第4回<企業・NPO・行政のパートナーシップを探る>社会的責任を考える研究会を開催しました。[2008年07月22日(Tue)]
第4回目となる「社会的責任を考える研究会」は、「歴史を紐解きながらSRを考える」とでも言うべき内容でした。
まず、話題提供として京都府NPO協働推進課の滋野から「経営学史から見るCSR」と題し、CSRが重要視されるようになった背景について経営学の歴史を通じた話題提供がありました。続いて、NPO法人たねや近江文庫主宰の川島民親さんより、「『三方良し』とCSR〜近江発、日本型CSRの源流」という題で講演がありました。
タイトルの『三方良し』とは近江(現:滋賀県)商人が重要視した考え方で、売り手・買い手・世間という三方がうまくいっていることが望ましいというものです。
「CSR」という言葉は欧米から入ってきたものですが、近江商人の歴史を紐解くと、「CSR」や「コーポレートガバナンス」の原型とも言うべきことが古くから行われていたことが分かります。
たねやの事業は京の「都美(みやび=雅)」に対し、「近江の菓子屋」として近江の生活文化の中にある「鄙美(ひなび)」を追求しました。その結果自社農園でヨモギや黒豆を栽培し、それを菓子の原材料として使用することとなり、現在でも好評を博しています。そこでは農薬や化学肥料を使わない安心・安全なものを提供する姿勢を貫いています。
川島さんは「このようにうそをつかず、一所懸命に商売を続けてきたことが近江商人の生き方と合致おり、それが『第1回CSR経営大賞』をいただく結果につながった。決して特別なことをしたのではなく、当たり前のことを積み重ねてきたのだ」と、仰っていました。
今回たねやの取組みや近江商人のお話を聞き、地域や企業の歴史、文化に根ざしたSRの形があり、それを追究することが、より良い社会づくり=「現代版三方良し」につながるのでは、と思いました。
(スタッフ:滋野浩毅)
まず、話題提供として京都府NPO協働推進課の滋野から「経営学史から見るCSR」と題し、CSRが重要視されるようになった背景について経営学の歴史を通じた話題提供がありました。続いて、NPO法人たねや近江文庫主宰の川島民親さんより、「『三方良し』とCSR〜近江発、日本型CSRの源流」という題で講演がありました。
タイトルの『三方良し』とは近江(現:滋賀県)商人が重要視した考え方で、売り手・買い手・世間という三方がうまくいっていることが望ましいというものです。
「CSR」という言葉は欧米から入ってきたものですが、近江商人の歴史を紐解くと、「CSR」や「コーポレートガバナンス」の原型とも言うべきことが古くから行われていたことが分かります。
たねやの事業は京の「都美(みやび=雅)」に対し、「近江の菓子屋」として近江の生活文化の中にある「鄙美(ひなび)」を追求しました。その結果自社農園でヨモギや黒豆を栽培し、それを菓子の原材料として使用することとなり、現在でも好評を博しています。そこでは農薬や化学肥料を使わない安心・安全なものを提供する姿勢を貫いています。
川島さんは「このようにうそをつかず、一所懸命に商売を続けてきたことが近江商人の生き方と合致おり、それが『第1回CSR経営大賞』をいただく結果につながった。決して特別なことをしたのではなく、当たり前のことを積み重ねてきたのだ」と、仰っていました。
今回たねやの取組みや近江商人のお話を聞き、地域や企業の歴史、文化に根ざしたSRの形があり、それを追究することが、より良い社会づくり=「現代版三方良し」につながるのでは、と思いました。
(スタッフ:滋野浩毅)
Posted by
府民力推進課
at 21:55
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