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きょうの福祉

「障がい者というコトバを
    使わなくて済む社会になればいいなぁ」
 障がいのあるひとが、
 地域で役割を担い、ふつうに生きる。。。
 この願いに向かう kyokyo の日々をつづります。


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「今出来ること」という一人ひとりの小さな道が一緒になって大きな道へ
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不自由の先に生まれるもの  [2022年06月29日(Wed)]

「身体の不自由に合わせて
既製服を着やすくするお直しを、
気軽に、気やすく依頼できるオンラインサービスです」。

不自由の先の
ほんとの自由が見えた思いがして、
今まで必要とされていた
このサービスを
多くのひとに知ってもらいたい、伝えたいと。


「着たい服を着る日常を、すべての人に。」をスローガンに
株式会社コワードロープさんが立ち上げた
『 キヤスク(KIYASUKU)』です。

―― 着たい服を着る日常を、すべての人に。
 キヤスクは、身体の不自由に合わせて
 「既製服を着やすくするお直し」を、
 気軽に気やすく依頼できるオンラインサービスです。
 障害・病気・怪我などの理由で
 着られなくなったお気に入りの服をもう一度着たい人、
 着やすいというだけで好みでない服を我慢して着ている人、
 着られる服の選択肢の少なさから
 おしゃれを諦めてしまっている人など、
 様々な状況にある人が
 もっと自分の好みの服を自由に選んで着て毎日を過ごす、
 そんな日常を作るお手伝いをさせていただきます。――
               ( キヤスクHPより )


「身体の不自由なひと向けの
服をつくって販売するのではなく、
自分が着たい服を
身体に合わせて着やすいようにお直しをします」。

これまで 身体に障がいのあるひとに対応した
衣類は販売されていましたが、その多くは
福祉用具や介護用品の事業者が扱い、
ファッション性という観点からは 物足りなく、
着たい服が着られない という声がありました。

そうした声に
アパレルの専門知識をもつ事業者が応え、
ビジネスとして成立させたのが
『 キヤスク(KIYASUKU) 』。

注文は 全てオンラインで行い、
お直しスタッフが利用者と
細かくオンライン上でお直し内容を打ち合わせし、
お直し内容が決まったら、
利用者がお直しスタッフの自宅に
お直しする服をヤマト運輸の匿名配送で送り料金を支払い、
その後、お直しスタッフから利用者宅に
お直しされた服を
ヤマト運輸の匿名配送で送り返す仕組みです。


そして とくに注目すべき点は、お直しスタッフ。

お直しスタッフの3分の2以上が
自身の子や家族に身体の不自由なひとがいて、
これまで 家族のために服を作ったり
直されてきたひとだそうで、
自分の子や家族の服を直すなかで培った
技術と想像力を
必要とされているひとに提供したいという思いをもって
対応されている、と知りました。

素晴らしいです、感心しました。


もちろん、
お直し料金は 手頃でわかりやすく、
ほとんどのメニューの料金が
明確に決められているので、
事前に 料金が予測できます。

そして、
お金、物、情報のやり取りがスムーズに行われるように
すべてを キヤスクさんが仲介されており、
また、やり取りのすべてを匿名で行い、
個人情報が表にでない仕組みを組んでおられます。



「これからは子どもに着せやすい服ではなく、
着せたいと思える服を
自由に選んでいいんだと思うと本当に嬉しい」。

「健常の長男に着せていた思い入れのある服が
障がいのある次男にも
着せてあげられることがとても嬉しい」。

キヤスク に届いた
利用されたひとたちの声に
心がじわっとあたたかくなりました。


どうか、この情報が
必要なひとのもとへ届きますように。




*株式会社コワードロープ
https://co-wardrobe.com/

『 キヤスク(KIYASUKU)』
https://kiyasuku.com/
















選挙に行くこと、投票するということ10 [2022年06月23日(Thu)]

2013年夏、拙ブログでは
参議院選の際に
障がいのあるひとの選挙投票に関し、
障がいのあるひとの国政選挙について を記しました。

あれから、
障がいのあるひとが投票するということについて
伝え続けてきました。

そして、今年4月より
成人年齢が18歳に引き上げられたことや
来月参議院選挙が行われることから、
18歳、19歳、若い世代の選挙投票について
スポットをあてたニュースを目にすることが増えています。

18歳、その多くは、高校3年生。

障がいのある18歳の多くが通う特別支援学校では、
選挙について、投票について学べる環境が
どのくらい整っているのか、
気になっていました。

そのような中で、
東京都内の特別支援学校で
投票の方法などを学ぶ授業が行われたという
ニュースを耳にしました。

東京都調布市にある
都立調布特別支援学校で、
隣接する狛江市が全国で初めて作った
知的に発達に障がいのあるひと向けの
『 わかりやすい主権者教育の手引き 』を参考に
特別授業を行った、とありました。

