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きょうの福祉

「障がい者というコトバを
    使わなくて済む社会になればいいなぁ」
 障がいのあるひとが、
 地域で役割を担い、ふつうに生きる。。。
 この願いに向かう kyokyo の日々をつづります。


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「今出来ること」という一人ひとりの小さな道が一緒になって大きな道へ
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公共のしごと [2016年06月28日(Tue)]

今日は、こちらの記事を読んでの
ひとりごとです。


「 障害者の 雇用拡大へ 
 吹田市の 広報紙配布を 委託 」
 ( 2016年6月8日付け:大阪日日新聞 )


大阪府吹田市では、今年4月から
毎月発行する
市の「広報紙」の配布業務を、
一部地域で
市内の障がい者団体に 委託している
と ありました。

そして、これは
障がいのあるひとたちの
雇用拡大と社会参加促進が目的 とありました。


そう言えば…
2013年に施行された
「 障害者優先調達推進法 」を思い出しました。

障がいのあるひとが働く事業所から
物品などを
優先的に調達することを推進する法令です。

そこから言うならば、
吹田市のように
自治体が発行する「広報紙」を
障がいのあるひとが働く事業所が
配布する仕事を担うことは
それに沿うことであり、同時に
このような仕事のできる事業所さんは
全国的に多いのに
なぜ拡がらないのだろう と思いました。

もしかして
容易に拡がらない 理由のひとつは、
それぞれの地域で
○○区のココは A事業所、
△△区のココは B事業所 などと
割り振る仕事を担うセクションがないからかな、と。


でも ちょっと 待ってください。

こういうときにこそ、
自治体から さまざまな委託運営を担っている
中間支援の NPOや社団法人の出番です。

これらの 煩わしくとも必要な調整作業は、
中間支援組織の
得意とするところではありませんか。


障がいのあるひとたちが働く事業所と
「公共のしごと」をマッチングする
中間支援のNPOや団体が、
地域ごとに
調整作業の手腕を発揮することで
可能になるケースが増える と思います。

そして、これらのことは
「広報紙」を発行する自治体、
それを配布する 障がいのあるひとが働く事業所
ともに プラスになります。


ちなみに、わたしの住む
京都市の広報紙(市民しんぶん)の配布委託先は、
地元新聞社が母体の
株式会社デリバリーサービスさんとなっています。

京都市では、月2回の発行時に、
各町内の 指定されたお宅
(町内会長や 市政協力委員など)へ
まとめて 配布しています。

配布委託先のお宅が特定されるという点で
個人情報保護法から
何らかのハードルがあるかもしれませんが、
配布方法としては
そんなに複雑とは思えません。



皆さんの住む
自治体が発行する「 広報紙 」は、
どのようなかたちで 配布されていますか。

誰が、その配布を 担っていますか。

ちょっと 意識をしてみてください。


身近にある「公共のしごと」を
障がいのあるひとが働く事業所が担えるには、
何を変えなければ いけないのでしょうか。
どんな工夫が 必要なのでしょうか。
















A Short Film About DISTORTION [2016年06月24日(Fri)]

3年前に ブログで紹介した
滋賀県にある やまなみ工房さん
あれからも 国内外で
さまざまな活動をされています。

その やまなみ工房さんを撮った
ドキュメンタリー映像作品が、
劇場公開されることになりました。







     やまなみ工房 ドキュメンタリー映像作品
    〜 A Short Film About DISTORTION 〜

○2016年7月2日(土) 
  東京・渋谷 アップリンク にて 完成記念上映会 
  http://www.uplink.co.jp/
   1回目・18時15分より上映
   2回目・20時15分より上映
   ※各回ともに上映後、
    監督・PR-y主宰 笠谷圭見さんのトークがあります。

○2016年7月16日(土)〜 29日(金) 
  大阪・シネヌーヴォにて ロードショー
  http://www.cinenouveau.com/
   各日、19時より上映

