて知ることが出来ていたので、その辺りについて提案できたことは、自治会活動を頑張っておられる皆様に、多少のアイデアを投げかられたのではないかと思っています。
・・・研修会のスタートは、どんなものでもそうですが、ある種の緊張感がありますが、話し合いを通じていくと、心もほぐれてくるものです。自治会の課題というと「ないない」が多く、そうした気持ちをため込んでしまうこと自体も問題なのかもしれません。
ないないから始まったものの、研修の終盤には皆さん盛んに意見を交換されるようになっており、まさに元気アップといった研修会となった模様でした。
(記事投稿:O)
「元気アップ研修会」は、コロナ禍もあり、担い手不足、活動様式の変革、自治会組織の継続の不安など、様々な課題を抱えながら頑張っている市内の自治会の方々を対象に、宇都宮市自治会連合会が主催し、(特非)宇都宮まちづくり市民工房が運営を担う形で催されました。
昨年も同様の研修会を行ったところ、参加者の皆さまからの好評があり、今年は宇都宮市内の3つの地域で同じ内容の研修会を行うこととなり、今回、9月29日はその初回でした。
初回は、宇都宮市瑞穂野地区市民センターを会場に、宇都宮市の南の地域の皆さん27名に加え、サポート役に協力下さった、市職員や宇都宮大学・地域デザイン学部の学生さんなど40名ほどが集まりました。
研修会は、基調講演とワークショップの2部構成で行われ、まずは、酒本宏氏(株式会社グローカルデザイン代表取締役、北海学園大学非常勤講師ほか)による、
「これからの時代に相応しい自治会とは何か」と題して講演をいただきました。
ご自身も自治会役員として活動し、600以上の町内会・自治会の皆さんとの意見交換を経た実績と研究から提案された、これからの自治会の予想図が提示されました。
担い手がいない、活気がない、自治会の必要性が分からない・・・などなど、自治会という活動組織が抱えている課題は、宇都宮市に限らず全国どこでも同様の場合が多く、その一方で自治会の「目に見えにくい活動」が、子ども達や高齢者の方たちの安全を高めたり、草むしりや清掃活動によって地域の景観維持、向上に寄与していたり、災害など災害に対応できたりと、様々なメリットを生み出していることが語られました。
メリットを生み出しているのにも関わらず、その良さが十分に理解されていない組織が自治会であるかもしれません。
今回の講話では、「ニーズの変化を捉えること」「情報発信」について必要性をお話しいただいたかと思います。
コロナ禍において、ある種改めてクローズアップされた「孤立」「孤独」という現象をとらえてみると、コロナ以前に問題視されていた、独居高齢世帯へのケアに加え、近年は共稼ぎ世帯の増加に伴う子どもの孤食も問題になっており、昨今、困窮支援のイメージとして定着した「子ども食堂」といった地域の居場所活動も地域ニーズの変化によって、求められるようになったものかもしれないなど、
子育て世代、シニア世代などそれぞれの地域住民の皆さんが困ったと思うことを捉える工夫が大切であるという内容であったと思います。
ニーズをとらえると表裏一体の事柄としてあるのが「情報発信」かと理解しました。ほとんどの市民がスマホやパソコンなどでつながったり、情報の受発信ができるようになった今日において、SNSをはじめとした発信ツールを活用しない手はないわけで、
自分たちで始めるのはもちろん、出来る人に一定のテーマのもと、やりたいようにやってもらうなど、若い世代に活躍できる場を提供するような感覚で担い手を誘うツールに自治会活動そのものが変革していくと、もしかしたら、新たな地域・自治会像が見えてくるかしれないと思えた講演会でした。
・・・つづいて、後半は、参加者同士5グループに分かれてのワークショップが行われました。
コロナ禍は、自治会にも大きな影響を及ぼしました。遠方に旅行したり、離れたところに住んでいる友達と気軽に合って楽しむということが困難になったことで、逆に身近な地域というところに住民の皆さんが注目しているということが言えるのかもしれません。
意見交換のテーマは、ウィズコロナにおける「自治会活動の課題と工夫」「これからに求められる自治会運営」について、閉鎖的ともみられる自治会の開き方やICTの活用など、講演会でアドバイスのあった点なども踏まえて意見交換が行われました。
「課題と工夫」については、概ね、コロナ発生からこれまでにおいて、どんな活動をしてきたかを教えて頂くところから始まり、規模縮小ながら地域イベントを実施したり、自治会員の皆さんの様子を見ながら調整したりと、役員または会長の皆さんの努力を垣間見ました。