その授業とは、
自分で選ぶことの
楽しさと大切さを知ってもらおうと、
生徒たちに
来月の特別給食のメニューを決めるものでした。

メニューのうち、
デザートは スイカかメロン、
メインは 夏野菜カレーか夏野菜ミートスパゲティを
選ぶことになり、
投票にあたっては
選ぶのは デザートとメイン1つずつで、
何を選んだかは他のひとに見せない などと教わったあと、
生徒たちは投票用紙に記入し
実際の選挙で使われる投票箱に投票しました。

開票の結果、メロンと夏野菜カレーに決まり、
選ぶこと、投票することを体験しました。

授業の最後には
「大人になったら選挙というものがあります、
投票には今回のように
自信をもって1票を投じてください」と
教員の話しがあった、とありました。


「 選ぶ 」ことを学ぶことが
障がいのあるひとにとっては
まず 大きなハードルで、
それをクリアしたのちに
「 投票 」という行動があるのです。

この “ 授業 ” は、
障がいのある生徒がわかりやすく経験できる
取り組みだと思います。

中学、高校のうちに
このような “ 授業 ” が
繰りかえし行われることの意味を
特別支援学校・学級の教員は
真摯に受け止めてほしいし、
これを受け止めるということは
知的に発達に障がいのある生徒にとって
「 一番必要なことは何か 」を
考え直すことにも つながります。

机上の空論 ではなく、
一人ひとりの生徒の “ 必要なこと ” が
身に付く教育を
考え直すきっかけにも。


最後に、
『 わかりやすい主権者教育の手引き 』は、
学校や福祉事業所、障がいのあるひとの親などが協力して
東京都狛江市が
2020年2月につくったもので、
2021年1月末までに
全国の特別支援学校の教員に配布されているそうです。

皆さんの住む地域の特別支援学校で
このような “ 授業 ” が行われていますか。

少なくとも
私の住む地域では、
耳にしたことがありません。






※『 わかりやすい主権者教育の手引き 』は、
東京都狛江市HPから見ることができます。
https://www.city.komae.tokyo.jp/index.cfm/46,92842,c,html/92842/wakariyasuitebiki.pdf

















ケアラートラック  [2022年06月17日(Fri)]

先日、初めて耳にしたことばがあります。

「 ケアラートラック 」。

介護や看病、療育、日常生活上の世話などの援助を
無償で提供するひとを「ケアラー」と呼ぶことは
知られてきましたが、
そのあとに付く「トラック」が何か、
すぐに わかりませんでした。

調べてみると、「トラック」とは
貨物自動車を意味する
“ Truck ”ではなく、
足跡、経路、進路、溝などを意味する
“ Track ”でした。

「 終わりのない介護 (育児) 」。

そう意訳できる
このことばが意味することは
何なのでしょうか。


皆さんは「 終わりのない育児 」を想像できますか。

育児と仕事が
両立できる支援制度は整ってきた、と
言われていますが
それらは 健常と呼ばれる子たちを想定したもの。

障がいのある子は
一定の年齢になったからといって
ケアが不要になるわけではない子が
たくさんいます。

「 “働く” ことをあきらめざるを得ない
親が、母親が、たくさんいることを知ってほしい」と
声を上げても、声を上げ続けても、
変わらない現実を
知ってもらうために生まれた
それが「 ケアラートラック 」だと。


障がいのある子をもつ母親も
自分の時間を持ち、
障がいのある子の母親以外の肩書きを持ちましょう
などと 耳にすることがありますが、
それは 容易にできることではないし、
容易にできる社会でないことは
周知の事実です。

「 障がいのある子をもつ母親が
そうしたくても、社会が そうはさせてくれない 」。

これは 大げさでも 逃げでもなく、
現実を知るひとには
大きくうなづけることであり、
え、何なの、と思ったひとには
ぜひ知ってほしい。

障がいのある子は
年齢を重ねても
一人で外出することや留守番ができない場合も多く、
学校卒業後の
18歳を過ぎてから利用できる支援制度には
フルタイム勤務を支援できるものはない、と
言って等しい状況です。

障がいのある子をもつ親に対して
「その子の親の役割を固定する」
強い社会的な役割があって当然の日本社会。

障がいのある子をもっても
母親が 何の躊躇もなく
仕事を続けられる社会になるには。

それには、
成人した障がいのあるひとが
家庭外で過ごす、過ごせる制度が拡充されること、
そして、
社会的な親の役割に対する強い固定観念を
払しょくすることが大切です。

