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きょうの福祉

「障がい者というコトバを
    使わなくて済む社会になればいいなぁ」
 障がいのあるひとが、
 地域で役割を担い、ふつうに生きる。。。
 この願いに向かう kyokyo の日々をつづります。


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「今出来ること」という一人ひとりの小さな道が一緒になって大きな道へ
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ケアラー 2 [2020年02月27日(Thu)]

障がいや疾病、高齢で
援助が必要な親族に対して
無償で 継続的に
日常の世話や介護、看護をしているひとのことを
意味する「 ケアラー 」。

この「 ケアラー 」という言葉を
耳にする機会が 増えています。

ケアラーの支援について、
そのサポートへ向けて、
さまざまな団体さんの発信を
目にすることも 増えました。

このような中で、
ケアラー支援条例の制定へ
動き始めた自治体があります。


「 埼玉県で全国初、ケアラー支援条例の制定へ 
 支え合いの社会づくりを推進 」
 ( 2020年2月14日付け: 福祉新聞 )


ケアラー支援についての基本理念を
「 すべてのケアラーが 個人として尊重され、
健康で文化的な生活を
営めるように 行われなければならない 」とし、
教育、児童、障がい、高齢などの
関係機関や事業者、
県民の役割を明記した 支援条例です。

同時に、県の基本方針や
具体的な施策を盛り込んだ推進計画も
策定しています。

ケアラーのうち
18歳未満は ヤングケアラー と定め、
このヤングケアラーについては
教育を受ける機会の確保や
健やかな成長を支援することも
明記されています。

そして、この条例案に対する意見募集では
「 ケアラーの現状が変わるように
強制力のある 内容にしてほしい 」という趣旨の
要望が多かった とありました。

ケアラーについて
日本は 明らかに後進国で、
イギリスやオーストラリアでは
国の支援法があります。

埼玉県では
ケアラー支援条例の
今年度中の成立を 目指しているとありました。


皆さんの周りに
ケアラーに該当するひとは いますか。

福祉にたずさわるひとの周りには
必ずいる、と思います。

ヤングケアラー であれ
ケアラー であれ、
まだまだ社会の認識は 低く、
その現状を 顕在化させることから
始めなければなりません。


「 ケアラーを支援するということは
これまでの日本の概念から 大きく外れている 」
とも 言われていますが、だからこそ
新しい概念を 浸透させるために
このような条例をつくり
支援へつなげることは
とても意義がある と言えます。

これまでも、今も、
家族の支援は家族が行う という概念が
日本には 深く根付いていて、
それが イイ悪い ということでなく、
家族で支援することが難しくなった時に
声を上げられる社会を
構築することが必要です。

ケアラー以外のひとたちの中にも
変わることを望んでいるひとが増えていることに
社会は、もっと反応してほしい。

日本は、もっと反応してほしい。


障がいや疾病、高齢で
援助が必要な親族に対して
無償で 継続的に
日常の世話や介護、看護をしているひとが
どれだけいる と思いますか。

想像したことが ありますか。

見えない、わからない、と
想像できない、は
ちがいます。

想像してください。

あなたは、想像できますか。













わくわくパレード  [2020年02月21日(Fri)]

今年も 開催されます。
アトリエやっほぅ!!さんの展覧会 vol.10。


わくわくパレード 2020.jpg



        〜 わくわくパレ―ド 〜
       アトリエやっほぅ!! 展 vol.10       

 会 期:2020年2月24日(月・祝)〜3月1日(日)
        12時 〜19時  【 最終日は18時迄 】

 場 所:同時代ギャラリー
      京都市中京区三条通り御幸町角1928ビル2階
      http://www.dohjidai.com/
 
 主 催:社会福祉法人京都障害者福祉センター
     京都市ふしみ学園
 後 援:京都新聞、産経新聞厚生文化事業団、
     京都ほっとはあとセンター




―― 京都市の南、酒蔵が多く建ち並ぶ伏見区にある
 京都市ふしみ学園の中で私達は
 アトリエやっほぅ!!として
 2008年に創作活動を始めました。
 裏紙に絵を描く事から始まりましたが、
 生まれた絵は何とも言えない
 不思議でわくわくする作品。
 次第にメンバーそれぞれに合った
 画材を使うようになり
 作品も成長していく事で、
 少しずつやっほぅ!!の活動も広がりをみせました。
 今回の展示では
 初期の作品から2020年最新作まで、
 メンバー達がどんな歩みを進めてきたか
 ご紹介します。――
              ( フライヤーより )



