知ってもらう 10
[2020年04月27日(Mon)]
過日に 拙ブログ 「 描き、続ける 」 で紹介した
株式会社 ヘラルボニーさん。
知的に障がいのあるひとの
豊かな感性、繊細な手先、大胆な発想、
研ぎ澄まされた集中力に 注目し
それを 可能性としてとらえ、
先入観や常識という名の
ボーダーを超える
取り組みをされています。
「 さまざまな異彩を
さまざまな形で 社会に送り届け、
福祉を起点に
新たな文化を つくりだしていく 」。
その取り組みのひとつとして
企画、運営されている
『 全日本仮囲いアートミュージアム 』があります。
建設現場や住宅の建築現場で目にすることがある
建物の “ 仮囲い”。
その “ 仮囲い” に、
視覚的にインパクトのあるアート作品を飾ることで
“ 仮囲い ” の前に ひとが立ち止まるようになり、
誰の作品か と見ることで
知的に障がいのあるひとのが描いた作品だ と知り、
ここには〇〇建設のマンションが建つらしいけど
〇〇建設っておもしろい取り組みをしているなぁ と
仮囲いの活用が
その企業の 社会貢献のイメージとなり、
“ 仮囲いアートミュージアム ” への
建設会社のサポート費用が
アート作品を描いたひとや福祉事業所に
還元される仕組みの
“ アートミュージアム ” です。
そもそも、建設現場を囲う “ 仮囲い” は
活用の仕方によって
企業のPRはもちろんのこと、
人々が足を止めるスポットにもなり、
社会に変化をもたらす媒体 になります。
その可能性がたくさんある “ 仮囲い” を、
見事に、社会に変化をもたらす媒体として
よみがえらせた
画期的な取り組みです。
「 近所に すてきな作品が飾ってあったよ 」。
「 あの作品、福祉事業所の作品だって 」。
現在は、東京都渋谷区神南にある
高齢者ケアセンター跡地の
複合施設建設現場(2020年11月迄の予定)や
岩手県柴波郡にある 療育園、
宮城県仙台市青葉区にある NTT仙台中央ビル
(2020年7月迄の予定)と
東北地方と関東地方のみですが、
ぜひ、全国へ 拡がってほしい取り組みです。
少しでも、まちを 明るく。
少しでも、知ってもらうために。
*全日本仮囲いアートミュージアム
http://www.karigakoi-art.com/
*株式会社 ヘラルボニー
岩手県花巻市東宮野目1地割2番地
http://www.heralbony.jp