2005年の今日、京都議定書が発効されてから今日で、まる4年が経つ。
昨日、一昨日と東京の品川グランド・セントラルタワーで「
ストップ温暖化『一村一品』大作戦全国大会」が行われ、宮崎県代表に選出された「南国興産株式会社」の「鶏糞バイオマス」が特別賞を受賞しました。金〜銀賞に次ぐ特別賞である「バイオマス発電賞」という賞です。
鶏糞バイオマスの工場
宮崎県都城市高城町にある南国興産株式会社では、農地還元の許容量を大幅に超過している地域から出る多量の家畜排泄物(この排泄物は野積等の不適正処理により地下水や河川の汚染が懸念されている)という状況がある。
南国興産株式会社は、家畜の飼料や農作物の肥料、ペットフードの生産を主としたエネルギー多消費型の企業であり、また周辺のブロイラー農家は鶏ふん処理に困窮しているという現状がある。南国興産では、この課題の解決策として「鶏ふん発電ボイラー」を設置し、温暖化防止活動に取り組んでいる。また燃えカスである燃焼灰のりん酸・加里肥料利用しているのだ。
九州は、ブロイラーの飼養において全国の46%を占めており、特に鹿児島県と宮崎県は、全国の37%を占めている。宮崎県のブロイラー飼養羽数が全国第2位であることから多量の鶏ふん排出地域である。排出量は、窒素等の施肥基準を大幅に超過し余剰となっており、農地の自然循環機能が維持できなくなっている。
一方、鶏ふんは、エネルギー転換が容易な燃料である。鶏ふんのエネルギー利用は、南国興産鰍ェエネルギー多消費型企業であることから、地域の発生量と消費量との量的平衡化に寄与することができる。また、宮崎県は、農産振興地域であることから燃焼灰がりん酸・加里肥料として利用が見込まれる。という内容であり、宮崎の地域性である畜産業との連動、そして約32万5千トンという年間ベースでのCO
2の削減量が高く評価されました。
しかしながら、この
「ストップ温暖化第作戦」という事業、環境省が去年から何億円もかけてやっているいわゆる「普及啓発」の事業なのだが、よく分らない。何を基準に選定するのか、どういう物差しで選んでいるのか不明なのである。基準は二酸化炭素の削減量なのか?地域の子どもたちがやる取り組みと、行政が何億円もかけて行う事業と、どう甲乙をつけるのか分らない。環境大臣は大成功と大喜びしていたが、ネットで結果を検索してもほとんど出てこない。WBCの方が世間では大注目である(費用対効果を見ても数億円かけて行うものなのか?)でも、これで世の中回ってんだよね。…とだーひょーりじは暗くなってしまいます。(WBC宮崎キャンプのおかげで宮崎南バイパス)は朝から大渋滞!)
でも南国興産さん、おめでとうございます(^^)