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2018年09月26日

NPOインターンシップラボ「キックオフシンポジウム」参加報告

2018年9月26日(水)

NPOインターンシップラボ「キックオフシンポジウム」参加報告

 先日15日、NPOインターンシップラボ(実行委員会)主催、公益財団法人トヨタ財団助成による「キックオフシンポジウム」が駒澤大学駒沢キャンパスにて行われスタッフ1名が参加しました。

 NPOインターンシップラボは、「NPOインターンシップの意義や価値を広めていくにはどうしたら良いか、実践者や関心層が集まり、議論する場」。を目的に始まり、今回のキックオフシンポジウムをきっかけに、今後NPOインターンシップを運営している団体またこれから運営したい団体が集まり、連携や発展、活性化し合う場づくりとして今回のようなシンポジウム、ネットワークづくり、プログラムの質の向上のためのコーディネーター勉強会や意見交換などを行っていきます。

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NPO法人アクションポート横浜代表理事である高城芳之さん

 NPOインターンシップとは主に、大学生・専門学生・高校生がNPOで一定期間インターンシップ(就業体験)をするプログラムです。 運営主体や実施機関など様々あります。 その中でも企業インターンシップのような就職目的ではなく、学生が地域やNPOを学び、社会参加するきっかけ作りとして行われているプログラムを対象としています。

 始めにNPOインターンシップラボ実行委員会へ助成をしている公益財団法人トヨタ財団事務局長の大野満さんによる挨拶やNPOインターンシップラボ事務局を行っているNPO法人アクションポート横浜代表理事である高城芳之さんによる挨拶とアクションポート横浜の紹介や NPOインターンシップラボ設立経緯についてお話をしていただきました。

 シンポジウムでは、NPOインターンシッププログラムの価値や可能性について議論することやプログラムを運営する方々が学び合い、協働していくためのネットワークづくりを狙いに基調講演、分科会、分科会シェアタイムの順に行われました。

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大谷大学准教授・NPO法人ユースビジョン代表理事である赤澤清孝さん

 大谷大学准教授、NPO法人ユースビジョン代表理事である赤澤清孝さんによる「NPOインターンシップが地域で果たす役割」についての基調講演が行われました。 赤澤さんは京都にて、学生ボランティアのための活動拠点の運営や地域の住民の活動と学生のマッチングの他、大学ボランティアセンターの設立や運営の支援なども行っています。

 京都におけるNPOインターンシップの歩みとして1995年阪神淡路大震災の際に、京都の学生も多数、被災地のボランティア活動に参加、1996年にNPO法人ユースビジョンの前身、きょうと学生ボランティアセンターが設立。

 1997年NPO中間支援組織設立に向けた議論がスタート(1998年きょうとNPOセンター設立)やボランティア活動する学生の合同ゼミ生がNPOセンターやNPOインターンシップ運営(1998年大学コンソーシアム京都→2007年長期実践型NPOインターンシッププログラム)の中核になっているそうです。

 大学コンソーシアム京都が行ったプログラムの軸は@コーオプ(インターンシップ)型の教育的なプログラム=現場体験だけではなくゼミナール形式の授業、ANPOにおける人材育成のプログラム=人材供給、教育機能を持ったNPO育成、B地域におけるネットワーク形成のプログラム=団体の活動学ぶほか、団体が的確なニーズを反映しているか、社会的に信用されているか、組織が自立して活動が展開できているかなどの視点で関わっていく3つになっており、NPO等で活躍する人材を多数輩出したとお話していただきました。

 長期実践型NPOインターンシップ(ユースビジョンを含めた6つのNPO・NGOによる合同運営)では社会的な課題の解決に取り組むNPO・NGOにおいて、6ヶ月間、コアスタッフとしてプロジェクトに参加し、短期間では経験できない企画〜実施、評価などマネジメントプロセス、インターンシップの事前・中間・事後にゼミ形式による合同研修を行うもので知識やプロジェクト運営に必要なスキルを習得する機会を提供していました。

 メリットとしてプロジェクトの一員として責任感を持てる、自ら目標や課題設定できる、失敗でき、リカバリーもできる。 合同運営のメリットでは(学生が)NPO・NGOが共通して目指すものが少しわかる、他のインターン先の学生や受入担当者から、視点の異なるアドバイスがもらえる。などもお話していただきました。

 次に@想いを活かせるプログラムの作り方、Aプログラムを支える運営資金〜誰が出す?どう集める?〜、BNPO×学生のホンネ対談〜本当に若者や地域は変わるのか〜に分かれて分科会が行われました。

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分科会@想いを活かせるプログラムの作り方 会場の様子

 宇都宮市まちづくりセンターでは今年より「学生ボランティア体験プログラム」が始まり、今後の参考として分科会@想いを活かせるプログラムの作り方に参加させていただきました。 ファシリテーター:東樹康雅さん(認定NPO法人藤沢市市民活動推進機構)、事例報告:西尾愛さん「地域とつながるワカモノ×NPOインターンシッププログラム(認定NPO法人藤沢市市民活動推進機構)」、高城芳之さん「NPOインターンシップ〜ツナガルカンケイ(NPO法人アクションポート横浜代表理事)」のお話を聞かせていただきました。