結果的に実施できた出来ないにしても、その間のご苦労が各自治会それぞれにあったということ自体を他の人が知るということ自体においても価値があったと思います。
「これからの工夫」については、やはり高齢者も含めほとんどの世代が持つようになったスマホなどICTの活用は欠かせないという話題になり、その意味でも情報発信の重要性について改めて考える時間となりました。
ブログ作成者が担当させてもらったグループでは、情報共有にLINE等を使うことに加え、市内でも事例のある、福祉サロンの集会時に合わせた「スマホ勉強会」の企画や、「まちづくり活動応援事業」を活用することを、ウェブ利用の第一歩にしてみることや、
地域を開くという意味では、自治会という地域限定の活動団体であること踏まえた上で、地域外からのボランティアが参加できるメニュー(例えば、ゴミ拾いなど)を設けてみることなどを話し合うことができました。
中学生・高校生といった若い世代及びその家族が、安全安心に参加できるボランティア活動を求めているというニーズがあることを、まちぴあの事業を通じて知ることが出来ていたので、その辺りについて提案できたことは、自治会活動を頑張っておられる皆様に、多少のアイデアを投げかられたのではないかと思っています。
・・・研修会のスタートは、どんなものでもそうですが、ある種の緊張感がありますが、話し合いを通じていくと、心もほぐれてくるものです。自治会の課題というと「ないない」が多く、そうした気持ちをため込んでしまうこと自体も問題なのかもしれません。
ないないから始まったものの、研修の終盤には皆さん盛んに意見を交換されるようになっており、まさに元気アップといった研修会となった模様でした。
(記事投稿:O)
2022年09月20日
とちぎ市民活動推進センターくらら主催「Youth Action Meeting2022」参加報告
2022年8月20日(土)、栃木市のキョクトウとちぎ蔵の街楽習館大交流室にて、とちぎ市民活動推進センターくらら主催による「Youth Action Meeting2022〜高校生たちの探究と地域活動の発表会&交流会」が開催されました。
この企画はSDGsを中心に、高校生が自らの取り組みについて発表を行う場として初めて開催され、栃木市内の高校生、栃木市在住の高校生ら10名と、関係者5名の計15名が参加しました。
この発表会の様子をまちぴあスタッフ1名が視察してきました。
まずは大波センター長から、SDGsの課題の中でも自身が活動者として実践している分野に関する食品ロスや地球温暖化について解説がありました。
続いては高校生3組が自分たちの研究・探究活動の成果を発表しました。
1組目は栃木農業高等学校。農業環境部の皆さんが令和元年度から取り組んでいるホウキモロコシ生産の取り組みについて紹介。
ホウキモロコシは、栃木市の伝統工芸品「都賀の座敷箒」の原材料で、箒職人は2名、生産農家も2件のみと存続の危機にあります。
安定した生産のための土壌改良実験や、「とちぎ高校生蔵部」と共同で実施した耕作地フィールドワーク、小学校への出前授業や地域ワークショップなどの報告がありました。
この発表会終了後には、座敷箒の実演も披露してくれました。
2組目は埼玉県の高校に通う、栃木市在住の高校生。
小学校の頃から自由研究などで渡良瀬遊水地の水質について調査していて、高校の探究活動では琵琶湖との比較調査を行ったそうです。琵琶湖のある滋賀県では「マザーレイクゴールズ(MLGs)」という地域版SDGsを策定しており、8つのゴールを設定した渡良瀬遊水地版SDGsの提案がありました。
また、「びわこフォーラム」のような大規模フォーラムを渡良瀬遊水地でも実現したいという目標を語ってくれました。
3組目は栃木翔南高等学校。3名の生徒がSDGsの中から、それぞれ総合的な探究の時間で取り組んだ、「飢餓をゼロにする」「竹害と竹の活用」「世界の教育格差」について発表しました。
皆さん、探究のテーマは栄養士や国際支援など将来の夢と結び付けて設定したそうです。
後半は高校生のグループワーク。2班に分かれて、それぞれの発表について印象に残ったことや地域課題について話し合いました。
給食を通じての食育の視点、駅前に交通機関の待合を兼ねた高校生の居場所が欲しいといった要望、電子マネーやスマホ決済の利便と相対する地域の小規模商店存続などといった話題が上がりました。
単に課題解決だけではなくその先の未来を描くこと、発信と共有の重要性を振り返り、終了となりました。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
