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2015年07月23日

東下ケ橋の天祭を復元・開催する会「東下ケ橋天棚一般公開」取材報告

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宇都宮市では市民活動団体の活動を支援しようと「宇都宮市市民活動助成」制度を設けています。
先日、平成27年度の交付団体が決定しました。
交付団体の活動の様子や助成金の使途などについて順次ご紹介していきます。


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最初にご紹介するのはステップアップ支援の「東下ケ橋の天祭を復元・開催する会」
昨年もスタート支援で助成を受けており、2年連続での交付となりました。

東下ヶ橋地区にある、市の指定文化財となっている天棚。この天棚を披露して祝った祭り「天祭」は、昭和27年の開催を最後に途絶えてしまっています。
当時の祭りを知る人物が一人となってしまい、「祭りの完全消滅」に危機感を抱いた方々が復活を目指して結成した団体が「東下ケ橋の天祭を復元・開催する会」です。

昨年は、祭りに欠かせない「お囃子」の復活に尽力していました。(昨年の活動の様子はこちら
今年は平成28年夏の復活に先駆け、「天棚の一般公開」が企画されています。その様子を見に行ってきました。


東下ヶ橋地区は旧河内町、白沢街道沿いのさくら市寄りにある地区で、のどかな田園地帯です。

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夏らしい日差しとなった7月12日(日)、天棚の一般公開には地区内外から100名を超える方々が集まりました。
会場では、宇都宮伝統文化連絡協議会顧問の柏村祐司先生による解説が2回に分けて開催されました。
天棚の歴史的価値や天祭行事の民俗学的な知見から、東下ヶ橋の天祭の形式や天棚の特徴について詳しく説明され、参加者の方々が熱心に聞いておりました。

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ちなみに会場となった場所は普段は天棚の格納庫となっています。
木製の天棚を保存するため、格納庫には天然木が使用されています。

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柱の近くにすき間があるのが分かりますか?
木の伸縮を利用して、適切な湿度が保たれるように設計されています。


天祭復活のため、県内の祭りの視察も積極的に行っており、今年は市貝町を視察する予定です。


一般公開の準備のために集まった地域の方に郷土料理の「どじょう汁」が振る舞われるということで、格納庫に隣接する東下ヶ橋公民館へ。

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お囃子の練習など、天祭準備の拠点となっている東下ヶ橋公民館


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調理室ではどじょう汁の他、うどんやすいかなどを用意されていました。

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宇都宮出身のスタッフでも、どじょう汁を食するのは初めて。
昔は集まりの際、どじょうを近くの水田や小川から捕らえてきたそうです。


これから秋から冬にかけて、祭りが行いやすいよう砂砂利を敷き詰めて会場を整備するなど、助成金を活用して天祭復活の準備を進めていく予定です。
衣装も写真はあるが現存していない状態で、どう復元するか事務局で悩んでいたところ、公民館で活動している「いきいきサロン」のおばあちゃん達が一枚一枚仕立ててくれる話になったそうです。
有志の会の地道な活動が地域の人を呼び寄せ、65年振りの天祭復活に向けて、大きな「地域起こし」へ発展しています。

天棚の一般公開は11月にも予定されています。実物を間近で見ると彫刻の精巧さや幽玄さに圧倒されますよ。

【参考URL】
宇都宮市市民活動助成事業 
「東下ケ橋の天祭を復元・開催する会」取材報告
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