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きょうの福祉

「障がい者というコトバを
    使わなくて済む社会になればいいなぁ」
 障がいのあるひとが、
 地域で役割を担い、ふつうに生きる。。。
 この願いに向かう kyokyo の日々をつづります。


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「今出来ること」という一人ひとりの小さな道が一緒になって大きな道へ
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キッチンカー販売から見えること  [2020年07月27日(Mon)]

コロナ禍 という言葉が、
期間限定ではなく
継続して使われるものという
認識になりつつある昨今、
お客さんに来てもらって成立する商売は
先が見えないものになっています。

障がいのあるひとが働く事業所さんでも
同じです。

先日、「待つのではなく出向く」取り組みを展開する
福祉事業所さんの記事を目にしました。


「 コロナ禍でも働けるように
障害者らがキッチンカーでランチ販売 」
( 2020年7月17日付け:福祉新聞 )

東京都世田谷区にある
社会福祉法人藍さんが運営するフレンチレストランが
6月から週2回、
キッチンカーでランチ販売を始めた という記事です。

以前から計画を進めていた
認定NPO法人 ハンズオン東京さんの
キッチンカー運営委託を受け、
学生ボランティア団体 かけわさんも含めた
3者の連携で始まった、とありました。

こちらのキッチンカーでは、
レストランで数日かけて仕込まれた
スパイス感がある辛すぎないキーマカレーを
数量限定で販売。

毎週水曜日に販売している世田谷区役所では、
予定数の60食を 完売し
3度目というお客さんもいらっしゃるそうで、
今後は 週4日の販売になる予定だそうです。

「 引きこもりがちな利用者が
自粛でまた引きこもってしまう懸念がある。
第2波に備え、
働き続けられるような形にしていきたい 」という
社会福祉法人の理事長さんの言葉が
ずしんと胸に響きました。


キッチンカーでの販売は、
高額な設備投資が必要で福祉事業所では難しいと
諦めがちですが、そこに
いくつかの事業やボランティア団体などが参画すれば
不可能ではない ということを知ってほしいです。

最後に、福祉事業を応援してくださっている
企業や財団法人さんへ お願いです。

第2波、第3波がきても、
障がいのあるひとびとが 希望を捨てず継続して
働き続けられる環境を
支援してください。

そうすることで、
今、福祉事業所で働くひとびとの
継続した雇用を 確保できることにもつながります。


障がいのあるひとびとと
日々 向き合ってくださっているひとびとを
もっともっと優遇してほしい、という
思いを込めて。





*社会福祉法人 藍
http://www.aikobo.or.jp/

*認定NPO法人 ハンズオン東京
https://www.handsontokyo.org/

*学生ボランティア団体 かけわ
https://kakewa.work/%e7%a7%81%e9%81%94%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/












点字ブロック  [2020年07月20日(Mon)]

視覚に障がいのあるひとが
移動に必要なツールのひとつに
「 点字ブロック 」があります。

表面の突起の形で
歩行者を誘導する「 点字ブロック 」は
日本の岡山県が 発祥で、
現在、世界70以上の国と地域に 普及しています。

道路や建物への設置普及は進んでも、
ひとたび 災害が起こると
状況は 変わります。

災害などで 避難所へ行った場合の
そこでの生活を
想像してみてください。

避難所内の様相が 日々変わる
雑然とした場内で
視覚に障がいのあるひとが 移動する姿を。



先日、2年前に西日本豪雨で被災した
視覚に障がいのあるひとの声をもとに、
新たな点字ブロックが
生まれたことを知りました。

「 携帯用点字ブロック 」です。

避難所へ行くだけでも大変で、
避難所の中で
自分の居場所を 確保するために
移動したとしても、
下に シートが敷いている所は踏んではいけないし、
トイレへも
動線がわからないので 1人で行けない、
食事などの受け取りも
その都度 1人で行けない。

家族や介助してくれるひとの
サポートがないと、避難所の中で
「 自分が今 どこにいるのかさえわからない」のです。

「 少しでも 点字ブロックを置いてくれたら
自分ひとりでも 行ける気がする 」。

このような思いから、
「 携帯用点字ブロック」は 生まれました。

「 携帯用点字ブロック」は 昨年開発され、
岡山市にある ワークランド虹さんで
製作、販売されています。

大きさは
道路に敷設されているものと同じですが、
重さは 1枚100g程度と軽く
持ち運びが簡単で、
繰り返し 貼ったり剥がしたりできます。

岡山県内では すでに導入が進んでいて、
盲学校では
校外学習や修学旅行の宿泊先、
体育館で行われる入学式や卒業式の行事で
使用されているそうです。

そして 先週、
豪雨災害で甚大な被害が出た 熊本県人吉市に
岡山市のボランティア団体が
この「 携帯用点字ブロック」を
100枚 届けた、という ニュースも。


視覚に障がいのあるひとにとって
点字ブロックは、
道をたどる目のような存在です。

それが どのような状況下においても
整備されている ということは
特別なことなのでしょうか。

避難所が
誰にも安心して居れる場所であるために
避難所への「 携帯用点字ブロック」導入を
早急に 望みます。


皆さんの住むまちの避難所には
「 携帯用点字ブロック」は 備えられていますか。

皆さんの住むまちの自治体へ
問い合わせてみてください。

そういう「 声 」が、社会を変えます。

「 小さいことでも、積み重ねると 社会は変わる」
そう、信じています。






*社会福祉法人 岡山ライトハウス
ワークランド虹
岡山市北区今1丁目7−25
http://www.olh-estate.com/niji_shoukai.htm

