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2009年05月13日

グループリビングというくらし方

 都会ではマンションの一人暮らし、夫婦のどちらかに先立たれ一人で暮らしている人が多くいらっしゃいます。定年を迎えたといってもみんなまだまだ精神年齢は若い。何かの形で社会とのつながりや、趣味や生きがいに夢を持っていつまでも暮らしていきたい。
 学校では音楽を教えてきた人、保母さんだった人、看護師さん、建築関係の人、鍼灸治療に携わっている人などが集まり、何処かに土地を借りて共同で暮らしたい。そんな思いを、はじめは2〜3人で話し合っていたら、だんだん同じ思いをした仲間が増えてきました。

 そんな時、グループリビングCOCO湘南のことがTVで放映され、グループリビングという暮らし方のあることが分かりました。土地を貸してくださる方も見つかり、昨年7月にグループリビングCOCO湘南の見学会に参加する機会を得ました。

 COCO湘南台の中心的な立場でグループリビングを進めてこられた西条節子さんのお話を直接聞き、高齢者グループリビングのアウトライン、基本になる考え方に理解を深めることができました。グループリビングに参加する人が「自立と共生」を基本に、「10人10色」の人生があり自立した個人が共に生活すること。それもお世話される老人ホームの在り方ではなく、気の合った人達が集まって、その地域のコミュニティに溶け込み人生を全うしていくというこれからの一つの生き方があることが分かりました。
 
自立と共生の暮らしを実現するデザインとして、建物には、個人スペースと共用スペースを配置し、共用スペースにはそこに暮らす人だけではなく、地域の人との交流の広がるスペースも用意されていました。
 グループリビングの事業主体がNPO法人組織であり、高齢者が比較的低廉な年金(厚生年金、遺族年金など)で共同生活が営まれる共用スペースを兼ね備えた賃貸住宅とでもいえるのでしょうか。

 COCO湘南の見学会と同じころ神崎町で、グループリビングの講演と懇談の集いを開催して、手探り状態でグループリビングをつくる準備を始めました。