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生活介護の在り方 [2011年08月31日(Wed)]
以前講座に来てくださっていた職員のおられる施設に、インターンで来ている学生と一緒に訪問してきた。
この事業所では、重度の方が多く、生活介護支援が主とした事業で、施設の1階では、利用者一人につき一人のスタッフが対応されていた。スタッフの方は、近所の主婦の方でパートで来られている人が多いようだが、それでも、生活介護支援の税負担の大きさが見てとれる。

生活介護支援は、常時介護を要する人が、主として昼間に施設で入浴、排せつ又は食事の介護、創作的活動又は生産活動の機会の提供などを受けられるとするものであるが、今後、高齢者が増え、重度の介護者が増えているなかで、障害を持つ人を集めて1対1で対応するサービスは、いつまで持続させることができるのだろうか。

軽度の障害の人や高齢者などが重度の人を世話したり、同時にそこに児童も預かれるような地域密着型の多機能施設が増えていかないと、福祉サービスは維持できないというのが私の最近の考えだ。

重度であっても軽度であっても、本人の能力を伸ばすような創作活動は、やはり専門家が入ってやらなければ伸びないだろう。障害福祉の課題を重く受け止めてかけってきた。
オムロンの特例子会社訪問 [2011年08月29日(Mon)]
オムロンの特例子会社であるオムロン京都太陽株式会社の工場見学をさせていただきました。

この会社は、オムロン創業者の立石一真氏が福祉法人太陽の家の創設者である中村博氏と出会って、重度身体障害者の社会復帰のための専門工場建設を依頼されて設立されたもので、立石氏の「企業は社会の公器である」という経営理念がまさに形になったものです。

工場の作業工程には、身体的な障害を持った人が働けるように本当に多くの工夫がされており、このノウハウは貴重な財産だと感動しました。今後の高齢社会に向けて、商品開発などにも生かしてほしいものです。

今後、小規模の授産施設などが連携して、作業道具を工夫してこのような会社をつくり、働く環境整備をすることで、今まで工賃がほとんどもらえなかった人達にも自立のチャンスが得られるのでは?
重度の方への生活支援サービスをしている事業所は、現在別々になっている高齢者の支援サービスや児童預かりサービスなどと一緒にして、地域で多様な人が一緒に昼間の時間をすごせる場所へと変えていく。
限られた国家予算のなかで、そういう方向しかないのではと、いろいろ考えさせられました。
京都府雇用創出・就業支援計画推進会議(第二回) [2011年08月29日(Mon)]
第3次京都府雇用創出・就業支援計画推進会議の第二回目が午後から京都平安ホテルであった。
議題は、今後2カ年の実施プラン(中間案)についての意見交換。

京都府では国からの交付金をもとに、「京都府緊急雇用対策基金」として180億円を造成し、平成21年度47億縁、平成22年度79億円と莫大な予算を使っている。
今年も、70億の予算が計上されているが、来年からは、この基金の元になる国の交付金が終了する。

今後も府では国からの予算要求をしていき、質を落とさないサービスをしたいとのことだが、それは不可能だろう。税金を湯水のように使い、国の借金が900兆円近くなっているなか、どれだけの負担を若い人に残すというのだろう。本当に怖くなってしまう。

今回の要望としては、私からは以下の2点をお願いした。
研修会@与謝野町社会福祉協議会 [2011年08月26日(Fri)]
平成23年度きょうと介護・福祉ジョブネットの 『次世代の担い手育成事業』の参加校、与謝野町立加悦中学校の指導教員と協力いただく福祉施設の職員の方々との合同研修会が与謝野町立社会福祉協議会で開催されました。

先生方も外部の方々とお付き合いするにあたり、名刺交換ができるようになっておいてくださいね。と前回の研修会でお願いしておきましたら、新人先生方、主任の先生から名刺を渡されたようで、なれない手つきで名刺交換をされていました。先生がたのキャリア教育です。



