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きょうの福祉

「障がい者というコトバを
    使わなくて済む社会になればいいなぁ」
 障がいのあるひとが、
 地域で役割を担い、ふつうに生きる。。。
 この願いに向かう kyokyo の日々をつづります。


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「今出来ること」という一人ひとりの小さな道が一緒になって大きな道へ
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アクセシビリティ・コミュニケーション 2 [2022年05月29日(Sun)]


今年1月、アクセシビリティ・コミュニケーション で、
障がいのあるひとの情報保障 新法の
骨子案について 記しました。

『障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法』。

その「 障害者による情報の取得及び利用並びに
意思疎通に係る施策の推進に関する法律 」が、
今国会の衆参両議院にて
全会一致で可決、成立に至り、
今月25日に 公布・施行されました。


目的には、「すべての障害者が、
あらゆる分野の活動に参加するためには、
情報の十分な取得利用・円滑な意思疎通が極めて重要。
障害者による情報の取得利用・意思疎通に係る施策を
総合的に推進し、共生社会の実現に資する。」
と 掲げてられています。

そして、「 すべての障害者が、
社会を構成する一員として
社会、経済、文化その他
あらゆる分野の活動に参加するためには、
その必要とする情報を十分に取得し及び
利用し並びに円滑に意思疎を図ることができることが
極めて重要であることに鑑み、
障害者による情報の取得及び利用並びに
意思疎通に係る施策に関し、
基本理念を定め、及び
国、地方公共団体等の責務を明らかにするとともに、
障害者による情報の取得及び利用並びに
意思疎通に係る施策の基本となる事項を定めること等により、
障害者による情報の取得及び利用並びに
意思疎通に係る施策を総合的に推進し、
もって全ての国民が、
障害の有無によって分け隔てられることなく、
相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の
実現に資することを目的とする 」と
内閣府の告知にありました。


この法律が成立、施行されたことについて、
本法が 注目されていますが、
調達制度などに言及した
附帯決議にも 注目されています。

「 政府は、本法の施行に当たり、
次の事項について適切な措置を講ずるべきである」とし、

1、障害者による情報の十分な取得及び利用並びに
円滑な意思疎通への配慮に努めて開発した情報通信機器
その他の機器及び情報通信技術を活用した役務を
優先的に調達する制度について、検討を行うこと。

2、情報コミュニケーション・アクセシビリティの推進のため、
障害者基本計画の達成状況を踏まえ、
法の見直しなど必要な措置を講ずること。

3、情報コミュニケーション・アクセシビリティに関する
相談窓口の設置を検討すること。

4、行政機関に提出する書類のバリアフリー化、
災害時の情報保障、選挙における情報アクセシビリティの改善、
資格試験など各種試験のバリアフリー化など、
情報コミュニケーション・アクセシビリティの
さらなる促進について財政的な措置を含め必要な検討を行うこと。

5、本法同様に四十七全都道府県と
千七百四十一全市区町村の議会から制定を求める意見書が
国に提出されていることを踏まえ、
手話言語法の立法を含め、手話に関する施策の
一層の充実の検討を進めること。 と、ありました。


「 開発した情報通信機器、技術を活用した役務を
優先的に調達する制度について検討を行うこと 」。

「 相談窓口の設置を検討すること 」。

これらの決議を “ どう捉えるか ”は、
毎度のことながら
自治体によって異なることは否めませんが、
障がいのあるひとすべてを対象とした
情報の取得利用・意思疎通について言及されたことは、
学齢期に学校で意思疎通について学ぶ術がないまま
社会へ出た障がいのあるひとにとっては
画期的なことです。


本人や親、その周りにいるひとたちが、
自分たちだけではどうしようもできなかったことが 
動くかもしれません、
いや、動かさないといけません。

障がいには さまざまなものがあり、この
『障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法』
が、どのようなひとたちに
どのようなマッチングが必要か など
模索する時間はかかると思います。が、

ここからのメーキングは、皆さん一人ひとりです。

行政、福祉事務所、支援校、放課後デイ、など
障がいのあるひとに関わる仕事に就く
皆さん一人ひとりです。

職種や役職、所属を取っ払って
「わたしにできること」が集まれば、
必要とするひとのもとへ
必要な支援を届けることはできる。


最後に、
福祉事業所や福祉施設の職員さんへ、
勤務する福祉事業所や福祉施設に
通う 暮らす 障がいのあるひとのなかには
情報取得や意思疎通について
支援が必要なひとがいると思います。