今年で 10回目を迎えた
“ やっほぅ!! ギャラリー” では、
平日のみですが
メンバーのひとが会場で制作され、
その様子も見れるそうです。
そして、
やっほぅ!! で 生まれた絵からできた
オリジナル雑貨も 販売されます。


“ わくわく ” しながら、
やっほぅ!!ワールドを
たっぷり楽しめると思います。

お近くのひとは
ぜひ、足を運んでみてください。
初めてのひとも、ぜひ。





*京都市ふしみ学園 アトリエやっほぅ!!
京都市伏見区紙子屋町544
http://atelieryoohoo.com













ドキュメンタリー映画『 うたのはじまり 』 [2020年02月15日(Sat)]

音は、
どんな色をして
どんな形をしているのだろうか、
“ うた ” は、どこから来たのか ――

ドキュメンタリー映画『 うたのはじまり 』は、
聾の写真家、齋藤陽道さんが
嫌いだった “ うた ” に 出会うまでのストーリー。





齋藤さんは 幼少期の頃の苦い経験から
“ うた ” が 嫌いで、
音楽は “ 振動 ” としか
捉えることができずにいました。

1983年生まれの彼は
東京都立石神井ろう学校を卒業後、
20歳で 補聴器を捨て カメラを持ち、
聞くことよりも 見ることを 選びます。

2010年に
第33回キヤノン写真新世紀優秀賞を 受賞。
2013年には
大規模な個展『 宝箱 』を開催。
昨年末には 写真集『 感動、』を刊行。

そして、
聾の写真家 麻奈美さんと結婚し、
息子を授かります。
息子さんは 聴者でした。

ある日、生後間もない息子が泣いているときに
自分の口から ふと こぼれた
「だいじょーぶ、だいじょーぶ」。

心から
こぼれおちた
それは “子守歌 ” でした。

無意識に現れた “ うた ” は
一体 どこから来たのだろう。
音は
どんな色をして、
どんな形をしているのだろうか。

子育てを通して
斎藤さんが見つけ出した
音楽への答え、とは。


このドキュメンタリー映画『 うたのはじまり 』は
今月22日(土)より
シアター・イメージフォーラム(東京都渋谷区)での
公開を皮切りに、
3月27日(金)より
京都シネマ(京都市)、
3月28日(土)より
シネ・ヌーヴォ(大阪市)で、
そして
名演小劇場(名古屋市・日時未定)で、
劇場公開されます。


ぜひ観たい、観てほしい映画です。





*ドキュメンタリー映画『 うたのはじまり 』
公式サイト
https://utanohajimari.com/
監督・撮影・編集:河合宏樹
出演:齋藤陽道、盛山麻奈美、盛山樹、七尾旅人、
   飴屋法水、CANTUS、ころすけ、くるみ、
   齋藤美津子、北原倫子、藤本孟夫 他
配給:SPACE SHOWER FILMS
【PG12】











こども宅食 [2020年02月09日(Sun)]

3年前の夏、拙ブログで書いた 子ども食堂

その頃には すでに、
その在り方に
さまざまな声がありました。

全国の都市部を中心に、現在
約3,700カ所はあると言われている 子ども食堂。

地域によって
根付くところがある一方、
助成金が無くなったなどから
閉鎖した場も たくさんありますが、
子どもたちの 心とお腹を満たす場として、
必要とされている現実は 変わりません。

そのような中で、始められた
ある取り組みがあります。

子ども食堂に集うひとたちを見て、
「 本当に支援が必要な子や親は
ここにすら、来れないのではないか 」と思うことが増え、
“ 食堂 ” という場に
「 来る 」ことを 待つのではなく、
声を上げられない子や
助けを求められない親のもとへ
「 届ける 」。

