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見習い銀匠

ハンドメイドシルバーアクセサリーのブログです!
銀匠と称すにはまだまだ腕は未熟すぎますが、銀塊に込める手作りの想い、見てください。
(明治大学商学部ブログ企業論)


本ブログは大学の授業で開設しました。現在は個人ブログとして続けています。彫金の工程紹介をメインに更新していく予定です。他には登山記録、就職活動など書き記していきたいと思います。


「クラウン」 3,燻し仕上げ(1号) [2009年06月13日(Sat)]
すみません、最近忙しくてあまり更新できてません。
今日はクラウン1号の方の制作を紹介します。あと2〜3回は1号に関する記事になると思います。

1号と2号の違いは……仕上げの違いです!

1号は「燻し仕上げ」、2号は「白仕上げ」でいきます。3号はまだ未定です(注文してくれた方に合わせることになります)。


というわけで、クラウンの裏地を燻し仕上げしていきますのが今回の記事です。





硫黄




黒い感じです






いつも通り、全部真っ黒にしてしまいます。
硫黄に突っ込み、バーナーで加熱し、何度か繰り返す。

あとは表面を研磨していけば、外はピカピカ! 中は燻し黒の重厚感! ということになるわけです。


まぁ短いんですが今回の作業はここまでになります。

実はこの仕上げをする際にいろいろNGがありまして。


僕としては、アンティーク調に仕上げたかったわけです。
割と入り組んでいるデザインですし、鏡面仕上げにするよりも表面も燻して少し磨く程度でいいかなと。


なので、240番のヤスリ(粗いヤスリ)で磨いただけで、研磨して燻しました。



アンティーク調



これであとはバフって石打ち込んで仕上げるだけー……って、しかし、

ご注文してくれた友人が鏡面でいいよ、とのことだったので、
燻した後に1000番(細かいヤスリ)で磨いて、それから再度燻しに入るということになりました。


研磨(粗め) → 燻し → 研磨(細かめ) → 燻し → バフ掛け


長かった……。んで、作り終わってみると別に表面は鏡面でも全然ありだなぁというのが感想。石も目立つし。燻しのまんまより良かったんじゃないかな!

中だけ燻し、外は鏡面という不思議な仕上がりになりました。



以上、制作中のNGシーンでした!

実は記事にしてないだけ(書き忘れ)で、ミスったり、同じ工程をぐるぐるやり直してたりすることたくさんあります。そのうちNG集の記事出しますわ。


次回はバフ掛けしますー


◆ワックス制作
@設計図
A削り作業1 角
B削り作業2 ルーター
C削り作業3 王冠
D削り作業4 縁取り
Eワックスペン
F仕上げ〜キャストA
G仕上げ〜キャストB

◆仕上げ
@研磨
Aダイヤモンド
B燻し仕上げ
Cバフ掛け
D石留め(1号)
E再度研磨
F白仕上げ
G超音波
Hバフ掛け
I石留め(2号)
J仕上げ
K完成



◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
見習い銀匠
安齋

ginsho-a@mail.goo.ne.jp



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コメント
hiroさん

コメントありがとうございます☆"

そんな...教室の先生からは「燻すときはバーナーでやっちゃって、硫黄にぶちこめばいいよー」と教えられたもんで、酸化膜やらの話は初耳でした困った笑"
hiroさんのコメントはホント勉強になりますなぁ。重層なら容易く手に入るのでトライしてみますね!!落とし加減ができるってのはすごく魅力的です♪

ホント、また気づいたことがあったらどんどん教えてください!ありがとうございます☆"
Posted by:安齋  at 2009年06月17日(Wed) 13:06
安斎さん、こんばんわ。コメントありがとうございました。また大きなサイズの写真アップしときますね。笑顔

安斎さんは燻す作業に硫黄を使っているんですね。つけてはバーナーであぶるのは色がつかない部分があるからですか?もしそうでしたら掃除で使う重層を使った方法を試してみてください。
色がつかない原因としては手の脂やバーナーであぶった時にできた酸化膜があります。本当なら希硫酸につけてどちらもとばすのが良いらしいんですが、劇薬なので手に入りませんし…困った
手の脂などはバーナーであぶれば取れますが酸化膜は希硫酸につける以外だと削りとるほかないそうです。なのでバーナーであぶって脂をとばしても次に酸化膜と切りがなくなってしまいます。なので双方の除去方法としては酸化膜を研磨した後、重層と水でよく洗ってあげると良いそうです。重層で洗うと研磨時についた手の脂も除去できるので、後は硫黄を薄めたお湯につけるだけ、1発できれいにそまりますよ音符
また、燻した後に重層で洗うと余分な燻しを落とせますよ。研磨やシルバークロスと違って重層は洗う加減をしてやることで落とし加減が調節できるのでかなりおススメです。
Posted by:hiro  at 2009年06月15日(Mon) 23:14