53ある地域力再生プラットフォームのうち、
2つのプラットフォームのミニプレゼン会が行われました。
6月13日(月)は
『配食活動協働プラットフォーム』 (長岡京市)。
このプラットフォームは、
高齢化が進む中で、配食に関わる市民活動団体や市民、行政などが集まり、
情報交換を行う場として設置されたものです。
調理が困難な地域の高齢者へ手作りお弁当を配達する際、
見守り活動の役目も果たす配食活動は、高齢化がどんどん進む中で
とても注目されています。
ただ、担い手が不足しており、
活動場所の確保も大きな課題です。
配食活動協働プラットフォームでは、
昨年、担い手を増やしたいと、
『あなたの力がだれかの役に立つ 配食活動を気軽に始めよう講座』
入門編、実践編を行い、2つの団体が立ち上がったといいます。
そのうちのひとつが「にっこり会」さん。
今年は、引き続き新たな担い手を募集することや、
2つの団体の実力アップのための食講座、
配食シンポジウムを企画中とのことです。
プラットフォームを設けたことで、
配食への理解者が増え、協力を申し出る農家さんがあったそうで、
ほかにもさまざまなメリットがあったそうです。
6月14日(火)は、
『虐待未然防止のための親子支援活動プラットフォーム』 (長岡京市)。
NPO法人ほっとスペースゆう理事長の工藤さんが、
平成18年に長岡京市で起きた虐待死事件に触れ、
もう二度とこんな悲しい事件を起こしてはならないと強く思ったと、
虐待を防ぐ活動を始めたきっかけを語りました。
昨年のプラットフォームでは、
市内の子育て支援団体に呼びかけてネットワークづくりを行い、
『長岡京子育て支援ネットワーク』を立ち上げました。
ネットワークの6つの子育て団体は、子育て中の親子に役立つ情報満載の冊子
『子育てがしんどくなったときのための 親子支援ハンドブック』
を作り、「こんな助っ人がいるよ」と、メッセージを伝えたそうです。
また、外国籍のお母さんをサポートする事業や、「子育てが100倍楽しくなる講習会」なども・・・。
悲しい虐待死事件から5年目の今年、
引き続き行政と一緒に手を組み、
さまざまな活動を展開していこうと計画されています。
工藤さんは、
地域力再生の交付金により、安定した活動ができたことへの感謝とともに、
プラットフォームを設置したことのメリットはたくさんあって、
行政との協働が大きな力になった、
今後はどれだけ子育てがしやすいまちになるか、
活動の成果が出てほしいと願っているとしめくくりました。
地域の課題解決のために、
今後もプラットフォームの活動は、大きな役割を果たしていくのではと期待が持てました。
この日は、ミニプレゼン会のあと、
庁内ネットワーク会議、府民力推進員研修会が行われました。
(担当:古澤)