※「 携帯用の点字ブロック」には、
 安全に進める方向を示す「 線状タイプ」と、
 停止や注意を促す「 点状タイプ」の
 2種類があります。
 約30cm手前に停止を促す点字ブロックを敷く
 ここから出口です というルールなど、
 設置については
 ルールなどの 専門知識が必要です。










ケースワーカーの謎  [2020年07月14日(Tue)]

「 支援を必要とするひとが 社会から孤立しないように」。

“ 支援 ” を必要とする時に問い合わせる
自治体の福祉課や 地域の福祉事務所で
支援が必要なひとに対応する「 ケースワーカー」。

この「 ケースワーカー」のほとんどは 行政職員であり、
大半の自治体では
十分な専門性を兼ね備えていない職員が
その職務に あたっています。

「 ケースワーカー」には
本人の希望と関係なく
全然畑違いの部署から突然異動を命じられ
十分な研修も受けないまま
いきなりデスクにつき
電話をとる、というひとも多く
問い合わせたひとの方が
電話に出た「 ケースワーカー」よりも
専門知識があった という実話も。

なぜ 専門知識がない職員が
「 ケースワーカー」として
職務に付いているのでしょうか。

わたしの知る限り、
この20年余り
変革のない現状が存在し続ける理由は何なのか
心の奥底で 燻り続けています。


ケースワーカーの多くは 行政職員という意識が強く、
福祉の仕事 という意識が低い、と
感じることがあります。

障がいのあるひとの支援や
生活に困窮しているひとの支援など、
ケースワーカーの仕事の
大部分は「 福祉 」の仕事です。

制度の適用、個別支援へと繋ぐのですが、
始まりの
制度を適用する時点で
ケースワーカーは 上から目線になりがちで
支援受ける側は 萎縮しがち
という事実は 否めません。

社会福祉の相談支援は、
上下関係ではなく
相手と同じ目線で支援することを重視します。

「 水平の位置関係での支援 」、
これは、相談支援をするうえで、生命線です。



「 次の人事異動まで、しばらくの我慢だから」。

こう、上司に言われ 職務に就いた
ケースワーカーに 会ったことがあります。

そのひとは、十分な専門性を持つ前に
次の部署へ 移動していきました。

もし、そんなケースワーカーが
自分の大切なひとの担当だったら どうしますか。

必要な支援が 受けられると思いますか。

一部の自治体で実施している
「 ケースワーカーは 福祉職の枠の採用 」を
全国で 実施してください。

もう、待てません。














きょうだいの思い  [2020年07月08日(Wed)]

障がいのある兄弟姉妹をもつひとが
日常生活の中から感じる 不満や不安などを
共有できる場として生まれた
きょうだい会

今では、日本全国に広がっています。

きょうだい会の中には
住む地域ごとに生まれたものだけでなく、
きょうだい会2 に記した
中学生や高校生、大学生に限定した会など
さまざまな形の “ きょうだい会 ” が
存在し、広がりを見せています。

昨年1月に記した 普通 では、
女子中学生が 自閉症のある弟について
書いた作文を 紹介しました。

「 変わっているように見えても、
ほかのひとにとって 当たり前にできることが
弟は ちがうだけ 」。

弟を思う “ きょうだい ” の気持ちを凝縮した
この一文が 記憶に残っています。

でも、必ずしも、
障がいのある兄弟姉妹に向き合い
障がいのある兄弟姉妹のことを
前向きに 捉えて 考える
“ きょうだい ” ばかりではありません。

それを知るひとも 多いと思います。

そのような中で、先日、
漫画『 血の間隔 』を 知りました。


―― 僕は妹に消えて欲しかった。
漫画家の知幸(ともゆき)は幼い頃
知的障がいのある妹・知恵(ちえ)のことを
疎ましく思っていた。
祖母の葬儀のため、数年ぶりに帰省した知幸は
父から祖母の遺言を聞く。
「血を分けた兄妹なのだから
一緒に生きていかなくてはいけない」と。
祖母の遺言を受け、知幸は抗うことができない
血を持つ知恵とどう向き合うのか ――


このあらすじを読んだ時、
障がいのある兄弟姉妹をもつ “きょうだい” の中には
これに似たような思いで苦しんでいる
闇のような思いをイメージし、同時に、
キレイゴトでは語れない “きょうだい” の
日常を想像しました。