○2016年9月3日(土) 
  栃木・もうひとつの美術館にて 上映会開催
  http://www.mobmuseum.org/




この映画の監督、笠谷圭見さんは
広告関係の仕事がご本業ですが、
『 PR-y(プライ)』という
知的に障がいのあるひとたちの
社会参加を促進することを目的とし
彼らの描く絵の魅力を 社会へ発信するプロジェクトを
主宰されています。

映画では、
やまなみ工房さんと PR-yさんによる
“ ディスト―ション(歪み)” と題した
コラボレーション活動を、
アーティストたちの制作風景や
関係者へのインタビューを交えながら
紹介されています。

これまで
写真集の作成や、描かれた絵をもとにつくられた
テキスタイルのプロデュース、
ライブパフォーマンス、
エキシビションの開催など
多岐にわたる活動をされています。


舞台は 福祉事業所ですが、
「 支援 」とか「 福祉 」という概念を超えた
「 ひとが描く 」もの、
「 ひとがつくる 」ものを、
優れた芸術作品をしてとらえ
自由に鑑賞してほしい という思いが
あふれた作品です。

縛らない、分けない芸術が ここに。

アールブリュットについて
賛否両論のあるなか、
この映画が 突きつけるものを
ぜひ、感じ取ってほしいです。






*『 A Short Film About DISTORTION 』
出演:Bruno Decharme/石井則仁(山海塾)ほか
朗読:松田美由紀
音楽:JEMAPUR(Young Juvenile Youth)
撮影:Rob Walbers/野田亮/西川伸樹
監督:笠谷圭見
上映時間:41分


*社会福祉法人 やまなみ会
やまなみ工房
滋賀県甲賀市甲南町葛木872
Tel: 0748(86)0334 
http://a-yamanami.jp


*PR-y
http://www.pr-y.org/



*『 A Short Film About DISTORTION 』
DVDの発売も予定されています。
やまなみ工房DVD.jpg











主観 [2016年06月20日(Mon)]

ある日の
『 ほぼ日刊イトイ新聞 』今日のダーリンに、
「 主観 」について、
書かれたものが ありました。



―― 主観というものは、人間の数だけある。
「わたしは、こう見る」とか
「わたしは、こう思う」は、
ほんとうにみんなのところにある。
そのまま口に出したら、差し障りのあることも出てくる。
そう思って、人は、主観をそのまま語らなくなる。

じぶんひとりの主観を語るよりも、
みんなの主観を調整したものを、
「客観」として受けいれて、
それを主観として語るようになるのである。

(中略)
人間の数だけある、はずの主観は、
ものすごく少なくなっていく。
正しそうなことや、迷惑にならなそうなこと、
りこうそうなこと、やさしそうなことを
探すことばかりしているから、
「わたしはなにを思えばいいんだ?」と
すっかり主観を失って生きていくことになる。

(中略)
あなたもぼくも、ふだん、主観を窮屈に閉じこめている。
だが、主観をいつも見失わないということならできる。
おそらく、アートの役割は、そんなところにある。――


そして次の日に、続きがありました。


―― 昨日は、「主観」を絶やさずに表現できることが、
アートというものなのではないかと書いた。
わたしの感じ、思い、考え、音、かたち、いろいろ。  
たくさんのものごとから、学んだりまねたりしていても、
どうしても出てしまうものが混じる。
その「どうしても出てしまう」ものは、
個性とも呼ばれるし、クセや、訛りとも言われるだろう。
それを無くそうとしたら、
なにもかもがどんどん同じのっぺりしたものになって、
「おもしろくなくなる」というものだ。

(中略)
写実という様式をすっかりじぶんのものにした画家は、
どうやったら、もっと、
じぶんの主観を表現できるのか、
たぶんさんざん苦悩して新しい描き方を生み出した。
過去や、異国や、周囲の描き手たちの技法を、
よくよく研究したにちがいないとも思うけれど、
かの画家が結果的に生み出したのは、
いずれ世界に通じることになる「主観」だった。