高校では2022年から探究学習科目「総合的な探究の時間」が本格的に開始されました。新時代を生きる生徒たちに必要な課題解決能力と主体的な学びを身に付けさせるもので、「目の前の課題を様々な方法で調査・理解し、自分の力で考える」ことを狙いとしています。
アシスタントスタッフとして参加していた大学生も「自分たちが高校生の頃はこんなにしっかり人前で話すとか、考えを述べることが出来なかったので凄い」と驚いていました。
大学生と高校生、たった数年の年齢差でも教育による違いが大きく表れています。
SDGsに関しても、よく問題課題を調べています。
但し、「自分たちが出来ること」について考えようとすると、思考が止まったり、トーンダウンすることが印象的でした。
SDGsは国連サミットで採択された国際目標ということもあり、グローバルに語られることが多く、17のゴール・169のターゲットばかりが注目されがちですが、本質は「持続可能」な目標です。ローカル(地域)で継続的に実施できることを見つけ、自分たちでは出来ないことを他のチームと協働することで補完し、課題解決に導いていく。そのための指針が17のゴール・169のターゲットです。
一人で17のゴール・169のターゲットすべて取り組むのは難しいので、一つのテーマについて詳しく調べ、それらを共有して新しい試みを考える今回の発表会のような場は今後もっと必要とされるかもしれません。
そして、持続可能なローカル(地域)を考えた際、10年後、20年後の地域を支えるのは、今「学生」と呼ばれる若者たちです。将来の地域存続を担ってもらえるかどうかは、小中高生時代における地域との関わり=地域への愛着度が大きいのではないのでしょうか。
地域から人材を流出させない、一度離れても地域にまた戻ってきてもらうためにも、学校だけでなく地域全体で子どもを育てる意識が大人側に必要とされていると感じました。
栃木市でUターンによる新規事業者・新規活動者が増加しているのは、地域で人材を育てる・受け入れる風土が他市よりも醸成されているからかもしれません。
高校の枠を越えて学び・考え合う今回の発表会の試み、宇都宮市を始め他市にも拡がっていくといいなと思います。
(記事投稿:鈴木)
【参考URL】
・とちぎ市民活動推進センターくららHP
・栃木市高校生合同文化祭HP(とちぎ高校生蔵部)
・山々と星々(パーラートチギ)Facebook
2022年09月14日
シルバー大学校 第41期生活動団体とのマッチング授業 参加報告
2022年9月14日(水)
栃木県シルバー大学校 は、シニア世代のシルバーライフの充実を目的に、栃木県内北・南・中央に設置されている機関です。
入学されたシニアの皆さんたちは、2年間にわたり福祉や健康づくりなどの自分に関心のある科目を選択し、学習されています。近年は、ボランティア等地域活動につながるよう、シニア世代の人材育成的な役割を果たしています。
9月13日(火)に行われた、「地域活動団体マッチング授業」は、今年度卒業される41期生・中央校の皆さんを対象として実施された取り組みです。
卒業後も地域で何かしらのボランティア等活動に取り組む際に、すでに活動している団体や支援センターを知ってもらうことで、団体への入会や、自分たちでグループを作って活動するなど、様々なやり方がありますが、
そんな「さまざまな方法」をより具体的にイメージしてもらうことを目的に企画された授業であると思います。
これまでも、何度か実施されているそうですが、今回の授業には、まちぴあもお招き頂く運びとなりまして。はじめて参加(スタッフ1名)してきました。
会場は、中央校が設置されている、とちぎ健康の森。会場には、栃木県内で活動している各種活動団体(フードバンク、民話語り、傾聴、子ども支援)など6団体と、まちぴあを始めとした中間支援センター系の皆さんが9団体集まりました。(計15団体参加)
風景的には、シニア世代版就職説明会のような感じでして、41期生の皆さん(約100名)が、それぞれのお住まいに近い団体やセンター、馴染みのあるところの活動団体など、それぞれ自由に団体のブースを訪ね、
ブース出展している団体側のメンバーとの意見交換や、各種取り組みのチラシなど掲示物をみながらの質問などを行っていきました。
まちぴあとしては、今回初の協力となりましたが、県の支援センター「ぽぽら」さんや、まちぴあ運営法人の「まちづくり市民工房」との連携によって、今年の夏時期にかけて、生徒さん達の視察研修や、ボランティア体験などの取り組みに関わらせて頂いたこともあり、
顔見知りの受講生さんたちもたくさんおられて、その切の思い出話などにも花を咲かせることができました。事前に、皆さんとの交流があったおかげで、単なるセンターPRに留まらない交流ができたのは幸せでしたね♪