「入所施設に入所すればいい」とひと言で済ますひとが
役所や福祉現場で 見受けられますが、
そのひとたちの 意識や知識を 変えることも急務です。


最後に、
福祉現場で働くひとたちと
福祉施策にたずさわるひとたちへ。

日中支援後や
施設休所日の支援について、
障がいのあるひとや家族が望むことが
可能になる制度は
どのようにすればできるか を真剣に考え、
可能にしてほしい。

それが、それこそが
障がいのある子をもつ母親が
今、望んでいることだと思えてなりません。














必要な場所 その後  [2022年06月10日(Fri)]

今年4月、奈良県で
視覚に障がいのあるひとが
踏切内で列車と接触し亡くなった事故について
先月、拙ブログ 「 必要な場所 」で記しました。

踏切内の点字ブロック設置基準は
国の省庁やガイドラインで示されていますが、
設置においては
そこが「必要な場所」かどうかを
関係者が協議して「個別に判断」し
設置されている現状を紹介。

関西の鉄道各社を調べたところ、
現状は 2つの鉄道会社の
いずれも各2か所、
合計4か所にしか設置されていませんでした。

あのあと、SNSなどで
この事故について
たくさん取り上げられていました。


そして、今月に入り
こちらのニュースを目にしました。

「国土交通省は、踏切の手前の点字ブロックや
踏切内で立ち位置を認識するためのブロックの設置を
自治体などの道路管理者に求めていく方針を決め、
今月中にも関連するガイドラインを改定することにしている」
と あり、
「踏切の手前については
前方に踏切があることを知らせる点字ブロックのほか
適切に誘導するための線状のブロックも
積極的に整備することを求めていく方針を決めた」
と ありました。

そして、踏切内のブロックについては、
手前のブロックと同じ形状では
誤認するおそれがあるため
異なる形が望ましいとしており、
その形状については
統一的なデザインを有識者による検討を進める、と
言及していました。


全国にある 一つひとつの踏切が
「 必要な場所 」として
「 個別に判断 」されてなかったことに対し、
過ちを認め、改定する。

これまで、同じような事故があっても
そのままにしていたひとたちの “ 罪 ” とともに
知ってください。


この踏切のように
障がいのあるひとにとっての “ 障害 ” は、
数えきれないほど
“ 社会 ” に たくさんあります。

言わないと、
言い続けないと、変わりません。

でも、今回は
「言っても変わらない時代に終息を」という
「幻のようなことが可能になるかも」と
少し、思えて。

言い続けても
変わらない
変えない社会は、
誰が つくっているのでしょうか。
















ことば  [2022年06月04日(Sat)]

過日、ほぼ日刊イトイ新聞の
『 今日のダーリン 』というコラムで
こちらの文章を 目にしました。


――感じていること、思っていること、考えていることを、
 なんとか「ことば」にしようとする。
 どれほどうまく「ことば」にできたとしても、
 なにかちがうような気もするし、
 「ことば」にしたおかげで、
 妙に固まってしまうこともある。
 「ことば」にしようとしすぎると、よくないことも多い。
 「ことば」というやつは、
 すべてを「ことば」にすることはできないんだと思いつつ
 「ことば」にしていくしかないのだろうと思う。

 いま、こうして語っているぼくの「ことば」は、
 まわりくどくて、めんどくさい言い方になっている。
 もっとすっきり言えよ、きっぱりと、とか
 言われそうだけど、
 そうもいかないんだってば。
 もやもやしたままを、
 もやもやっと「ことば」にするのにも、
 それなりの技術は要るし、かんたんなことでもない。

 それでも、「ことば」にすることでのいいことはある。
 たとえば「夢に手足を」と、ぼくは言うことにした。
 これは、「ことば」にできてよかったと思う。
 夢を語りたがる人もいるし、夢を見る人もいるけれど、
 夢があるなら、それをほんとうにするために、
 「今日、いま、なにをするんだい?」という問いかけが
 「夢に手足を」という「ことば」には入っている。
 「大きな夢を持ちたまえ」というよりも、
 じぶんの考えがあらわれているし、
 伝えやすい「ことば」だった。
 「夢」というのが、どういうものなのかよくわからない。
 「手足」がどういうことを表しているのか、
 はっきり言ってない。
 だけど、この「ことば」があってよかったと思っている。
  (後略)  ――



「 ことば 」が あってよかったと、
そう思えたことが 皆さんにはありますか。

わたしはあります、
とても。

ことばにすることは難しい、と
言って終わるのではなく
ちょっとで いいから
書くものを持ったり
ひらがなカタカナローマ字キーボードの前に座ったり、と
手を 身体を 動かしてみてください。

出てきますよ、ことばが。
見えてきますよ、ことばが。


伝えなくても、そこにあるだけいい「 ことば 」。

インターネットから離れて、
ボーッとしていたら
どんな「 ことば 」が浮かんでくるでしょうね。

それを
ちょっと つなげてみてください。

そこから きっと 何かがはじまります。












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