(中略)
ほんとうに出したい「主観」を、
これほど伝えられる絵が描ける、
じぶんだけの方法が、発明できてしまったと
わくわくしたんだと思う。
「主観」が、堂々と社会のなかを泳ぎ切れるというのは、
まことに凄いことなのだと、しみじみ思っている。――



 
これを読んで、
すぐに思い浮かんだものが、
今をときめく
“ 障がい者アート ” と 呼ばれるものでした。

アール・ブリュット とも呼ばれ、
芸術教育を受けていないひとが描く絵や
つくる芸術作品のことを 指しています。

そう、“ 障がい者アート ” は
「 主観 」を表現するもの そのものではないか、と。

そして、“ 障がい者アート ” を観ることは、
彼らの「 主観 」を知ること、
彼らの心身の「 なかにあるもの 」を知ること
に なるのだな、と。


“ アート ” という技法を 取っ掛かりにして、
障がいのあるひとの思いや なかにあるものを知る。


そう、のぞいているのか。

「 障がいのあるひとのなかにあるものを覗く 」
ことを、“ 障がい者アート ” と言っているんだ。

同時に、
障がいがあるひとが描くもの・つくるものだから
すべて 素晴らしいのではなく、
障がいがあっても
ないひとよりもまさる表現のできるひとの作品だから
素晴らしい ということも。


主観を表現するするもの
それが “ アート ” だとしたら、
そこに 障がいのあるなしは関係ない ということを
再確認できた気がしました。


そして、こう 思います。
今ある “ 障がい者アート ” を つくったのは、
外側にいるひとではなく
障がいのあるひとに近い内側のひとが
彼らの描くもの・つくるものを
“ 障がい者アート ”として見始めたからではないか、と。


外側のひとは、
“ 障がい者アート ”として区別していない
のではないでしょうか。

内側のひとが
“ 障がい者アート ” として区別している
だけかもしれません。














 
弾美展(はずみてん) [2016年06月16日(Thu)]

今日は、京都で
さまざまな芸術活動をされている
工房ソラさんの母体、
新明塾さんの 展覧会の案内です。


DSC_0468.JPG


         新明塾40年目の
    〜 弾美展(はずみてん)工芸の部 〜

 会 期:2016年6月16日(木)〜 7月17日(日)
       の 木・金・土・日曜 11時 〜18時

 場 所: ju:彩ギャラリー
      京都市東山区松原町291
      (市バス 知恩院前バス停50m下ル東側)
      Tel:075(551)8247
      



―― 新明塾から生まれた作業所、工房ソラと山科教室の
  この20年間の活動の中から、
  陶芸、織り、染め、フェルトなどの
  色彩あふれる作品をおとどけします。――
                ( フライヤーより )


東山区・清水寺近くにある 工房ソラさんと
山科区にある 山科教室さんの
2ヵ所で活動をされている 新明塾さん。

絵画をはじめ、今回展示のある
陶芸、織り、染めやフェルトの作品は
どれも 独創的なものばかりで、
わたしはその展覧会を いつも楽しみにしています。

会場のそばには
知恩院さん や 八坂(神社)さんがあり、
これから7月の京都は
祇園祭で まちが染まります。

17日の 山鉾巡行のみならず、
1日から 京都市内中心部では神事が執り行われ、
その様子を
まちのあちこちで 観ることもできます。

会場のギャラリー1階には、
工房ソラさんが 運営する喫茶店
“ Cafe & Zakka ソラシド ” があります。

以前 紹介した
手づくりの米粉どら焼きソラどら
月替わりの和菓子や 飲み物などで
ほっと ひと休みも できます。


梅雨の京都、7月の京都の 散策時に
ぜひ、立ち寄ってみてください。





*社会福祉法人 新明塾
京都市東山区清閑寺山ノ内町28-3
Tel:075(551)3811
http://kyoto.shinmeijuku.info/
















きょうのShopひとにやさしく 154 [2016年06月13日(Mon)]