その中でも、個別にまちぴあ(センター長)にインタビューを申し込んで下さった「にこにこチームD班」の皆さんは、調査発表の授業の際に使ったプレゼン資料を持ってきて下さり、無事に報告ができたとお話し下さりまして。
「人と人との顔が見える交流」
が、しっかりできた機会になったと思います。
感染症の影響により、中々現地参集型の大規模集会というものが実施困難になっている昨今で、オンライン等での代替えもありますし、情報収集などの点においてはとても便利と思う一方で。やはり、現地で人と人とが出会うということも、大変意義深いと改めて思いました。
宇都宮市には、まちぴあ以外にも地区市民センターや生涯学習センターなど、他にもたくさんの活動拠点施設が設けされていますが、よろしければ、卒業された後の団体活動の拠点として、まちぴあも活用頂けると嬉しいです。
また、地域活動といえば、ボランティア・市民活動系団体の他に、各地域には自治会組織もありますね。まだまだ地域で頑張っている団体・組織も多いことから、いろいろな場面で地域貢献に取り組んでいる方たちとの出会いの場として充実していくことを期待しています。
(事務局:O)
栃木県シルバー大学校 は、シニア世代のシルバーライフの充実を目的に、栃木県内北・南・中央に設置されている機関です。
入学されたシニアの皆さんたちは、2年間にわたり福祉や健康づくりなどの自分に関心のある科目を選択し、学習されています。近年は、ボランティア等地域活動につながるよう、シニア世代の人材育成的な役割を果たしています。
9月13日(火)に行われた、「地域活動団体マッチング授業」は、今年度卒業される41期生・中央校の皆さんを対象として実施された取り組みです。
卒業後も地域で何かしらのボランティア等活動に取り組む際に、すでに活動している団体や支援センターを知ってもらうことで、団体への入会や、自分たちでグループを作って活動するなど、様々なやり方がありますが、
そんな「さまざまな方法」をより具体的にイメージしてもらうことを目的に企画された授業であると思います。
これまでも、何度か実施されているそうですが、今回の授業には、まちぴあもお招き頂く運びとなりまして。はじめて参加(スタッフ1名)してきました。
会場は、中央校が設置されている、とちぎ健康の森。会場には、栃木県内で活動している各種活動団体(フードバンク、民話語り、傾聴、子ども支援)など6団体と、まちぴあを始めとした中間支援センター系の皆さんが9団体集まりました。(計15団体参加)
風景的には、シニア世代版就職説明会のような感じでして、41期生の皆さん(約100名)が、それぞれのお住まいに近い団体やセンター、馴染みのあるところの活動団体など、それぞれ自由に団体のブースを訪ね、
ブース出展している団体側のメンバーとの意見交換や、各種取り組みのチラシなど掲示物をみながらの質問などを行っていきました。
まちぴあとしては、今回初の協力となりましたが、県の支援センター「ぽぽら」さんや、まちぴあ運営法人の「まちづくり市民工房」との連携によって、今年の夏時期にかけて、生徒さん達の視察研修や、ボランティア体験などの取り組みに関わらせて頂いたこともあり、
顔見知りの受講生さんたちもたくさんおられて、その切の思い出話などにも花を咲かせることができました。事前に、皆さんとの交流があったおかげで、単なるセンターPRに留まらない交流ができたのは幸せでしたね♪
その中でも、個別にまちぴあ(センター長)にインタビューを申し込んで下さった「にこにこチームD班」の皆さんは、調査発表の授業の際に使ったプレゼン資料を持ってきて下さり、無事に報告ができたとお話し下さりまして。
「人と人との顔が見える交流」
が、しっかりできた機会になったと思います。
感染症の影響により、中々現地参集型の大規模集会というものが実施困難になっている昨今で、オンライン等での代替えもありますし、情報収集などの点においてはとても便利と思う一方で。やはり、現地で人と人とが出会うということも、大変意義深いと改めて思いました。
宇都宮市には、まちぴあ以外にも地区市民センターや生涯学習センターなど、他にもたくさんの活動拠点施設が設けされていますが、よろしければ、卒業された後の団体活動の拠点として、まちぴあも活用頂けると嬉しいです。
また、地域活動といえば、ボランティア・市民活動系団体の他に、各地域には自治会組織もありますね。まだまだ地域で頑張っている団体・組織も多いことから、いろいろな場面で地域貢献に取り組んでいる方たちとの出会いの場として充実していくことを期待しています。
