2023年1月24日(火)
1月22日に、中戸祭にある書肆ひるねで行われた「注文に時間がかかるカフェ」にスタッフ1名がお邪魔してきました。
この取り組みは吃音を持つ当事者であり発起人である奥村安莉沙さんが、「カフェの店員になる」という子供の時の夢を諦めた経験から、「吃音がありながらも接客業に挑戦したい若者を応援しよう」と全国各地を回りながら常設店を設けず1日限定で開催されているもので、2021年から始まりました。
ここで、「吃音って何?」と思われた方もいらっしゃると思いますので簡単に説明します。
吃音とは話し言葉が滑らかに出ない発話障害の一つで、同じ音を繰り返す・音を伸ばす・言葉と言葉の間が空くなど、発話の滑らかさやリズムが乱れる話し方だと定義されており、全国に120万人いるそうです。
この日は先着30人対象の予定だったそうですが、最終的に89人の方が来られたそうで、関心が高い取り組みであることがうかがえました。
カフェに入って最初に、「話しているところを遮ったりせず言い終わるまで待ってほしい」「緊張で吃っているわけではないので『リラックスして』『ゆっくり話せばいいよ』とアドバイスしないでほしい」「吃音でも一生懸命話しているので話し方を真似したりからかったりしないでほしい」「言葉がうまく出ないけど他の人と同じように接してもらえると嬉しい」という説明がありました。
その後、飲み物を注文。名前を聞かれたので伝えるとカップに書いてくれました。(カップの写真ではカバーで隠れてますがカタカナで書いてくださっていました。)
ちなみにスタッフはホットココアをいただきました。
飲み物を飲んでいる時にはカフェスタッフとして参加されていた方とお話をしたり、吃音に関するクイズが行われたりするなど、理解を深める時間となりました。
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私自身、社会人になってから吃音を持つ人と知り合いになり、自分なりにどういうものであるかなど勉強し理解を深めていたつもりでしたが、一人ひとり違うんだなと改めて勉強になった時間でした。
また、吃音で言葉がスラスラ出ないと悩む方もいらっしゃるようですが、「思っているほど吃っていないしスラスラ話せているからもっと自分に自信を持ってほしい」と感じました。
そして、吃音そのものが個性であるという認識が世間に広まり、理解も深まっていってほしいと思いました。
(記事投稿:T)
2023年01月24日
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