宇都宮大学地域デザイン科学部主催「秋の模擬ゼミ」参加報告
去る10月1日、宇都宮大学地域デザイン科学部では例年「夏の模擬ゼミ」、「秋の模擬ゼミ」として、高校生の皆さんに大学の学びを少人数で体験してもらう企画を実施されています。
地域デザイン科学部の大学生・大学院生と共に3つのゼミを体験してもらい、大学での学びをより具体的にイメージでき、進学への意欲増進につながる機会にもなっています。今回まちぴあスタッフは見学者として参加させていただきました。
阪田 和哉 氏 (コミュニティデザイン学科・ 公共マネジメント)
「何人寄れば文殊の知恵??何本の矢なら折れない??〜知恵と力の合わせ方を知ろう〜」
ワーク@:暮らしている街・地域の魅力(特産品や歴史・祭り、自然・場所など)、ワークA:暮らしている街・地域の解決が必要な困りごとや課題(交通や娯楽施設など)、ワークB:@とAの結果を見比べて困りごとや課題解決のヒントや少しでも解決に繋がるようなアイデア、という3つのワークを各グループ分かれて共有・検討する時間が作られていました。ポストイットを使い、それぞれが記入したことをグループ分け。どのようなヒントやアイデアが出たかなど参加した高校生が発表する場面がありました。
中澤 駿佑 氏(建築都市 デザイン学科・建築構造)
「地震の揺れによる建物被害とは」
今回の実施前に、参加した学生さんには「建物の壊れ方」について、インターネットや図書館を利用して、過去の大地震で壊れた建物の写真を調べ気付いた点をまとめる事前課題(建築構造の違いや壊れている階はどこが多いのか)が出されていました。そこから身の安全を守る方法について高校生の皆さんに考えて来ていただいたようです。また、地震波形の形と被害の大きさなどの説明が行われていました。
飯村 耕介 氏(社会基盤 デザイン学科・ 流域デザイン)
「水害への備え方と逃げ方を考える〜内水氾濫の怖さ」
水災害と内水氾濫について解説が行われた後、グループワークとして@内水氾濫をイメージして避難ルートを考える、A他グループと意見交換が行われました。初めに気候変動による降雨の変化や時間雨量ごとのイメージ、線状降水帯の発生メカニズムやハザードマップなどについて解説。その後、ハザードマップと地図を見比べながら避難ルートを大学生と共に考えていました。
今回急なお願いではありましたが、それぞれの模擬ゼミを周らせていただきました。時間の合間に高校生から質問している場面なども見ることができ、高校生の皆さんにとって今後のことを考えるきっかけになったかと思います。
また伺うことは出来ませんでしたが、今年8月には、「夏の模擬ゼミ」が実施され、3名の担当教員が防災のテーマで災害ボランティア・ハザードマップ・災害復興について考えるゼミを行ったようです。また今後も機会があれば模擬ゼミに参加していきたいと思います。
今後センターブログでは、先日12月9日に宇都宮大学主催 地域デザインセンター「地域防災部門」設立記念シンポジウム「栃木県における地域共創による防災まちづくり」の参加報告も後日報告させていただきます。
(記事投稿:K)