『 血の間隔 』の著者・作者、吉田薫さんは
知的に障がいのあるひと妹をもつ “きょうだい” です。

自身が 妹との関係に
モヤモヤしたまま生きていた中、
相模原市の津久井やまゆり園であった殺傷事件で
さまざまな報道がなされたことから
心が すごく 揺さぶられ、それがきっかけで
自分の境遇からしても他人事ではないと思い、
この作品が 誕生したそうです。


―― 僕がずっと思っているのは、
障害があるないに関わらず
もっとパーソナルな面を見られるように
なればいいなということです。
障害があるから弱い、守らないといけない
というのも過剰すぎると
それはそれで問題だと思うんです。
健常者と障害者というのは
あくまでひとつの区分けであって、
アメリカ人と日本人とか、
そういう区分けと同じものかなと。
もちろん、制度とかの話になると
その大きい枠組みは必要ですけど。
出身地とか、性別とか、障害者だとか、
少なからずそういう区分けって
よくしてしまうんですけど、
その中にもいろいろな人がいる。
もっと寄り添ってその人自身を深く知ろう
という見方が大きく広まると
いいのではないかなと思います。
これは僕が妹と向き合ったからこそ
わかったことで、
知るほどにいいところもあれば
そうでないところもある。
でもそれは障害者だからではなく
「人間だから」なんですよね。 ――
           ( 作者コメントより )



『 血の間隔 』の タイトルにあるように、
血のつながりや家族との向き合い方に及ぶ
スケールの大きな作品です。

障がいのある兄弟姉妹と家族が向き合う、
だけでなく、そこから
さまざまな “ 他者 ” との向き合い方に
当てはまることが見えてくる
作品だと思います。




*漫画『 血の間隔 』
著者・作者:吉田薫
掲載雑誌:まんが王国コミックス
発行元:ビークリー

※コミック配信サービス『まんが王国』から
読めます。( 一部 無料ページ有 )
https://comic.k-manga.jp/title/48537/pv












映画『 スペシャルズ!』 [2020年07月02日(Thu)]

2012年9月に
日本で公開されたフランス映画
『 最強のふたり 』。

そのハリウッドリメイク版
映画『 THE UPSIDE 最強のふたり 』
昨年12月、拙ブログで紹介しました。

先日、フランス映画『 最強のふたり 』の
監督・脚本コンビがつくる
最新作の映画情報が 公開されました。

映画『 スペシャルズ! 〜 政府が潰そうとした
自閉症ケア施設を守った男たちの実話 〜 』です。


映画『スペシャルズ!』.jpg


自閉症のある子たちやドロップアウトした若者の
社会参加を支援する団体が 舞台で、
そこに実在する ふたりの男性がモデルの映画です。


自閉症のある子たちをケアする施設を運営し、
社会や政府から理解を得るために
見返りを求めず奮闘する ブリュノ。

どのような問題を抱えていても
断らないため、
さまざまなところで見放された子たちで
施設は いっぱいです。

そして、ドロップアウトした若者を教育する
ブリュノの友人 マリク。

どこから見ても コワモテのふたりが、
社会からはじかれた子たちを
一緒に 見始めます。

そのような中で、
最悪の問題児だったディランと
重い自閉症のあるヴァランタンのあいだに
絆が芽生えたり と
“ 成果 ” が あらわれはじめた頃、
役所から 監査が入ることに。
そして、閉鎖の危機に 迫られます。
さらにそこに、
ディランが目を離した隙に
ヴァランタンが失踪するという事件が…。


施設でのシーンには
自閉症のある若者やその家族らが
本物の介護者とともに
キャスティングされている場面もあったり、
ユーモアと爽快感があふれるタッチで
描かれています。

1994年に、監督・脚本の
エリック・トレダノとオリブィエ・ナカシュは
この支援団体と出会い、
そこで支援するひとたちから
湧き出る活力や にじみ出る人間らしさに感動し、
いつか必ず 彼らを映画化したいと思い続け、
約25年を経て、実現にこぎつけた作品です。

約25年間、支援団体と歩みを共にし
彼らの見せる笑顔、涙、怒りを
同じ目線で 丹念に捉えることができたからこそ
生まれた作品です。


フランスでは
公開されるや否や 熱い支持を受け、
観客動員数 200万人を突破。

スペインのサンセバスチャン国際映画祭では
過去最高得点で 観客賞に輝き、
セザール賞では
9部門に ノミネートされました。

日本では、
9月11日(金)より
TOHOシネマズ シャンテ 他
全国で 順次、劇場公開される予定です。


劇場公開の頃も、
劇場で鑑賞できる状況であり続けていてほしい と
願いながら。

そして、こう思います。
「 この映画を観て ハイ終わり じゃつまらない 」と。





*映画『 スペシャルズ! 〜政府が潰そうとした
自閉症ケア施設を守った男たちの実話〜 』
https://gaga.ne.jp/specials/

原題:Hors Normes( 英題:The Specials )
監督・脚本:エリック・トレダノ、
      オリブィエ・ナカシュ
制作:二コラ・デュヴァル・アダソフスキ
字幕翻訳:丸山垂穂
映倫:G
配給:ギャガ
2019年 /フランス /114分 /フランス語 /カラー












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