研修では、養正小学校と同様に概要と趣旨説明のあと、グループワークで予測される課題とその対策について意見交換と情報共有をしていただきました。

グループワークでは、「生徒がうるさくしていても先生がしからない」「やる気のない生徒が来る」などのの指摘が施設側からあがり、先生方からは授業の目的とこの活動が将来生徒にとって役立つものであることを理解させ、モチベーションをあげるように指導したいとの意見が。
施設の方には、先生がしからないようなら、職員の方で生徒を叱っていただき、ついでに、しからない先生にも注意してくださいとお願い(笑)。
生徒も先生も、「地域で育てていく」という気持ちを持っていただくことが産学連携の重要なポイントです。
府民力推進会議(第三回) [2011年08月24日(Wed)]
「府民力推進会議」に参加。本日の議題は地域公共人材の育成とビジネスモデル等を導入した公共的活動支援についてのアクションプラン中間案について。

現場で汗をかいている委員、中間支援機関、大学の先生、役所の方、立場によって、やはり視点が異なる。行政的には”新規性”や”見える活動”が求められるし、大学の先生からは横文字の研究テーマがで、現場の者にとっては「難しい言葉よりも、一緒に課題解決に取り組む長期的な政策」がほしい。

公的助成ありきの管理型の中間支援機関への予算づけだけが先行するのではなく、地域での活動が継続できる地道な共同事業が普及してほしいものだ。
研修会@養正小学校 [2011年08月23日(Tue)]
平成23年度きょうと介護・福祉ジョブネットの 『次世代の担い手育成事業』の参加校、養正小学校にて、協力いただく福祉施設の職員の方と指導者の先生との研修会。



主催者の京都府社会福祉協議会の方から事業概要を説明いただいた後バトンタッチ。施設の方と先生方でグループワークショップ。趣旨を確認して、一緒に予測される問題やその対応について話し合っていただきながら、よりよい活動にするために互いの理解を深めていただく。

事前にお互いを理解するための話し合いと担当者の信頼関係が築けていれば、問題が発生したときに協力して解決にあたれる。あらゆる問題を想定することはできないが、こうしておけば、問題をきっかけにさらに良い関係づくりができるとの思いからだ。
フレッシュインターン生来たる [2011年08月22日(Mon)]
8月22日〜9月9日まで3週間、京都女子大学の現代社会学部の学生さんがインターンシップで、センターの活動に参加される。

例年のことだが、「アントレプレナーシップ」というまだ普及しない分野のことに興味を持ってこられる学生さんは、かなり優秀で、毎年受け入れを楽しみにしている。

今年は、障害のある方の就業訓練や雇用問題について勉強してもらう予定。こういうことをきっかけに、若い人が将来どんな仕事についても「あらゆる人にチャンスを与える」人になってくれたらという思いがある。
京都観光の充実コース [2011年08月20日(Sat)]
神戸商工会議所の創業塾の卒業生の方々が京都に来てくださって御一緒にプチ京都観光。

まずは、午後一番に、泉涌寺別院の雲龍院で写経体験。東福寺の駅から歩いて15分ほど。お寺につくと中庭をみわたす和室に通してくださってお茶をいただき、日本最古の写経道場「龍華殿」へ。丁子の木片を口にいれ、お香を手に塗って、頭に水をかけて清めていただいて写経机へ。こちらの写経机は御水尾天皇(1959-1980)より寄進されたという由緒あるもので、写すのも、紅墨に筆で本格的だ。

7月末に高野山の宿坊に泊まった際にも写経をしたときは長机に筆ペンでなんともがっかりしたものだったが。ちなみに料金は同じ1500円でこちらの雲龍院は抹茶とお菓子月。宗教が一大産業になっている高野山に比べ、やはり京都のお寺のおもてなしはなかなか粋である。

しーんと静まり帰ったなか、セミやとりの鳴き声をききながら無心でと行きたいところだが、いろいろととりとめない思いが浮かぶ。最後には足がしびれてフラフラになってたちあがって、薬師如来様の前に奉納。