今日は、京都府福知山市 にある
勇気工房ほほえみさんの こちらの紹介です。



DSC_0012.JPG


          板かりんとう
       〜 お か ら ほ っ ぺ 〜


―― サクッと楽しい、軽い食感。
  自然で 素朴な風味の
  おからを使った 板かりんとうです ――
              ( パッケージより )

乾燥させたおからを 粉状にし、
国産小麦粉や
上白糖などと生地に練りこみ、
板状に 成形し、
純国産の米油で 揚げています。

ショートニングは 使用せず、
卵・乳製品も 不使用で、
ベーキングパウダーも
アルミフリーのものを使用されているので
小さい子も、安心して 口にできますね。


DSC_0011 1.JPG

写真左は、
紫いもを練りこんだ “ 麗しの紫いも ” 、
右は、
柚子を練りこんだ “ 香りのゆず ” 。

この他にも、
“ ふわり生姜 ” 、
“ 香ばしごま ” 、
“ 愛しのさつまいも ” 、
“ 静寂プレーン ” などが あるそうです。
ネーミングにも 凝っていますね。

かりんとうのイメージからくる硬さは あまりなく、
口に入れると、とても 優しい味がしました。

地元の 保育園や幼稚園が
おやつとしても 利用されているそうです。



そして、こちらの
勇気工房ほほえみさんは、
大学内で 食堂の運営もされています。

成美大学内の芙蓉ホールで運営していた
食堂「 四季の味 勇気 」が、
今春、成美大学が
福知山公立大学になったことから
同じ 芙蓉ホールで
食堂 「 にじイロ食堂 」として
リニューアルオープンされています。

学生に喜んでもらえるような
豊富なメニューに加え、
地域のひとたちにも
より 利用してもらえるようにと、
地元野菜を中心とした
週替りのワンプレートランチや
30種類にも及ぶメニューを揃えて
営業されているそうです。


保育園や幼稚園、大学とともに、
地元に根付く 仕事が拡がる。

日々の 自然な交流から
「知ってもらう」ことにも つながりますね。





*社会福祉法人 しあわせネットワーク
勇気工房 ほほえみ
京都府福知山市南栄町426
Tel:0773(22)4659
http://shiawase-net.jp/


*にじイロ食堂
京都府福知山市西小谷が丘
福知山公立大学 芙蓉ホール内
Tel:0773(24)3133
営業時間:10時〜17時
(ランチタイム=11時〜15時)
http://www.fukuchiyama.ac.jp/














空き家を福祉施設に [2016年06月09日(Thu)]

ここ1,2年、「空き家の活用」についての話題を
よく 耳にするようになりました。

自治体やNPOなどが 空き家の活用について、
市民の知恵を借りたり
補助金を出したりして、
「まちの活性化」につながる取り組みが
増えています。

そのような中で、こんな記事を 目にしました。


「 空き家・店舗 福祉施設に 設置基準を独自緩和」
 ( 2016年5月18日付け:毎日新聞 )


都市部でも増えている 空き家や空き店舗を
福祉施設に 活用できるようにと、
東京都八王子市が、
都条例に基づく 福祉施設の設置基準を
この6月から 独自に 緩和するとありました。

これにより、
障がいのあるひと向けのデイサービス や、
親と暮らせない子どものグループホーム などへの
活用拡大が 期待できる、とありました。


東京都の「建築物バリアフリー条例」では
空き家・空き店舗を
福祉施設へ改築するには さまざまな基準があり、
事業者は これらをクリアできす
断念するケースが 目立っていたそうです。