自分たちの知る限り出来る限りには限界があると
あきらめたことがあったなら、
立ち上がってください。

あなたの力が必要な
障がいのあるひとが
きっといると思うから。
そばにいると思うから。





*内閣府HP
https://www.cao.go.jp/
障害者施策
https://www8.cao.go.jp/shougai/index.html
障害者施策の総合的な推進―基本的な枠組み―
https://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/wakugumi.html
障害者による情報の取得利用・意思疎通に係る施策の推進
https://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/jouhousyutoku.html












ミスマッチ  [2022年05月23日(Mon)]


「 まわりのひとから見ると大変だと思われるでしょうが、
これがあたりまえだと思っています。
確かに 大変なこともありますが、
わが子だからこそ、続けてこられました」。

障がいのある子と生活を共にする
ある親子の声を目にした時、
何とも言えない複雑な思いが
いつもよぎります。

障害支援区分が区分6の
最重度の障がいのある子を介護する
母親は70歳代。

自宅がある自治体や
その周辺の自治体の入所施設を探し、
何度も見学へ出向いたり、電話で問い合わせたりしても
空きが出ない状況が続いていて、
「定員50名の入所施設に 入所希望待機者が40名います」
と 言われたところもあったそうで、
埼玉県では「2人の空きに161人の待機者」という
信じがたい事実も。

「 入所施設へ入所を希望し、
待機している障がいのあるひとが 何人いるのか」。

実は この状況を 国は調査していません、
もちろん、人数も把握していません。

自治体ごとで調査しているところもまちまちで、
2021年時点で人数を把握してる
27都府県の入所施設の待機者数は少なくとも
述べ 1万8640人(きょうの福祉調べ)。

人数を把握している都府県によると、
入所施設を希望しているのは、主に
重い知的に障がいのあるひとであることがわかっています。

そのうち、東京や埼玉、広島、宮城など13の都県では
待機者が 年々増える傾向にあり、
知的に障がいのあるひとについては
この10年間で 2倍に増えた県もありました。


障害者自立支援法(現・障害者総合支援法)に基づく
国の基本方針によって、
入所施設への入所者数を
段階的に減らす目標を立てたその結果は、
5年前に比べて
全国で約4500人減少し、
全国のグループホームや入所施設への入居者は
5年前に比べて
約4万1000人増加、と
受け入れ人数自体は
5年間で3万人以上増えた計算になっています。

しかし、
「施設に限らず、多様な暮らし方ができる社会へ」と
うたわれたこの施策が起こした“ ミスマッチ ”に
気付いていても 声を上げても 国は動きません。

看護師などの配置を義務付けていないグループホームで
暮らせない、入居できない
重い障がいのあるひとを
切り捨てるかのような行為が続いています。


全国のグループホームや入所施設への入居者のうち、
必要とされる支援の度合いが最も高い
「区分6」のひとは
1割にも満たない(きょうの福祉調べ)。

昨年 全国の自治体を対象に行われた調査で
回答があった997の市区町村のうち、43%が
「重い知的に障がいのあるひと向けのグループホームが
特に不足している」と答えている(きょうの福祉調べ)。

待機者とされるひとの多くは 重い障がいのあるひとたち。

重い障がいのあるひとは
国が今 増やしているグループホームでは
暮らせないのです。

そして、国の調査によると
在宅の
40歳以上の知的に障がいのあるひとの人口は
2000年の 7万5000人から
2016年には 38万2000人(いずれも推計)と
5倍余りに急増しており、
在宅の
65歳未満の知的に障がいのあるひとのうち、
74%が親と同居、という結果がありました。


高齢の親が 障がいのある子を介護する
「 老障介護 」。

聞いたことがあると言うにとどまらない実態を
知ってほしい、今すぐに。

将来への不安から
入所施設へ入所希望するケースが相次ぐことは
目に見えているのに、
なぜ、入所施設を減らし続けるのですか。

実態を直視しないのは なぜなのでしょうか。

実態を直視しないのは だれなのでしょうか。
















ユニバーサルシアター  [2022年05月17日(Tue)]

先日、初めて知った 映画館があります。

そこは、2016年秋に
東京都北区にオープンし、
「 ユニバーサルシアター 」と称さています。

目の不自由なひとも、
耳の不自由なひとも、
車いすで移動するひとも、
発達障害のある子も、
小さな子連れのママも、
だれもが いつでも安心して
一緒に 映画を楽しむことのできる
すべてのお客様を対象とした映画館
『 シネマ・チュプキ・タバタ 』が、そこです。

