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2021年03月19日

宇都宮市市民活動助成金交付団体紹介(7)特定非営利活動法人うつのみや環境行動フォーラム

3月19日(金)

 宇都宮市では、市内で活動している市民活動、ボランティア団体の皆さんを支援する「宇都宮市民活動助成」を行っています。平成15年にスタートし、200団体ほどの活動団体に助成交付がありました。

 障がい者・高齢者・母子等福祉事業や、自然環境保護、リサイクル、文化・芸術の振興等、宇都宮市のまちづくりにつながる市民発の様々な事業が実施されてきました。

 このコーナーでは、令和2年度の助成金交付団体の皆様を順次ご紹介し、宇都宮市内で行われている、まちづくり活動の様子をお伝えしていきます。

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 第7回目は、「特定非営利活動法人うつのみや環境行動フォーラム」です。
今回は、SDGs講演会2021「世界の環境活動を知ろう」に参加してきたのでその時のレポートです。

 この日の講師は、宇都宮大学国際学部教授の高橋若菜氏・スウェーデンのルンド大学講師で環境学が専門のバーナデット・キッシュ氏・スウェーデンの農業科学大学研究員で農学専門のカール・ソルク氏の3名です。バーナデット・キッシュさんとカール・ソルクさんは、現在2年間の契約で宇都宮大学に来ているそうです。

また、この講演には子供からお年寄りまで幅広い年齢層の人たち37名が参加しました。

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 講演のテーマは、高橋さんが「ヨーロッパの環境活動の特徴」、バーナデットさんが「自然由来の解決法」、カールさんが「森林農業」の3つでそれぞれお話してくださいました。この2人の講演は英語のため、通訳がありました。

 最初に講演を行なったのは宇都宮大学国際学部教授の高橋若菜氏。EU(ヨーロッパ連合)が2030年までにGHG(温室効果ガス)を55%削減すること、さらに2050年までに脱炭素を達成するという目標を採択し、この目標は世界でも画期的な数値だそうです。その後はこの目標をヨーロッパ連合が立てた理由や環境問題に対する日本とヨーロッパ諸国民の考え方の違いやSDGsをウェディングケーキにたとえた話、環境政策が最も進んでいる国はスウェーデンであることなど、ヨーロッパを例に挙げた話をしてくださいました。

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 次は、スウェーデンのルンド大学講師バーナデット・キッシュ氏。

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 都市における自然を活用した解決策(通称:NBS)とはどういうものかや、環境問題に対していちばん熱心に取り組んでいるスウェーデン・マルメ市、ドイツ・ミュンヘンにあるイザール川流域の取り組みの様子を紹介していただきました。産業都市だった街が緑豊かで魅力的、健康的な都市になるまでの道のりや洪水が多発する河川流域の自然化政策の話などがありました。

 最後の講師は、スウェーデン農業科学大学のカール・サルク氏。森林農業というテーマでお話しくださいました。

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 カール氏は、主にブラジルの農業、特にアマゾン地域の森林農業について研究を行っているそうです。100年程前に移住した日系ブラジル人の方が160万人いるそうで、日系人の方が経営するお店などもたくさんあるそうです。

 学生の頃に教科書で見たことがあるポスターの写真もスクリーンに映されていました。森林農業の特徴として、「木を使った農業」であることや、「少ない土地で多くの利益があるというのがあるそうです。しかし、アマゾンの森林農業における課題として、土地の所有権の担保や市場へのアクセスが良くないことなどがあげられるとのことでした。

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 次に意見交換会が行われ、講演を聞いていた人たちから「農業に関することをもう一度聞きたい」「緑化事業に関してヨーロッパの行政はどのようなスタンスなのか」といった質問が寄せられ、講師の皆さんが一つ一つの質問に答えていました。

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 今回の講演を聞いた中で特に思ったことは「ヨーロッパは環境問題に対して官民一体となって取り組んでいるんだ」ということです。講演の中で、日本人は気候変動問題に取り組むことが自分たちの生活への脅威になるという答えなのに対し、ヨーロッパの人たちは経済対策と両立できると考えている人が圧倒的に多いことにとても驚きました。

 だからこそ、若い世代の人たちも環境問題に対し声を上げることができるのだと思いました。日本がいかに遅れているかを知る機会となりました。今回の講演では通訳があるとはいえ、英語での講演だったので話の内容についていくのに必死でしたが、環境問題に関してこれからの時代を生きる者として、しっかり考えていこうと思う機会となりました。

(記事作成:T)
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