そこで 東京都は、2014年に
安全で 利用しやすければ
厳密に 規準通りでなくても
小規模施設の利用を認める という趣旨の考えを
提示していましたが、
八王子市が 初めて、
独自の運用方針を 策定し、
具体的な実現へ向けて 動き出した、とありました。


八王子市では、
自力で移動できる知的に障がいのあるひとや
子ども向けの施設の
廊下や 階段の幅の 基準を緩和したり、
空きビルの3階以上の部屋を使う場合に必要だった
大きな扉や 手すり付きエレベーターも、
防火管理者をおけば
一般のエレベーターのままでも
活用可能になる など、
一部の改修工事が 不要になります。



「 自分の住むまちで 暮らし続けたい 」
と 思っていても、
その希望を叶えることができる
障がいのあるひとや 高齢のひとは
どれだけ いるでしょうか。

現状では「ほんの一握り」と言っても
過言ではありません。


福祉では、敬遠しがちな「 臨機応変 」。

今回の事案は、
慎重に考える部分は別として
「できる部分は 臨機応変に」という姿勢を示しています。


「 ひとが暮らすまちごとに
そこに住むひとたちの 確かな目をもって、
必要な場所を つくる 」。

まちごとに必要な場所が、自分たちの意でつくれる社会へ。

尽力すべきひとたちの 見る先が
市民目線に 近ければ、
このようなケースは 増やすことができると思います。







*東京都八王子市
東京都「建築物バリアフリー条例」第14条に基づく
取り扱い方針
http://www.city.hachioji.tokyo.jp/seikatsu/37295/054637.html


*東京都都市整備局
「建築物バリアフリー条例」
http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/kenchiku/bfree/















一億総活躍社会 [2016年06月05日(Sun)]

昨年秋、政府が発表した「 一億総活躍社会 」。

これに関連するニュースを
見聞きするにつれ、思うことがあります。



―― 一億総活躍社会 とは
 ・若者も高齢者も、女性も男性も、
  障害や難病のある方々も、一度失敗を経験した人も、
  みんなが包摂され活躍できる社会。
 ・一人ひとりが、個性と多様性を尊重され、
  家庭で、地域で、職場で、それぞれの希望がかない、
  それぞれの能力を発揮でき、
  それぞれが生きがいを感じることができる社会。
 ・強い経済の実現に向けた取組を通じて得られる
  成長の果実によって、子育て支援や社会保障の基盤を
  強化し、それが更に経済を強くするという
  『成長と分配の好循環』を生み出していく
  新たな経済社会システム。 ――  
               ( 首相官邸HPより )




「 国民一人ひとりが輝ける社会を実現 」
「 誰でも適切な場を用意すれば、活躍することができるはず 」

ポジティブな考えが言葉となって並び、
読むと「 そうなんだ」と、元気が出てきそうです。


でも、ちょっと 待ってください。

よく考えると、これらは
「 誰もが 皆、活躍できる」ことが
前提として 語られており、もしや これは
「 皆が 活躍しなければならない 」
という伏線があるのではないか、と思ったのです。

そして、
「 誰もが活躍できる、役に立てるひとになれる 」
と 言うことは
「 誰にとって、都合のよいことなのだろう 」
という思いが 頭をかすめました。

天邪鬼かもしれませんが、わたしには そう思えました。

「 誰も 」という中には、もちろん
障がいのあるひとも 含まれていて、
「 障がいのあるひとも 得手を発揮し、社会で活躍できる」
という面では 結構なことだと思います。

でも、この「一億総活躍社会」では
得手を発揮することを 第一に求められ、
「 得手を発揮することは 必須 」と
言っているように思えるのです。

「 誰もが皆、役に立つひとになれる 」と言っている
この「一億総活躍社会」は、実は
「 役に立たないと 生きていけない 」と
言っているように思えるのです。


そう、この「一億総活躍社会」では、
「 利益 」が「 権利 」を上回ることを
暗に 認めさせようとしているのではないか、と。



生きるうえで必要な「 権利 」が
「 利益 」によって
かき消されるようなことのないように。

「一億総活躍社会」が高々と謳われることにより、
障がいのあるひとたちから
「 権利 」が奪われることになりませんように。



















映画「 幸福は日々の中に。」 [2016年06月01日(Wed)]

