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2020年11月18日

令和2年度宇都宮市市民活動助成金交付団体紹介(2)おしゃべり交流会

2020年11月18日(水)

 宇都宮市では、市内で活動している市民活動、ボランティア団体の皆さんを支援する「宇都宮市民活動助成」を行っています。平成15年にスタートし、200団体ほどの活動団体に助成交付がありました。

 障がい者・高齢者・母子等福祉事業や、自然環境保護、リサイクル、文化・芸術の振興等、宇都宮市のまちづくりにつながる市民発の様々な事業が実施されてきました。

 このコーナーでは、令和2年度の助成金交付団体の皆様を順次ご紹介し、宇都宮市内で行われている、まちづくり活動の様子をお伝えしていきます。

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 お待たせしました!第2回目は「おしゃべり交流会」です。

 今回は取材報告バージョン。

 10月25日にまちづくりセンターで行われた「帝王切開講座」の様子を紹介します。

 今では5人に一人が帝王切開で出産すると言われており、20年前の約2倍の人たちがこの方法で出産するそうです。また、栃木県内でも多くの人が帝王切開で出産されています。

 しかし、産婦人科や病院では自然分娩を前提に話を進めるところが多いため、帝王切開に関する知識、情報が少ないのが現状だそうです。

 体に傷ができるだけでなく、周囲の人からの心ない言葉(「帝王切開で出産なんて楽でいいね。痛くないんでしょう?」「下から生まないと母性が育たないらしい」等々)をかけられ、精神的にダメージを受ける人も多いそうです。

 そんな状況を変えようと、自身も息子さん2人を帝王切開で出産したおしゃべり交流会代表の大山さんが「男女・独身・既婚関係なく、医療従事者の方を含めた講座を開催することにより、1人で悩んだり、不安になったり、『孤育て』になることを防ぐこと」を目的に計画されました。

 今回の講座の講師は、帝王切開カウンセラーの細田恭子さん。

 細田さんも、2回流産し3人の娘さんを帝王切開で出産され、その体験談を自身が開設したウェブサイト「くもといっしょに」に掲載、女性の心と体の健康についての講演会を開くなどの活動をされています。

 また、この講座には、実際に帝王切開でお子さんを産んだ方や助産師さん、産後ドゥーラの方などが参加しました。
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        当日のプログラム

 最初に、帝王切開の基礎知識の話から講座が始まりました。

 帝王切開の語源はドイツ語の誤訳なのではないかということ、日本で最初に帝王切開が行われたのは1852年に埼玉県飯能市で行われたものであること、安全に手術が行われるようになったのは1950年代に入ってからだということ、傷は縦か横に10センチほど入るということが説明されました。

 帝王切開で出産することになったお母さんの8割はモヤモヤを抱えており、そういう人たちに対して必要な情報が届いていないのが現状です。

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     日本で最初に帝王切開をやった方は今のように麻酔はないからとても大変だったでしょうね…

 次は、帝王切開手術の流れについて。

 帝王切開は緊急と予定の2通りがあり、それぞれ手術前の流れも違うそうです。予定帝王切開は、逆子や妊活をしている人が多く、その場合には手術日を決めて、病院に確認しておきたいこと(傷は縦か横か・麻酔の種類・退院日等)を確認し、同意書に記入し、手術前のスケジュールを作っていきます。

 経膣分娩を想定して作成したバースプランを使えるそうで、自分で決めたとおりに手術に臨めるそうです。手術日までに体調を整えておくことも重要で、風邪は禁物との説明がありました。

 緊急帝王切開は、お産が進まず赤ちゃんの心拍が低下し、危険な状態だと医師が判断した場合などに行われるもので、数分から数時間で決定されるといいます。その場合は、手術前に検査し、その場で説明を受け同意書に記入し、その後様々な処置を受け手術をすることになるそうです。

 手術の大まかな流れとして「手術室に移動→麻酔→切開→赤ちゃんを取り出す→傷を縫う→回復室という部屋に移動→産後のケア」というのが一般的です。ちなみにこの流れは予定帝王切開も緊急帝王切開も変わりません。

 手術中は不要な肌の露出や同意していないにもかかわらず研修医の見学が行われることもあり、不快な思いをした時には「イヤです」「イヤでした」と伝えていいと説明もありました。

 手術してからの体の回復スピードの話もあり、出産直後から1か月の体の年齢は80歳(!)、それから半年ほどをかけて体は元に戻っていくそうです。

  
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     出産直後のママさんがいる旦那さん、ママさんのことサポートしてあげてくださいね

 この講座が終わった後は、帝王切開でお子さんを産んだ方と講師の細田さんや助産師さん、産後ドゥーラの方との交流の時間が設けられ、産後の偏見に苦しんだことを打ち明けたり、講座中に聞き逃してしまった話をもう一度聞く姿も見られました。

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       悩みや疑問などを経験者同士で共有したりしました。

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         皆さんの笑顔がとても素敵でした!

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 今回講座を受けてみて、出産って命がけだし、帝王切開で出産することも決して楽なことではないということがよく分かりました。

 自分もいつか出産をするとき自然分娩で産むことになるのか、帝王切開で産むことになるのか、はたまた子供を産まないのか、自分の将来がどうなるか分かりませんが、自分がもし出産をすることになったら、バースプランを自然分娩用と緊急帝王切開用の2通りを作成して、どちらになっても後悔のないようにしておこうと思いました。

 ちなみに、今回この講座を受けることを家族に話したとき、母から「あなたも逆子で、なおらなかったら帝王切開だった」と聞かされました。
(その後自分で回転して正しい状態に戻ったため、自然分娩で私は生まれたそうです。)

「帝王切開は他人ごとではない」

 これから出産される方やその周囲の方たちが理解しているだけでも帝王切開への理解は広まっていき、偏見で苦しむ人も少なくなるのではと思った1日でした。

(記事作成:T)
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