支援 4
[2022年01月27日(Thu)]
「長所を伸ばしましょう」。
子育てをするなかで
よく耳にするこの言葉は
障がいのある子を育てるうえでも
よく耳にする言葉で、
成人した障がいのあるひとにおいても
この言葉を使うひとが
しばしば 見受けられます。
「長所」とは
他のひととの比較のなかで見つけると
思われがちですが、
そうとは言えないと。
「長所を伸ばす」。
ほんとうは、これは、
「長所」が大切なのではなく、
比較とは別のところにある
好きなことにある。
「好き」を大切にできることが肝心で。
「好き」を尊重できるひとが
そのひとの「好き」に寄り添い支援することが
「長所を伸ばす」と言えるのではないでしょうか。
児童や生徒が さまざまな検査を受けて
生活のようすを聞かれて
「得意」や「苦手」を見つけようとする。
でも、それは、同年代との「比較」。
「得意」や「苦手」を知ることは
成長過程のペースを知るうえで
意味のあることかも知れませんが、
それが どんなに遅くても
「好き」だったら
余計な比較がなければ
本人も周りも意欲的に取り組めて
その「好きが長所になる」。
「好き」を大切にしてもらえるか
共有できるひとがいるか
周りのひとたちが
その好きを尊重してあげられるかどうかで
長所にならない場合もありますが。
そのひとの「好き」を
くだらない
役に立たない
という目でみるのではなく、
おもしろがったり
尊重してくれるひとがいたら、
そのひとの「好き」に 命が芽生えます。
障がいのあるひとの「好き」に
家族や支援するひとなどが
どのようなまなざしを送るか。
くだらないこと
役に立たないことを
面白がってもらえる
尊重してもらえる環境が最強だ と言えるひとが
福祉事業所に
どれくらいいるでしょうか。