鹿児島県にある、しょうぶ学園さん。

しょうぶ学園さんの
利用者と職員を中心に構成された
アンサンブル・パフォーマンスバンド otto & orabu
2013年に 紹介したことがありました。

この “ otto & orabu ” は、
民族楽器などでリズムをつくる
パーカッショングループ “ otto (おっと) ” と、
鹿児島弁で “ 叫ぶ ” の意味 “ orabu ” の名のごとく
叫びのヴォイスグループ “ orabu ” が
一体化したバンドです。

その演奏は、2014年夏に音源化された
CD「 encounter 」 で聴くことができます。
“ 心地よい不揃い ” と称され、
あふれ出る自由と
音を出すことへの純粋なよろこびを
強烈な衝撃と共に受けたひとも多かったと思います。

今夏、この “ otto & orabu ” のライブをはじめ、
しょうぶ学園さんの 日々を題材にした
ドキュメンタリー映画「 幸せは日々の中に。」が
劇場公開されることになりました。



映画「幸福は日々の中に。」海外版ポスター.jpg


         映画「 幸せは日々の中に。」
  ――「普通」という 曖昧な海を泳いでいる みんなへ。――


 7月2日(土)劇場公開初日 
  東京都渋谷区 シアターイメージファーラム
   http://www.imageforum.co.jp/theatre/
   ※劇場にて前売り券を発売中
  (特典:上記の海外版ポスターを先着順でプレゼント)

 7月16日(土)〜29日(金)
  鹿児島県鹿児島市 ガーデンシネマ
   http://kagocine.net/

 7月16日(土)〜
  大分県日田市 シアターリべルテ
   http://www.hita-liberte.com/

 以降、順次公開予定です。下記の
 映画「幸せは日々の中に。」HPで ご確認ください。









映画では、“ otto & orabu ” の演奏活動や、
しょうぶ学園さんの施設内にある
ベーカリーカフェやそば屋で働く姿、
テキスタイル工房、陶芸・木工・和紙の工房で
創作活動するようすなどが 収められています。

そこには、利用者と職員が
共に刺激や影響を与え合いながら
作品を日々生み出す姿が 映し出されています。

しょうぶ学園さんの ポリシー
「職員たちはけっして指導するという姿勢をとらない」。

「障がいのあるひとたちは
 他のひとの意図や意思に
 合わせることがでいないだけであり、
 “ 社会に合わせられるようにしてあげたい ” と思うのは
 健常者の思いであって、彼らの思いではない。
 彼ら一人ひとりが持つ個性を
 そのままを すばらしいと思ってあげられることから
 お互いの幸せな関係が 生まれ始める」。



障がいとは 何だろう。
幸せとは 何だろう。

きっと この映画を観たら、
心が真っ新になる と思います。

そして、自分の心の奥底にある
本当の気持ちを
見つけることができる作品だと思います。

関西にも ぜひ 来てほしい映画です。





*映画「 幸福は日々の中に。」
http://silentvoice.jp/whilewekissthesky/?PHPSESSID=992c21be44a57f1dbc42f549704e3e6a
2015年制作/日本/カラー
上映時間:1時間13分
配給・制作:silent voice
制作:werner penzel film production
助成:文化庁文化芸術振興費補助金、日本財団


*CD「encounter」は、こちらから試聴できます
https://soundcloud.com/be-a-good-neighbor/sets/otto-orabu-encounter-digest


*社会福祉法人 太陽会
障害者支援センター SHOBU STYLE
鹿児島県鹿児島市吉野町5066
Tel:099(243)6639
http://www.shobu.jp/















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