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2023年03月27日

「大学生によるまちづくり提案2022」発表会 参加報告

2023年3月27日(月)

「大学生によるまちづくり提案2022」発表会 参加報告

 去る12月16日、うつのみや市政研究センター主催 大学生によるまちづくり提案2022〜私たちから始めよう にぎわいアクション〜が宇都宮市役所14階大会議室にて行われ、スタッフ1名も参加してきました。

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発表会 会場の様子

 大学生ならではの感覚や視点による柔軟で斬新なアイディアが提案されることを期待し、平成17年度から開始した取り組みで、今年で18回目の実施となるまちづくり提案。半年間の調査・研究に関わってきた成果の発表及びポスター発表などが行われました。成果発表時間は1団体8分。午前の部・午後の部と分かれ、全14つの提案が行われました。

発表内容は「大学生によるまちづくり提案発表会2022」からでも確認することができます。

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『NO.1 宇都宮市の空き家から賑わいを〜デジタルスタンプラリーを活用した地域活性化〜』
ベルモール周辺にて、LRT利用に関するアンケート及び周辺徒歩10分圏内にある空き家活用アンケート、空き家スタンプラリーの実施提案。空き家活用の希望する用途としてはカフェ・古本屋などを希望する方が多い。スタンプラリーではポイントやクーポンを獲得できる仕組みを提案していました。

『NO.2 宇都宮市ととのいプロジェクト〜アツい空気を攪拌させろ〜』
昨今のサウナブームで注目を集めているアウトドアアクティビティ「テントサウナ」。「泉町活性化プロジェクト」が行ったイベントにて体験実施を行った。市内地での活動だったがアンケートの満足度は高かった。提案内容としては市内の河川や緑地、大規模公園など場所を移動しながら行う「宇都宮サウナツアー」を提案していました。

『NO.3 外国人と共生する豊かなまちづくり』
宇都宮に住む外国人の暮らしにおける不安の解消や平等への促進等を行う取組みが必要。「性別・年齢・国籍に関わらず多くの人が関わり合い、全ての人にとって生活しやすい地域」=にぎわいがあり魅力的なまちであると考える。外国人同士、日本人と外国人の交流の場として「食まちフェスin宇都宮」の実施提案。食と遊びによる多文化交流を目的に宇都宮・栃木の食文化屋台や日本の伝統的な遊びなどの体験ブース、相談を受け付けスペースなどの内容を行うと提案していました。

『NO.4 宇都宮すごろく』
すごろくとクイズを組み合わせたゲーム。楽しみながら学ぶ機会を作ることで、宇都宮市に対する理解を深め、長く住んでいる人たちも、最近住み始めた人も宇都宮市というまちに愛着をもって住んでもらいたいことを目的に提案。活用方法として小中学校の学習の題材として、校内イベント・レクリエーション、市民向けイベントでの活用により外国人を含め、住民同士の交流が生まれる場ともなると提案していました。

『NO.5 秘境の地に眠る大谷の謎を発見しよう〜動画でPRしよう大谷の魅力〜』
近年観光客の訪問のきっかけとして重要な役割を果たしているインターネット上にアップロードされた動画に注目し、「大谷グリーンツーリズム推進協議会」と連携して、若者をターゲットとしたオリジナルのプロモーション動画を自ら撮影・作成する活動を展開。実際の宇都宮市の観光振興プランでは「SNSを利用した情報発信」に課題があり、短時間で見どころがわかる動画が少ないという現状があるそうです。施策事業の提案として、「観光PR動画コンテストの開催」を提案していました。

『NO.6 ご当地キャラクターを使った広報手段の充実について』
宇都宮市公式Youtubeの再生数が伸び悩んでいる。背景として市民向けの動画が多い、外向けのプロモーション動画もあるが単発動画が多く継続的ではない。現在流行の波が来ているVTuberの提案。メリットとして生配信が行いやすい、継続的な話題性ができる、双方向コミュニケーションによる賑わいの創出ができると提案していました。

『NO.7 マルチ・リンク・シティ-「空きスペース」の連携による暮らしの場の拡張』
宇都宮市中心市街地には大小様々な「空きスペース」が存在している。近年、全国の市町村では駐車場などの大規模な空きスペースを活用したまちづくりが見られるようになった。しかし、小さな空きスペースとの一体的な関係に着目した事例は見られないことから、大小の空きスペースを掛け合わせたまちづくりを提案。ユニオン通り、オリオン通り、日野町通りが調査対象とし、立体的空間の創出、飲食や図書などの街中の多様性、緑豊かな都市空間としてコワーキングスペースなど新たな活動の空間の創出を提案していました。

