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2023年07月30日

令和5年度第3回「まちぴあ勉強会 〜楽しく放射線を学ぼう」実施報告

2023年7月29日(土)

「まちぴあ勉強会」は、登録団体をはじめとした皆さんが活動に役立つスキルや知識を学ぶ場として実施している小規模研修企画です。

コロナ禍を経た今日にあっては、活動再開を目指す団体の皆様と市民の皆さんの交流の場としても活用しつつ企画を実施しています。

 7月29日に実施した、年度3回目(通算20回)は、まちぴオフィスに入居下さっている「日本技術士会栃木県支部」さんとのコラボ回となりました。
(※詳しくは、リンク先のホームページもご参照下さい)

 技術士にはコンサルタントとして自営する方、コンサルタント企業及び各種企業に勤務している方がおり、21の技術部門にわたって、高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務の分野で活躍されています。

 さて、まちぴあオフィスに入居されている皆さん(2023年7月時点で9団体)とは、これまでも定期的な意見交換の場を開いており「自分たちの活動を知ってもらう機会を作ろう」と、昨年から勉強会の講師役を務めていただく形をとっています。

 折しも、コロナ禍からの活動再開という課題もあったことから、まちぴあという拠点施設を有効に活用してもらいつつ、団体の皆さんの専門的な知見・経験を活かした交流の場を設けさせて頂いています。

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 今回の勉強会には、栃木県支部さんの中から、原子力・放射線部門の技術士であられる、佐々木隆博氏が「楽しく放射線を学ぶ」勉強会をご提案下さり実現したものです。この日の勉強会には、講話に興味を持って下さった市民の皆様17名がご参加下さりました。

 講話は、佐々木氏の専門である放射線利用技術に関するお話しとともに、自然現象の観察から始まり「なんでこうなるんだ?」という疑問を解き明かしていく楽しさを語っていただきました。

 興味関心から始まって、メカニズムを追求し研究していく「科学」と、科学の知見を応用し社会に還元していくのが「技術」であると思うという言葉はとても印象に残りました。

 原子力技術の歴史のあらましを振り返りながら、放射能と放射線の違いについて改めてお話しいただくことから始まって、源となる物質からエネルギーを与えられて飛び出してくる分子・原子・原子核、電磁波などが「放射線」であることなどを説明頂きました。

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 電子レンジや昔のテレビなど、放射線の一種である電波を活用した家電製品や医療用具への応用についても触れながら、電磁波同士が影響を与え合う様子を、実際にスマホとAMラジオを使って見せて下さる場面もありました。

 講話の後には、健康や技術的な観点から放射線に関心のある皆さんが集まったこともあり、医療機関で利用した検査や機器がどんなものであるのかなど、皆さんそれぞれの日常において不思議に思っていたことを質問する時間となりました。

 ・・・このような感じで、まちぴあとしても良い意味で異色のアカデミックな会を実施できたと思います。日本技術士さんをはじめ、様々な得意分野をもって活動されている、団体の皆さんがあってこそ、こうした多様な機会を作れるのだと思っています。

 ご協力ありがとうございました!!

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 ちなみに、今回勉強会に協力くださった日本技術士会さんでは、8月27日に小学3年生以上の子ども達を対象にした

「かんたん電池ミニカー教室」

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 を、まちぴあにて企画下さっています。工作を楽しみながら思い出づくりのついでに夏休みの宿題もこなしちゃうチャンスかもしれませんので、関心のある皆さんのご参加をお待ちしております♪

(事務局:O)
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