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きょうの福祉

「障がい者というコトバを
    使わなくて済む社会になればいいなぁ」
 障がいのあるひとが、
 地域で役割を担い、ふつうに生きる。。。
 この願いに向かう kyokyo の日々をつづります。


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「今出来ること」という一人ひとりの小さな道が一緒になって大きな道へ
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幸せって何だっけ [2015年05月30日(Sat)]


先日 目にしたコラムのなかに
「 ナースが聞いた
  死ぬ前に語られる後悔 トップ5」
と いうものが ありました。
どれどれと 読み進めてみると…


 1、自分自身に忠実に生きれば良かった

 2、あんなに一生懸命働かなくても良かった

 3、もっと自分の気持ちを表す勇気を持てば良かった

 4、友人関係を続けていれば良かった

 5、自分をもっと幸せにしてあげればよかった



この中でとくに印象に残ったもの、それは
「 自分をもっと 幸せにしてあげればよかった 」。

「 自分をもっと 幸せにする 」。

日々
さまざまなことに押し流された時間が増えると、
自分のことは
二の次三の次に なってしまいがち。

「 自分にとっての幸せ 」は
ひとそれぞれですが、
今だから できること
今しか できないことを、
その時々に見極めることから
幸せが 見えてくるものかもしれません。

時折、障がいのある子をもつ母親は
自分を犠牲にしている的な比喩を
されることがありますが、
子をもつ、家族をもつという上で
障がいのあるなしは
天と地がひっくり返るほどのちがいはない
と 思っています。

苦境に立っている時も
いかに 自分を幸せにするか。

言いかえれば、
どのよう状況のなかにおいても
いかに 余裕がもてるかどうか。


自分がその時々に、
やりたいこと・できることを
丁寧に実践することが
それなのかもしれません。


さぁ 皐月もおわり、水無月へ。
Go for it !


















やほコレ [2015年05月26日(Tue)]

今日は、こちらの案内です。


やほコレ 2015.jpg


       やっほぅ!! コレクション 
         〜 やほコレ 〜

 会 期:2015年 5月26日(火)
              〜 6月9日(日)
       10時30分 〜19時
           【6月1日(月)は休み】
 
 場 所:はあと・フレンズ・ストア
      京都市下京区函谷鉾町80番地 
      京都産業会館地階
      http://www.hatarakimahyo.jp/hfp/
      ( 阪急京都線・烏丸駅、
       京都市営地下鉄・烏丸駅 下車すぐ )



― 酒蔵の町、伏見区に
 京都市ふしみ学園(生活介護事業所)があります。
 その中のアート班が アトリエやっほぅ!!です。
 やほコレ では、
 未発表の作品や 限定商品などを 販売します ―
               ( 案内葉書より )

展覧会といい、販売会といい、いつも
独創的で印象的な作品・製品がいっぱいの
アトリエやっほぅ!! さん。

今回は、
新作の 陶芸製品や雑貨、Tシャツなどが
取り揃えられているそうです。

お近くの方は
ぜひ、立ち寄ってみてください。




*京都市ふしみ学園  アトリエやっほぅ!!
京都市伏見区紙子屋町544
Tel:075(603)1288
http://www.atelieryoohoo.sakura.ne.jp/top.index



















障がいのあるひとの仕事 2 [2015年05月22日(Fri)]

先日、厚生労働省が
平成26年度 障がい者職業紹介状況のまとめを
公表しました。

ハローワークを通じた就職件数が、
平成25年度の 77,883件から
大きく伸びて、
平成26年度は 84,602件
(対前年度比 8.6%増)となり、
5年連続で 過去最高を更新したとありました。

また、就職率も
47.2%(対前年度比 1.3ポイント上昇)となり、
5年連続で 上昇とありました。

そして、
精神に障がいのあるひとの就職件数が
大幅に増加し、
身体に障がいのあるひとの就職件数を
大きく上回った とありました。



なるほど、そうですか。でも、
このような数字を見て、いつも思うことがあります。

そののち、離職したひとは
どれくらいいるのですか。

離職したひとは、その後
どうされているのですか。


障がいのあるひとの
離職率、定着率の数字は
意識しないと目にできないことが多く、
大きく取り上げられないことが常ですが、
本来 こちらの方が 大切で、
「 就職したから、はい終わり 」ではなく、
仕事を続けることに もっと重きを置いて
定着するための支援を
就職と同じくらい重視することが
大切だと思うのです。