上映されるすべての映画は、
イヤホン音声ガイド付き
(目の不自由なひとが場面の描写などについて
音声の詳しい説明を聞きながら鑑賞できます)、
日本語字幕付き(セリフだけでなく、
効果音を表す字幕による解説付き)で、
館内には 車いすスペースが設置されており、
親子鑑賞室(子どもに限らず大人も利用できます、
照明・音量調整可)も 設置されています。

そして、今まで
上記のような障がいや制約のあるひとは、
映画の新作を
すぐに観たくても
観れないケースがほとんどだったのですが、
ここでは
新旧さまざまな
選りすぐりの映画が上映されています。

「障がい者がいない ユニバーサルシアターでありたい」。

チケット代金に関しても、
障がい者割引を設ける というものではなく、
他の映画館も取り入れてほしい
画期的な料金形態があります。

1つは、
同行援護サービスなどで
介助者のチケット代金も
障がいのあるひと自身が負担しなければならない現状を鑑み
「ヘルパーパス」を発行し、
このパスポートを入場時に提示すれば
介助者のチケット代金は
障がいのあるひとが負担しなくてもよいという制度。

もう1つは、
障がいが理由で就業に支障があったり
経済的に困難があるひとに対して
「プアエイド割引」を適応させ、
チケット代金が 1,000円で鑑賞できる という制度です。

どちらも
深くうなずき
感心する取り組みで、
ああ、全国の映画館で
同様の制度というか
サービスを取り入れてくれないかなぁと
即刻 強い思いが。


ちまたに耳にする「バリアフリー」は、時として
段差がなかったり
エレベーター設置など
車いすで移動するひとだけだったり、
目が不自由なひとだけだったり、
耳の不自由なひとだけだったり、と
「誰かだけのため」の状況を指すことが多いです。

が、本来、「バリアフリー」とは、この
『 シネマ・チュプキ・タバタ 』のようなことであり、
「 バリアフリー 」という言葉が
真意とずれた意で使われている今を変えるためにも
『 シネマ・チュプキ・タバタ 』を
たくさんのひとに知ってほしい。


映画館『 シネマ・チュプキ・タバタ 』の
“ チュプキ”とは、アイヌ語で
“ 自然界の光”だそうです。

幼い子がいるひとも、
周囲にひとがいる環境が苦手なひとも、
映画を観たくても経済的に苦しいひとも、
誰もが集える映画館。

座席は20席のミニシアターですが、
映画好きにとって
パラダイスであることは
手に取るようにわかります。

どのような状況下でも
いや、苦しいときだからこそ、なおさら
『 シネマ・チュプキ・タバタ 』のような場が
全国各地に在ってほしい。

全国のミニシアターに
まずは、広がってほしい取り組みです。





*CINEMA Chupki TABATA
(シネマ・チュプキ・タバタ)
東京都北区東田端2-8-4
(JR山手線田端駅北口から徒歩5分)
水曜定休
https://chupki.jpn.org/
















伝えること  [2022年05月10日(Tue)]

新年度開始の時期は
一年の中でも とくに
学校からのお知らせ(プリント)が続き、
保護者にとって 憂鬱な時期ですね。

この時期に、いつも思うことがあります。
学校からのプリント って
なぜ あんなに わかりにくいのでしょうか。

そんな悩みを持つひとが
実は、全国にいて
でも、それを解決しようとする学校は
何処にあるのだろう、と思っていたら
ある公立小学校の
プリントに関する取り組みを
目にしました。


「 学校からの手紙の書き方を変えます 」。

こう書かれたプリントには 具体例が書かれていました。

「梅雨の候、保護者の皆様におかれましては…」
→「(あいさつ文は書きません)」に、
「お忙しい折とは存じますが、
ご来校いただきますようお願いいたします」
→「学校に来てくださいに」に、
「自転車等でのご来校はご遠慮ください」
→「自転車などの乗り物で学校に来ないでください」に、
「下校時刻を午後3時に変更します」
→「子ども達が学校から帰る時刻は午後3時になります」
と いった具合に
わかりやすい文面にします と、
大阪市内の学校で校長が行った というものでした。

この学校には
外国から来た保護者が多かったことから、
プリントの文章を
時候のあいさつや難しい表現をなくし
誰にでも わかりやすい文面に
あらためたことにより、
連絡もれが減り、忘れ物も減ったそうです。

簡潔な表現で
連絡事項を伝える “ スタイル ” は、
上記以外の 多忙な保護者にも喜ばれる結果となり、
児童生徒が
自分で読めるようにもなったので、
児童生徒自身が
忘れがちな保護者に伝えることもあった、と。

