登録団体:みらい・ともに・すすむ主催
とちぎユニバーサルシアター「奇跡の小学校の物語」取材報告
先日1日、みらい・ともに・すすむ主催 とちぎユニバーサルシアター ドキュメンタリー映画「奇跡の小学校の物語」〜この学校はなくさない〜がとちぎ福祉プラザにて開催され取材しました。
みらい・ともに・すすむは“環境を整えることで障がいが障がいでなくなる”を合言葉に、これまで音声ガイドによる場面説明や日本語字幕、車椅子スペース、親子鑑賞室など障がいがあるなし関係なく、誰でもでも楽しめる映画の上映「とちぎユニバーサルシアター」を行っています。

上映会開催前 ジュニアあすかが上映前のお願いについて手話練習
こちらの取組みは2019年度宇都宮市市民活動助成事業として取り組まれており、過去センターブログでは「音声ガイド制作WS」や、「音声ガイド収録」など取材させていただきました。
また、2020年度宇都宮市市民活動助成事業の交付も受け、とちぎユニバーサルシアター「アイ・コンタクト」、異言語脱出ゲームinうつのみや〜異言語空間への招待状〜を開催しました。

手話サークルあすかによる手話通訳
音声ガイド収録の記事にあるように、2019年度内に上映会を開催し、音声ガイドと共にまちぴあ登録団体:手話サークルあすかによる手話通訳を行う予定で進めておりましたが、新型コロナウイルスの影響を受けて開催が延期。
約1年後の今回、広報などはあまり行わなかったものの、会場定員の半数以下である30名程が参加されていました。上映開催前にはジュニアあすかの子どもたちが携帯電話をマナーモードになど手話と言葉を使って説明をしてくれました。
≪奇跡の小学校の物語について≫
廃校を宣告された小学校が地域住民や行政と一体となって再生し、児童数を増やして廃校の危機を乗り越えたという実例を追ったドキュメンタリー。全校生徒は35人、複式学級で運営されていた栃木県宇都宮市立城山西小学校。
ある時突然「5年以内に複式学級を解消できなければ廃校」と通達される。自分たちの学校がなくなるかもしれないと地域住民が一様にショックを受ける中、前途多難な同校に新しい校長先生が赴任してくる。新任の校長は、学校をなくさせまいと次々と奇策を打ち出し、自分たちの学校を守ろうという地域の絆とも結びつき、児童数を増やす作戦が開始される。

監督の我孫子亘さんによるトーク
上映会には監督である我孫子亘さんが訪れており、ドキュメンタリー映画を始めたきっかけ、奇跡の小学校の物語を作ろうと思ったきっかけ、撮影の時に感じたこと、廃校が決まって持ち直した例は少ないということ、地域の住民の力・団結力があってできたことだと皆さんに感じてもらいたいとお話していただきました。
会場で販売されていた映画パンフレット
会場では映画パンフレットも販売されており、取材したスタッフも購入しました。関心がある方はセンターで見ることもできますのでお声かけください。参加したスタッフは音声ガイド制作WSから関わらせていただきました。
上映会が延期となってからこれからどのようになるのかとも考えたこともありましたが、今回多くの方にご参加いただけたことは嬉しく感じます。主催されたみらい・ともに・すすむの皆様ありがとうございました。
(記事作成:K)