そんな中で、こちらの記事がありました。


「 障害者の離職、課題に 
京都市、専門職配置し 支援本腰 」
( 2015年5月10日付け:京都新聞 )


京都市の場合、平成24年度に就職した
75人の障がいのあるひとの
1年後の定着率は、66.7%。

全国平均より
7.7ポイント 低い数字だそうで、
全国47都道府県のうち 40番目とありました。

そして記事には、企業が
障がいの特性をよく理解せずに雇用し、
職場のひとにも
詳しく説明していないケースが多いことが
原因ではないか とありました。

そんなことを 今さら言うなんて、
障がいのあるひとの仕事に
かかわるひとたちの
認識不足も甚だしいなぁと、
ちょっと憤慨。


 
洋菓子店「マールブランシュ」を展開する
ロマンライフさん(京都市山科区)では
2009年から、障がいのあるひとを
雇用しているとありました。

仕事は クッキーの仕込みや 包装、
施設の清掃などで、
現在 11人が 働いているそうです。

社内では、
障がい者雇用に詳しいカウンセラーによる
セミナーを開催し、
障がいの特性や
注意すべき点などの説明をするとともに、
本人と 月に一度 面談をし、
職場内でのさまざまなことについて
社員さんが 相談にのっているそうです。

障がいのあるひとが仕事をするには
少なからず 配慮や支援は必要で、
そのことを理解して雇用す企業側には
大きな負担が あるかもしれません。

しかしながら、その負担は
負担だけで終わるものではない と思います。

「 初めは 仕事が遅かったりするが
慣れてくると、粘り強く工夫して
仕事に取り組むひとが多い。
同僚の社員も、成長を一緒に喜び、
励みになっています 」という
ロマンライフのマネージャーさんの
この言葉を聞くだけで、
会社としての 人財育成の姿勢が わかりますね。

人材育成ができる企業だと
社会的に信頼される要因のひとつにも なりますね。

障がいのあるひとを 雇用することから
目に見えないところで
好影響があるということを 理解している企業は、
ロマンライフさんのように
企業側の支援や努力を
自ずとできるのだと思います。



今 欠けていることは、
障がいのあるひと一人ひとりの特性や得手を
企業側に伝えることをおろそかにしている
職場定着を支援する側の認識だと思います。

働く意欲や能力のある
障がいのあるひとへ
門戸を開いていない企業側に
文句を言うだけでなく、
具体的に 採用するために必要なことを
企業側へ 漏れなく伝えること、
伝えて終わりではなく、続けて
企業と障がいのあるひとの関係を見守ることを
忘れてはならない と思います。


障がいのあるひとの仕事は
定着して初めて
「 就職 」のカウントとしてほしい。

厳しいかもしれませんが、
「 障がいのあるひとの仕事 」は、とくに
そういうものだと思うのです。















障がいのあるひとの仕事 [2015年05月18日(Mon)]

今日は、こちらの記事を読んでの
ひとりごとです。


「姉が知的障害 プロレスラー バリアフリーへゴング」
( 2015年5月15日付け:東京新聞 )


プロレス団体「HEAT−UP」代表の
田村和宏さんには、
ダウン症のあるお姉さんがいらっしゃいます。

小さい時から 仲のいい姉弟で、
姉の麻子さんは 今、川崎市内にある通所施設に通い、
軽作業に従事されているそうです。
軽作業といっても
平均時給が30円の
工賃を得て生活する姉を見守りながら
田村さんは、これまでにも
「自分に 何かできないだろうか」と
興業収入の一部を
施設へ寄付をしてきました。

でも、
まだ自分にできることがあるのではないか と模索。
そして 今回はじめて、
知的に障がいのあるひとに
プロレス興業時、
入場券のもぎりや 駅前でのチラシ配り、
会場内の 観客用椅子の準備などを
スタッフとともに働く機会をつくりました。

