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2025年03月10日

宇都宮大学 地域デザイン研究会×まちぴあ 若者とまちづくりシンポジウム「総合的な探究の時間&まちづくり ラウンドテーブル」実施報告

2025年3月10日(月)

宇都宮大学地域デザイン科学部附属地域デザインセンター宇都宮市まちづくりセンター主催
宇大 地域デザイン研究会 × まちぴあ 若者とまちづくりシンポジウム 
『総合的な探究の時間&まちづくり ラウンドテーブル』」実施報告


2022年から全国の高校に「総合的な探究の時間」という新しいカリキュラムが導入され、県内でも全校で探求型学習がスタートしました。今までの教科学習とまったく違い、自ら課題テーマを設定し、調査・研究を進めていきます。成果発表として学内発表を行う高校も多くありますが、県内での学外発表の機会は未だ乏しい現状があります。

そこで、「総合的な探究の時間」の発展的な必修科目「地域プロジェクト演習」を大学3年次で運用し、高校と大学の学びをスムーズに繋げる「高大連結」に力を入れている、宇都宮大学地域デザインセンターとタッグを組み、ダブル主催という形で、高校生が「総合的な探究の時間」での成果や学びを他校の生徒や多世代の大人たちと共有する「総合的な探究の時間&まちづくり ラウンドテーブル」を開催しました。

今回は初めての開催ということで、講評や校内発会表見学など既に面識のある高校を中心に参加を呼びかけましたが、県内6校13事例、高校生約50名、茨城や静岡など県外の先生の参観など、総勢80名規模となりました。

立場関係なく自由に意見交換を行う、ラウンドテーブル・ワークショップ(対話型ワークショップ)の手法を採用。高校生、大学生、社会人が同じテーブルにつくことで、世代別の交流を通して、栃木県内の多くの実例を把握・共有しつつ、地域課題・社会課題についてより広く・深く考えられる場づくりを行いました。

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今回の趣旨や、ラウンドテーブルの解説などを共有したオリエンテーションの後、テーブルごとに事例発表とワークショップが同時展開。高校生が取り組んだ探究内容の発表や説明の後、その発表課題を議題テーマとして多様な意見交換を行いました。

高校周辺の環境改善といった身近なテーマから、観光や特産品など地域活性化への提案、少子化対策、食品ロスや地球温暖化抑制などグローカル、グローバルな課題まで幅広いテーマが揃いました。

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1ラウンドにつき1時間というかなり長めな時間設定ということもあり、かなり深いところまで議論を進めていたグループが多く見られました。高校生だけでなく、テーブルファシリテーターやコーディネーターとして活躍してくださった大学生や社会人の方も、多くの気付きを得られている様子がうかがえました。

全2ラウンド、約2時間みっちり意見交換を行ったのち、宇都宮大学地域デザイン科学部の若園雄志郎准教授から講評をいただき、会は無事終了です。

皆さん和気あいあいと意見交換を行われていました。
イベント後に行ったアンケートでは、「客観的な意見を得られて有意義な時間となった」、「自分たちだけでは思いつかなかったアイデアが聞けてより深く探究活動をしてみたいと思った」という学生の声が聞けました。
さらに、探究を担当する高校教員の皆様や、地域活動をしている社会人の皆様が新たなつながりを作る機会としても機能していたよう。参加した皆様それぞれが収穫を得られた会になったようで主催側としてはとても喜ばしい限りです。

参加してくださった皆様、本当にありがとうございました。

(記事作成:O)
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