『 こども宅食 』。

こども宅食は、
生活が厳しい家庭へ
定期的に 食品を届ける取り組みです。

定期的に食品を届けることを きっかけに
見守りながら、
利用する家族の 生活状況を把握し
状況が悪化する予兆を察知し
そこから、食品以外に
必要な情報や さまざまな支援を
提供していくことを 目指しています。

経済的に苦しい状況を 地域のひとに知られたくない
仕事のために 平日に自治体の窓口へ行けない
自分から子ども食堂などの
居場所へ行く勇気がない、など
自分から話し出せない
助けを求められない 親子がいる。

その存在を 見過ごせない。

そこから『 こども宅食 』は 生まれました。


今在る 社会保障制度は、
それを利用し支援を受けるためには
「 窓口に行き、相談して、申請する」ことが必要です。

そうです、支援を受けるためには、
自分が 声を上げなければ
自分が 動かなければ
何も はじまらないのです。

そうです、ここにも「 申請主義 」の陰が。

相談窓口で「 待つ 」のではなく、
必要なひとに手を差し伸べることが
社会には 必要です。もちろん この日本にも。



2018年秋、
『 こども宅食 』を 全国へ広めるために
こども宅食応援団さんは 生まれました。

東京都文京区をはじめ、
都内では 江戸川区、
そして、長崎県長崎市、宮崎県三股町、
佐賀県佐賀市 と
全国で 広がりつつある『 こども宅食 』。

必要とされている このアウトリーチが、
広がることを望みます。

誰ひとり見逃すことなく、
必要なひとのもとへ 届きますように。




*一般社団法人 こども宅食応援団
https://hiromare-takushoku.jp/













ドキュメンタリー映画『 ゆうやけ子どもクラブ! 』 [2020年02月03日(Mon)]

障がいのある子たちが
放課後や夏休みなどを過ごす場に密着した
ドキュメンタリー映画『 ゆうやけ子どもクラブ!』。

昨年11月に
ポレポレ東中野(東京都中野区)で初上映され、
横浜、名古屋でも 上映されました。






舞台となる “ ゆうやけ子どもクラブ ” は
1978年、
放課後や夏休みに
子どもの活動場所がほしい という
親の切実な願いで 誕生しました。

全国でも、障がいのある子の放課後活動の
草分け的な存在です。

現在は、児童福祉法に基づく
放課後等デイサービスの施設として運営され、
小学生から高校生までの
知的な障がい、発達の障がいなど
約70人が 利用しています。


映画は、ゆうやけ子どもクラブでの
子たちの “ 時間 ” を描き、
「 子どもたちにとって 大切なことは何か 」を
問いかけています。

遊びを通して、職員や友だちと 人間関係を築き、
自分の気持ちを伝えられように成長する姿が
映し出されています。

そして、子たち一人ひとりに
適度な距離感をもって接することの
大切さと大変さが
描かれています。

このドキュメンタリー映画『ゆうやけ子どもクラブ!』が
アップリング吉祥寺(東京都)で
2月6日(木)まで 上映中です。

そして、3月中旬には
下高井戸シネマ(東京都世田谷区)での上映も
決定しました。


「 一人ひとりが自分らしく生きるための大切な一歩が
ここにある 」。
「 福祉とは、人間らしい人の輪を大きくすること 」。

映画の予告編にあった この言葉を
皆さんは、どのようにとらえますか。

さまざまなひとに 観てほしい映画です。
とくに、
障がいのある未就学の子をもつひとへ
この映画が 届きますように。





*ドキュメンタリー映画『 ゆうやけ子どもクラブ!』
公式サイト
https://www.yuyake-kodomo-club.com/
企画:ドキュメンタリー映画『ゆうやけ子どもクラブ!』
   上映実行委員会
製作:井手商店映画部
監督・制作:井手洋子
撮影:中井正義
配給:井手商店映画部、ピカフィルム
2019年/日本/カラー/DCP/112分


*ゆうやけ子どもクラブ
https://www.yuyake-kodomo.club/












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