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2016年12月13日

とちぎ協働推進大会2016 基調講演 参加報告

2016年12月13日(月)

「とちぎ協働推進大会2016 基調講演」参加報告

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栃木県の福田富一知事より挨拶

 去る11月30日(水) 栃木県総合文化センター特別会議室他にて「地域をともに支え次代を創る〜協働で創るとちぎの共助社会〜」をテーマに、社会貢献団体、企業、行政等、多様な主体が実践した協働による取組の成果を共有するとともに、参加者の交流を通して、更なる協働の取組の拡大を促進するため、「とちぎ協働推進大会2016」が開催されました。 栃木県内全域より、基調講演には150名、テーマ別分科会には120名あまりの参加となりました。 最初に栃木県の福田富一知事より挨拶がありました。

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studio-L 山崎亮氏講演 ≪山崎氏プロフィール

『コミュニティデザイン〜人口減少時代の地域づくり〜』
 そして、基調講演のstudio-L代表、山崎亮氏の登場です。 地域の課題を地域に住む人たちが解決するためのコミュニティデザインに携われており、まちづくりのワークショップ、住民参加型の総合計画づくり、市民参加型のパークマネジメントなどに関するプロジェクトなど行われています。

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studio-L プロジェクト紹介
今まで手がけたコーディネート案件50件のキーワードが並んだスライド

 基調講演では年間250件の講演で当日の参加者の顔ぶれを見て、コーディネート案件の中からその場で話すことを決めているそうです。 山崎さんがセレクトしたのは会津「はじまりの美術館」の事例。

 「はじまりの美術館」はアールブリュット(専門的な教育・訓練を受けず、伝統や流行などに左右されず自身の内側から湧きあがる衝動のままに表現した芸術)の美術館。 日本財団がアールブリュットの支援をしており、西日本で4件の美術館が設立されていました。

 東日本初のアールブリュット美術館を福島県猪苗代町に設立したいという話が持ち上がり、「コミュニティデザイン」の依頼がstudio-Lに入りました。 というのも今まで、アールブリュットを知的障がい者の美術館と狭義に捉えられたり、そもそも美術館の敷居が高く、地域の人々が来館しないという問題点が上がっていたからです。

 地域に住む人が愛着を持って活用してくれるのか、一緒に地域の未来について考えるワークショップを開催しようとしても場を設けるだけでは集まってこない。 人が来ても話し合いにならない。 そこで美術館近くの空き家に若い男女に引っ越してもらいまず地域の人と打ち解けてもらうようにしました。

 “良質な人のつながり”をつくること、地域の人が地域の課題を自分たちで解決するために、“人がつながる仕組み”を設計する「コミュニティデザイン」。 近所に住むおばあちゃん達から信頼してもらい、その後ワークショップを行いました。 施設完成後に住民参加ガーデニングづくりやオープニングセレモニーを行ったことにより、地域の家のように使われ子ども達も気軽に来れる施設になったとお話していただきました。

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住民チーム作成について

 「はじまりの美術館」ではstudio-Lのスタッフが離れた後でも市民が受け継ぐように住民チームの作成@練習(事例収集・定例会議)A試合(社会実験・イベント)B大会(地域づくり対象応募)C主将(リーダー“役割”を決める)D勧誘(随時参加者勧誘)E卒業F部費(活動費を生み出す)まで手伝うそうです。 地域の方々、企業・団体から支援いただき活動をされています。

 その他観音寺まちなか再生プロジェクト(駅前の商業地区の活性化)有馬富士公園パークマネジメント支援(NPOなどの市民活動団体30団体以上が公園運営に参加)などについてもお話していただきました。

 今回『とちぎ協働推進大会2016』では基調講演の他にも第1分科会『次代を拓く人を創る協働』・第2分科会『暮らし・安心・健康を作る協働』・第3分科会『誇れる地域を創る協働』・全体会『地域をともに支え次代を創る〜協働で創るとちぎの共助社会〜』と参加してまいりました。後日まとめたものを更新いたします。
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