 初めに実施目的(キャリア教育、専門教育、体験型学習等)、実習企画(長期、中期、短期)、実習内容(現場見学、プロジェクト参加、企画・実施等)、対象(中高生、大学生、大学院生等)、勤務形態(通勤、テレワーク、滞在等)などさまざまな手法があることについて神奈川大学山岡准教授から説明をしていただきました。

 次に事例紹介。認定NPO法人藤沢市市民活動推進機構 西尾愛さんより説明が行われました。認定NPO法人藤沢市民活動推進機構は社会資源が有機的に連携・結合することにより、まちの活性化が推進するという考え方に基づき、新しい社会資源となった市民活動団体の市民活動を実施しています。 藤沢市市民活動推進センター管理運営を含め、イベント等企画参画及びプロデュース、ボランティア・インターンシップ受入及び受入協力団体育成事業、財政支援(クラウドファンディング)、組織診断・事業評価事業などの取組みをされています。

地域でつながるワカモノ×NPOインターンシッププログラム」について
 対象者: 高校生〜大学院生まで(高校生80〜100時間、大学生等120〜200時間)/実施機関: 6月下旬〜翌年1月上旬までの約半年間/参加人数: 隔年ワカモノ20名上限/受入団体: ワカモノを育てたいという趣旨に賛同できる団体/特徴: ワカモノと団体の双方へ1時間400円の奨励金制度、成果発表会をワカモノが主体となって企画運営する、プログラムの運営に有志のワカモノOBOGが関わる。というようなプログラム概要になっており、

 実際プログラムに参加したワカモノは団体の一員としてインターン活動を行ったことにより、主体的に動く大切さを体感し、経験の積み重ねが自身へとつながり「地域や社会への見方が変わった」「社会や地域課題を解決することに価値がある」などの意見が出たそうです。 また市民活動団体は、ワカモノから刺激を受け、活動の活性化につながっているとお話していただきました。

 その次に、2つ目の事例としてNPO法人アクションポート横浜の高城芳之さんより説明が行われました。 アクションポート横浜は若者とNPOをつないでまちを盛り上げるNPO法人として2009年よりインターンシップ事業を運営、他、横浜サンタプロジェクト、横浜アクションプランナー(若手社員による横浜型プロボノプロジェクト)などの取り組みをされています。

地域と社会課題に向き合う6ヶ月間「 NPOインターンシップ」について
 NPOや地域課題に関心をもつ学生を発掘し、NPOの活動経験を通して、市民活動を支える人材を育成することを目的に、対象者: 大学生(学年は問わない)*支援金はなし(長期は個別)/実習期間: 短期:10日前後(80時間)体験型、長期:3〜6か月程度(200〜400時間程度)週1,2回程度/参加人数: 2018年は学生83名(うち7名が長期)が参加。2009年からこれまでに470人が修了(長期は12年より28人修了)/受入団体: 24団体(横浜市・川崎市で活動するNPOや社会的企業、事務所を有し、常勤職員が1人以上いることを条件とする。*支援金はなし)/運営組織: アクションポート横浜が事務局を行い、横浜市内および近隣地域に所在する10大学(協力大学)が運営に協力。というようなプログラム概要になっており、

 学生と団体のお見合い会(6月)、事前研修会(6月・7月)、面接(6月下旬)、活動期間(8月〜)、定例会(毎月1回)、報告会(10月・3月)を行っているとお話していただきました。

 事例紹介後、分科会に参加された方々がどのようなNPOインターンシップ(学生を受け入れるプログラム)を行っているか、一般社団による地域課題解決の主体になる力をつけるプログラム、NPO法人による事業・プロジェクトへの参画、社会教育とNPOの組織基盤強化、大学ボランティアセンター主催のボランティアプログラムなど1分程度のプログラム概要発表が行われました。

 最後には、シェアタイムとしてそれぞれファシリテーターを行った3人よりお話をしていただきました。 分科会Aプログラムを支える運営資金〜誰が出す?どう集める?〜では、運営資金をどう活かしていくのか、企業などについては一緒にやりませんかという問いをするなどの意見が出たそうです。 分科会BNPO×学生のホンネ対談〜本当に若者や地域は変わるのか〜では、最初興味がなかった学生は魅力を感じ、1回だけではなく継続していく大切さを感じた、今後も役に立って行きたいなど対談の中でお話されたそうです。

 プログラムでは学生にとって地域の入り口づくり、NPOにとって人材獲得や育成など基盤強化となる「学生が活きるNPOインターンシップの教科書」が参加者に配られました。 これまでNPO法人アクションポート横浜が取り組んできたこと、プログラムを進めていく中でのステップ、プログラム運営のポイント、受入れ団体や参加学生の声などがまとめてあります。興味関心のある方は後日センター内で貸し本として配架予定となっております。

 今回センタースタッフは「学生ボランティア体験プログラム」を運営するプログラムコーディネーターとして、参考になるお話を聞けたことは良かったと感じました、学生が考えていること、プログラムの組み方、フォローなど様々な方法があるということ。 長期のプログラムとは違い短期のプログラムではありますが、様々な学生に興味関心を持ってもらう機会を作り、学生の声を聞きながら、プログラムを変化させていこうと思いました。

(記事投稿:小松)
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