虐待ではなく、それは暴行
[2015年06月28日(Sun)]
このニュースを知ったとき、
いくつもの思いが ダダダ と雪崩れるような
衝動に駆られました。
今年も半分が過ぎようとしている
今日は、こちらを読んでの ひとりごとです。
「 障害者虐待の疑い、元施設職員の男逮捕 山口 」
( 2015年6月10日付け:日本経済新聞 )
もう皆さんもご存知だと思うので 詳細は書きませんが、
障がいのあるひととかかわる
さまざまな立場の
多くのひとにとって、耳を疑う内容でした。
テレビや新聞などで 多く取り上げられ、
ほとんどのメディアの見出しには
「虐待」という言葉が 躍っていました。
虐待。「虐待」とは、
保護や監視の元にあるひとや 動物に対して
ひどい扱いをすることであり、
「残虐な待遇」が その語源だと言われています。
今回の報道を見るたびに
これは虐待ではない、と思う自分がいました。
これは、虐待ではありません。
暴行です。
ひとに対する、暴行。
今回起こったことは、
職員による 利用者への「暴行」です。
利用者と職員の関係は、
障害者総合支援法からして
「虐待」と書かれる関係を示唆していません。
利用者と職員の関係は 対等です。
今回「虐待」と報道されることに
黙っているということは、
利用者と職員の関係が
「対等」ではなく、
保護する、監視する関係である ということを
認めていることになります。
いくら法整備が成されても、
根本の大事な部分は 変わっていない
と 感じさせる 今回の報道。
虐待ではなく、それは 暴行です。
*すべてのメディアが「虐待」と報道したのではなく、
「暴行」と報道したメディアも あります。
→「 知的障害者施設利用者に暴行 35歳元職員逮捕 」
( 2015年6月10日付け:毎日新聞 )