興業当日は 午後2時半から6時半まで働き、
他のスタッフと同じ
日当5000円が 支払われるとありました。


日頃 まわりに支えられがちな
障がいのあるひとたちが、
イベントを支える側になり
健常な他のスタッフと同額の賃金を得られる体験は
そうないことだと思います。

ここで ふと思いました。
このような「 機会をつくる 」ことは やはり
身内に障がいのあるひとがいたり
障がいのあるひとと
ごく身近で過ごす時間を多く持ったひとでなければ
できない・やれないことなのかなぁと。

「 プロレスを通じ、
障がい者と健常者が 共に働ける機会を増やしたい 」
と 田村さん。

田村さんのような
障がいのある家族のいるひとが
障がいのあるひとたちの
新たな就労の場を 提供するのではなく、
社会のなかで 障がいのあるひとが担える仕事を
模索し 発掘し 提供する 公共のセクションが
あってもいいのではないか と。

あっ、そのようなセクションは あるのに
機能していない といったほうが、正確かもしれません。



社会のなかに存在するあらゆる仕事のなかで、
障がいのあるひとが
得手を活かして担える仕事を
就労の場を
提供するためにできること。

あらゆる立場で暮らす 健常と呼ばれる皆さん、
少しでいいので 考えてみてください。



中間支援と呼ばれるセクションが
ほぼ 機能していないから
このような話題が繰り返されている という現実。

中間支援とはちがう
「 支援のカタチ 」が 必要なのかもしれません。

そして、そのカタチをつくるのは
福祉でもなく、行政でもない と思います。








*PROWRESTLING HEAT UP
http://heat-up.biz/















ドリームナイト・アット・ザ・ズー [2015年05月14日(Thu)]

『 Dreamnight At The Zoo. 』

これは、1996年にオランダではじまった
イベントの名称です。

癌を患う子どもたちやその家族、医療関係者を
オランダ・ロッテルダム動物園に
閉園後の夜に招待し
気兼ねなく 楽しい一時を過ごしてもらおうと
始まったイベントです。

日本では 2005年に
よこはま動物園ズーラシアで初めて開催され、
2015年4月末現在、
国内21ヵ所の施設に 及んでいます。

毎年6月の第一金曜日の夜が
開催基準となっているのですが、
日本では
より多くのひとに参加してもらえるようにと
土曜日の夜に開催されるところが ほとんどだとか。

そのイベントが 今年も、よこはまのどうぶつえん
(よこはま動物園ズーラシア、野毛山動物園、
金沢動物園)で、6月6日(土)に開催されます。
こちらの参加には 事前予約が必要で
すでに 予約期間が終了しているのですが、
同様に開催される
『 ドリームナイト・アット・ザ・ズー in Tokyo』
( 東京都立動物園と水族園 )では、
事前予約なしで 参加できます。




ドリームナイト・アット・ザ・ズー in Tokyo.jpg



  〜 ドリームナイト・アット・ザ・ズー in Tokyo 〜

 日 時:2015年5月30日(土)
          17時30分 〜19時30分

 場 所:上野動物園
      東京都台東区上野公園9−83
      Tel:03(3828)5171
      http://www.tokyo-zoo.net/zoo/ueno/
     多摩動物公園
      東京都日野市程久保7−1−1
      Tel:042(591)1611
      http://www.tokyo-zoo.net/zoo/tama/

 参加対象:身体障害者手帳、療育手帳、
      精神障害者保健福祉手帳、
      小児慢性疾患受給者証の所持者とその家族

 参加方法:上野動物園は 表門、
      多摩動物公園は 正門から、
      上記手帳・受給者証を見せて
      家族全員揃って 入園してください。
      (入園受付時間は 17時30分〜18時30分です)

      ※ 葛西臨海水族園と井の頭自然文化園では、
       2015年9月に 開催予定。





視覚に障がいのあるひと向けのプログラムや、
上野動物園では
聴覚に障がいのあるひとへの 手話対応もあります。

そして 園内では、見学だけでなく、
小動物とのふれあいや、標本をさわったり、
顔に動物の模様を描く
フェイスペインティング のコーナーなども
あるそうです。

そして、この取り組みには、
もうひとつの 特別な夜の意味が。

それは、動物園の従業員や
関わるボランティアにとっても
特別な夜になります。

園内で働く あらゆる部署のひとが
この一夜のために、
共通の目標のもとで 準備をする。
子どもたちとその家族の
思い出をつくるために行う作業は、
日常のそれらにはない
楽しさ、やりがいを感じる とありました。