(事務局:O)
2022年07月21日
令和4年度災害ボランティアネットワーク会議 参加報告
2022年7月21日(木)
令和4年度災害ボランティアネットワーク会議 参加報告
先月14日、社会福祉法人栃木県社会福祉協議会主催による「令和4年度災害ボランティアネットワーク会議」がとちぎ福祉プラザで行われ、各市町行政及び社会福祉協議会、県域機関・団体、センターを含めたボランティア・NPO団体など約60名が参加しました。
新型コロナウイルスより外部(県外)からの支援を容易に受けられなくなっている昨今。3月16日には福島沖地震、また今月には、大雨による越水など被害が全国各地で発生しております。今回のようなネットワーク会議などを行うことで、平時から連携推進を図ることで、それぞれが発災時にどう動くかを考えることができます。
初めに、基調講義として、長野県社会福祉協議会総務企画部企画グループ主任 山崎氏による「災害ボランティアセンターから続く復興期への展開と多様な協働〜令和元年東日本台風における長野県での取組〜」が行われました。被災者の見守り・相談支援を行う「長野県生活支援・地域ささえあいセンター」、市民、ボランティア、行政、自衛隊が連携し、災害ごみを集め移動させる「ONE NAGANO」、防災福祉の動画教材「長野復興ちゃんねる」 などの事例についてお話していただきました。
次に、事例発表として小山市社会福祉協議会 田村氏と小山市市民活動センターの宮岸氏による「『おやま防災』の立ち上げと平時からの連携」が行われました。災害支援に興味・関心のある市民が、災害支援の“いま”とつながることのできる場をつくる『おやま防災』の取組みや、小山市災害ボランティアセンター開設中に敷材提供いただける方の事前登録などを行う「ストックヤードおやま」の取組みについてお話していただきました。
最後に意見・情報交換として「災害発生後の時間経過における連携について」のグループワークが行われました。各参加者の活動紹介なども行いつつ、実際どんなことができるのか、行動内容などを挙げた上で、どのような連携を取ることができるのか話し合いました。
台風の季節が近づいていることもあり、このような場だけではなく、発災時に向けた多様な連携などについて考える機会も非常に大切であると感じました。願うのは大きな災害が発生しないことですが、いつどこで、どれぐらいの規模の災害が起こるか分からないこともあり、センタースタッフとしても、事前に様々な災害のことについて学んでおきたいと改めて感じました。
(文章作成:K)
令和4年度災害ボランティアネットワーク会議 参加報告
先月14日、社会福祉法人栃木県社会福祉協議会主催による「令和4年度災害ボランティアネットワーク会議」がとちぎ福祉プラザで行われ、各市町行政及び社会福祉協議会、県域機関・団体、センターを含めたボランティア・NPO団体など約60名が参加しました。
新型コロナウイルスより外部(県外)からの支援を容易に受けられなくなっている昨今。3月16日には福島沖地震、また今月には、大雨による越水など被害が全国各地で発生しております。今回のようなネットワーク会議などを行うことで、平時から連携推進を図ることで、それぞれが発災時にどう動くかを考えることができます。
初めに、基調講義として、長野県社会福祉協議会総務企画部企画グループ主任 山崎氏による「災害ボランティアセンターから続く復興期への展開と多様な協働〜令和元年東日本台風における長野県での取組〜」が行われました。被災者の見守り・相談支援を行う「長野県生活支援・地域ささえあいセンター」、市民、ボランティア、行政、自衛隊が連携し、災害ごみを集め移動させる「ONE NAGANO」、防災福祉の動画教材「長野復興ちゃんねる」 などの事例についてお話していただきました。
次に、事例発表として小山市社会福祉協議会 田村氏と小山市市民活動センターの宮岸氏による「『おやま防災』の立ち上げと平時からの連携」が行われました。災害支援に興味・関心のある市民が、災害支援の“いま”とつながることのできる場をつくる『おやま防災』の取組みや、小山市災害ボランティアセンター開設中に敷材提供いただける方の事前登録などを行う「ストックヤードおやま」の取組みについてお話していただきました。
最後に意見・情報交換として「災害発生後の時間経過における連携について」のグループワークが行われました。各参加者の活動紹介なども行いつつ、実際どんなことができるのか、行動内容などを挙げた上で、どのような連携を取ることができるのか話し合いました。
