2022年12月19日(月)
「元気アップ研修会」は、コロナ禍もあり、担い手不足、活動様式の変革、自治会組織の継続の不安など、様々な課題を抱えながら頑張っている市内の自治会の方々を対象に、宇都宮市自治会連合会が主催し、(特非)宇都宮まちづくり市民工房が運営を担う形で催されました。
今年は宇都宮市内の3つの地域で同じ内容の研修会を行うこととなり、12月18日に第3回目となる研修会が行われました。
宇都宮市役所(本庁:14階大会議室)を会場に、宇都宮市の中央及び西の地区の皆さん約40名名に加え、サポート役に協力下さった、市職員や宇都宮大学・地域デザイン学部の学生さんなど50名ほどが集まりました。
研修会は、基調講演とワークショップの2部構成で行われ、まずは、酒本宏氏(株式会社グローカルデザイン代表取締役、北海学園大学非常勤講師ほか)による、「これからの時代に相応しい自治会とは何か」と題して講演をいただきました。
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講話内容は、3回とも同様のお話しを頂きました。掲載記事では、記事作成者がそれぞれの回において、自分なりに考えたこと、まとめたことを記載しています。過去記事のリンクも貼っておきますので、過去の回の感想が気になる方がありましたら、参照下さい。
★第1回自治会活動元気アップ研修 記事(2022年9月29日)
★第2回自治会活動元気アップ研修 記事(2022年10月20日)
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今回、特に感じ入ったキーワードは、「アンケート」についてです。
酒本先生が取り組まれた自治会活動や支援を要請された自治会における活動をお聞きする中で、自治会の課題を視覚化し、自治会の執行役員だけでなく、自治会員として参加している住民の皆さんの意見を取りまとめるため、実働に移る前におススメされていたのが、アンケート調査でした。
アンケートもしくは調査とというワードは当たり前のように聞かれる言葉ではありますが、(まことに個人的な解釈ですが)今回、講話を拝聴し、このアンケートというものは、「一種の情報交換・収集・発信」の一方法であると思いました。
地域に住まう、様々な世代の様々な家庭環境にある住民の皆さんの想いを、ニーズや課題調査として取りまとめる方法であるのが、アンケート調査の大きな役割でありますが、一方、「アンケートを取る側」からすると、
「自分たちはこうしたい、こんなことを考えている、皆さんはどう思っているか」
ということを問いかけるツールであると思ったのです。当たり前のことだと思いますけども、コロナ以前でも大変と言われている自治会活動及び運営について、持続可能な形がどんなものなのかを、たとえ団体の長であっても自分だけで即断することが難しいという組織的な特徴のある集まりが自治会や町内会であるとすると、
執行部や活動の中心を担っている実施者の皆さんと、活動の受益者であり、自治会費等により支えている側の住民の皆さんの意思を疎通させることに役立つ手法の一つが、アンケートであると思いました。
活動のスリム化、事業の棚卸、自治会の組織としての時代変化への対応など、一人では判断を下しにくい事柄が多いからこそ、「対話をすることの大切さ」を伝えて下さったのだと理解しました。
・・・つづいて、後半は、参加者同士8グループに分かれてのワークショップが行われました。
意見交換のテーマは、ウィズコロナにおける「自治会活動の課題と工夫」「これからに求められる自治会運営」について、閉鎖的ともみられる自治会の開き方やICTの活用など、講演会でアドバイスのあった点なども踏まえて意見交換が行われました。
「課題と工夫」については、概ね、コロナ発生からこれまでにおいて、どんな活動をしてきたかを教えて頂くところから始まり、規模縮小ながら地域イベントを実施したり、自治会員の皆さんの様子を見ながら調整したりと、役員または会長の皆さんの努力を垣間見ました。
今回ワークショップでご一緒下さった皆さんの地域は、コロナ以前から高齢化や会員・活動の減退の課題に取り組んでおられる方たちばかりでありました。単一自治会ごとに取り組んでいた地域祭事を近所の自治会と合同で行うなど自治会、子ども会など地域組織間における連携体制をつくっているなどの現状を知ることができました。
「これからの工夫」については、やはり高齢者も含めほとんどの世代が持つようになったスマホなどICTの活用は欠かせないという話題になり、その意味でも情報発信の重要性について改めて考える時間となりました。
情報収集・共有・発信の在り方を考える時間になったこともあり、講話の際のアンケートについても考えさせていただいたところです。
(記事投稿:O)
2022年12月19日
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