「iDEA→NEXTファイナルプレゼンテーション」取材報告
去る1月21日(土)、帝京大学 宇都宮キャンパスにて、NPO法人とちぎユースサポーターズネットワーク主催 若者による、社会をよくするスタートアッププログラム「iDEA→NEXT」ファイナルプレゼンテーションが行われ、スタッフ1名が参加しました。
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NPO法人とちぎユースサポーターズネットワークとは、、
栃木県をフィールドに「若者を育み、地域をつくる」ことを目指す「若者と地域のコーディネーター」。2008年から若い人材がチャレンジできる生態系と環境を育て、人や地域とのつながりをつくるために活動。
“若者 × 地域 = ソーシャルグッド” をテーマに、若者と栃木の魅力的なヒト・コト・モノ・シゴトをつないでいく、県内唯一の総合地域メディア「あしかもメディア」運営などを行っています。
iDEA→NEXTとは、、
人と地域を元気にする。こんな風だったら面白いをカタチにする。若者が未来に躍動する伴走型プログラム「iDEA→NEXT(アイデアネクスト)」エントリー時のアイデアをベースにし、挑戦者の「今をもっと良くしたい」という願いを実現します。
挑戦過程や成果をオーディエンスである参加者に向けて発信。それだけでなく、意見交換や交流機会を通してアイデアの実現に向けて応援・協力できるなど、ファイナリストとオーディエンスの距離が近いのも魅力。
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ファイナリストの皆さんの詳細な紹介は、あしかもメディアに掲載されています。
@あしたまた「地域×若者=無限大」
北関東中心に地域で活動したい!している学生が集い、磨き合えるSNSコミュニティ「あしたまた逢える村」。シェアハウス「あしたまたハウス」。地域実践型自己内省プログラムの企画設計を通して、若者があしたまた挑戦できる社会を作ろうと活動しているとプレゼンしていました。
A障がい者が社会とつながるネットワーク作り
「障がい者が能力を活かし、社会で輝ける場所を増やしたい!」
障がい者の働く場として、一般就労の障害者枠または福祉就労のA型事業所、B型事業所がある、その中で精神障がいや発達障がいの方に多い「既存進路のはざま層」の受け皿が少ない状況がある。企業が採用時に重視される『人柄』だが、障がい者雇用では企業に伝わりづらい。→動画を活用し、障がい者の『人柄』をPRする。自己PR動画を見ていただいて、障がい者の就職活動ツールのひとつとして価値がありそうかご意見くださいとプレゼンしていました。
B組めば愉快だ宇都宮
「宇都宮で働き・暮らす人が繋がりを楽しめるサードプレイスを創る!」
宇都宮市内で行われている異業種交流の機会が少ないことが課題と感じ、宇都宮の地域活性化を目的に異能種を繋げる「宇都宮100カイギ」、異能種間の交流を深める「勉強会・交流会など」、異能種同士のコラボによるコミュニティビジネスの創出など異能種を繋ぐためのプラットフォームを創っていくとプレゼンしていました。
C上三川ワクワクwomen’sプロジェクト「ワタシじかん」
「自分のために命を燃やしたい女性支援をしたい!」
メンバーは上三川町在住・出身の女性中心。上三川は子育て世代の30〜40代のコミュニティがない状況。そこで交流会、スキルアップ講座、実践チャレンジなど女性が「ワタシ」として様々な活動が生まれやすい環境を作っていきたい。気軽に参加できる「ワタシじかんマルシェ」「ほめほめお茶会」の企画運営(ファイナルプレゼーション後実施済み)。一緒に活動できる方など興味のある方などぜひご連絡くださいとプレゼンしていました。
D学生団体DIVE‐IN
「宇都宮大学生が地域の子どもたちを対象に「楽しい英語」を無償でお届け!」
日本の英語教育は、英語を「話す練習」が不足している。正確な文法ばかり求める。「読む」「書く」などのサイレントスキルが中心。受け身のリスニングなど現状がある。そこで、話す英語を楽しみながら学べる、「楽しい英語」を無償で提供。これまで、小学校での授業や、空き家、コミュニティセンターでのイベントを開催するだけでなく、フリースクールでの英語学習支援を実施。子どもたちが、異文化に興味を持ったり、英語を学ぶ理由を見出すことができるようにこれからもサポートしていくとプレゼンしていました。
ERIOT「高校生の為の進路相談サービス キャリ活」
日本の高校生は自己肯定感が低い傾向。また高卒就活生は就職先とアンマッチ(1年以内離職率を大学卒と比べた場合)する可能性が高い。そしてキャリアを考える余裕がない状況がある。
そこですべての子どもたちが能動的にキャリア設計できる社会をビジョンに、高校生×社会人のマッチングプラットフォーム、キャリアワークショップ、自己分析ワークショップなどを行っていきたいと考える。ワークショップ導入検討している方などぜひご連絡くださいとプレゼンしていました。
F未来のい〜ばしょ「場所に囚われない若者のセーフティネット」
私たちはネグレクト・精神的虐待等の家庭環境で育つ若者を心の面からサポートしたい団体です。過去のネグレクトや金銭的な困窮をコンプレックスに感じていたところ、そのことを自己開示でき生きやすくなったという経験があります。デリケートな話だから誰にも相談できない気持ちから、児童相談所などに相談できていない声があるのではないか。そこで「親を頼れない若者」の心の居場所を作ることをミッションに、空き家活用事業と若者のコミュニティづくり事業を進めている。
プレゼンテーション後には意見交換セッションの時間が設けられました。事前にセッションで話したい議題一覧が配られており、それぞれプレゼンテーション・今後の活動に対しての感想や改善点など話す機会となりました。
センターブログでiDEA→NEXTファイナルプレゼンテーションを取材するのは約10年ぶり。それぞれの挑戦者の皆さんの考えや想いがプレゼンを通して伝わってきました。会場では、過去iDEA→NEXTに参加した卒業生の皆さんも駆けつけており、背中を押す関係ができていると感じました。
また観覧者の皆さんはプレゼンや意見交換を通して、応援したい挑戦者を見つけることもできたのではないかと思います。次回の11期生申込みまでもう間もなく!挑戦者の「社会を良くするアイデアを、リアルに。」iDEA→NEXT関心のある方はぜひ一度問い合わせてみてはいかがでしょうか。
(記事投稿:K)