2024年11月23日(土)
連続講座は、まちぴあ登録団体の皆さんをはじめ、市内でボランティア・自治会等の社会貢献活動を行っている皆さんを対象に実施しているものです。
今年度は、団体運営に必要な、組織づくり、会計、広報等の事務能力向上を目的とした基礎講座を実施しました。自分達が不得意としており悩んでいることの解決の一助になればとご参加頂きました。
今回は、11月8日、15日、22日の3回にわたって行い、初回(8日)は、「団体づくり」をテーマに、まちぴあへの団体登録を例に、会則の作成や活動内容の整理など、実際に活動をしたいと集まった仲間達と意見を集約し「活動団体」として、まとまる際の注意点や、団体化することのメリットについてお話ししました。
自分達のやりたいことを実現するためには、任意団体として活動をはじめてみることが一般的だと思いますが、場合によってはいきなり法人格を取得して事業を展開される場合も見受けられます。
そのため、今回のテーマでは、NPO法人立ち上げのための書類作成やその助けとなる「手引き」の紹介、申請を受け付ける所轄課(宇都宮市の場合は、みんなでまちづくり課)、法務局等の関係機関についてお話ししつつ、法人化してからの事業展開については、法人としての報告義務等もあるため、よりしっかりとした事業計画、実施体制、会計等報告のための庶務対応といった、(ある種)会社経営のような体制づくりが基盤にないと、運営及び事業継続がいきなり困難になることなどを、講話し、意見交換しました。
第2回目(15日)は、「事業実施と広報」をテーマに行いました。団体活動をはじめるのは、
自分達が実現したい何か=事業 を形にし、実際に実施するために団体を組織するわけです。「何か」というぼんやりとしたものを具体的にするために、団体内部的には事業計画があるわけですが、対象となる市民や地域などの外に向けては、「広報」「周知」といった部分が、具体的に自分達のやりたいことを示す方法になると思います。
広報には、昨今当たり前になったSNSをはじめとしたインターネットを活用する場合もある一方で、特定の地域や草の根的に周知をしたい場合には、案外に役に立つのが、回覧板やチラシの掲示・配架といった従来の広報手段も、案外有効だったりします。
時代に併せて便利になったツールを活用しつつ、新旧どちらの方法も使える状態にしておくことと、まちぴあなど支援施設への登録も、広報の時点になるとチラシを配架してくれたり、発信してくれるなど、メリットが出てくるといった点をお話ししました。
第3回目(15日)は、「会計と助成金」をテーマに行いました。会を組織し、運営して、事業を回し、最後のまとめとして会計(決算)があることと、事業計画の際にも関わってくるのが会計(予算)であることを確認しつつ、
初回に話した「会則」に、会計や報告(総会及び役員会など)のルールを定めておくことが必要であることを改めて理解していきました。会計の整理については、みんなでまちづくり課がホームページで公開している「自治会をはじめとする地域活動団体の事務支援」の会計簿データを参照しながら、進めていきました。
その上で、活動のために必要な資金を得るための「助成金」についても、「宇都宮市市民活動助成」を一番身近な例として取り上げつつ、県や各種公共的支援組織、事業者等が実施している助成制度を簡単に紹介しつつ、それぞれの助成制度に設けられた申請要件、会計処理の体制整備の必要性を説明しました。
・・・令和6年度の連続講座には、活動中(1団体)、立ち上げ準備中(1団体)の皆さんを中心に、のべ10名の参加を頂きました。各回とも、講話と共に各団体のおかれた状況をお聞きし、現在課題だと思っていることをお聞きしながら、講座を運営できたと思います。
各団体さんともに、今回の講座で得た知見を持ち帰り、改めて会員の皆さんと協議をし、団体づくりや助成金申請、事業実施の糧にしてみるとおっしゃっていただけたことは、講座主催者として、とても嬉しいことでした。
活動団体の皆様の今後に、少しでもお役に立てたのなら幸いです。
(事務局:O)
2024年11月23日
この記事へのコメント
コメントを書く
トラックバックの受付は終了しました
この記事へのトラックバック
この記事へのトラックバック