今日は、こちらの記事を読んでの
ひとりごとです。
「 ダウン症知って 山梨の玉井さん親子
琉大病院で講演 」
( 2016年4月9日付け:琉球新報 )
日本ダウン症協会の代表理事 玉井邦夫さんの
奥さま 玉井真理子さんと 長男の拓野さんが
沖縄県で講演されたようすが 載っていました。
玉井さんが大学生だった当時
第一子で生まれた ダウン症のある拓野さん。
ダウン症のある子の子育ては
困難と思われがちですが、
玉井さんは こう言っておられます。
「 確かに 手のかかる時期は 少しだけ長いが、
すぐに下の子が生まれたので、
一緒に 育てた感じ 」と 悲壮感はありません。
拓野さんは、
地域の小中学校、養護学校高等部を経て、
現在は 福祉事業所に通っておられます。
箱をつくったり、
包装をしたりする仕事について
拓野さんは「 仕事は みんながいるから楽しい 」
「昼休みにはバドミントンやオセロをするのも楽しい」
と 笑顔で答えておられます。
帰宅後に 父親とビールで晩酌をするのも
楽しみの一つだとか。
「 育てるのに お金がかかる 」とか
「 親が死んだら 生きていけない 」
「 きょうだいが いじめられる 」
と 言われることについて、玉井さんは
「 これらは 神話です 」と 指摘されています。
お金については
乳幼児医療費助成や
特別児童扶養手当(所得制限有)、
年末調整(確定申告)時に 所得税の控除もあります。
玉井さんには
4人の息子さんがおられますが、
「拓野が 一番お金がかかっていない」と。
また、親の死後については、
整備がまだまだ必要ですが、
障害基礎年金や グループホームなどが整備され
暮らしやすくなってきています。
いじめについては、
原因はさまざまで、必ずしも
障がいのあることが由縁の事例が
多いとは特定できない、と。
『 障がいがあることが 不幸なのではなく、
障がいがあると不幸だとしか 思ってもらえないことが
不幸なのではないでしょうか 』
記事にあった 玉井さんのこの言葉が、
頭から 離れません。ほんとうに、そう 思います。
障害者差別解消法ができるなど、
障がいのあるひとたちを
取り巻く社会環境は
変わってきているように 思えますが、
社会をつくる「 ひとの気持ち 」を 変えるには
まだ 時間がかかりそうです。
『 障がいがあると不幸だとしか思えないことが不幸 』。
障がいがあるひとと暮らす ひとたちへ。
あなたは 不幸ですか?
もし そうであるのなら、
どこが窮屈か 暮らしにくいか を叫んでください。
もし そうでないのなら、
現状を どうぞ 自慢してください。
そうすることによって
今ある “ 神話 ” を 消し去りましょうよ。
*公益財団法人 日本ダウン症協会
東京都豊島区南大塚3‐43‐11
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