「 日常では 経験できないことを 経験する 」

障がいのある子や
病気と闘う子どもたちにとって、
その時間の貴重さは 計り知れないと思います。

同時に、彼らの存在を知り、
普段は彼らと 接点のないひとたちに、
「知ってもらう」ことにつながると思います。


場所が
動物園にかかわらず、
障がいのある子や 病気と闘う子どもたちが
さまざまな経験ができる
支援や工夫のあふれるまちに
なってほしいです。










*Dreamnight At The Zoo
http://www.dreamnightatthezoo.nl/

→海外では、現地への交通費の負担や、
 園内でのアイスクリームやお菓子の提供、
 アーティストによる音楽やショーの提供など、
 多くの企業や個人が
 積極的に 協賛をされているそうです。
 「このような取り組みにかかわるということが
 どういうことなのか」
 その意味を知る 日本の営利企業は
 まだ少ないようです。
















きょうのShopひとにやさしく 138 [2015年05月10日(Sun)]

今日は、埼玉県にある
かうんと5さんの こちらを紹介します。


DSC_3558.JPG

     〜 クリアファイル 〜
   「 あーーー、明日、休みたい 」


ゴールデンウィークが終わり
ちょっと仕事して、また休みがあって…
「 あーーー、明日、休みたい 」。
心の叫びを 代弁してくれているかのような
インパクトが とてもいいですね。


こちらの団体さんは、団体名からユニークで
その活動も ユニーク。

独自のキャラクターをつくり、
そのキャラクターから派生した製品の
販売もされています。

このクリアファイルのほかにも
キャラクターシールや付箋、
Tシャツなどがあります。

そして、LINEの
クリエイターズスタンプにて、
『 マスクマンたちの愉快な日々 』というタイトルで
ラインスタンプの販売もされています。



― プロレスは 試合中の反則が許されている
 唯一の競技である。
 しかも カウント5まで OKなのだ。
 プロレスは 競技ではない、
 ショーだという人がいる。
 確かに、試合には一連のストーリーがある。
 だが、その話の展開は
 実にエネルギッシュで 激しい。
 流血沙汰も いとわない。
 こうして 観客席を興奮のるつぼに引き込みながら、
 あらかじめのストーリーがあったことなど
 忘れさせてしまう。
 私たちは こんな空気を
 障害のある人たちの支援の場面にも
 吹き込みたいと思った。
 常識的でお行儀のよい福祉ではなく、
 障害のある人たちが
 あたかも リング上のスターであるように、
 一緒に盛り上がりたいと考えた。
 しかも、カウント5まで
 反則もありだというなら
 大胆不敵な試みに 挑んでみたい ―
              ( 団体紹介より )



昨年11月には、
RОCK&ART2014 を共催。
観るひとに
さまざまなことを考える機会を与え、
社会へ発信するパワーを感じる
かうんと5さん。

「カウント5まで、大胆不敵な試みに挑んでみたい」

障がい福祉に
ドーンと 風穴を開けてほしいです。





*NPО法人 かうんと5(ふぁいぶ)
埼玉県東松山市高坂1056-1 いんくる堂内
Tel:0493(59)8910
http://www.npo-count5.com














公職選挙法でいう、選挙に立候補するということ [2015年05月06日(Wed)]

先月、第18回 統一地方選が 行われました。

選挙に関して、
選挙に行くこと、投票するということ などで
障がいのあるひとの投票について
今までにもふれてきましたが
今回、障がいのあるひとが
「候補者」として立った
こちらの記事に 目が留まりました。


「 筆談ホステス 斉藤さん当選 
音使わぬ選挙戦に 法の壁 」
( 2015年4月27日付け:朝日新聞 )


東京都北区議選で当選された 斉藤里恵さん。
青森県出身。1歳で聴覚を失い
うまく話せませんが、2007年に上京後
銀座のクラブで ホステスとして働き、
“ 筆談 " での接客が 話題となり
自叙伝も 出版されました。

