昨日の11月8日(日)に、宇都宮市のオリオンスクエアを会場に、「第6回フェアトレードまつり」が開催されました。
このイベントは、まちぴあ登録団体でもある「まちなか・せかいネット」さんをはじめ、市内で活動している国際交流&協力系の団体や宇都宮大学をはじめとした学生サークルの皆さんや、このイベントに協力しているボランティア、市民活動団体の方々が実行委員会形式で行っている催しです。
「フェアトレード」は、公正取引とも訳されますが、まちなかせかいネットさんをはじめとした実行委員会では、「モノを作った人に適正な賃金を支払い、途上国の人々の生活向上を支援する活動」と捉えておられます。
多くの食べ物を輸入に頼っている日本であれば、お家の中でも気が付けば案外不思議に思うかもしれませんが、お菓子やコーヒーなど安価な値段で手に入るものの多くは輸入した原材料や物品から作られていることが多いわけですが、
これら食を当たり前に支えてくれている背景には、途上国から安い値段で仕入れているということもあるわけです。アフリカ、東南アジアなどの諸国との密接な関係に気づき、また、文化に触れることで、国際的理解を深めるイベントが「フェアトレードまつり」です。
イベントでは、フェアトレード商品を取り扱った食品、飲食、衣料の販売や民族衣装の試着コーナーをはじめ、子ども達がフェアトレードをはじめとした世界に関心を持ってもらうための体験コーナー、キッズコーナーなども行われつつ、
会場にあるステージでは、アフリカ太鼓の実演やフラダンス、ジャズといった演奏が続々と披露されました。
残念な天候ではありましたが、今回で6回を数えるフェアトレードまつりが着実に広がっている様子を感じられ、たくさんの方が買い物を通じて世界を知る機会になったと思いました。
今回のまつりについても、まちぴあは協力団体として事前までの広報協力などを行わせていただくとともにイベントの様子も取材させて頂きました。個人的にはこのイベントを通して、フェアトレードという概念とともに、「日頃何気なく買っている、食べているものの値段」というものに改めて思いをはせてみることができました。
取材者の家計も裕福ではないもので、なるべく安いものをと日々、様々なものを購入しながら何気なく生活していますが、コーヒーにしても何にしても「なぜこの商品が、この値段で提供されているのだろう」と改めて考える機会となりました。
この点について、分からないなりに考えてみると、自分の手元に商品が届くまでに想像もつかないくらいの人々の努力と、場合によっては多くの犠牲のもとにあるのかもしれないと考えことができ、国際貢献という視点でのフェアトレードが、様々な人々の生活や、物流、自然環境、文化など多様なフィルターを踏まえての事柄であるのかもしれないと考えることができました。
こうしたことも、何気ない日常の中では考えないこと。自分の理解がまだまだということを前提にしても、こうした思いをさせてくれる機会としても、フェアトレードまつりの存在は意義深いものであると思いました。
来年は晴天のもとで開催できるでしょう。ぜひ、今後ともイベントを通して世界に目を向けつつ、自分たちの生活を見つめなおす機会としても、フェアトレードまつりが盛大になっていくことを願っております。
フェアトレードまつり実行委員会の皆様、イベント開催大変お疲れ様でした。
(記事投稿:小倉)
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