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きょうの福祉

「障がい者というコトバを
    使わなくて済む社会になればいいなぁ」
 障がいのあるひとが、
 地域で役割を担い、ふつうに生きる。。。
 この願いに向かう kyokyo の日々をつづります。


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「今出来ること」という一人ひとりの小さな道が一緒になって大きな道へ
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対話  [2019年09月26日(Thu)]

障がいのあるひとや高齢のひとと
携わる仕事をするひとびとが話す言葉で、
以前より
気になっていることがあります。

「 声をかけてください、声をかけました 」。

言わんとする意について、
気づいているひとも 多いと思います。

「 声ではなく、言葉をかける 」です。

そのひとが理解できる言葉で伝える、ということです。

そこには、
言葉の理解が難しいひとには
視覚支援も伴い伝える、ということも含まれます。


今 言ったようなことは、どれも
一対一で 行われますよね。

そうです。実は それらは
「 会話 」ではなく「 対話 」になるのです。


「 会話 」と「 対話 」。
類似する言葉のように見えますが、
各々の言葉が持つ意味は
全くもって ちがいます。

「 会話 」には
複数のひとたちが話し合う という意味があり、
「 対話 」には
一対一で 目の前にいる相手と話す
という意味があります。

つまり、目の前の
支援が必要なひとに話しをする場合、
それは いつも
「 対話 」になっているはずです。


一つひとつの
支援にかかわる言葉かけは「 対話 」。

そう考えてみると、
一つひとつの支援が
自然と 丁寧になると思います。

一つひとつの 積み重ねが
その一つひとつの 意識が
少し変わることで、
支援が必要なひとの生活の質の向上にも
つながります。

必要な場面で、「 会話 」ではなく「 対話 」を。

難しいことではない と思います。
意志があれば。















困っていることは 何ですか  [2019年09月20日(Fri)]


個別支援計画の面談時などに とくに
たずねられることがあります。

「 困っていることは 何ですか 」と。

困っていることは何ですか、と言われても
すぐに答えるほどの
困っていることがなかったり、
困っていることが
明確に説明できるほどわかっていなかったり、のひとが
実は 多くいると思います。

「 困っていることは何ですか 」と
聞く立場のひとびとは、
明確な返答がないと
そのひとが「 困っていない感覚 」になるのは
分からなくもありません。

でも、「 困っている 」としても、
ひとに言うほどでもない、
迷惑をかけたくない、
ひとに言うなんて恥ずかしい、
自分が何とかしなければ、
という思いから 言えなかったり。

目の前にいるこのひとに
言っても 解決しないだろう と思ったり。

このような思いのひとびとがいることに気付いている
「 目の前にいるひと 」も、
いるのではないでしょうか。


「 目の前にいるひと 」さん、
困っていることを話されると 面倒ですか。


それまでに 困っていることを言った時
流されたことがあったり、
困っていることがあっても
この目の前にいるひとに言っても
わかってもらえないだろうな と
困っているひとが 一度でも思うと
「 もう、話しても 仕方がないかな 」と
思ってしまいます。

目の前にいるひとが、
困っていることを
どうやって探り、
困っていることを
話してもらうにはどうすればよいか、を
考え 行動に移すことが
支援につながる と意識しているなら、
面倒 という感覚にはならないはずです。

面倒どころか、
困っていることを引きだすことは
日頃の支援につながり、
困っているひとにも
目の前にいるひとにも
プラスになることが たくさんあるのに。


「 このひとなら 話してみようかな 」。
そう思えるひとが、目の前に居れば。

このひとなら、
「 ちょっと迷惑をかけても大丈夫かな 」
「 このひとなら受け止めてくれるかな 」と思えるひとが、
皆さんの周りには いますか。


そして、思います。
「 困っていることは 何ですか 」という質問が、
面談などの特別な場所で
投げかけられない社会が広がりますように、と。















知る権利  [2019年09月14日(Sat)]


生きるために必要なこと、それは何でしょうか。

言葉にすると 難しく感じますが、
そう考えざるを得ない状況に直面することが
今の日本では
増えたように思えてなりません。

わたしがそれを考えた時に
まず思い浮かべたこと、それは
「 知る努力 」です。


日々の暮らしのなかで、
知りたいこと
知らなければならないことは
待っていても
向こうから やってきません。

申請しないと得られない 支援。
その 申請できるという情報すら
必要なひとに届いていないと思うひとが
たくさんいるのに、
その状況は 変わりません。

いくら
「 知る権利 」を 叫んでも、
「 知る努力 」が なければ成り立たない。

「 知る努力 」を 伴わないと
「 知る権利 」は 成立しない と思うのです。


国民一人ひとりが
「 知る努力 」を可能にできないことは、
国も自治体も
社会を構成するひとたちも
わかっていると思います。

「 知ることができない 」ままにすることが、
結局、社会が国が
「 停滞すること 」につながっていると
これまで以上に 思えてなりません。


支援、支援と言いたくはありませんが、
必要なことだと思います、
「 知る努力 」についての支援 が。


障がいのあるひとや高齢のひとへ
「 知る努力 」の支援。

今日から
皆さん一人ひとりに
できることがあると思います。

小さなことでも、
必要なことを 伝えてあげてください。

それが、そのひとの
「 知る権利 」を 支えることになります。
















映画『 ひいくんのあるく町 』  [2019年09月08日(Sun)]