「 学校からのプリントには
小難しい言い回しが多くて
違和感を覚えることもあった 」という保護者からは
さまざまな反応があり、
「 これまで 学校がやってきたことから
誤解が生まれていたということがあからさまになった」、
「 ご連慮くださいより、
しないでください と言う方が適切 」など
忌憚のない意見も届いたことで、
学校側も プリントには文章だけでなく写真も入れて
そこにふきだしを付けて言葉を書くなど、
よりわかりやすいようにと
工夫を重ねるようになり、
学校と保護者、児童生徒の
意思疎通の扉が 大きく開きました。

「 相手に伝える 」。

これまで 学校がやってきた
「 “ 伝える ” ことに対する姿勢 」が
どのようなものだったのかがよくわかった事案で、
「 学校側の 教員の 気持ちの表れ 」が
どのようなものであったかを
知ることにもなりました。


最後に ひと言、
「 小中学校では、英語の教科があって
英語を話せる教員が 各校にいるのに、
英語表記のプリントが なぜ できないのですか。
日本語と英語の
2段書きのプリントにしたら、
児童生徒たちの
英語への好奇心を
くすぐることになりませんか 」。

こういう発想から
進化したプリントが生まれることも 願って。
( 手間が 時間が と
出来ない理由が真っ先に聞こえてきそうですが )


















必要な場所  [2022年05月04日(Wed)]

先月、仕事で電車に乗ろうと駅の改札口に到着した時
「運転見合わせ」のアナウンスがあり、
予定を大幅に変更することがありました。

その後、ニュースでその理由を 知りました。
視覚に障がいのあるひとが
踏切を渡っている時に遭った事故 だったと。

そのひとは
踏切を渡ろうと踏切内に入りましたが、
踏切内に 点字ブロックがなかったため
自分の立ち位置が 分からなくなってしまい
事故に遭った と。

なぜ、なぜ、
「踏切内に 点字ブロックが なかった」のか。

調べてみると、
点字ブロックの設置基準は
国の 省令やガイドラインで示されていて、
国土交通省によると
点字ブロックは省令で
「 必要な場所に設置する 」と定められており、
その「 必要な場所 」は
関係者が協議して 個別に判断し
道路や鉄道など その管理者が設置する、と。

そして、
踏切内の点字ブロック設置義務については、
ガイドラインなどにはなく
「自治体が 地域の状況に応じて個別に判断する」
と ありました。


「 必要な場所 」。

「 個別に判断 」。


これまでにも
このような事故は
全国各地であったと思います。

今回の事故があった県の視覚障がい者団体は
これまでにも
踏切内にも点字ブロックの設置を
求めていましたが、
未だ 県内の
どの踏切にも設置されていない状況でした。

しかし、
踏切内に点字ブロックを設置している
自治体は あります。

大阪府豊中市では、
踏切の中と外で
点字ブロックの突起の形や配置が異なり
視覚に障がいのあるひとが
自分が踏切の中にいるのか外にいるのかが
把握することができる
点字ブロックを設置している踏切があります。

設置後も、
視覚に障がいのあるひとの意見を取り入れて
点字ブロックの位置を変更するなど
調整も続けているそうです。

そして、その設置費用は およそ20万円だった、と。


鉄道会社は 常々、
「お客様の安全を第一に」と謳っているのに、
どうして
「安心して 安全に踏切を渡る」ということについて
野放しにしているのでしょうか。

踏切内に点字ブロックがあって
その上を歩くことができるならば、
踏切を渡っている、危険、と 少なくとも把握でき、
視覚に障がいのあるひとの
このような事故は防げる と言われているのに。

障がいのあるひとは お客様ではないのですか。

障がいのあるひとにとって
「 必要な場所 」は、
鉄道会社にとっては
「 必要な場所 」ではないのでしょうか。


最後に、
関西の鉄道各社を 調べたところ、
踏切内に点字ブロックを設置している踏切は、
阪急電鉄の2か所 と
南海電気鉄道の2か所 だけでした。

西日本旅客鉄道(JR西日本)、
近畿日本鉄道、
京阪電気鉄道には、
踏切内に点字ブロックが設置された踏切は
ありませんでした。


声を上げないと改善されないことは数々あっても、
「 命を守る 」ために必要なことを
後廻しにしている “ 所業 ” を
社会は 見過ごしてはなりません。

もしも、また、
同じような事故が起こったならば
言いたい、それは 事故ではなく人災です と。













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