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別会場 パネル展示の様子

『NO.8 私たちが暮らしたいまちでにぎわいを増やそう』
令和の若者の望むライフスタイルとはについてゼミ生10人でディスカッション。移動手段として自家用車や一戸建てを望む意見が多い。EV車への転換の促進として駐車料金支援や空き家の古リノベーション支援などの提案。若者が定住したくなるまち及びカーボンニュートラルなまちづくりを両立させるための提案をしていました。

『NO.9 NCC対応型レンタルサイクル』
「自転車のまち」実現に向け、レンタルサイクル用アプリケーションの開発(クーポンというきっかけから副次的効果。排気ガス&渋滞の緩和)及び「イベント開催(LRTと一緒に走ろうイベント 鬼怒通りを交通規制・自転車・歩行者専用)案」及び海外に設置されている「サイクリング専用ロードMINILOOP」の設置提案をしていました。

『NO.10 私のまちは私がつくる〜宇都宮駅ペデストリアンデッキ周辺の活性化事業〜』
JR宇都宮駅西口のペデストリアンデッキの有効活用と学生や若者がしないでまちづくり活動を活発に展開するための方策可能性を「ベデフェス!(いちご一会栃木国体2022おもてなしイベント)を通した実践的事業から提案。実践前には「まち歩き&ワークショップやペデストリアンデッキ清掃なども実施。イベントなどを持続的に行っていくため、「若者まちづくりアドバイザー制度」を提案していました。

『NO.11 QRで楽々宇都宮ぐるり旅』
宇都宮には餃子以外にもカクテルや梨、宇都宮焼きそばといった様々なグルメや農産物があるものの全国的には餃子の知名度が他の追随を許さないほど優っている。実際令和3年度宇都宮市間呼応動態調査報告書でも来訪目的・再度来訪理由などの数値を見ても餃子を目的としている方が多い。そこで、有名店だけではなくニッチな趣のある飲食店、観光地やイベントなどの紹介プラットフォーム作成およびQRコードを用いた「QRで楽々宇都宮ぐるり旅」を提案していました。

『NO.12 まちづくり駄菓子屋「おかしのいえ」』
少子高齢化・子育て環境の変化⇒子どもの遊び場や居場所がない。その中で、駄菓子屋を通して多世代・多様な人の交流を促し、宇都宮のささやかなにぎわいを日常的に換気することを目的に提案。50年以上にわたり、子どもたちに愛され続ける駄菓子店「パーマ屋文具店」への現地調査や地域のイベント・学校行事における移動販売「おかしのいえ」実施、駄菓子屋を気軽に始められる指南書リーフレットの作成を通して子ども同士のふれあいと世代間交流、子どもたちの社会性を育める場の提案をしていました。

『NO.13 「Eco&ArtフェスIN大通り」展開によるまちなかの賑わい創出』
宇都宮共和大学 内藤マーケティング論ゼミでは、シティキャンパルを活用して、周辺地域のまちづくりのために何が出来るか考え実行する研究テーマがある。2014年から、クールシェア(省エネ・地球温暖化防止の為の活動の1つ)を目的とした「まちなかクールシェアコンサート」実施してきた取組みから環境(再生可能エネルギー利用など)と芸術(アート系サークル団体)を組み合わせた「Eco&ArtフェスIN大通り」を8月第1週から9月第1週の毎週末5週間計10日間実施。今後の展開について提案していました。

『NO.14 外国人観光客への宇都宮の魅力再発進〜留学生と日本人の協力で生み出す観光振興〜』
宇都宮市を訪れる外国人観光客を増やすことを目的に「外国人観光客と大学生の交流事業・海外のSNSにて宇都宮市の観光情報発信」などの提案。大学の空き教室や新設の地域コミュニティ拠点などの既存施設を活用して外国人観光客・日本人学生・留学生の観光案内所・交流の拠点とすることなど提案していました。

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以上大学生によるまちづくり提案2022の内容を簡単ではありますが、まとめさせていただきました。提案された大学生の皆さんお疲れ様でした。今回の提案をまとめた「まちづくり提案集2022」はまちぴあにもありますので、興味・関心のある方は是非お声かけください。
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