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2022年09月29日

取材:令和4年度第1回自治会活動・元気アップ研修会 報告

2022年9月29日(木)

「元気アップ研修会」は、コロナ禍もあり、担い手不足、活動様式の変革、自治会組織の継続の不安など、様々な課題を抱えながら頑張っている市内の自治会の方々を対象に、宇都宮市自治会連合会が主催し、(特非)宇都宮まちづくり市民工房が運営を担う形で催されました。

 昨年も同様の研修会を行ったところ、参加者の皆さまからの好評があり、今年は宇都宮市内の3つの地域で同じ内容の研修会を行うこととなり、今回、9月29日はその初回でした。

 初回は、宇都宮市瑞穂野地区市民センターを会場に、宇都宮市の南の地域の皆さん27名に加え、サポート役に協力下さった、市職員や宇都宮大学・地域デザイン学部の学生さんなど40名ほどが集まりました。

 研修会は、基調講演とワークショップの2部構成で行われ、まずは、酒本宏氏(株式会社グローカルデザイン代表取締役、北海学園大学非常勤講師ほか)による、

「これからの時代に相応しい自治会とは何か」と題して講演をいただきました。

 ご自身も自治会役員として活動し、600以上の町内会・自治会の皆さんとの意見交換を経た実績と研究から提案された、これからの自治会の予想図が提示されました。

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 担い手がいない、活気がない、自治会の必要性が分からない・・・などなど、自治会という活動組織が抱えている課題は、宇都宮市に限らず全国どこでも同様の場合が多く、その一方で自治会の「目に見えにくい活動」が、子ども達や高齢者の方たちの安全を高めたり、草むしりや清掃活動によって地域の景観維持、向上に寄与していたり、災害など災害に対応できたりと、様々なメリットを生み出していることが語られました。

 メリットを生み出しているのにも関わらず、その良さが十分に理解されていない組織が自治会であるかもしれません。

 今回の講話では、「ニーズの変化を捉えること」「情報発信」について必要性をお話しいただいたかと思います。

 コロナ禍において、ある種改めてクローズアップされた「孤立」「孤独」という現象をとらえてみると、コロナ以前に問題視されていた、独居高齢世帯へのケアに加え、近年は共稼ぎ世帯の増加に伴う子どもの孤食も問題になっており、昨今、困窮支援のイメージとして定着した「子ども食堂」といった地域の居場所活動も地域ニーズの変化によって、求められるようになったものかもしれないなど、

 子育て世代、シニア世代などそれぞれの地域住民の皆さんが困ったと思うことを捉える工夫が大切であるという内容であったと思います。

 ニーズをとらえると表裏一体の事柄としてあるのが「情報発信」かと理解しました。ほとんどの市民がスマホやパソコンなどでつながったり、情報の受発信ができるようになった今日において、SNSをはじめとした発信ツールを活用しない手はないわけで、

 自分たちで始めるのはもちろん、出来る人に一定のテーマのもと、やりたいようにやってもらうなど、若い世代に活躍できる場を提供するような感覚で担い手を誘うツールに自治会活動そのものが変革していくと、もしかしたら、新たな地域・自治会像が見えてくるかしれないと思えた講演会でした。

 ・・・つづいて、後半は、参加者同士5グループに分かれてのワークショップが行われました。


 コロナ禍は、自治会にも大きな影響を及ぼしました。遠方に旅行したり、離れたところに住んでいる友達と気軽に合って楽しむということが困難になったことで、逆に身近な地域というところに住民の皆さんが注目しているということが言えるのかもしれません。

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 意見交換のテーマは、ウィズコロナにおける「自治会活動の課題と工夫」「これからに求められる自治会運営」について、閉鎖的ともみられる自治会の開き方やICTの活用など、講演会でアドバイスのあった点なども踏まえて意見交換が行われました。

 「課題と工夫」については、概ね、コロナ発生からこれまでにおいて、どんな活動をしてきたかを教えて頂くところから始まり、規模縮小ながら地域イベントを実施したり、自治会員の皆さんの様子を見ながら調整したりと、役員または会長の皆さんの努力を垣間見ました。

 結果的に実施できた出来ないにしても、その間のご苦労が各自治会それぞれにあったということ自体を他の人が知るということ自体においても価値があったと思います。

 「これからの工夫」については、やはり高齢者も含めほとんどの世代が持つようになったスマホなどICTの活用は欠かせないという話題になり、その意味でも情報発信の重要性について改めて考える時間となりました。

 ブログ作成者が担当させてもらったグループでは、情報共有にLINE等を使うことに加え、市内でも事例のある、福祉サロンの集会時に合わせた「スマホ勉強会」の企画や、「まちづくり活動応援事業」を活用することを、ウェブ利用の第一歩にしてみることや、

 地域を開くという意味では、自治会という地域限定の活動団体であること踏まえた上で、地域外からのボランティアが参加できるメニュー(例えば、ゴミ拾いなど)を設けてみることなどを話し合うことができました。

 中学生・高校生といった若い世代及びその家族が、安全安心に参加できるボランティア活動を求めているというニーズがあることを、まちぴあの事業を通じて知ることが出来ていたので、その辺りについて提案できたことは、自治会活動を頑張っておられる皆様に、多少のアイデアを投げかられたのではないかと思っています。

 ・・・研修会のスタートは、どんなものでもそうですが、ある種の緊張感がありますが、話し合いを通じていくと、心もほぐれてくるものです。自治会の課題というと「ないない」が多く、そうした気持ちをため込んでしまうこと自体も問題なのかもしれません。

 ないないから始まったものの、研修の終盤には皆さん盛んに意見を交換されるようになっており、まさに元気アップといった研修会となった模様でした。

(記事投稿:O)
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