台風の季節が近づいていることもあり、このような場だけではなく、発災時に向けた多様な連携などについて考える機会も非常に大切であると感じました。願うのは大きな災害が発生しないことですが、いつどこで、どれぐらいの規模の災害が起こるか分からないこともあり、センタースタッフとしても、事前に様々な災害のことについて学んでおきたいと改めて感じました。
(文章作成:K)
2022年07月04日
宇都宮大学地域デザイン科学部主催「教員向け“春の模擬ゼミ”」参加報告
2022年6月25日(土)、宇都宮大学陽東キャンパス11号館にて「教員向け“春の模擬ゼミ”」が開催されました。
昨今、高校から大学への学びをスムーズに繋げるため、「高大連携」や「高大接続」といった取り組みが各地で盛んに行われています。その一環として、宇都宮大学地域デザイン科学部ではオープンキャンパス(進学説明会)後に、高校生向けの模擬ゼミを数回実施しています。
その際、引率の先生から「自身でもゼミを体験したい」という要望があり、高校教員向けの模擬ゼミが企画されました。
まちぴあは過去「若者とまちづくりシンポジウム」を共催した縁で、その後も高大連携や地域課題解決型学習の勉強会に度々参加させて頂いた経緯があり、記録補佐としてスタッフ1名が参加してきました。
今回の模擬ゼミでは、企画担当者である若園雄志郎准教授(コミュニティデザイン学科:社会教育学)を始め、担当教員として各学科から石井大一朗准教授(コミュニティデザイン学科:コミュニティ政策)、古賀誉章准教授(建築都市デザイン学科:建築安全学)、近藤伸也准教授(社会基盤デザイン学科:防災マネジメント)の3名が交代でゼミを実施。
さらに、白石智子准教授(コミュニティデザイン学科:心理学)、藤原紀紗助教(建築都市デザイン学科:社会環境工学)とコミュニティデザイン学科・社会基盤デザイン学科の学生数名も駆けつけて下さり、講師陣6名+現役大学生と豪華な布陣に。
ゼミ参加者である県内の高校教員7名と大学生で混合チームを編成、4つの班に分かれてワークショップを進めることになりました。
今回のテーマは「文理複眼で考える災害対応〜ワークショップによる検討〜」ということで、『災害』における社会課題の解決について文系・理系両方の視点から考えます。
まず、近藤先生からA4用紙3枚にわたる状況設定資料について解説がありました。
栃木県が震源地となる大地震が発生し、宇都宮市で最大震度7を始め、県内各地で震度6・震度5の揺れを観測した場合、どのような状況となるのか。県災害対策本部会議資料に模して、被害状況・避難者数・ライフライン被害・交通規制・避難所の様子・国の対応状況などが想定とはいえリアリティーを持った数字で記載されています。
ワークショップでは災害発生から4日後の状態と仮定されました。
「72時間の壁」という言葉があり、災害3日を過ぎると生存率が著しく低下することから人命救助のタイムリミットとして災害時の救命・救助活動の目安となっています。災害4日目というのはその72時間を経過して人命救助から生活支援に移りつつある時期です。
ここで、「宇都宮市民になったつもりで、これから1週間でどんな困りごとが発生するか考える」という個人課題が出されました。思いついたことをとにかく付箋に書く、ふせんワークです。
ここでワークショップ運営を得意とする石井先生に進行をバトンタッチ。
ふせんの書き方のコツのレクチャーを受けて、いざ個人ワークへ。
大学生たちは現在進行形で学んでいる専門分野ということでスラスラとペンを走らせます。
負けじと大量のふせんが机に広がる先生も。聞けば、高校でアクティブ・ラーニング式の授業を取り入れているとのこと。考え込んでしまう先生もいましたが、学びの現場にいるだけあって、皆さんそれなりに書き出していました。
書き出したところで、グループワークに移ります。
出てきた困りごとを地域デザイン科学部の3学科のどの領域に値するのか振り分けます。
つまり、災害における一つひとつの課題解決にどの分野の専門知識が必要となるのか間接的に考えます。コミュニケーションの問題なのか、建築構造の問題なのか、それとも社会インフラ全体の問題か。
これが、どこに振り分けるのか結構難しい。トイレの問題一つとっても、不足するトイレの使い方ルールならコミュニティ、簡易トイレの建設なら建築、そもそも災害に強い上下水道整備なら社会基盤になる。
余談で「なんで、こんな大災害なのに建物火災が40件しか起きていないないんだろうね?」と話していたら、通りかかった古賀先生から、「地域全域が停電の想定だから、通電火災(停電から電気が復旧する際のショート等によって発生する火災)がまだ起きていないんですよ」と、専門的な返答が。秒で回答が得られるなんて、なんて贅沢な空間!!
