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2022年11月23日

調査研究事業〜東活セン共催「自分に合った防災を考える」講座(1) 報告

2022年11月23日(水)

 まちぴあでは、令和2年〜6年にかけての事業実施年度において「連携・協働によるまちづくり」について調査研究事業を実施しています。協働によるまちづくりと一口にいっても、協働・連携も、まちづくりというワードについても、様々な社会課題を包括した総称的なキーワードであることから、まちぴあでは「何をテーマに連携・協働するのか」というところから検討を行い、

 どんな環境や立場にあっても、誰しもが唐突に困難な状況に陥る可能性のある「災害」をテーマの一つとし、市民目線による防災意識の向上を目的にした、街歩き企画や、登録団体との連携による防災食・グッズのお試し会、大学教授・災害ボランティア実践者の方たちを招へいした意見交換会などを開催してきました。

 その中で、宇都宮市東市民活動センターさんとのご縁ができ、両センターが行っている防災講座等の取り組みについて連携して実施しようという機会を頂きました。

「防災講座 〜 私にあった防災を考える」

 11月19日と26日にわたって、東市民活動センターを会場に行われたのが、センター連携による防災講座です。今回は、第1回目である11月9日の様子をご報告します。

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 今講座は、防災に関する講座をこれまで行ってきて、主催者として参加者として防災を学ぶ中において、大切なことは、災害時における各自の「判断」であり。自分と身の回りの方々が、その事態に遭遇した時に、なるべく良い判断ができるようになるために、

 災害発生時以前の情報収集や避難装備の点検、避難行動の整理といった各種準備が必要であるという、(あくまで現時点における)結論を得た上で、判断するために必要な

「考える力」

 を養うことを目的に企画された講座となりました。特に、第1回目は、自宅避難(垂直避難時)に備えるための検討を行いました。

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 まちぴあでは、市民活動団体として防災に関する活動を行っている、DRF宇都宮(代表:照井佑徳氏)を紹介した他、防災に役立つ各種冊子やパンフレットといった情報の提供、

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 オンライン併用の講座であったことから、通信作業のサポートなどに関わらせて頂きました。

 講座は、照井氏が取り組んでいる防災活動においてご縁がある、鈴木まりこ氏(日本ファシリテーション協会フェロー、災害時にも助け合えるネットワークはままつ)とZoomで結び、現在も災害復興支援が続いている、台風15号で大きな被害があった静岡県内における支援活動について情報提供頂き、

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 多くの床上・床下浸水被害があり、現在も支援を必要としている現地の状況や、発災からこれまでの取り組み、高齢者等生活困難を抱えつつ、さらなる環境悪化の中でも復興に向かっている現地の様子などをお話し頂きました。

 こうした講話を受けた後は、ワークショップの時間となり、集まった18名(一般参加12名)が3班に分かれてワークを行いました。

 鈴木氏の講話を聴いての感想も含めた意見の集約や、高齢者をはじめとした身体に不自由さを抱える方たちがいた場合の垂直避難(2階へ移動とその後の生活維持)について、自身の住んでいる家屋の改善点や準備できること、不安があることなどを出し合いました。

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 さらに、不安=課題と上げたものの中で、どう対処するか、備えるかということをテーマに班に分かれて議論を深めました。今回のワークでは、「水の確保・準備」「備蓄」「情報収集」の3つに絞って検討を行い、

 断水時に備えて水の確保の大切さが分かる一方で、購入以外の方法、入れ替え時の活用方法などを議論したり、避難生活を少しでも円滑にするための備品準備(ガス缶等、電池のストックなど)、ラジオ、スマホ、近所づきあいの中での情報収集など、

 自分の身近なところから始まって、隣近所や生活圏を把握した上での出来ること、できそうなことといった対策案が出されていきました。

 今講座を受けて、個人的に関心したことは「日ごろの生活スタイルを見直すこと」です。私は、水問題を検討する班に加わりましたが、お風呂の水をためるや、飲料水を定期的に確保するといった話題の中で、自分の家では、もともと空のペットボトル(500mlが多い、5本程度)に水道水を入れ、冷蔵庫で保存していました。

 日常の食事の際には、飲み水として実際に飲んでいるし、飲み終わったら洗浄して水筒のように保存することを繰り返しています。ジュースやらを飲み過ぎないとか、節約のために家族でここしばらくやって、半ば習慣化していることでしたので、

 ある意味、防災意識が全くない中で自然とやっていた習慣でありました。こうした日常的な習慣がそのまま備えにもなると思えたことが今回の大きな収穫で、こうした「何気なくやっている生活習慣」を洗い直すことだけでも、実は防災に応用できるものが各自にあるのかもしれないと気付かされた機会となりました。

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 最初に申し上げた通り、今講座は「考える」ことをテーマにした防災講座です。災害時、避難時といっても、避難するのは一人一人であり、高齢者・障がい者・子ども、性別以外の部分においても、それぞれに必要な事柄が異なることが違うのは、ある意味当たり前なのかもしれません。

 行政などの公的な支援は、こうした個別に対応できないことを踏まえると、自分で考えて自分で備える、という個の自発的な防災意識から始まり、家族内での備えやご近所といったもう少し広い範囲へと思考が広がって行くと、改めて考えさせてもらった講座となりました。

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 このような様子で、参加者の皆さんと非常に活発かつ、各個人を出発点としたワークであったため、とても多種多様な意見が出たワークショップを体験することができました。

 次回は、11月26日(土)10:00〜12:00で開催予定です。次回は、地域防災士として活動されている皆さんにも参加頂き、「女性目線による防災」も話題にしながら、今度は「避難所避難」について、「自分に合った防災」を考える時間となります。

 大きくした講座タイトルの部分に、参加募集情報のリンクも貼ってあります。関心のある市民の皆さんのご参加を改めてお待ちしております。

(記事投稿:O)
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