アンプティ サッカー
[2014年11月28日(Fri)]
先日 紹介した ブラインドサッカー世界選手権 。
テレビや新聞などのメディアで
多く取り上げられ、開幕戦と決勝戦は
チケットが 完売したそうです。
成績は、優勝がブラジル、
2位がアルゼンチン、3位がスペインと
サッカー王国が上位を占めましたが、
なんと 日本も、
史上初の6位入賞を 果たしました。
「 知ってもらう 」意味でも
大きな成果のあった大会でした。
実は、障がいのあるひとがプレーするサッカーは
ブラインドサッカーだけでは ありません。
腕や足を失ったひとが つえを支えにプレーする
アンプティサッカーを ご存知でしょうか。
「 アンプティ(amputee)」とは 英語で
「 手足を失ったひと 」の意味。
1980年代、アメリカが発祥とされています。
試合は 7人制で、
フィールドプレーヤー6人とGK。
基本的に、
フィールドプレーヤーは 足を失った選手、
GKは 腕を失った選手が務めます。
フィールドプレーヤーは
移動するために つえを使いますが、
つえでボールを扱った場合は ハンド となります。
選手交代は 自由で、
フィールドの大きさは
試合や大会で 異なるそうです。
日本では 2009年頃に
アンプティサッカーの元ブラジル代表選手の
来日がきっかけで 普及が始まりましたが、
5年経った今も
全国に浸透しておらず、
日本の競技人口は 約80人だそうです。
アンプティサッカーのワールドカップ(W杯)は
1998年に イングランドで始まり、
約2年に一度、世界各地で 開かれています。
日本の参加は、
2010年 アルゼンチン大会からで、
2012年 ロシア大会にて 初の勝ち点を挙げました。
このアンプティサッカーの W杯が
今月末より、
メキシコで 開催されます。
アンプティサッカー
〜 メキシコ ワールドカップ 2014 〜
開催期間:2014年11月30日(日)
〜 12月7日(日)
会 場: メキシコ・シナロア州 クリアカン
参加国:アンゴラ、アルゼンチン、ベルギー、ブラジル、
コロンビア、エルサルバドル、イングランド、
フランス、ガーナ、ハイチ、イラン、
アイルランド、ケニア、メキシコ、ポーランド、
ロシア、トルコ、ウクライナ、アメリカ
ウズベキスタン、ドイツ、日本
(以上24ヵ国)
(リベリアと シエラレオネは、
エボラ出血熱の発生に伴い 不参加)
日本からは、監督、選手14名、スタッフ5名の
19名で参加します。
選手のひとり、
エンヒッヒ・松茂良・ジアスさん(25歳)は
3大会連続で W杯に出場する
チームの大黒柱 です。
健常者と同じように走って
シュートを打つうちに
自信を取り戻せる との思いから、
自らPRビデオをつくったり
各地で 体験会を開き、
アンプティサッカーの普及にも
力を入れているそうです。
今大会では 初勝利を狙っている と。
メキシコでのW杯開催ですが、この機会に
アンプティサッカーのことを 知ってください。
世界中で 誰もが知っているスポーツである
『 サッカー 』を 共通言語に、
障がいがあってもなくても
コミュニケーションが取れて、交流できる。
スポーツを楽しむうえで「も」、
障がいのあるなしにかかわらない
社会であってほしいです。
*NPO法人 日本アンプティサッカー協会
東京都三鷹市下連雀7-4-25 301
http://j-afa.com/wp/