それぞれの問題が一つの分野に収まることなく複数の分野に横断することを感じながら、
模造紙いっぱいにふせんがゾーニングされたところで、グループワークのまとめとして一番話題になった事柄を各班ずつ発表して共有します。
障がい者やペットといった弱者の問題、災害時の連携の問題、更には生活環境・衛生管理が最善ではない学校施設をなぜ避難所とするのかといった疑問や、災害対応を前提とした校舎建築が必要なのではないか、といった公共インフラのあり方にまで話が及びました。
これらの問題について、各先生の専門分野から事例や、「スフィア基準」「正常性バイアス」といったトピックが紹介されました。
「目の前に見える課題には、違う問題が絡んでいる場合がある。色々な分野の人が関わらないと解決しない問題も多い」
建築安全学を突き詰めていくうち、人の行動心理を考え、環境心理学にも精通した、まさに文理複眼の古賀先生の言葉が印象的でした。
例えば、車いすの方の避難支援を考える場合、まず医学・介護学、通路確保や段差解消では建築学、器具性能であれば機械工学、介助補助なら地域コミュニティ、制度整備が必要なら法学も関与します。
文系・理系を超えて複数の見方で考え・取り組むことの重要性…テーマの「文理複眼」を体感して模擬ゼミは終了しました。
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地域デザイン学部の先生方が執筆しています
地域デザイン学部の先生方が執筆しています
最後の30分は高校の先生方と現役大学生とのフリートークの時間に。
地域デザイン科学部の志望動機や大学生活の現状まで、ざっくばらんな会話となりました。
とある先生は、「生徒が将来、地元の活性化(農村振興)に携わりたいという希望があるがどんな学科を勧めたらよいか分からない」といったお悩みが。先生が現役の頃にはまだ多様な学部・学科はなく、農業経済学科くらいしか思い付かないと。
それに対して学生からは、「コミュニティデザイン学科では“むらづくり”も勉強します」「社会基盤デザイン学科には交通インフラを扱う研究室があります」といった返答が。複数の学科の情報が一気に手に入るのは、3学科合同の模擬ゼミの空間ならでは。高校の先生方にとって進路指導のヒントになったのではないでしょうか。
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8月6日(土)に開催される宇都宮大学オープンキャンパスでは、高校生向け「夏の模擬ゼミ」が実施されます。今回の模擬ゼミと同じ3名の担当教員が同じく防災のテーマで災害ボランティア・ハザードマップ・災害復興について考えるゼミを開講します。
宇都宮大学志望の高校生はもちろん、地域活動を体験したい高校生、令和元年東日本台風で様々な思いを抱いた高校生、就職希望だけど大学の雰囲気を味わってみたい高校生、とにかく視野を広げたい高校生、皆におススメです。
まちぴあスタッフとしては、“まちづくり”について考える機会を多くの高校生に持ってもらいたいと思います。
「夏の模擬ゼミ」の詳細についてはこちらをご覧ください。
(記事投稿:鈴木)
【参考URL】
・宇都宮大学地域デザイン科学部HP
・「若者とまちづくりシンポジウム2019+高校生のためのワークショップ」開催報告