その斉藤さんが、
「 障がい者の声を政治の世界に届けたい」と立候補。
候補者50人中、
トップで当選した とありました。

そして、当選後に語られた
選挙にまつわる話のなかに、
耳を疑いたくなるような事実が。

公職選挙法上、区議会選挙では
選挙用のビラが 配れません。
斉藤さんは、街頭演説のかわりに
ボードに文章を書いて見せようとしましたが
公職選挙法で禁じる
「 文書図画の掲示 」にあたるとして 断念。
そこで、有権者一人ひとりに
名刺を渡して PRしようとしましたが、
これも 違反の恐れがあると
警察から指摘があり、できませんでした。

声が発せられない 立候補者は、
どのようにしたら 有権者に
政見を伝えることができるのでしょうか。

今ある 選挙制度は、
音があることが 前提とされており、
言語や聴覚に 障がいのあるひとが
立候補することを 想定していないからこそある
選挙制度に 他なりません。

これは、
遠まわしの「 排除 」ではないかと
ふと 頭をよぎりました。



「 選挙に 立候補する 」

これは、障がいのあるなしにかかわらず
認められていることです。

斉藤さんは、当選翌日
議会事務局を訪れ、
どのような方法で
議会における やり取りをしていくかを
打ち合わせされたそうです。

手話通訳やパソコンを使って
音声をテキスト化し、
聞き取りソフトや読み上げソフトの使用で
カバーする案を出すも、
議会事務局からは
「 現規則で 本会議場には
パソコンの持ち込みが 認められていない 」
と告げられ、
話し合いが 続いているとありました。


「 障がい者の声を 政治の世界に届けたい 」

この斉藤さんの思いを叶えること、それは
障がいのあるひとが
政治に参加することへのハードルに気づかされ、
そのハードルを
突き崩すことへつながります。

今の公職選挙法や、議会の場面では
障がいのあるひとが
いかに 排除されているかを
知ることにつながった
斉藤さんの当選。

ここから
新しい風が吹くことを 期待しています。














自由は奪わないということ [2015年05月02日(Sat)]

今日は、
「累犯障害者への支援、福祉は監視の代替でない」
 (2015年4月1日付け:京都新聞)
を読んでの ひとりごとです。


昨年2月、
自動車窃盗容疑で逮捕された30歳代の男性。

中古車工場にあった車をバックで動かし、
前進できず 運転を断念し、
車を放置し 立ち去りました。
彼には 知的に重い障がいがあり、
同様の事件を過去にも起こし、
今までに 5回服役した過去がありました。

この裁判が 今年2月に行われ、地裁で
1年10月の実刑判決が下りました。

法廷では 今回も
ただ 判決が言い渡されるだけで、
服役後 社会へ戻る時のことや
更生後の生き方について
言及はなかった とありました。

これまでも 彼は、
地域のヘルパー派遣事業所や 通所施設、
複数の 在宅福祉事業所を利用し、
それらのひとびとに
支えられた生活をしていました。

でも「車を運転したい」という
気持ちを 抑えられず、
同じような
“ 犯罪 ” を 繰り返しています。

20代半ばから 大半の時間を
刑務所の中で過ごしてきた
この男性にとって “ 服役 ” は
社会からの “ 隔離 ” に他ならず、
その他のことは
“ 福祉 ” に押し付ける司法判断を
問題視する記事でした。


そこで 思いました。
福祉の枠内で
生活するということは、
そのひとを
尊重することを第一とし、
そのひとの “ 自由を奪う ” ことは
してはいけないこと。

見守ることは できても、
自由を奪うことは できない。
それが 福祉。

出所後、福祉施設で生活することは
「 見守るが、自由は奪わない 」
生活をする ということ。

福祉は「 監視の代替 」ではなく、
監視をしてはいけないのが福祉だと 思うのです。

とくに、精神や知的に障がいのあるひとの
福祉施設や福祉事業所について、
地域住民からの
非難にも似た言動が多く、
「(地域の)資産価値が 下がる」とまで
言われる 世の中。

そのような中で、
障がいのあるひとを
選別せず 受け入れる 福祉施設に、
何を求めているのでしょうか。



待ったなしの事案を裁く “ 度量 ” が
司法より 福祉のほうが 勝っている
と 自らが認める判決のように
見えてなりません。

原子力発電所の件にしても然り。
司法をつかさどるひとは
何を見て、何を読み、何を話す
日常を 過ごしているでしょうか。














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