 
左:真剣に経を写す   右:貸切状態でお茶を楽しむ


その後、好きなお部屋を選んで抹茶をいただくことに。私達は、大石蔵之助が良くきたという部屋で。蔵之助直筆の書も収められていた。その後、「悟りの窓」と呼ばれる窓のある部屋などを見て、次の予定のよしもと祇園花月へ向かう。


悟りの窓から庭をみる


20年振りに京都に復活した吉本。私が知っている芸人さんには、ダイアン、太平サブロー、宮川大助・花子が出ておられたが、ほかにCowcow,しずるなど。劇場でみるのは始めただったが、楽しく過ごすことができた。やはりベテランの大助・花子さんはうまい!
お客さんが少ないのが心配だった。これからしょっちゅう行って京都の吉本をもりあげたいと思う。

最後に、花見小路、新町、先斗町などをぶらぶらして、豆水楼へ。床が満席でとれず、室内で窓際席をお願いしていたら、雨で床がなくなり結局一番良い席となった。お食事も美味しく、いつも電話に元気よくでてくださる店長さんも気さくにご挨拶くださり、大満足。


豆水楼で


皆さんのおかげで私も楽しく京都観光させていただきました。この間の送り火の件では本当に情けないことでしたが、やっぱり京都は良いとこです。多くの方に来ていただきたい!
涼しい田舎のお盆休み終了 [2011年08月16日(Tue)]
お盆休みもあっという間に終わってしまった。それにしても、日本の田舎のお盆は忙しい。

私の実家の亀岡の田舎では、8月7日の七日盆お墓の掃除とお参りからお盆の行事が始まる。そして、13日の朝に再度お墓にお参りして、午後には自宅の仏壇をご先祖さんを迎えるために準備し、夕方に先祖さんを近くまで迎え行く。それから15日の早朝にお送りするまで、朝・昼・晩とご馳走を8人分備え、経をとなえ、線香をともして持てなす。

 
左:お盆で先祖を迎える準備のできた仏壇  右:14日の朝のご馳走


仏壇のある座敷からみた景色



その間、家族や親戚であつまって自分達もすき焼きなどして食事を楽しむが、のんびりするというよりも、一年の大きな行事をなんとか無事終えるという感じ。

母はぼた餅つくったり赤飯炊いたりと早朝4時くらいから起きて仏さんの世話を忙しながら、朝市に花を出したり、畑の世話をしたりと、夜9時ごろに寝るまで、ずっと働き続けている。
この高齢の母に、情けないかな私達はとてもついていけず、一部を手伝っているだけ。

田舎は涼しく、畑でとりたての野菜は美味しく、あらゆる動作に意味があり、自分で生活しているという実感が得られる素晴らしい暮らしだ。しかし、都会のオフィス仕事で体を使って働く機能を失ってしまっている私には、相当ハードルが高いものになってしまった。今から、老後に向けて、ぼちぼち、生活を改めなければと思うのだが。。

京の七夕@堀川:願いは直筆で! [2011年08月11日(Thu)]
「五山の送り火」で岩手県陸前高田市の松の薪を燃やす件、結末は、なんとも後味の悪いもの。私の周りの人間は、この京都の不名誉に残念な気持ちで一杯。

そんななか、オフィス近くの堀川通りで、今年も「京の七夕」と題して、ライトアップの行事が始まった。
仕事の打ち合わせで食事をしたあと、丸太町から一条通りの手前まで歩いてきた。今年で2回目の取り組みだが、大勢の人で賑わっていた。大学生が竹をテーマにつくったアート作品の展示など、市民目線のお祭りには好感がもてる。

LEDでライトアップされている竹でつくった天の川は、道路の上からみるとやぼったいのだが、堀に降りて下を通ると見ごたえがある。

子供たちの願いを書いた短冊をつけた笹通りもよかったが、短冊の願いがみんな同じ筆跡だと、同行者が不思議がっていた(笑)。きっと時間似合わせるために、学校の先生がまとめて書いたのでは?と笑いになったが、風流さが欠けるのは事実。

送り火の薪も、七夕の願いも、来年からは本人の直筆といきたいものだ。


   
(左)光の天の川  (右)願いの七夕



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