ひと通りの少なくなった商店街を
毎日歩き回る
知的に障がいのある男性の暮らしを追いながら、
地方の現実、そして
そこに暮らすひとびとの温かさを描いた
『 ひいくんのあるく町 』という
ドキュメンタリー映画があります。






山梨県南部にある 和紙と花火のまち、市川大門。
ごく平凡な田舎のまちを歩き回り、
町のひとびとから
「ひいくん」と 呼ばれている男性は、
いつも まちの誰かの手伝いをして
自然に 温かく受け入れられています。

まちの商店街は
人通りも少なくなり、
シャッターが目立つようになってきて、
ひいくんが通う
電気屋の店主も 病気で倒れ、店を閉めることに。

写真を撮ることが趣味だった店主の
膨大な数の 写真ライブラリーには、
このまちのあたりまえだった日常の風景が
しっかりと 記録されていました。

まちを歩き、ひとと出会うことで
出会ったひとの 記憶に残り、
まちを撮った写真によって
まちの 記録が残り。

「 まちと ひとと ひと 」。

ここには、
ふつうのひとびとの姿が 在るだけ。
ひいくんの生きる時間が 在るだけ。

それは 皆さんの
一人ひとりに それがあるのと同じように。


監督の 青柳拓さんは、
日本映画大学第3期生(2016年)卒業製作作品として
このドキュメンタリー映画を撮られました。
デビュー作となる 本作品には、
自身が生まれ育ったまちの
今と昔が 映し出されています。


特別ではなく、
まちに生きる
ひとりのひととして存在するひいくん。

障がいのあるひと、というくくりではなく
まちの商店街から見える世界が、
それぞれの心に
思いを投げかけています。
さまざまな分野で
その思いが活かされる
ドキュメンタリー映画。

2017年9月に 東京・ポレポレ東中野で
劇場公開されてから、
名古屋、長野、大阪、広島、横浜、
そして、今夏は京都で 劇場上映されましたが、
より多くのひとに 観てほしい映画です。


全国の ミニシアターに 関わるひとへ。
ドキュメンタリー映画『 ひいくんのあるく町 』に
目を向けてください。

全国各地で劇場公開をしてほしい、と 願います。








*ドキュメンタリー映画『 ひいくんのあるく町 』
公式サイト
http://hikun.mizukuchiya.net/

監督:青柳拓
プロデューサー・録音:植田朱里
副プロデューサー:熊澤海透
撮影:山野目光政
録音:福田陽
編集:朝野未沙稀
題字:渡井秀彦(ひいくん)
アドバイザー:安岡卓治、島田隆一、
       山内大堂、辻井潔
製作:日本映画大学
配給:水口屋フイルム
2017年製作 / 日本 / 上映時間47分

※「映文連アワード2017」
(映文連=公益社団法人製造文化製作者連盟)
優秀作品賞(準グランプリ)受賞。



*日本映画大学
https://www.eiga.ac.jp/index.html

*日本映画大学 
地域連携 特設サイト
https://www.eiga.ac.jp/special/chiiki/













10年目 [2019年09月02日(Mon)]


2010年9月から 拙ブログをはじめて、
10年目となりました。

「 はじめます、今日から。
つたえます、日々感じることを。
つなぎます、いろいろな人との出会いを。
・・・つづけます。願いへと、より近づくように。 」
と、はじめの一歩 で 記してから、
世の中は
大きく激しく変わりました。

わたしが 小学生の頃
学校で はじめて見た
ダウン症候群の子たちのことを記した
遠い記憶 から、
障がいのある子たちが
学校で 学ぶことについて
地域格差は なくなっておらず
希望しても
地域の学校へ通えない事案が まだあります。

「 知り得ないものがあることを知る 」。

これが 学びの原点であるなら、
今在る
小学校中学校高等学校大学で知り得たことで
自分の基を作り上げたらなら、
それは、
これから必要とされている社会と
真逆のことをつくる
礎になるのでは、と。

そして、
自分の 大切に思っていることを
他者に届けたいと思った時、
その大切に思っていることを
そのまま語っても 他者には届かない。
届けたい他者が大切に思っているものと
響き合わさなければ
伝わらないのでは、と。

自分の思いを伝えたいとき、
言葉を選んだり
どう語ろうかを考えますが、
それだけでは
届かないことが あまりにも多く。

「 言葉を探す 」。

わたしには まだまだ
言葉を探す時間が必要だと
痛感しています。


10年目に入り、思います。

「 つづけます、一歩一歩。
つたえます、日々感じることを。
つなぎます、いろいろなひととの出会いを。
障がいのあるひとびとの暮らしが、
よりよくなるように。 」と。













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