がたんごとん、と帰途についています。

今日の電車から見た夕陽はとてもきれいでした。
めずらしく、「映画」についてのレビューを書きたいと思います。
というのも昨日「僕と妻の1778の物語」という
兼ねてから観に行きたかった映画を見に行きました!
今週は木曜日以外月から土まで講演続き、出張ウィークなので
一足早いご褒美に。
そして、何よりこの映画。
まさに「グリーフ」の映画なのです。
でも、「死後」のグリーフではありません。
グリーフの世界では「予期悲嘆」という概念があります。
例えば、自分の大切な人が余命3ヶ月と告知されれば
その3ヶ月、死までの時間を、生きてはいても、「死」を
思いながら「失うこと」を恐れたり、悲しんだりしながら
生きることがあります。
それがまさに予期悲嘆の状態です。
亡くなる前から、はじまる悲嘆。
実はここへのケアやサポートが、後々の(亡くなってからの)
回復の度合いにつながったりもするので、とても重要なのです。
亡くなるまでの間にその人とどれだけの関係性を築けるか。
自分がその死とどう折り合いをつけていけるのか。
わたしが観た映画はまさしく、妻の余命が1年、5年の生存率は0%と
知らされた夫のグリーフワークの話でした。
1778日間、妻のために、一日一話、書き続けた夫(SF小説家)。
彼が最後の方で、
「彼女のためじゃない。毎日書き続けるのは僕の支えだ。
彼女はそれを許してくれてるんだ」
という台詞を言葉にします。
まさしく自分の抱いているグリーフをどう向き合うのか
小説に託したのだということの象徴的な言葉と思いました.
とてもこの映画は日本的で、「静」「無音」に満ちていて
光、照明も穏やかで美しく、観ているとなんだか涙が止まらないの
ですが、同時に心が凪いでいくような感じもします。
リアルに描かれているなぁと思ったのは
それぞれが面と向かって泣かず
妻は母の前で、夫はひとり病室を飛び出して
泣くシーンでした。
なかなかお互いに、いっしょに泣くということは
できないのだろうなと。
それはよく聞くことなので、リアルに描かれている
ように感じました。
あまり話すとネタばれになって面白くないので、
どうかみなさまお時間許せば足を運んでみてください。
そして感想をお聞かせください。
・・・・*・・・・・*・・告知・・*・・・・・*・・・・・
明日の毎日新聞夕刊(大阪本社版のぞく)
写真が3、4枚使われている
「グラフ」というページに「年越いのちの村」の
特集が掲載されます!
どうか毎日新聞を購読されていない方も
キオスクや会社で手にとってご笑覧ください。
わたしの尊敬する、そして信頼しているカメラマンさんが
撮ってくださったものなので、たのしみです。