• もっと見る

«7月5日、法制化の願いを大きな力に | Main | 今夜NHKラジオで協同労働が紹介されます»
「協同労働だからやろうと思う」 [2010年06月10日(Thu)]

 宮城県にある協同労働のデイサービスの現場を訪ねました。
 ヘルパー講座修了生が地域の高齢者のために苦労しながらデイサービスを立ち上げ、初期投資の借金を返し、良いケアを心がけてきました。
 良いケアは利用者をお客さんにするのではなく、仲間にして、役割を与え、その人が自分の存在価値を実感することではないでしょうか。
 そのデイサービスは、そんなケアをしているように感じました。

 また、デイサービスでナイトケアも行っているけれど、利用者の中にはお連れ合いを亡くし独居となって、子どもと同居するために引っ越していく人もいます。
 「ここに住まわせて」という利用者。
 でも、デイではそうはいきません。利用者は泣きながら去っていきました。スタッフもその方のことを思い出すと涙が出るといいます。

 この時、「小規模多機能居宅介護事業所だったら、独居でもずっと支えてあげられるのに」そう思ったスタッフたちは、小規模を立ち上げたいと考えるように。
 「普通の会社だったら、小規模立ち上げたいといったら、採算が取れないからって頭からダメだっていわれるよね。でも、協同労働だから、じゃぁまずはどんなことから出来るか、どういう仕組みか、支援があるか調べようっていう話になる。そこがいいよね」
 と、私に話してくれました。

 利用者を考え、いろいろ考えようとする、そういうことができる働く場っていいなって思いました。
トラックバック
※トラックバックの受付は終了しました

コメントする
コメント